刻の花
掲載日:2026/08/28
世界の始まりに紅い花を咲かせましょう
世界の終わりには黒い花を咲かせましょう
やがて移り変わる刻に 花の種を埋めましょう
小さいきみは呟いた 偽善と愛をあげましょう
僕は囁いた 無理しなくていいんだと
きみは飛んでいった 果てない空へと
闇夜に呑み込まれていくきみに
救いの手は届かない
最後に見えた雫が
きみの全てを映し出してた
きみが消えた闇夜には
黒い花が咲いていた
きみの残した穴の中には
紅い花が咲いていた
2月の始め午前12時 紅の花が咲いていた
そして世界が終わる前 花の種を埋めましょう
一人僕は呟いた 妬みと悪をあげましょう
空から聞こえた こっちにおいでよと
僕は逃げ出した ページが無い未来へ
月に向かって走っていく僕に
目的など何も無い
月が映したきみの影が
刻の終わりを告げていた
僕の残した足跡には
紅い花が咲いていた
月が映した僕の影に
黒い花が咲いていた
2月の終わり零時前頃 黒の花が咲いていた
世界の終わる時に 黒い花は咲き誇る…
紅の種はその下で静かに眠る。
9年前に書いたものの供養です。




