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異世界で生きたい  作者: 丸丸九
本編
110/134

秘密の氷解(アイスブレイク)

だんだん毎週投稿自体は癖になってきてはいるんだけど、もっと時間とかも厳守したりそれこそTwitterで呟いたけど、金曜夜か土曜夜辺りに更新の方がみんな見やすいのかしら?よければ皆様が読みやすい時間を教えていただけたら幸いです。感想でもTwitterのリプとかでも全然良いんで。

「これ以上話を続けると私の株が永遠に下がり続けるだけだからいい加減真面目に話を進めようじゃないか!」


勝手に脱線してるだけじゃないんですかね?話流されすぎでは?


「そこうるさいぞ!」


「まぁ、僕が何を聞きたかったっていうのはまず君が何者なのか、これはさっき解決したから良い。もう一つ聞きたいことがあるんだ」


「君はこの世界で何をしてこの世界に何を残すつもりだい?」


何をして、って言うのはそりゃ五体満足心も満足で生きていきたいんですけど。なるべく穏便にそれでいてアクティブに。そんで残すつもりってのはどう言う意味で?


「さっき知識のすり合わせをしたが、君ははっきり言って異常だ、異なる世界からの来訪者なのだからこの評価は仕方ないと割り切ってくれ。しかし異常という言葉で括ってはいけないような知識や主観、倫理観を持ち得ている、それこそこの世界のあり方を大幅に変えるようなものを」


「僕はこの世界が好きだ。君から見たら命の価値や宗教観等、理解し難い部分も多いのだろうがね。だから僕は君を裁定しなければならない、君の事情を理解できて尚且つ狂言ではなく現実であると認識できる僕が」


「迂遠な言い回しになったが、つまりはだね、君が何か大きくこの世界に作用しようとするのであれば、今のうちに君を排除しておかなければならない。わかるね?」


「さっきも言ったが僕はこの世界が好きだ。そして君はこの世界のものではない異常で、この世界を転覆させるかもしれない異物だ。では長くなったが、この考えを踏まえてもう一度君に問おう」


「君は何をこの世界に残す?」


…僕はそんな大層なことは考えてませんよ、ただ生きていたいだけ、こっちのルールに則って。勿論20年は向こうで過ごしましたから常識や考え方は今なおあっちのものが引き継がれていますけどね、それでも僕は今この世界に居る。立って息をしているし食事や労働それに排泄だってします。トイレの様式が違うのも食事の味が違うのも仕事の内容が違うのもまだ全部飲み込めてはいませんけど一端くらいならもう味わわせて貰ってます。パソコンはない車はあって馬車、コンビニスーパーなんじゃそりゃって世界で自分らしく生きていたいんです、多分向こうじゃ難しいから。


「ふーん、取り敢えず嘘は無さそうだね。でもまだ足りない、君がどんなに平凡に生きようとしても、君の中にはまだあの世界のことが残ってる、それが一番危険視してる部分さ」


と言われましても、それこそ自分の記憶が吹っ飛びでもしない限り忘れるなんて無理ですよ、それに忘れたくない思い出の方が多いんですよ、こっちに比べればつまらない世界かもしれませんけど、僕にとっては大事なんですから。

と言うか言いふらす気もありませんよ、どうせ自分が何言ったって誰も信じちゃくれないでしょうし。


「ところがどっこいそうもいかない事情がある、君が今体験しているように他人の頭の中を覗くような魔法や力があるんだ、君の信用云々に関わらず流出する可能性は潰しておきたい、それで僕は安心できる。だからちょーっと痛くするよ」


おーっと雲行きが怪しくなってまいりました。

嘘つき!痛いのしないってはじめに言ってたじゃん!約束を反故にするとかそれでも精霊かよ!


「あー、アレね。君の故郷に嘘も方便って言葉があるだろう?アレだよアレ、実際痛くしないって言ったからここまで安心してお喋りできたんじゃないか、僕の起点に感謝してほしいね」


「それに、個人の都合で人間を振り回すのも精霊の嗜みだろう?」


ここぞとばかりにいい笑顔しやがって、つーかなんでそんな物騒なトゲトゲがついた氷の剣なんて持ってんです?まさかそれで頭をガツンとやるつもりじゃ?


「ガツンとはしないさ、ズバッとやるんだ!だーいじょーぶ記憶の概念的なのを切り飛ばすだけだから死なない死なない、物理的には、もしかしたら廃人にはなる可能性があるけどだいjyじょーぶだよ!」


あーそっかぁ、ならあーんしーん、とはならないんですけど?もっと最悪なんですけど!?あ、わかったさっきまでさんざっぱら馬鹿にしたの根に持ってますね?ごめんなさい!あの時の私目が愚かでございました!ですから何卒、何卒お慈悲の程を…!


「うーん、判決。死刑!慈悲はなし」


その判決是非も無し、だって人外がやる事だもん仕方ないねとはなるかぁ!ウガァ!動け俺の体、死の淵に立ってる今こそ覚醒の時だろ!こんな時に何もできませんでしたじゃ、この世界生きてけねーだろ、だからほら動け!動けよぉ!


「必死に抗おうとしたが彼の体は応えることなく、彼はただ己に降りかかる運命を受け入れることしかできなかった」


こんの、ここぞとばかりに煽りやがって…良いか!ここで俺が倒れようとも第二第三の俺が…ってギャー!!!!





























「うーん、まさか反撃されるとは。でも完璧に気絶してるよね?石頭で防げるわけ無いし何か外からの力に邪魔された?でもなんでそんなことをする必要が?それこそ覚醒?いやそれは無いな」


「にしても腕もってかれるとは、大層この子の事を守りたいのか、それとも記憶だけ守れれば良いのか、うーんわからないことばっかだな。ま、起きるまで待ちかな、このまま放り出すわけに行かなそうだしね」

感想、評価等いただけると励みになります。後Twitterもフォローしてね、趣味のこととか呟いたりもしてるからね。

サブタイトルは基本適当にそれっぽいのをつけてますがたまーにしっかり考えてるのもあるんで、そこらも楽しんでくださいな。

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