町歩き(魔)
久々の書き物で書き方わからなくなってるのをひしひしと感じる。
自分は朝がそんなに強い方では無い。しかし弱いかと聞かれたらそれも違う。
多分本当に朝弱いというのは彼女のような人を言うのだろう。
独り言が凄いけど大丈夫なんだろうか?
ここの宿は壁が薄い、とマクロが言ってたのは本当みたいだ。
確かにいつも自分達より早く寝て遅く起きてきている。本当に朝ダメなんだなぁ。
それに比べて彼は凄いな、昨日あんなに歩いたのに朝早くからいつもの鍛錬をしに行ってる。本人が言うには未熟な自分を変えたいらしいけど、強い体以外の強さは充分あると思うんだけどね。
さて、僕もそろそろ部屋を出ようかな。
食卓1番のりは僕だった。料理の支度している音を聞きながらのんびり待ってると鍛錬終わりのマクロが入ってきた。
水浴びもしてきたようで、清潔感を感じさせる装いだった。
何もしない日だそうなのでちょっと外出でするらしいからそれも兼ねての着替えらしい。
少し雑談してると朝食が運ばれてきた。こじんまりとしていて、自分達以外のお客を全く見ないこの宿だけど、ご飯の質はそこらの飲食店に負けないくらい美味しいからお気に入りなんだ。
というか暖かい食事ってだけで貴重だと思う。町を転々としてると野宿の回数がどうしても多くなるから、こういうご飯が本当に嬉しい。
ご飯を食べてるとマクロに僕の食べる速度で驚かれた。早食いは良くないって分かってるんだけど、どうしてもがっついちゃうんだよね。
早々と食事を終え、水のコップ片手にマクロと話しているとアジーが降りてきた、身だしなみは、まぁ、人前にあまり出て行く様なものじゃ無いけど。
二人が髪の毛の話で盛り上がっているのを見て少し羨ましくなった僕はどうせならマクロの代わりにアジーの髪の毛を整える事にした。ちゃんと寝る前の手入れは欠かしていないようで手触りが非常に良かった。
暫くしてマクロが外に遊びに行き、アジーも町を探検しに行って席には僕だけが残っていた。
このまま部屋に戻っても仕方無いから僕も二人にならって外へ出てみようと思う。地域の文化を楽しむ事は大事だからね。
宿で町の地図をお借りしてまずは計画を立てる事にした、ふらふら歩くのも好きなんだけど一個だけ確実に果たしたい目的があったから。
えーっと、飲食店がここで、露店の通りがここ、お菓子屋がここら辺で…
場所を確認したら、早速町へくり出そう!善は急げってマクロもよく言ってるし。
うんうん、目的のお店が一本の道で繋がってるのは利用しやすくて良いね、露店とかの施設なんかは特に。
さて、今日の目的は、ズバリ食巡りである。
実は僕結構食べる方で、旅してる時も宿のご飯も量が足りないなって思いながらいつも過ごしている。たまにはお腹いっぱい食べまくりたい、という願望の具現化なのだ。
串に刺さっているだけなのにお肉って何でこんなに美味しくなるのか不思議。そこで買ったクッキーも美味しい。あっちでは何売ってるのかなぁ。
道に迷った。アレェ、こんな道入った覚えないんだけどなぁ?
しまったなぁ、覚えたからいいやって地図を返してきてしまったのが間違いだったか?さっきどっちから来たんだっけ?困ったなぁ、熱いうちに食べた方が良いものとかなるべく早く保存しなきゃまずいものとか結構買っちゃったぞ。早く帰らなきゃ。
とりあえず多分来たであろう方向に向かって歩いて来たけど全く景色が変わらない、というかこんなに入り組んでる住宅地有ったかなぁ?何だか寒くもなって来たし気味悪いな。
誰かに呼ばれたと思ったら、アジーがこっちに向かって来てた。あんまり期待してないけど、一人より二人の精神が大事。道聞こっと。
アジーも僕と同じ状況だった、やっぱりか。
アジーもガッカリしてるけどこっちだってガッカリしてるんだよ、だってまだ迷うよホラ取り敢えず進もうとしてるし。
止めようとしたけど綺麗に返されてしまった、なんか悔しい。
というか別に進む事は悪いと思わないんだけど、闇雲に進んだって意味ないじゃ無い、と思いながらもついて行ってしまう自分の意思の弱さにちょっと悲しくなった。
やっぱりこれ何か細工されてそうなんだよなぁ、結構歩いた気がするのに景色が変わらなすぎるし、あからさまに町を出てもおかしくない距離のはず、何よりアジーが入ってきた道と僕が入った道が真反対の位置だってことも気がかりなんだよね。
と言っても僕だってこういう現象に詳しいわけじゃないし、アジーは本当にただ迷ってるだけだと思い込んでるしでどうしたものかなぁ。誰か助けに来てくんないかなぁ。
え?マクロ?今どっから出て来たの?だってさっきそこ通った時道なんか無かったはず…
置いといてって、置いとけない置いとけない無理無理。え、ちょっと強引なのは僕どうかと思うんだけど!
わー出れた。出れたんだけど明らかに地理情報が一致しない。確かに路地から出て来てはいるけど、このまま真っ直ぐ行けば他の道に出るし、そんなに入り組んだものは存在しない。どういうことだ?それに時間だって迷ってる時は結構明るかったのにもう日が沈むくらいまで時間経ってるし。
あ、そうだ。確かこういう不可解な現象に巻き込まれた時は目に魔力を通せば色々と見えてくるって授業で習ったな。やってみよ。
…路地は見えないけど、白髪の子どもが見える。
妖精とかかな?もしくは…あーそっちっぽい。通りで寒い訳というか実はめちゃくちゃに危ない状況だった?
アジーは呑気だよなぁ、というか魔法に関しては僕より出来るんだからもっと頑張って欲しかった。
でもま、その呑気さは今すごい救いになってる。
あ、真相に近づいたっぽい。ちょっと悪戯しちゃおーっと。
こっからは頑張って行きます。クオリティも努力します。




