表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PIECE OF HAPPINESS  作者: 織羽
3/11

かえでと蜂~アルト・モモ~

「メープルシロップと蜂蜜って何が違うの?」


問いかけるのは、10歳くらいの女の子。


「何が違うと思う?」


対するは、少女よりは少し上。14、15歳くらいの少年。


「むーーー。なんでアルトはいつも質問を質問で返すのーーー。」


むっとした顔の少女を気にせず、目の前の少年は笑顔で答える。


「考えてごらん?」


こうなったら無駄だと少女は理解していた。


「んーーーと。味が違う?」


「そうだね。どんなところが?」


「甘さかげん?」


「後は?」


「うーーん。色?」


「何色?」


「メープルシロップのが濃い蜂蜜色!ってあれ?あの色なんていうんだっけ。黄金?」


「じゃあ後は?」


「ぬーーー。なあにまだあるのー?」


だんだんイライラしてきた少女の頭にポンという音がなる。


「はい。」


渡されたのは、辞書。


「調べてごらん?」


「いぢわるーーー。」


「モモは頭がいいから大丈夫だよ。」


「うぅっ。いぢわるーーー。」


「そんなことないよ?僕もこうやって教育されてきたからね。姉様に。」


その陰りのある笑顔に、モモは何も言い返すことができなかった。


アレギレア王国のある日の日常

アレギレア王国第一王子、アルト(14)、侍女長の娘モモ(10歳)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ