現れた実
後書きも長いよ!
うーん、町からだいぶ離れてから言うのもなんですが今回の依頼を軽率に受けるべきじゃ無かったのかもしれませんねぇ、だって1日も経ってないとはいえ早朝に出たはずがもうお昼になっちまいましたよ、それにさっきから見ないふり頑張ってますけど、明らかに、その、白い塊が、見えるんですけど。心なしか人の形に見えるよーなー?
もう泣いちゃいそう、というか今すぐ泣きじゃくりながら帰りたい。
最初は良かったさ、ひさびさに冒険気分だったし実際お花見たり小休止挟んで歓談しながら早めのご飯とったりして楽しく来てたのに、なのにどうして!
なんでこんなに白骨とか乾涸びた感じの人がいっぱいなの!?
さらになんとなくみんな笑った表情っぽいのがなお怖いのよ!精神攻撃系の敵じゃん!こんなんみせられたら周囲すべてが疑わしいぜ!どこからくる?どこからくるのさ!?
む?
ちょっとアジーさん!?急に立ち止まってどうしました、お疲れです?それとも空腹ですか?
え?お母様?そんな方どこにいらっしゃるので?もしかしてさっきのところにいました?それなら出来るだけ連れて帰ってからおやすみさせてあげたいところですけど、妹も?あの、アジーさん?大丈夫ですか?
………倒れた。
ハァ!?ちょ、待っ!
えーっとえーっとあー、取り敢えず離脱するのが先か?それとも迎撃?いや待てようちのメインアタッカーが音もなしにやられたんだ、よっぽどヤヴァイやつがいるに違いないからまずは命の確保でしょ!
ということでセビアさん!二人でアジーさんを、
ってセビアさーん! どうしたんすかそんなに震えて?落ち着いてください!ここで燃えてるのは太陽だけですから、だれも燃えてないし、ましてやセビアさんに燃える要素なんてありませんよ!
大丈夫です、って!?
どこよココ?
俺さっきまで原っぱにいたよね、なんで急にこんなちゃんと舗装された道の上に?
あーどうしよう頭バグりそう、アジーさんが倒れてセビアさんも何か大丈夫じゃなさそうだったし唯一なんとか出来そうな俺は謎の場所に飛ばされてるし、情報過多!
あれ、でもなんでこんなに落ち着くんだろう?頭の中はぐちゃぐちゃだけど、心の方が凪ってる。
ドユコト?とうとうイっちまったか?こんな終わり方僕やだー!
ハッ!
何奴!背後からの奇襲とかカッコ悪いよそういうの!
「よぉ、マクロ!」
え、なんで、なんでここで会えるの?
だって僕は巷で流行りの転生してみんなとお別れしたのに、どうして、どうしてユキシロが?
なんで疑問を必要があるんだ?そういえば今日は一緒に遊ぶ約束してたよな、夏休みは始まりたてでいっぱい時間あるし初日からブーストかけて遊び尽くしてやろうって約束してて、今日はそれの前準備として宿題を1日で全部終わらせようって…
でも確か終わらなかったんだよな、全部終わらせたつもりが日記と夏期講習があるってわかった時はなんだか可笑しくって大笑いしてたんだよな。
その後たっぷり遊んで、最終日に日記書くの忘れててめちゃくちゃ焦って全部書いたんだよなぁ。
それって何年前だっけか、確か2年前だった気がする…
でも俺は今にいて未来にいて、異世界とここにいて、えーっとなんだかよくわかんないな。
そしてそう、冬休み始まりに魔王が攻めてきて、それを天使と一緒に…
いや待てよ、なんだその80年代あたりのゲームのイントロでさらっと触れられるだけのストーリーみたいなの。そんな大冒険した覚えないぞ俺には!というかそういうに世界線に生きてたらこっちで異世界無双してますー!
危ない危ない、危うく敵の策略に引っかかる所だった。お前の敗因はあからさまに存在しない記憶を見せたことだザマーミロ!
よーく観察してみると景色が砂絵っぽいものであることもわかった、こうツブツブで眼に映る景色を再現されていたって思うとゾッとするね、二重の意味で。
というこって、淋しいけれどまたお別れだぜユキシロ!いつかまた会う日までな!
おっとっと、景色を走って突き抜けたら戻って来れた!やったー!ってやったーじゃねーわ!
早い所元凶絶ってお二人を助けないと
…いけないよな!
ほかの人たちの頭の方向から察するに、さっきまで進もうとしていた方向にヤツはいるはずなんだ!
走って5分程度?時間感覚なんて養ってないからわからんけど案外近くにあったぜ、今回の目標ちゃんが!
というか遠目からずっと見えてたわ!でっけー!!
自分の身長5人分くらいあるよこの花、写し書きで絵描いたヤツ許さないかんな、ただの花の絵載っけやがって。
っとと、無駄な考えはここらにしといて早く切らないと、正直ここにくるまでの間にあっちとこっちを行ったり来たりしてるせいでマジに頭イかれそうだ、だから早く!
「うおぉぉぉぉぉぉ!!」
捻れ俺の腰!唸れ俺の細腕!切れその斧で!
切ってる最中もずっと考えてたんだ、本当にこれでいいのかなって。
僕は何かしらの要因で謎の映像が流れてたけど、他の人にとっては多分大事な思い出とかが現れていたんだと思う、実際僕も最初はそうだったし。
だからあそこで亡くなった人たちは判別できる限りでみんな笑ってたんだなって。優しい思い出に溺れて死んでいったから。
それが良いことなのか悪いことなのか僕にはわからない、正直自分だってまたあの時に帰れたらなって思うことはいっぱいある。
でもそれって今と思い出の間を無かったことにしちゃう気がするから損してるように思えてさ。
それに、思い出ばっかじゃつまらないし少なからず思い出の人たちはそれを望んでいないと思うから。
一旦バイバイするね。
ゼェゼェ、案外頭って回るもんなんだな、小賢しいこの気質が嫌になる。
ま、取り敢えずミッション完遂ってことでいいのかな。
それにしても
「[オモイダソウ]ねぇ、忘れられるわけないじゃんか」
完結のぉ!ラストエピソードぉ!!(今回の話が)
この3話だけは毎日更新したかったんですが一日置いてしまい申し訳ありません、頑張れなかったよ俺。
勘違いしてる方がいるかどうかわかりませんが「異世界で生きたい」自体はまだまだ続きますので、ガッカリしたり喜んだりしたりしていただけると嬉しいです。
基本プロット無しで書いてるためどうにも話に纏まりがなかったり、長さの調整がクソ下手だったり、わかりにくい場面ばっかりだと思います。スンマセン。




