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すでに勇者はゲームオーバー  作者: トイ列島
勇者はその後
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勇者はその後

魔王討伐に向かった勇者は、魔王の言葉に惑わされ、世界の半分を手にした。しかしその後勇者は行方不明に。


モブラの任務は消えた勇者を探し出し、もう一度魔王討伐に向かわせること。


モブラは勇者を見つけられるのか!?


そもそもモブラは戦えるのか?

「よくぞ来たモブラよ わしは セイテマ王じゃ

わしがそなたに任せる任務は…」


 消えた勇者を探すことじゃ!


「勇者は、何年も前にわしが魔王討伐に向かわせたが、あろうことか魔王と手を組んだのじゃ。モブラも知っておろう。」

「はい…」

「なんじゃ 元気が無いのぉ。」

「王様。勇者を探し出したらどうすればよいのでしょうか…」

「ああそうじゃったな。わしにもわからんが、モブラは国1番のギター弾きと聞いておる。そなたのギターを聴かせればなんとかなるんじゃないじゃろか。」

「…わかりました」

「懐かしいのぉ。まだ世の中が少しはマシだった頃、セイテマは音楽で溢れておったのぉ。それに合わせて踊る者もおった。もちろん魔物の被害はあったが、それでも生きる希望がまだ皆にあった。」

「…」

「今ではセイテマから笑顔が消えてしまった。こうやってわしが城で普通にパンを食べられていることが、皆へ申し訳ない。」

「民は、王の優しさに救われております…」

「優しさを振りまいても、皆の笑顔は取り戻せぬ。すまない、長話をしてしまった。 それではモブラよ!任務達成待っておるぞ!」

「はい…」

そう言うとモブラは玉座の間から出た。

「まったく、最後くらいはビシッと決めんかい!」

「ところで王様、モブラは敵と戦っていけるのでしょうか?武器を何も持っていないようでしたが、」

「ああそうじゃった!! 大臣ならもっと早く言わんかい!せっかくひのきのぼうを用意しておったのに」

「木の棒くらいでは意味はないかと、」

「んーわしは十分と思うんじゃがなぁ。仕方ない、武器無しでやってもらおうしかないのじゃ」


その頃モブラはすでにセイテマから出たところだった。

「国の外か。初めてだ。」


バウワウッ!


「!?」

突然ドッグゾンビがあらわれた!

しかしモブラは武器がない!!!

モブラはにげだした



しかしまわりこまれた!

ドッグゾンビはモブラに飛びついてきた!


モブラはどうなる!?

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