1.カエサルの章
文字数(空白・改行含む):1880字
世界で最も有名な暗殺をギャグにしました。
人名がいっぱい出てきますが流しても大丈夫です。
史実より、わかりやすさを優先させたいと思います。
カエサル:ローマのトップ。働きすぎて忙しい。友達も敵も多い。
ブルートゥス:息子同然の親友。
その他:敵とか味方とか。
カエサルの章
紀元前44年3月15日 ローマ
時の権力者カエサルは、側近キンベルと談笑していた。
バッ
キンベルがカエサルのトガ(上着)を剥ぎ取った!
カエサル『おいキンベル!お前なあ、とーるーなーよー返せよー』
キンベル「カエサルさん、今日のはいつもの冗談ではないんです……」
カエサル『ん?』
物陰からぞろぞろと人影が現れる。
カスカ兄「(たったったっ)」 シュッ
カエサル『おわっ、危ねえ、えっ何?』
カスカ弟「死ねカエサルッ」 ザク
カエサル『痛ぇーっ』
アルビヌス「覚悟ォ!」 グザッ
カエサル『痛ぇって』
リガリウス「あなたがいてはローマが乱れる!」 ザシュ
カエサル『痛い痛い、やめて』
ガルバ「ケチんぼカエサルめ!」 ズブッ
カエサル『ケチじゃないもん!』
ドミティウス「独裁は許さんっ」 ガスッ
カエサル『あいったー』
ポンポニウス「おっしょい!」 ズバッ
カエサル『やめ、やめろー』
バシルス「ナイフも独り占めだなっ」 ズン
カエサル『要らねー』
キンナ「(静かに近づく) スッ
カエサル『キンナ怖い!プロ?暗殺のプロ?』
ガッラ「すみませーん」 ザクッ
カエサル『グフッ!お前誰や?』
カエクィリウス「ローマを守るためです!」 ドゥシュ
カエサル『おおう?!』
セプティミウス「はいはーい、行くわよー」 サクッ
カエサル『オネエか!』
トゥリウス「財産よこせ!」 ズバッ
カエサル『直球!』
パルメンシス「……」
カエサル『お前は刺さないのね、パルメンシス』
パルメンシス「私は最後に」
カエサル『ああ、そう』
ラビオエヌス「……」
カエサル『お前も刺さないの?』
ラビオエヌス「と思わせて」グザッ
カエサル『ぎゃー』
ブラストゥス「……」
カエサル『お前は、なんか刺しそうだなあブラストゥス』
ブラストゥス「……」
カエサル『刺さないでくれる?(うるうる)』
ブラストゥス「死ねカエサル!」 ブスッ
カエサル『刺すんかーい』
カルピナ「ローマの敵!」 グサッ
カエサル『普通!カルピナ普通!』
ペトレイウス「俺も権力欲しい!」 ザシュ
カエサル『正直!ペトレイウス正直!』
ブルートゥス登場
ブルートゥス「カエサルさん……」
カエサル『ああ、やっと来たね』
ブルートゥス「独裁は許されないんです」
カエサル『うん、さっき聞いた』
ブルートゥス「ローマを守るためなんです」
カエサル『それも聞いた』
ブルートゥス「すみません!」 ザクッ
カエサル『ブラストゥス!……あ、間違えた。ブルートゥスお前もか!』
ブルートゥス「あー!そこは噛んじゃダメでしょう」
カエサル『すまん』
ブルートゥス「んもう……もう一回いきますよ?」
カエサル『うん』
ブルートゥス「ローマを守るためなんです!」 ザクッ
カエサル『ブルートゥス、お前もか!』
ブルートゥス「ナイス」
カエサル『ナイス』
カッシウス「我らが自由を取り戻すのだ!」 ドシュ
カエサル『……』
トレボニウス「議長が来たよ!」
アントニウス「おう、お前ら!会議始めるぞ!」
一同「はーい」
アントニウス「えー、では第3456回元老院会議をはじめます」
レピドゥス「起立ー、気をつけー、礼ー」
一同「よろしくお願いしまーす」
パルメンシス「あ!最後に刺すの忘れた!」
カッシウス「俺、リアクションしてもらえなかった……主犯なのに」
アントニウス「こら、パルメンシスとカッシウス、静かに!
……カエサルさん、寝てないで席についてください」
カエサル『……ううう』
***
「……あなた!」
汗だくで飛び起きる、カリプルニア。
カリプルニア「っていう夢を見たのよ。不吉な予感がするの」
カエサル『はっはっは、大丈夫だよ。
命の危機は今まで何度もあったじゃないか。今日も大丈夫!』
カリプルニア「あなたお願い!今日は外出しないで!」
カエサル『心配性だなあ。……では、今日はトガを二枚重ねて行こう』
カリプルニア「そういう問題じゃないの!そういう問題じゃないの!」
カエサル『なあ妻よ、この会議が終わったら、とっておきのワインで乾杯しよう。
約束だ。じゃあ、行って来る!』
カリプルニア「あなた……それフラグ……」
~ポンペイウス劇場にて~
バッ
カエサル『おいキンベル!お前なあ、はーなーせー……ん?』
おわり。
制作・著作 : なかよし共和派の会
キケロ「あの、わしの出番は?」
ホントにおわり。
23カ所も刺されて暗殺されたカエサル、
もし一人一人順番に刺してたら、
なかなか死なないカエサルになって面白いかなあ、と思って。




