表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PIECE OF HAPPINESS  作者: 織羽
11/11

永遠の幸せ~ルード・ルヴィウス・アリス~

「おめでとう。」


アレギレア王国の庭園。いつもの特等席に、いつものようにまた1人邪魔者がいる。


「ありがとう。」

「ほんと。ディアナ様が可愛そうったらないわ。」


ニコニコとおめでとうと言うルヴィウスにも少しイラつくけれど、

もっとイラつくのはこのニヤニヤした鬼畜だわ。


「くっくっくっ。なんとでも言うがいい。」

「ほんと、ムカつくわね。こう機嫌良く対応されると。まぁいいわ。それ、ちゃんと言葉にしてから渡しなさいよ。」

「愚問だな。そこまでアリスの心配は必要ないよ。」


少し前に渡した花束を持つ姿が異様に似合っていることもムカつく要因だ。


「心配もするわよ。アレギレアの貴重な“青い花”を持っていくからには、ちゃんとやって貰わないと困るのよ。」


ムーンダストと呼ばれる青いカーネーション。まぁ見た目は紫だけれども。


「俺様の隣に立てるのに幸せでないわけがないだろう?」

「最悪。」


この男の手助けをしてしまったと思うと気分は最悪だ。


「同属嫌悪。」

「何?!ルヴィウス。それはどういう意味?」

「非常に2人は似てると思うけど?」


「なっ。こんなバカと一緒にしないでよ。私なら耐えらんないわよ。相手が20歳になるまで手出せないなんて!」

「アリス。」

「だって、こいつ違う女に手出してるかと思ってたら、仕事仕事仕事…ありえないでしょう!!」


「アレギレアへの対応、少し考えさせてもらおうか?」

「アリス、ルード本気でキレそうだからそれくらいに。」


見るからに、コメカミがぴくぴくしている。

「ルヴィウス。これくらいの罵倒くらいでキレる俺様じゃない。ただ、不愉快極まりないけどな。」


「アリス、今回は謝っとけ。」

「ううーーー。わるかったわよ。」


「まぁいい。では、次は半年後、結婚式で待ってるぞ?」


「え?!半年もこないつもりなの?!」


「今までの埋め合わせに忙しい。悪いが、今後、そうそう国を離れる気はない。アルトをしっかり育てろよ。」

「変態。言われなくても。」


去り際に、後ろ向きのまま、花を上にあげて返事を返す姿も様になる。

「ムカつくけど、やたら良い男ではあるのよね。あのバカ。」

「ラトルワ帝国の次期皇帝を目の前で扱き下ろせるのはアリスぐらいだよ。」


「私たちの結婚式はいつ?」

「ルードたちが落ち着いたら。1年後くらいかな?」


アレギレア王国は今日も平和。

ラトルワ帝国、第一皇子、ルードヴィヒ(23)、第二皇子ルヴィウス(17)、アレギレア王国、第一王女アリス(17)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ