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第42話

注意、前の話を読んだ人は想像がつくと思いますが、主人公がかなり荒れてます。感情移入するキャラクター次第では主人公が嫌いになるかもしれないレベルです。この辺を考えてから読むことをおすすめします!ではどうぞ!!


第42話 同胞を殺したくないのであれば、言いくるめてみるのだな。


宇宙人1(…………僕は、一体何を見ているんだ? 明らかに宇宙人とおぼしき知的生命体に虐殺するなだの、死んだ野蛮(低レベル)野性動物(外惑星生命体)の家族を想像してみろとか…………同じ知的生命体なら迷えとか…………)


宇宙人1は再び片足だけの死体を見た。


宇宙人1(どう見ても…………"ヒト"の脚だよね、アレ…………あの黒い怪人のような人は兎も角、レフトを気絶させた人や、宇宙船の残骸を解析らしきことをしているサイボーグは…………あり得ないほど筋肉質だけど、明らかに"ヒト"だよ。この星って異形で野蛮で殺ししか考えていないような生命体の住みかじゃ無かったのか…………)


宇宙人1「僕は…………僕は…………ただの人殺し…………なの…………?」


~回想・赤子の頃~


母「ライトちゃん、これは?」


ライト「ねこ!」


母「これは?」


ライト「かいぬちちゃん!」


母「太陽の裏側にね、私達が住むような星があって、そこにもこの家族のような人達が住んでいるって言われているんだよ」


ライト「あいたい!」


~幼児期の記憶~


母「ライト、皇帝様はね、運動能力に劣るセンター帝国の人々に、科学技術を発展させることにより、栄光をもたらした偉大な人物なのよ。あの方に着いていけば、必ずや豊かで平和な国になるわよ~」


ライト「はい、かあさん!」


~小学生の頃の記憶~


ライト「母さん! 僕、センター文字大会と算術大会で優勝したよ! おまけにかけっこでも一番になれちゃった!」


母「まぁ! 凄いわ~。貴方なら帝国のお城で働けるかも知れないわよ~!」


ライト「そしたらどうなるの?」


母「お金が沢山入ってくるから、生活が楽になるわ~。その代わり、仕事は頭のよさと、運動神経の良さが必要と聞くわ」


ライト「じゃあ頑張る!」


~中学生の頃の記憶~


レフト「うおおお!! ライト! お前すごいな! また全教科百点かよ!!」


ライト「えへへ、効率よく死ぬほど長時間勉強した甲斐があったよぉ。でもレフト君だって体育じゃあ負けなしじゃん!」


レフト「へへっ! 俺は昔から身体能力と運動神経だけは優れていたからなぁ! けど勉強はどうしても百点に届かねぇ!! 頼む! 教えてくれ!」


ライト「じゃあ互いの得意な部分を教え合おうよ!」


レフト「お前あったま良いなぁ!」


~高校~


ライト「ふぅ、模試だけ見ると、学力は大丈夫そうだけど…………身体機能測定が心配だな」


レフト「お前も少しずつ天才どもに埋もれつつあるか…………」


ライト「レフト!」


レフト「俺も試験が不安で夜しか眠れねぇ~~!!! ライト! いつもの作戦を実行しよう!!」


ライト「うん!」


~帝国城付属大学・合否発表~


ライト「何とか…………」


レフト「入れたな!」


ライト「君も僕も苦手は最下位のドベだけど…………」


レフト「長所はズバヌケテ! すぅぅ……1位だぜ!!!」


ライト「君と僕が組めば」


レフト「大学だってトップ2の首席で卒業できるはずだぜ!」


ライト「そしたら2人で」


レフト「帝国の特殊部隊に入隊するぞ!!」


~特殊部隊・入隊式~


部隊長「これより、新たなる有望な隊員の名前を読み上げる!今期は2名。頭脳特化のライト隊員と肉体特化のレフト隊員だ!」


2人「よろしくお願いします!!」


~授賞式~


司会「これより、先のノース帝国防衛戦で功績を上げた2人の隊員に、賞を授与する。有用兵器開発部門、ライト隊員!」


ライト「はい!」


司会「対人戦闘武勲部門、レフト隊員!」


レフト「はい!」


僕らは壇上へと上がった。


司会「ライト隊員。貴君は(たぐ)(まれ)なる頭脳を最大限に活かし、敵艦隊のほぼ全てを打ち破る性能を持つ戦闘機、ミサイル、戦艦各種兵器の製造に大きく貢献したことをここに表彰する!」


皇帝「おめでとう!」


僕は満面の笑みをした皇帝から賞状を受け取ったときに、涙がこぼれそうなのを押さえるのに必死だった。母を喜ばせられることが1つの大きな理由。そして…………


司会「レフト隊員。貴君は突然の敵軍幹部部隊の奇襲に対し、上官3名の命を守りつつ、幹部部隊を半壊させたこと、何より、幹部と互角以上に渡り合い、撤退に追い込んだことをここに表彰する!」


大々々々…………々親友のレフトと共にこの場所に立ち、皇帝から賞状を受け取ったからだ! これは僕達の友情が、国を、人々を、僕たち自身を救い、国に豊かさを少しばかりもたらしたって事だよ!


~チキュウ出陣命令の日~


レフト「ミドル隊長! お呼びですか!」


ミドル「レフト、よく場をわきまえて敬語を使ってくれたな」


ミドル隊長は普段何かといい加減なレフトがしっかりしていることを誉めているけど…………、顔が笑ってない。何かがあったんだ。


レフト「とてもじゃありませんけど、今の隊長の前でふざけたり出来ませんよ…………表情が、普通じゃありません」


レフトもそれを察したからこそ、いい加減な態度を抑えたに違いない


ミドル「ああ、平常心を保てないような出来事が起こった」


ライト「…………お聞かせください」


ミドル「ああ、…………この星は、アース外生命体から侵略を受けている」


レフト「嘘…………!、ハッ、これは失礼しました!」


ミドル「驚くのも無理はない。ここ最近、脳抜き取り殺人事件が3件もあっただろう」


ライト「我らの技術力ですら、倫理観を捨ててもなし得られないとされている事件ですよね?」


ミドル「ああ…………皇帝から直々に犯人となる宇宙人の調査結果が言い渡されてな…………犯人は」


嫌な予感がする。そしてやはりそれは的中し…………


ミドル「チキュウ人だ」


ライト「そ、そんな…………家族愛に溢れると言われていた…………あの…………チキュウ人ですか…………?」


幼少期、母から読み聞かせをされた本を思い出していた。


ミドル「"私の家族は猫!"この本は私も愛読していたよ」


レフト「俺もガキの頃、親父の読みきかせをしょっちゅう聞いていました」


ミドル「しかし、悲しいかな? チキュウ人は大質量の輸送を(ともな)う惑星間移動ができない代わりに、暗殺の技術を高めていたらしい。我らの脳を直接取り出す技術を使い、3名の犠牲者を出したのだ」


ライト「隊長…………我々の新たなる任務とは…………」


ミドル「うむ、残念だが、我らが最新技術、ライト君の知新と古き知恵者の温故を融合させた、最新兵器でチキュウ人を一掃するのだ」


レフト「確かにチキュウ人の暗殺者は腹立つけど…………一般人まで殺すのか?」


ミドル「…………完全な機密事項だから、他人には言ってはいけないぞ。チキュウ人は皆、争いと殺戮(さつりく)が至高の種族だと、調査結果6件が示唆している。奴等に情けはいらない、顔も見なくていい、全てを焼き払い、大地を荒野にするのだ。…………これが皇帝より与えられし、君たちへの命令だ。残酷だが事実さ」


ライト「わかっ…………り…………ました」


レフト「グスッ…………必ずや責任を持って…………皆殺じにじばず!!…………ヒグッ」


ミドル「…………ありがとう。良い結果報告を皇帝と共に待っているよ」


~回想終了~


ライト「殺戮が至高の蛮族じゃなかった…………母から聞かされていたような、家族や友人…………猫や赤の他人まで思える種族だった…………。知恵も…………捕虜を取り、追撃に備えるだけの働きはするし、その根元は同族への優しさ…………僕たちと同じだ…………」


僕が自身の過ちに動揺し、チキュウ人が自身らと動揺の思いやりのある知的生命体である事実にうちひしがれていると、リーダー格の漆黒の大男が近づいてきて言った。


刻蝋値「僕達と同じ? 笑わせるなよ。お前らみたいな上から虐殺してくるような宇宙人と同じにするな」


心底見下し、嘲笑を交えた目付きで正論を言われた。でも、この時の僕は…………動揺のあまり、被害者のこの人達に反論してしまった…………


ライト「違う! 僕達だって家族を愛し、守るために戦っているんだ! 現に僕は、母やそこで押さえ込まれているレフトの為に、今まで頑張ってきた! 今回だって!…………今回…………だって……………………」


刻蝋値「ハッ、テメェの今までなんざ知らねぇよ。仮にテメェの今までの発言を本当だと仮定しても、何も疑わずに上司(クソゴミクズ)に良いように使われていただけのアホ家畜野郎だと自分(てめぇ)自身が証明しただけだ。ま、お前なんざ1ミリも信頼してねぇけどな! はっはっはっは!!」


ダイア「……ろう……ち…………?」


怒りに狂ったリーダーの姿に、ダイアはかなり困惑しているようだ。


レフト「ライト! そいつは何を言っても聞き入れてくれねぇぞ! 仮に他のチキュウ人が絵本通りだとしても、そいつは違う!…………いや、その異形の腕といい、そいつこそ犯人の可能性があるだろ…………」


刻蝋値「ほう、レフト君の友達のバ家畜野郎はライトという名前なんだな」


レフト「ライトを馬鹿にするな!! 俺を殺す分には構わねぇ、解剖なりしろよ…………だけど、ライトだけは見逃してください!」


ライト「レフト! 滅多なことを言わないで! 身代わりなら僕が!!」


チッ…………前世の頃の唯一のダチがこんなときに頭に浮かんできやがる。だが、ここは奴等を徹底的に絶望に落とさなければな。


刻蝋値「なるほど、レフト君も暑苦しい友情バカだったか。当然却下だ。確か…………あの吐き気を催す魔王が言うには…………アースだったか?」


ライト「そうですが」


刻蝋値「フフッww、ハハハハハハ!!! アーッハッハッハ!! そうかそうかぁ!! アース星人は、惑星移動を行い、町ひとつ容易く消せる兵器を持ちながら、勉学以外の賢さが皆無の馬鹿しかいないのかぁ!」


レフト「なっ!…………てめぇ」


お、バカの方はまんまと釣られたか。


ライト「レフト! 刺激したらダメだ!」


刻蝋値「いやいや、パワードスーツありきでも、チキュウ最高峰の女性格闘家には敗退しちゃうわ、自慢の兵器も最強の俺の前ではガラクタ同然だわ、マジで存在してるのが恥ずかしいゴミじゃねぇかよ!!」


レフト「…………確かに、俺はただのゴミですよ。だけど、ライトはアース1の賢さを持っている」


刻蝋値「ガラクタ作りが限界だろ?」


レフト「いや、これは2ヶ月間だけで作ったものですよ。こいつはまだまだ伸びる! あんたらの捕虜になって働かさせてもいい!」


ライト「レフト…………」


刻蝋値「ライト君、レフト君は君を見捨てるってさ♪」


実際、解釈次第でこうも思えるし。


レフト「だから! こいつだけは酷い目に合わせずに生き残らせてくれよおおおおお!!!」


…………あーあー、見れば見るほど惨めで救い様のねぇ、坊主頭クンだよなぁ…………


ダイア「…………」


ダイアは…………どっちかというと、いつもと様子の違う俺に困惑しているって感じ? 状況が状況だから、感情で動かないように釘を刺すか。


刻蝋値「ダイア、絶対に逃がすな。絶対だぞ?…………なーるほど、磨けば性能が上がる、便利グッズって訳か」


レフト「グスッ…………俺やあんたのような、破壊しかできない能無しじゃねぇよ。新たに創造できる神の申し子だ。万が一ソイツを逃してみろ、お前らなんか、3ヶ月でチキュウごと消し去ってくれるぞ!」


刻蝋値「おいおい、創造神の申し子? だっけ? が破壊兵器を作るのかよ。本末転倒過ぎて爆笑ものだわ。アッハーッハッwww!!」


レフト「お、俺なら反論してもこうなっちまうけどよぉ!! ライトなら今の問答であんたの心を動かせたんだよ!」


刻蝋値「へぇ~、あっそ。だそうだ。ライト君、クソバカレフト君は君を大きく買っているらしい。実は俺様、あんなクソバカでも無い知恵を限界まで振り絞ってる姿に、ちょっと感動しちゃったんだよ」


ライト「僕への要件をおっしゃって下さい…………」


刻蝋値「んん~? 今、何て言った?」


ライト「お願い…………します。僕は何をすれば、よろしいのですか?」


…………土下座したか。あっちの文化でも土下座はあるんだな。


刻蝋値「よし、言ってやる」


片足をライトの頭に乗せ、俺は語り始める。


レフト「ッツ!!」


ダイア「反論しちゃダメだ!」ボソッ


あちゃ~~、情が移っちまったか。全く仕方無い奴だ。それよりも…………


刻蝋値「お前らバカどもの軍に投降を要請し、受理させろ」


ライト「!?…………」


刻蝋値「お前に出来ないのか?創造の…………なんだっけ? まあいい。投降要請の他に、砲台等の攻撃及び、防御性能のある兵器を捨ててこの地へ24時間後に降り立たせろ。その頃には市民の避難も終わってるだろうからな」


ライト「それだけ…………ですか?」


刻蝋値「おう、こっちからの侵略は勘弁してやるぜ。お前に内蔵してある端末から、本部に俺らの会話が訳されて聞こえているはずだから、まさか反抗的な態度はとれねぇはずだぜ? なぁ、クソアース星人の産廃ゴミグズ上層部ども!」


まさか、こんな早く真のゴミ共と連絡を取れるとはな、尋問しながら内心で衝撃を受けちまったぜ


ライト「あ…………」


刻蝋値「…………お前本当に頭いいのかぁ? 産廃どもに盗聴されている事にも気づいてねぇとはなぁ…………。ん? そうか、俺に盗聴をバレねぇ振りをするためにアホを演じていたか! 大は小を兼ねるならぬ、天才はアホも演じれる。的な? ちょっと見直したぜ!」


ライト「…………本当に気づいていませんでした。隊長たち上層部が、皇帝がこんな非道な指示をことごとく出すなんて! グッ!?」


俺は乗せている足に更なる体重をかけ、ライトの顎を固定した。


刻蝋値「おー、おー、お前は本っ当に救いようのねぇ馬鹿で哀れで…………あー、もうどうでもいい! ひとまずお前からもお願いしろよ。俺が満足したら、結果に関係無くお前とバカダチ君を救ってやるよ。但し、ハッキングで上層部の声も届けろ。もちろん訳してな。バカダチ…………死んでいいのか?」


言い終わった直後、固定を外してやった。


ライト「わかり…………ました。…………すぅ、センター帝国上層部の皆様方に特殊部隊兵士、ライトからお願いがあります! どうか私が捕まっているこのチキュウへの攻撃をお止め下さい! 我々の文明レベルでは太刀打ちできません!! 最新鋭の兵器を複数用い、戦略を念密に立てようとも、圧倒的な1個体の駆動という戦術には赤子の如く捻られます! 投降し、兵器を捨てて、今から24時間後に丸腰の最新宇宙船を提供していただければ、今はまだ侵略活動を起こさないと約束してくださいました!! どうか、皆様方や僕らの先輩たち、入りたての後輩たちをイタズラに死なせないご決断をお願いします!!」


端末『ライト君、大変残念な知らせだが、それは受理不可能だ。我らは敢えて正面からお前たちのいる地点に攻撃を仕掛け、君らを含め、大陸ごとこの地点を海の藻屑にすることにした。それと、君には失望したよ。何がセンター帝国付属大学学業成績首席だ。セコい工作兵に破壊される程度の代物しか作れず、あまつさえ我らに無償で兵器を流させ、自国の侵略に使わせるとは…………母にも報告するよ。泣くだろうな! フッフッフッ…………もう、いいかな? このあと端末は二度と繋がらないようにする。裏切り者達の声なんて耳障りでしか無いからね。健闘を祈るよ! わははははは!! あ、それと工作兵君、君にひとつ忠告してあげるよ』


刻蝋値「ほうほう、産廃の遺言か、聞いてすぐ記憶から抹消してやるよ」


通信機『君らごとき、我が最新兵器を用いれば、赤子同然に捻れるのだよ。精々残り少ない余生を過ごしたまえ』


刻蝋値「そっくりそのまま返してやる。お前ら産廃軍団なんて石があれば全員あの世に送れるんだよ。おととい来やがれ」


通信機『そうか、では』


…………切れた。もう二度と繋がることはない。


刻蝋値「偉かったぜ、元・クソアース星の頭脳ナンバーワン。素晴らしすぎる、200点満点超過の説得だったぜ。約束通りお前ら2人は、大陸…………いや、チキュウごと守り抜いてやるぜ。俺の腕っぷしに誓ってな」


頭をなでなでしてあげた。


ライト「ヘ、兵士の皆さんは…………殺してしまうのですか!?」


こいつは…………いよいよ本当に救いが無いな。


刻蝋値「あ? 知ったこっちゃねぇだろ。万一生き残りがいたら、気晴らしに殴り放題な情報ソースの捕虜にでもしてやるよ。あ、安心しな、お前ら2人はよほど俺の機嫌を損ねなければ手厚く扱ってやるからよぉ! ハハッ…………ハーッハッハッハッハァッーーー!!」


ライト「ううっ…………先輩達…………新入り達…………ミドル隊長…………皇帝…………母さん…………本当にごめんなさい。本当にごめんなさい…………(ん…………? 皇…………帝…………)」


~回想~


ミドル「ああ…………皇帝から直々に犯人となる宇宙人の調査結果が言い渡されてな…………犯人は、チキュウ人だ」


ライト「…………え?」


ミドル「…………完全な機密事項だから、他人には言ってはいけないぞ。チキュウ人は皆、争いと殺戮が至高の種族だと、調査結果6件が示唆している。奴等に情けはいらない、顔も見なくていい、全てを焼き払い、大地を荒野にするのだ。…………これが皇帝より与えられし、君たちへの命令だ。残酷だが事実さ」


~回想終了~


ライト(この部分だけは実際に違った! 皇帝が言ったことが嘘、と言うことだ!…………だとしたら、皇帝になにかが起きた? 悪い奴に良いように傀儡(かいらい)にされたか、後は…………)


~回想~


刻蝋値「なるほど、レフト君も暑苦しい友情バカだったか。当然却下だ。確か…………あの吐き気を催す"魔王"が言うには…………アースだったか?」


~回想終了~


ライト(魔王!!…………確か憑依能力が有ったはず。大昔に4人の勇者に封印されたと聞いていたが…………いや、あり得なくはない)


ライトは悪魔のような言動を繰り返す刻蝋値の方を見た。


ライト(この人…………ただ怒りに任せて僕らに精神的苦痛を味合わせていただけには見えなかった。何か遠くを見ているような…………魔王のことも知っていたし。…………このまま死ぬくらいなら、()けに出た結果死んだ方がマシだ! 母さんより先に天国か地獄にいくことになるけど…………でも誇れる!)


レフト「…………ライ………ト?」


刻蝋値「さぁて、何投で破壊できるかなぁ?」


第43話 戦略が戦術に負けることはない。なんてことはなかったなぁ、オイ!に続く。

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