誰にも等しく雨が降る日
次回アジーさんの視点からお送りします。
あーあ、スキルも観終わっちゃったしもう何にもすることないや、強いて言えば雨粒数えたりアジーさんをガン見するとかッ。
よよよ、邪なことなんて考えていませんとも!ええ!だからその目の前を掠めていった拳を、三度構えないでいただきたい!マジで!ホントに!
はぁ、いつも問答無用でボコボコされてたのに苦言を呈していたから、ちゃんと前振りしてくれたんだろうけど、いざ前振りを置かれるととても怖い。
そんなにわかりやすいかね僕、顔に出してない自信があったんだけど。
・・・・・・
10001、10002、10003、10004、10005、
あ、あー、あー?、あぁ、
あーもう飽きた、雨やまないな、明日まで続いたら結構憂鬱な感じ、えーっと今何時だっけかな?って太陽見えないから大体の時間もわからない。でも外は大分暗くなってきちゃったな。
診療所すらないから回復魔法使える人に頼むか高い回復薬かのどっちかしか選択肢がないのが辛いなぁ、回復なんて出来る人は知らないし、薬はギリギリで手が届かないし、宿の方は女将さんのご厚意で働けるようになってからの支払いにしてもらったから良いけど体も心も弱っちゃうぜ。
横で居続けるのもなんだか辛くなってきた、昔はあんなに休みたい休みたい言ってたけど、実際なると働きたくて仕方ない。
あぁ、アジーさん。すいません、起こしちゃいました? 悲しそうな顔してるって?誰が?僕がぁ?
冗談はよしてくださいよ、いつもウキウキ心はドキドキでやってるような人間が悲しそうな顔なんて…
なんて…してるんですかね。
昔…昔かぁ、まぁその時のことを思い出しちゃうとどうにもね、アジーさんには言ったと思うんですけど僕実は別世界からやって来てまして所謂転生ってやつなんですかね、死んだ記憶は無いけど。
元の世界はこことは全く違って、えーっと、荷車が勝手に動いてくれたり、鉄仕掛けの鳥?飛行船が空を泳いだり、でっかい建物がそこら中に建っていたりしたんですよ、魔物だっていませんでした。
そこが僕が生まれて今まで育ってきた世界で僕の故郷多分、僕が帰るべき場所。
なーんて!何話してんでしょうね、まったく。
一度口を開けば勝手に言葉がポンポン飛び出しちゃって、男なら黙って座しているのが一番だってのに。
あー、ほら!もう遅いですし寝ますね!それではおやすみなさい!
pkmnたのしー
評価や感想いつでも何でもお待ちしております。




