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第76話

チキュウとアースの最強戦士、フレイムスターの戦士たちと肩を並べる!

第76話 遅れてすまなかったな。


~フレイムスター・高度100㎞~


刻蝋値(じゃ、俺は戻るぜ。また明日会おう!!)


俺は身ぶり手振りでライト達に伝え、マッハ30の跳躍を行い、フレイムスターに戻った。10秒あれば地上に着く。


刻蝋値「待ってろよ……お前ら!」


落ちている間、仲間達の顔を思い浮かべていた。


~黒ゴキアジト・地下最終層~


ホッパー「行くぜ!」


アリアドネ「ええ!」


2人はぬるぬるとした動きで魔王ユニバースの目を欺き始めた。


ユニバース「神にも等しいこの私に勝てる道理なぞないわ」


ホッパー「行けええ!!」


2人が重なった瞬間、ホッパーの脚からアリアドネがマッハ32で発射された。


アリアドネ「ハアッ!!!」


その勢いのまま、6振りの片手斧をユニバースの腹に炸裂させた!


ユニバース「ぬおお!? 小癪な!」


大きなヒビを入れられて驚いたユニバースは、驚異をすぐに振り払うべく、腕を伸ばしてきた。


アリアドネ「無駄よ」


これに対し、アリアドネはユニバースの身体中を駆け巡りながら、斧でヒビを広げていくと言う手段を取り、一方的に追い詰めていく。


ホッパー「俺も忘れるなよ!」


ホッパーもその場飛び蹴りで更にヒビを入れていき、こちらは壁を使った反射を利用して攻撃しているようだ。


ユニバース「ぬうぅあ!!」


アリアドネ「チッ!」


ホッパー「くそっ!」


ユニバースの腹から球状に拡散した衝撃波に弾かれ、2人は振り下ろされた。


アリアドネ「だけどここまで追い詰められて、果たして変身した私に勝てるかしら?」


ホッパー「……そういえば、お前の変身は殆ど見たことが無かったな」


アリアドネ「フフ、あなたに出番が無いかもね。ロスチェンジ!」


4腕4脚のケンタウロス亜人のような姿になった。


アリアドネ「彼の形見、最終決戦を生き抜くには相応しいわね!」


巨大ムカデゲジゲジ黒ゴキとなったセネピードが使っていた極大剣を手に取り、構えた。


ユニバース「これは……あのムカデが使っていた武器」


アリアドネ「あのムカデだと?」


マッハ29の突進の勢いを全て極大剣に伝え、命中までの間も加速させることで、マッハ31の重撃を食らわせた。


ユニバース「ごあっ!!? 甲皮が!?」


重さも兼ね備えた一撃により、ついに一部の甲皮が剥がれた。


ホッパー「でかした! グレネード・ブレイダー!!」


空中回転連続蹴りで、中の骨肉を抉り取っていく。


ユニバース「ぬおおおお!! こんの……うがっ!?」


ホッパーを叩き落とそうとした腕が何かに弾かれ、弾いた後に飛んでいった何かの方を見ると、脚が6本ある蜘蛛の下半身に人間の上半身姿をしたアリアドネが、2振りの片手斧を持ちながら壁に張り付いていた。


アリアドネ「速いでしょう? アラクネローチ形態……の速度はこんなものじゃないわよ」


姿が消えたかと思いきや、今度は肩の甲皮が破壊され、ついでに脱臼させられた。……と思ったら左下腕部が……大腿が……頬が……最早反応することもかなわず、ホッパーにしても素早く別の露出部に蹴りかかるため、上手く捕まえられない。


アリアドネ(そろそろ決めるわよ)


ホッパー(わかったぜ)


2人は対角線上の壁に着地した瞬間、ビースローチに変化した。そして……壁を蹴り、お互いがマッハ33の速度でユニバースを挟み撃ちした。


ユニバース「ゴハアッ!!……第2形態発どオオオオオ!!!」


サイズは少し縮み、筋肉が少々肥大した後、波動のようなものを纏い始めた。


ホッパー「はっ、避けろ! アリアドネ!」


アリアドネ「分かっ…てぇ!!」


ユニバースに叩き落とされたが、全身に巻き付けた糸でガードしたおかげで、死にはしなかった。


ユニバース「フミコロシィ!?」


ホッパー「させるか!」


ビースローチのまま最高速度を叩き出し、ユニバースの膝の前でヒューローチに変化して、膝カックンを行うことで仲間を守る。


アリアドネ「うおおおっ!!」


あらかじめ追撃を想定し、消化液で自身を巻き付けついた糸を消化していたアリアドネは、直ぐに飛び上がり、ロスローチ形態に変身して極大剣をユニバースの腹に叩きつけた。


ユニバース「コザカシイワ!! ハアッ!!!!」


ユニバースが莫大なエネルギーを炸裂させるっ!!


アリアドネ「くっ……!」


咄嗟に大量の糸を放出する!!


~アジトの外~


スパーク「!、止まれ!」


今まさに黒ゴキのアジトに入ろうと走っていたスパークが急停止を叫んだ。


ラピス「高エネルギー反応……! エナジードレイン!」


ラピスは両手をバズーカ砲のような形に変え、これから来るエネルギーを吸収する構えをとった。


スパーク「はあああっ!!」


爆発によるエネルギーが来たや否や、スパークはマッハ20を超えた速度の斬撃を放ち、エネルギーを文字通り切って分散させ、ラピスは吸収することでダメージを回避している。


スパーク「なんだあれは!?」


爆発によって、空にまいあがった黒ゴキの死体やバレットを初めとした気絶した刻蝋値隊を見て、スパークは驚いた。


ホッパー「助かったぞ!」


アリアドネ「どういたしましてっ! ハアッ!!」


アリアドネは素早く糸を出し、気絶中の仲間達を自身の元へ引き付けた。


ユニバース「マトガデカクテウチヤスイナ!!」


マッハ33の拳から放たれた巨大エネルギー弾が刻蝋値隊に迫る!


ラピス「神破高速砲!!」


自身の半分のエネルギーを凝縮した光球を放ち、エネルギー弾を相殺する。


スパーク「絶技・紫電一閃・空裂斬!!」


スパークがマッハ30でアリアドネを横切り、その際に放った斬撃で爆風を真っ二つに分けた。


スパーク「異国の剣も悪くは無いな。この戦、勝利はもらった」


ホッパー「誰か知らないが、助かったぜ。ってか、お前人間(ゴキブリ)じゃないな」


スパーク「俺はアースから派遣された刻蝋値の戦友、スパークだ。黒ゴキとやらを抹殺しに来たが、あれが親玉か?」


ユニバース「グオオオオオオ!!!」


スパークが指を指す方向には、半ば自我を失いつつあるユニバースがいた。


アリアドネ「ええ、あれさえ殺せば全てが解決されるわ。貴方たちは腕がたちそうだし、協力してくれるかしら」


ラピス「無論、そうします。これが我らの任務ですから」


スパーク「……来るぞ」


飛び上がったユニバースが、四方八方にエネルギー弾を撃ちまくる。4人は苦もなさげにそれを避けていく。


ラピス「チャージ&カウンター!」


左手で吸収したエネルギー弾を瞬時に圧縮し、右手から発射する。ユニバースの腹に小さなヒビが入った。


ホッパー「アバンガルド・ドリルストライク!!」


ビースローチ形態でダッシュし、ヒューローチ形態に変身してドリルキックを当てた! ヒビは大きく広がる。


アリアドネ「超破強撃!!」


ロスローチ形態のアリアドネが極大剣を最大威力で振り下ろし、ヒビを更に大きく広げていく。


アリアドネ「おまけよ、超破乱撃!!」


ユニバース「ゴアアアアア!!!」


攻撃の反動で空中に浮いていることを利用し、ヒューローチ形態で多節棍を取り回し、周囲のエネルギー弾ごとユニバースの甲皮を砕いていく。


スパーク「後は任せろ、絶技・紫電百閃!!」


100を超える、1つ1つがマッハ30を超える斬撃をユニバースの内部に加えていく。


ホッパー「おおおおおお!! ストロンゲスト・ドリルストライク!!!!!」


アドレナリンを全解放したホッパーが、スパークが抉った傷にマッハ35のドリルキックを放つことで、ついに背中まで貫通させた。


ホッパー「ぬぅん!!」


弱点として、フレイムスターの脱出速度を超えているため、空を舞っている適当な黒ゴキを蹴らないと、宇宙空間に放り出されてしまうという点が有るが、これでとどめに繋げれる!


アリアドネ「全て溶かすまでよ!」


そういって、アリアドネはユニバースの腹に空いた風穴から進入し、心臓を溶かそうとしたときだった!


アリアドネ「……え?」


アリアドネはためらってしまった。何故なら心臓部にあったものは……


女の子「……お姉ちゃん、だぁれ?」


アリアドネ「子……供…………?」


スパーク「何をぼさっとしている! 早く始末しろ!!」


アリアドネ「ねぇ! 心臓部に女の子が…キャアッ!!?」


突如ユニバースが爆発したかと思いきや、飛散した肉片や未だに宙を舞っていた黒ゴキ達を集め、新たな肉体を獲得した。


魔王ユニバース「く……く……く……ようやく、我が最臨がなった。我が名は魔王・ゼロ。上級の魔王だ」


ホッパー「……おいおい、どうして復活するんだよ?」


アリアドネ「誰が魔王だろうと関係ないわ、魔王の内部に女の子が居る。だったら救い出すまでよ」


過去の自分を思い返し、少し呼吸を整えた後、ビースローチに変身した。そして……


アリアドネ「神速斬!!」


牙でくわえるタイプのナイフを用い、マッハ34で通りすぎ様に、魔王ゼロのアキレス腱を断裂させた。


ゼロ「どんな攻撃も我が体を滅することはかなわん」


ホッパー「ゴア!?」


ラピス「しまっ…ガアッ!!」


誰も気づくことが出来ない速度でホッパーとラピスに攻撃をした。


ゼロ「決めた。虫けら共を死にかけまで持っていき、この星を破壊する。そして死に震える虫けら共の表情を楽しむとしよう」


アリアドネ「当然だが……話は通じないわね」


スパーク「ああ、奴の趣味はおおよそ理解できるものでは無さそうだ」


ゼロ「お前たちも虫けらの1つだよ」


スパーク「くっ!!」


スパークはアサシンとしての勘と、身体能力を活かしてどうにか回避した。


アリアドネ「あぐっ……」


ゼロ「お前たちは中々避けるのが上手いのだな。注意して掴まなかった男の方を掴み損ねたよ」


アリアドネ「フフ、フフフフフフ……」


ゼロ「何がおかしい?」


突如笑い出すアリアドネにゼロが不思議そうに問う。


アリアドネ「だって……私達程度を掴み損ねる癖に、自分が最強だなんて思っているもの。滑稽すぎて笑うことしか出来ないわよ」


スパーク「俺達は貴様よりも強い男を知っている」


ゼロ「果たしてこの女の手足が全て千切れる前に来るかな?」


アリアドネ「いつもギリギリに来ちゃって……人の心を落とすことしか考えて無いのかしら?」


ゼロ「まずは1h…」


ゼロがアリアドネの腕を1本千切る寸前で、隕石クラスの威力を持つ何かが轟音、衝撃波、灼熱、プラズマを纏いながら、ゼロを押し潰した。


スパーク「手間がかかるゴキブリ共だな」


スパークは衝撃波で吹き飛んだ刻蝋値隊を1ヶ所に集めた。


ホッパー「何から何まで迷惑をかけてしまっているな、スパーク」


スパーク「動ける奴が助ければいい。奴ならそう言うだろうな」


アリアドネ「貴方にも助けられたわね。後は彼が全てをやってくれるはず」


刻蝋値「……ふー、久々におならこいてスッキリしたし、メテオストライクも炸裂っと。遅くなってすまなかった。お前らー! 無事かー? あのデカブツに変なことされそうにならなかったかー?」


ホッパー「全員息はあるぜ!異常な」


アリアドネ「コクローチ! 聞いて! 私、アイツに腕を無理矢理引っ張られて、体のあちこちをジロジロ見られたわ! だからお願い、アイツをやっつけて。貴方にしか出来ないことなの!」


スパーク「急に何を言って……」


急に訴えかけるような目で刻蝋値に懇願し始めたアリアドネにスパークは不思議そうな目を向ける


刻蝋値「んだとぉ!! 最早誰だか知らんが絶対にぶっころぉーーーす!!!」


ホッパー「うぉ!?……急に怒りだしたけど、どういうことだ?」


そして怒りだした刻蝋値にホッパーが驚く。


アリアドネ「後で教えてあげるわ。……だけどもう、限界…………」


ホッパー「ああ、俺もだ…………」


スパーク「世話がかかる奴等だ」


戦場で寝始めた2人を見て、スパークはため息をついた。


ラピス「刻蝋値さん、奴のステータスのデータです! 奴の心臓部に女の子がいる模様です!」


刻蝋値「……なーるほど、"エマちゃん"はそこに居たのか。今助けるぜ!」


第77話 お前をぶっ飛ばしてなにもかも解決だぜ!!に続く。

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