二択問題という名の罠
今回はほとんど会話文です。スマホで書いたものをタブレットに書き直しているので、誤字があるかもですがご了承ください。
「は~い、それでは質問、というか二択問題に答えていきまーす」
「え、何急に」
「はいまず第一問〈有名になるか、金持ちになるか?〉。えーわたしは金持ちで! なぎささんはどうですか⁇」
「え? あ、えと、ぼくも金持ち、かな」
「次第二問〈都会に住むか、田舎に住むか?〉。うーん……わたしは都会……いや田舎……うーん、都会かな」
「どっちだよ……ぼくは田舎で。人多いのあんまり……」
「あー確かにね。はいはい続きまして第三問〈いつも十分遅れるか、いつも二十分早く到着するか?〉。え、こんなん即答じゃん。いつも二十分早く到着する方でしょ」
「うん。いつも二十分早く到着する方だね。どう考えても遅刻よりマシ」
「ですよなあ。では第四問。〈テレパシーかテレキネシスか?〉。えっと、テレキネシスって何? テレパシーは何となく分かるけど」
「テレパシーは自分の心が直接他の人の心に伝わる現象のこと。テレキネシスは思考によって物体を動かす能力のことだよ」
「なるほどなるほど……えーどっちも欲しいけどなー。んーどっちかといえばテレキネシス! なぎさは?」
「テレキネシス、かな。物動かすの楽しそうだし」
「ふむふむ良い感じですなあ。続いて第五問」
「えちょっと待って、何問あるの?」
「えーと、十問!」
「じゃあ次で半分か……多いな」
「第五問〈甘いものを二度と食べないか、塩辛いものを二度と食べないか?〉。えー。悩ましい……どっちかといえば塩辛いものの方が好きだしな……甘いものを二度と食べない、で」
「ぼくは塩辛いものを二度と食べないかな。ちょっと甘いもの食べれないのはきついかも。果物とかアウトだし」
「あーそれはしんどい。というか食材入るのか、それに? まいいか。はい第六問〈動物と話せるようになるか、全ての言語を話せるようになるか?〉。えー動物と話せるようにかなー。全ての言語を話せるようになっても話す機会とかほぼないし」
「ぼくも動物と話せるようになるほうがいいかも。もし全ての言語を話せるようになろうと思ったら、勉強すればいいから。でも動物と話すのは練習しても勉強しても無理でしょう?」
「本当だ。まあ頑張ればできるかも? さてさてまだまだ続きますよ〜? 第七問、〈人生巻き戻しボタンがあるか、一時停止ボタンがあるか?〉。これは悩ましい。よし、ここからはなぎささんから答えをどうぞ」
「ぼく? 急に来たな。そうだな……。ぼくだったら、人生巻き戻しボタンかな。一時停止ボタンだと時既に遅しな気がするし」
「あー確かに確かに。わたしは……一時停止ボタンかな。みんなが止まっている世界でいろんなところを歩いてみたい」
「ああそれもいいかも」
「じゃあ次。第八問〈透明人間になるか、飛べるようになるか?〉。はい、なぎささん?」
「うーん……飛べるようになる、かな。鳥になって自由に飛び回りたいって思ったことあるし」
「なるほどなるほど〜? わたしはじゃあ透明人間になって男湯にでも入り──ふごッ」
「はいセクハラ野郎は後でね、一旦ね、しばくとしまして。おい瑠璃? 本気で言ってんやったら警察呼ぶで?」
「今しばかれたような……てかなんでそんなエセ関西弁なん。…………えー。透明人間になって、誰の目にも止まらない世界で一人生きていきたい」
「おぉう。思ったより切実で草。……気まず。はい次どうぞ」
「第九問〈時間がもっと欲しいか、お金がもっと欲しいか?〉」
「ぼくに振らんくもなんったやん」
「ハイ、ナギササン」
「ロボットやん……。あのー正気に戻ってもらえます?」
「ぅおらっしゃぁああ────ぃ‼︎」
「テンションの落差が酷い。えっと……お題忘れた。なんだっけ」
「時間とお金どっちがもっと欲しいかっ!」
「テンション……。うーん、時間かなー。やりたいことたくさんあるから。一日二十四時間じゃ足りないかも」
「ふっふっふっふっ、はっはっはっは──ッ! 違うのだよ、なぎさ君。君は何も分かっていない……」
「は? きっ、てん、何がよ」
「おい今ぜってー「きっしょ」「テンションおかしい」って言おうとしただろ」
「おやよくよく存じていらっしゃる」
「ふっ、時になぎさ君。先程君は「時間がもっと欲しい」。そう言ったかな?」
「え、う──」
「──そしてやりたい事をやりたいと。だが! それは違うッ!」
「は? なんも違わな──」
「お金があれば! 時間は作れる! 時間があっても! お金は作れない! お金があれば仕事を休んでも大丈夫。それだけの時間は作れるのだよ! つまり、お金の余裕は時間の余裕、そして時間の余裕とは心の余裕! 心の安らぎ‼︎ 心身の幸せ‼︎‼︎ つまり、お金は人生を幸せに──ッ‼︎‼︎」
「なるほど。確かに」
「──はアッ、はアッ。…………へ? 納得しちゃった?」
「まあ理には適ってるよね。あと人の言葉を遮るな。自ら確認してきたくせに。あと五月蝿い。あまりにも」
「はい……すみませんでした」
「次どうぞ?」
「はい。次で最後です! 第十問〈音楽なしで生きるか、テレビなしで生きるか?〉。はいなぎさ!」
「テレビなしで生きる」
「…………え、それだけ? びっくりなんだけど」
「テレビなくてもこのご時世スマホでなんでも出来ますので」
「スマホいじょっ……スマホ依存症……スマホ依存症なのか⁉︎」
「おい噛んだのをスルーしてもらえると思うなよ? あとスマホ依存症じゃない。どちらかといえば瑠璃の方が依存症なのでは?」
「はいわたしもテレビなしで生きます。音楽は人生に必要です。なぎさよりも必要です」
「は⁇」
「ンもう! ヤぁダなぁ♡ 露骨に妬くなってー! なぎさも要るよっ★」
「は⁇」
「はえ? え、何に怒ってる?」
「…………ん」
「は……。え…………?」
「……ん!」
「んぅ、ええと……」
「……キスでも、良し」
「ッ、は、はあぁ……⁉︎」
「じゃあ……いいや……」
「いい、って何が──ふえっ?」
「ん……」
「ん、ふっ……」
「…………喘ぐな」
「む……貴方が原因では⁇」
「……うるさい……だまれ……」
「自分から始めたくせに照れてやんの」
「っ、うっさい。黙れ」
──と、その時。
ガチャ
リビングの扉が開き、琉華が入ってきた。
「「っ⁉︎」」
「え……何この状況……。──あ、お邪魔しました〜……」
「「~~っ! ……おらお前‼︎ 逃げんじゃねぇーっ‼︎ つーかいつから居た⁉︎」」
ドタドタドタドタ
琉華は最初から聞いてました。そもそも瑠璃にこの二択問題を送ったのも琉華です。二択問題送った時にはもう居ました。後でめっっちゃ怒られました。




