第93話
下克上を狙うインフィニティであったが……
第93話 位の上な方に従え?そんなのクソくらえだぜ!!
マモン「フッフッフ、さぁ、これからどうやって我を倒すつもりだ?」
インフィニティ「う……おおおおおおおおおおお!!!!!」
一瞬の隙をつき、マッハ90台の連打を繰り出していく! その衝撃波は付近の活火山が小規模に噴火するまでの影響を与えている。
マモン「効かんなぁ……ゴールドキャノン!!」
マモンから特大の金色色をしたビームが放たれる!!
~空洞~
刻蝋値「さーて、この辺からならダッシュしても後方に被害が及ばないかな?」
俺が足を強く踏みしめようとしたときだった。
刻蝋値「ん?」
前方に金色の光……金塊、いや、光線!
インフィニティ「をををををををををを!!!!」
刻蝋値「うおおっ!!!」
マッハ70のスピードで飛んできたインフィニティを咄嗟に全ての腕で受け、全力で地面を踏みしめた! こんな攻撃、余波で星中の火山が噴火するだろ!!
インフィニティ「おいこらテメェ! ただでさえビームが痛ぇのに、強く押して二重にダメージを負わせる気か!!」
刻蝋値「このままじゃ後方部隊に被害が出る。俺達が栓になって食い止めるぞ」
インフィニティ「正式には俺だけが栓になってるよな!? クソサイコパスゴキブリめ!」
刻蝋値「ハッ、何とでも言え。自称エリート魔王。……よし、収まったな。選手交替だ! 行ってくる!!」
俺はマッハ40で走りだし、2秒後に獣形態に変身し、マッハ100に加速した。
刻蝋値「オラァ! マモン!! 覚悟しやがれ!! Mt.B・ストライク!!」
小ぶりな山なら粉々に打ち砕く一撃をマモンにぶつけてやった。
刻蝋値「かっっってええぇえぇぇぇ!!!!」
何だコイツ!……平時の俺の最大火力で…………
マモン「……驚いたよ。君ぃ、我の腕にヒビを入れるなんて、やるねぇ。こんな体験初めてだよ」
ヒビしか入らねぇだと!? あと……なんだ、その……初体験したての驚きみたいな反応は!!?
マモン「君の欲望を食らわせてあげるよ。リグリードショット!」
刻蝋値「チッ……!」
この角度じゃ後方に被害が出ると判断した俺は、やむ無く受けることにした。
刻蝋値「ホイールアクス!!」
ただし、その威力は猿形態になった俺の回転力に変えられ、奴に届く寸前で亜人形態になった俺の踵落としに全て変換してやったがな!
刻蝋値「げっ!!」
俺の踵が爆散しただと!?どんな硬さしてやがる!!
マモン「おっと失敗だな。ヒビが入った方の腕で受けてしまったよ」
だが、奴の片腕も破壊できた!
刻蝋値「うおおおっ! 治れっ!!」
気合いを爆発してグロくなった足首に集中させた結果……
刻蝋値「おおっ!? マジで治った!」
マモン「因みに我も欲望の力を使い、体を無限に再生できる。君たちに勝機は無いと言うことだ」
……そんなことはあり得ねぇ。カラクリがきっとあるはずだ。
刻蝋値「燃えてきた! ゥオラッ!!」
人馬形態になり、奴とぶつかる直前で最高速度、マッハ95まで加速し、両手を触れた瞬間に完全制止し、発勁をお見舞いしてやった!
マモン「ゴフッ!?何だこれは!?」
そう言いつつ右手刀を繰り出してきたので、右手で半分の威力を受け流しつつ、もう半分の威力と震脚を合わせた発勁を更にお見舞い!
マモン「ごおっ!! ヌン!!!」
流石に立っている地面が完全に液状化しつつあるので、蹴りを避けるがてら、横に移動。獣形態に変身し、壁を無数に蹴りまくってマッハ101まで加速したら、奴へと向かい、質量に富む人馬形態に変身し、渾身の一撃……
刻蝋値「Mt.B・ナックル!!」
ただのクソ速く、クソ重いパンチをお見舞いしてやったのさ!!
マモン「うごおはっ! ゲボォオオ!!」
さすがの奴も、大規模に吐血しており、かなり有効打になったのではないか?……とは言えこんなに地下深くで暴れまくったから、地上は大噴火と大地震が起きてるだろうな……どうするものか。
マモン「む、無駄だ……」
ん?周囲の金が銀に……銀が銅に……銅が炭素になっている……?
マグマになった地盤が照らすお陰で周囲は明るく、溶けてない地盤の色の変化がはっきりと見えるのだ。
マモン「人が欲望を抱く限り、我は」
刻蝋値「カラクリが分かったぜ! お前は欲望だけでなく、人々の欲望が向いている物質からもエネルギーをチャージ出来るんだな!」
マモン「ほう、ただの脳筋では内容だな。ならばなおのこと絶望……」
刻蝋値「いいや、希望に満ちる以外ねぇよ!!」
俺は奴の眼前に迫った瞬間、亜人形態になって背負い投げ……をするふりをして奴を掴んだまま跳躍。全力で奴を天井に叩きつけた上で、一瞬間をおいて蹴りあげた!
マモン「ぬおおおっ! 外か!?」
こうすることで、山の頂上まで穴をこじ開けて飛ばせるからだ。
刻蝋値「場所を変えるぜ!!」
俺もマッハ100で跳躍後、再び全力キック! 奴をマッハ86で宇宙追放してやったぜ!……何処に追放してやったかって? 実はな……
~回想~
刻蝋値「え? マンデースターって惑星じゃなくて、衛星なの!?」
ラビ「はい、カーススターと呼ばれる星の衛生です。……噂レベルなのですが、今のウナギ星人が太古に住んでいたと言われており、そこから上級国民とされた人々だけがマンデースターに移住したと言われています」
刻蝋値「……残りの人達は?」
ラビ「……核兵器、あるいはそれに匹敵する何かで焼き払ったと」
刻蝋値「……胸糞悪ぃな。こんな歴史は表だって発表しねぇよな」
ラビ「ええ、そしてお祖父ちゃんの話では、その星はゴミ捨て場になっていたそうです」
刻蝋値「……お前らの市民権を得た後にでも調査するか」
~回想終了~
刻蝋値「よっし、吸いまくって~~」
俺は辺りに暴風が吹き荒れるほど大気を吸い込み、酸素袋に酸素を貯蔵した。
刻蝋値「吐いて、その辺の木を食べまくって~~」
けっこう動いて腹が減ったので、二酸化炭素等の要らない空気を吐いたあと、その辺の森林の3割ほど食い散らかし、
刻蝋値「出陣だぁ!!」
山を一気にかけ上ってマッハ100まで加速し、女が居ないことを確認して、跳躍後に特大のオナラをこいて、更に加速。マッハ110で宇宙へと飛び立った!
~マモンの部屋~
ポイズン「……全員、無事か?」
エメラルド「うん、誰も埋まってないよ~」
アリアドネ「インフィニティは死なないだろうし……全く、あの子はどんな闘い方をしているのかしら? 私が物理攻撃で瓦礫を吹き飛ばしても良いけど、これだとポイズン以外が大ケガするし……」
ラビ「ビームとか欲しいですね」
タート「俺の手持ち武器じゃスケールが小さすぎますし……」
インフィニティ「ったくあのゴキブリは何でこんな雑魚どもを同伴させたがるんだ?」
シン「インフィニティ……」
アリアドネ「ねぇ、あなたの破壊光線で上に穴を開けてちょうだい」
インフィニティ「…………チッ、俺自身そうしねぇと抜けれねぇのか。仕方ねぇな」
破壊光線で山頂までの穴を作った。
ポイズン「恩に着るぜ、インフィニティ。アリアドネ、俺は先に上に行って糸を垂らす。お前も連携して全員を引き上げろ」
インフィニティ「俺は先に行くぞ!」
一足先に跳躍して上っていった。
ポイズン「さてと、俺も行くかな」
ポイズンがとんだ瞬間、何故かインフィニティの叫ぶ声が聞こえてきた。と、同時に……
エマ「うん……?ここは」
アリアドネ「あら、目覚めたのね」
エマ「……なんか、臭うね」
エメラルド「え?」
エメラルドが首をかしげた瞬間、気絶したポイズンが落下してきた。
アリアドネ「……どうしたの?」
ポイズン「…………臭ぇ…………た……す……け…………」
気絶したまま何か話している……
シン「!!、ちょっと待て! 誰だ、強烈なオナラをこいたやつは!……死ぬ…………」
鼻の良いシンが倒れ
エメラルド「アタイも無理……!」
エメラルドも倒れ
アリアドネ「犯人に合ったら……捕食してや……る…………」
ラビ「…………」
タート「し、死ぬ……」
エマ「レディに失礼だよぉ…………」
全員気絶した…………
~宇宙空間~
マモン「……あやつめ、本当に宇宙空間に弾き出すとは、侮れん。……ん?」
エネルギーの逆噴射で緩やかながら、確実に減速しているマモンが何かの接近に気づいた。
刻蝋値「メタンブーストライダーキーーック!!」
マモン「ゴアッ!!」
発見空しく、今度はマッハ100でカーススターに蹴り飛ばされてしまった…………
刻蝋値「残り全て使って俺も行くぜ!」
さぁ、オナラで加速して決戦の地へ!!
第94話 呪いごと消し去るまでだ!に続く。




