(彼は荷車を引き続けています)
まだまだ続くよ投稿祭り、いまだにやらぬよ改稿作業。
現行で読んでくれてる皆様の評価とか感想くればやり始めるよ、うん。
どうでも良いけど、ちょっと前から始めてる後書きの裏話ってどれだけみんな読んでて、どう思ってるんやろ?私、気になります!
2時間くらい経過後なんとか目的地へ到着。前回もそうだったけどなんとなくの方向で進んでるせいで果たしてここがどの方角に属しているのか全く把握できていない、なんで来れてんだろ、そんでこれちゃんと帰れるのだろうか?
…まぁ今無事に着いてんだし問題ないやろの精神で行こう!いや、本当はここから街も見えてるから問題ないんだけどさ、こう言う時目が良いと助かるよね、何故かズームもできるし。
というか帰り道がわかるわからない以前に、俺無事に帰れるんかなって言うのが一番の不安点なんだよな。基本的にこれまで歩いてきた平原とかで襲われることは殆どないけど、山の途中とかは普通に魔物でるらしいし山賊とかいう物語の中でしか聞いたことのないご職業の方々も結構数いるそうで、素の俺の足での逃げ切れるかわかったもんじゃないのにそこにどでかいお荷物ドーンとくりゃ致死率=100%。荷物置いて逃げても、持ったまま逃げても死ぬ確率のが高いってコレなんてクソゲー?って感じだな。
と、ぼやいててもしゃーない、レッツ登山開始。
前回アジーさんがさも当然かのように岩壁を登りはじめたからクライミングすることになってたけど、帰り道は全部歩きで帰ってたんだから登山道があるんだよな、初めて会った時からちょいちょい感じてはいたけどアジーさんって結構ポンコツ、と言うよりか抜けてる人ではあるよな。そういや俺と会うまではずっと一人でやってるって言ってたけど、多分あの手の速さと謎の自信満々さから敬遠されてたんだろうな、そう言うとこ含めて充分魅力的な人だと思うんだけどな、体型からは目を逸らすとして…!
な、なんか急に強い寒気が…!これ以上の追求はやめておけと言う託宣か?…多分戻ったら思い切り殴られるんだろうな、今回は俺が10割方悪いから甘んじて受けるけどさ。
なんて考えてるうちにいつのまにか中腹あたり、けっこう早かったな、前来た時はここの時点でもう足パンパンだったけど今はまだ余裕がある、成長を感じれて良い景色も相まって泣きそうになる、誰もいないんだから泣いて良いか。うぐぉ〜。
ふぅ、なんとなく久々に泣いた気がする。実際はもっと短いスパンで泣いてる気もするけど気にしないのがコツ、やっぱ泣きたい時に泣くとスッキリできるなぁ!
途中腹の方まで嗚咽を上げてたけど残念な事に今日はお弁当の持参無し、腹ペコの状態でミッションを完遂するしか無いのである、ちょっと後悔。
でも泣き言言ってらんないのが今の現状、明日も生きてご飯を食べる為にも、もう一踏ん張り行ってみよー!
レスポンスが居ないって結構寂しいんだな。
中腹から大体30分、現在の登頂率はおおよそ8割ほど。ここまで来ると大分と地上の景色が遠い。流石に我が国の誇る霊峰富士山からの景色に比べれば随分と低い位置からの眺めだけど充分天上と呼べるに足る程の高さなんだろう。推量系の言葉遣いをするのは比較対象がいないから高いところにいるにはわかるけど、それがどんくらいかまで理解しづらいんだよね、俺はあの手で四角作って距離測るやつが使えないから尚のこと。
そういえばこんくらいの高さに前回の本当の目的である大鳥が居るらしいんだけど、前は何故か真反対側から登ってたからそりゃ会えるわけ無いわな。確か縄張り意識が強めで好戦的な性格だって読んだ覚えがあるんだけど、あそこにいる体毛深緑頭冠オレンジの俺と同じくらいの大きさしてるのが多分そうだよね、生態に対して滅茶苦茶ファンキーな見た目してるな。
っとまじまじと観察してる場合じゃねーや、早いとこ行かないと、ってあら?なんか見覚えのある岩的な物を蹴っ飛ばしてしまいましたわ、そう確かあのでかお花の近くにいっぱい転がっていたような奴を…
『敵襲ーッ!』
やっべ、さっさとずらからねば!
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ちょこっと裏話
マクロさんは結構時間のこと口に出すけど、これは完全にマクロさんの感覚でしかない、だから信憑性は全く無い。
大鳥、岩山の高地に住む鳥類、その大きさは成人男性の平均よりもやや低い程だが鳥類としてはかなり大型の部類に入る。鮮やかな深緑色の羽毛とオレンジの頭冠は飾り物の材料として価値が高く、その肉や卵も食材としての価値が高い。
縄張り意識と攻撃性が強く需要による仕事の多さに比例して命を落とす冒険者も多い、食性は肉食なのに餌となる生物の少ない岩山を縄張りとしていながら生物として安定した数を残しているのはそういう部分も関係している。知能はそこそこあり手頃な岩を飲み込んでおき遠距離の外敵に対してその岩を吐き出して攻撃するような事もする、さらに人の言葉を理解する事も確認されている。
他の鳥類に見られないこの種の特性として発声機関が人の物と非常に似通っており、人の言葉を理解する知能と共に用いて人の声真似をする事で冒険者を誘い込むのである。(『冒険者必携シリーズ、魔物篇』より引用)