表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PIECE OF HAPPINESS  作者: 織羽
10/11

青い花~ディアナ・ルード~

何か、花の香りがする。

目を開けると、視界が紫・・・?


「久しぶり。」


「?!」


紫を手でどけると、ここ1ヵ月くらいは顔を見ていなかった男の顔が

月明かりの中にぼんやり浮かんだ。


まだ…夜なのに。


「なんで?」


単純な疑問。こんな時間に、まして、この男からディアナの部屋に訪れることなど、

ほとんど皆無だ。


「プレゼント。」


さきほどの花だろうモノをもう一度目の前に突き付けられる。


「え?なに?紫の…カーネーション?」


その一輪のおおぶりな花は、紫色をしているらしかった。

きれい。と思っていると近くに置かれたランプに火をつけ、

ランプに照らしてみせられた。


「知らないの?青いカーネーション。」

「青?どう見ても紫だけど…」


ランプの光であっても、とうてい青には見えない。


「青。ムーンダスト。」

「え…。なんで?いきなり。」


「今日は何の日?」

「今日…?」


一瞬考えるが浮かんでこない。ドサっ。

何を思ったのか、ルードがベットに上がってきた。


「え?」


手で握っていた花束ごと頭の上に手を持っていかれる。

なぜ、こんなことになっているのか、頭がついていかなかった。


「花言葉知ってる?」


耳元でささやかれると、さらに思考は停止するということを知っているのだろうか。


「永遠の幸福」

ラトルワ帝国、第一皇子、ルードヴィヒ(23)、婚約者ディアナ(20)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ