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第41話

次の敵は……宇宙から現れる!!


余裕があると、こんな風に午後に1話投稿できます。

第41話 次の敵は……宇宙人!?に続く。


おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


魔王・デストロイ・ブラスト「ぬあああああああ!!!!!!!!」


第3形態(実質最終形態)の魔王・デストロイ・ブラストが、何かに凄まじい速度の超連続攻撃を食らっている。周囲に大規模なソニックブームとプラズマが荒れ狂っていることから、攻撃速度はマッハ10を上回っているだろう。


魔王「ゴフッ…………」ガクッ


とうとう意識が途切れて何かに敗北を喫したらしく、攻撃を仕掛けていた何かも攻撃を止めた。そしてそこに居たものは…………









一匹のゴキブリ(等身大)だった! 体長約1.4cmの変てつの無い個体だ。





そのゴキブリは少しだけアンテナ(触覚)を動かすと……


刻蝋値「ヒューマン!……っっしゃああああ!!!メタモルフォーゼ無しで魔王さんに勝てたああああ!!!!」


2足歩行、4本腕の亜人のような姿になり、叫び声をあげて喜び始めた…………


では自己紹介をしよう。このゴキブリ…おおっと! ここからは俺様が代わって説明するぜ!! ナレーターさんお疲れっす!

やあ、ここまで話を読んでくれた方々は知ってると思いますが、俺の名は(こく)(ろう)()! 何、忘れてた? はっはっはぁー!! 冗談はよせ。知っての通り、事故死した後ゴキブリに転生した、元昆虫マニアな中学生だ! 今やこの世界で魔王さんを初討伐してから1年経ち、記念バトルで変身無しの正真正銘身一つの勝利を飾ったぜ!!いやー、一撃でも食らったら意識がぶっ飛ぶから、かなりドキドキハラハラなバトルだったぜ!! 何しろ以前に2回程負けていてな、その度に大笑いされていたから悔しくて悔しくて、その分今回の快感もマシマシだったがな!!! おっと、お目覚めだ。タフな方だぜ全く。


魔王「俺は…………遂に負けてしまったのか…………はっはっは。貴様は本当に凄いゴキブリだな。ますます気に入ってしまうではないか」


刻蝋値「何、運も相当よかったんだよ。実際前に2回負けてるし」


魔王「…………皮肉にも貴様に勝利したのがその2回のみだからな…………これでも鍛えているのだがなぁ」


刻蝋値「実際強くなってるさ。聞けばアレスはあんたに一回も勝ててないそうじゃないか」


魔王「ふん、まだまだあの小僧には負けぬ。最も、いつまでこうしていられるかはわからんがな」


刻蝋値「確かに、あいつも相当な才覚を持ってるぜ。しかも、努力も凄まじく出来る奴だ」


魔王「伊達に初代勇者ではないな。お、来てくれたか、マリン」


刻蝋値「よう、今日は付き合ってくれてありがとな! 回復頼むぜ」


マリン「はい、マスターヒーリング!」


最上級回復魔法で、両者のHPを全回復した。


魔王「いつもすまないな」


強面だが、とても魔王とは思えない優しい笑顔で感謝を述べる。


マリン「いえいえ、私も今日は非番でしたので、丁度良い催しの観賞になりました。ですが刻様、頼みを聞いていただいたので、褒美のキs…」


言い終わる前にしてあげた。当然のことだ、俺の顔がパッとしなかろうが、彼女らには関係ない。彼女ら…………マリンがそれを求めるなら、応じるのが(ゴキブリ)としての礼儀なのさ。


刻蝋値「…………満足かい?」


マリン「…………はい!」


魔王「うむむ…………これだけは理解できぬな。アレスの方がこう言うのには向いてそうなものなのだが」


マリン「私は刻様が良いのです」


刻蝋値「本人たちはいつもそう言ってるんだ。違和感しか無いだろうが、そう言うものだと割りきってくれ」


…………まぁ、割りきってる俺も十分頭が可笑しいのだろうがな!おっと、マジフォンに通信が入った。取り合えず出よう


刻蝋値「こちらBlood(ブラッド) of(オブ) dark(ダーク) wolf(ヴォルフ) mercenary(マーシナリー) corps(コープス)の刻蝋値だ!」


ダイア「ろうち、大変だ! グレイテストシティで未確認飛行物体を確認! アンノウンが攻撃してきた!!」


刻蝋値「アンノウンの強さと被害を教えてくれ!」


ダイア「強さは私とラピスじゃとてもじゃないが、持ちこたえれない! 被害はビーム1発で城の塔1つが消滅。質量弾や豪速爆弾も侮れない! 至急来てくれ!」


刻蝋値「了解! 幹部全員に次ぐ、グレイテストシティのアンノウンの駆除は俺が行う! 幹部は今居る町を動かず、新手の発生に備えろ! 以上!!」


俺はそう言って、魔王さんに挨拶もせずに魔界を抜けた。失礼だが、マジで一刻を争う! 後で謝ろう!


俺はそんなことを考えながら、火口に勢いを殺さずに降り立ち、瞬時に獣形態に変身し、火山口を半分溶岩にするほどの蹴りでマッハ20を叩きだし、空中でも蹴りと羽ばたきと発屁を駆使し、速度を維持しながらあっという間にグレイテストシティに到着した。


ダイア「カウンターシュート!」


超音速の砲弾を、砲弾の勢いを利用して相手に返している。


ダイア「チッ! 殆ど効いてないな……」


しかしあまり効果がなく、ダイアも脚を痛める一方だ……


ラピス「エナジーリフレクション! 攻めに転じられない!」


ラピスは光の壁を張り、レーザービームを返しているが、これに関しては全く効果を発揮していない…………


ダイア「クソッ、どうすれば…………脚も折れそうだし…………」


刻蝋値「アバンガルド・クロー!!」


実にマッハ20を超える速度の爪による引っ掻きで、アンノウンの砲を根本、砲口胴体部分共に細切れにした。


ラピス「刻蝋値殿! 援護します!! 圧縮焦熱砲・最大出力!!」


逃げようとするアンノウンに対し、発射口を狭めて密度当たりの熱エネルギーを高めた熱線を浴びせ、動力源を破壊した。


刻蝋値「よし、捕虜と敵船器材は確保だ! 増援に備えつつ捕虜に色々吐かせるぞ!!」


幸か不幸かアンノウンは完全に爆散せずに、墜落を始めたので俺が丁寧にキャッチし、アンノウン対策のサンプルにすることに成功した。


ダイア「ろうち、よく来てくれた!…………でも」


刻蝋値「死人が出ちまったか。だけど最大限に食い止めてくれたことに変わりはない。本当にありがとう! 脚の応急処置位はしておけ」


ダイア「心配まで…………やっぱり着いてきて良かった」


刻蝋値「そう言うのは後からいくらでも聞くぜ。今はこのクソ共からふんじばるぞ」


忌々しき宇宙人共を見据え、すべき事を示した。


ラピス「刻蝋値殿、機械の解析は俺にお任せください! 姉にも情報を提供し、共同で作業します!」


刻蝋値「頼んだ!…………さぁてアンテナサーチ!」


俺は宇宙服?を着て気絶している乗組員に解析をかけてみた。…………どうやら受ける衝撃を1000分の1まで減らした上、スーツのエネルギーに変換する機能があるらしく、加えて身体能力の発揮を任意で最大100倍まで増加させて出力する機能もあるらしい…………つまり。


刻蝋値「2人とも!奇襲に備えろ!」


案の定ダイアがふんじばろうとしていた奴が殴りかかってきたので、ダイアは背負い投げでクレーターを作るほどの一撃を与えた。


俺の方も殴りかかってきたので、わざと音速程度の連打を10発程放った。


宇宙人1「oyianakik!」


刻蝋値「これでどうだ?」


ラストにデコピンを食らわすと、スーツが弾けとんで、丸裸のガリガリな宇宙人が出てきた。


宇宙人1「inan!?」


ダイア「成る程、オラオラオラァ!!…………っお、上手く行ったか」


宇宙人2「iiih!!」


刻蝋値「オラッ! 死にたくなけりゃさっさと何か話せ!!」


焼け石に水かもしれないが、逃走ホルモンを分泌しつつ、下の両腕で首を弱く絞めて上右手の拳を握った。


宇宙人1「ukayust…………通じるようになったかな…………? お願いします!全て洗いざらい話すから殺さないで!!」


刻蝋値「話す知能はあるようだな。先ずは殺害動機から聞くぞ!! てめぇら俺らの星の人間を大量虐殺しようとしやがって! 何の真似だ!!」


宇宙人1「そ、それはこっちの台詞だ! お前たちこそこっそりと僕らの星に侵略しに来て皆を! 殺しているんだろ!!!」


刻蝋値「ああ!? ありもしないことを言ってんじゃねぇぞゴルゥア!! 飛行機も一昨日音速を超えたばかりの発展途上星が他の星を侵略できるかクズヤロウ!!」


ダメだ! 今はまだ…………だが、今すぐに殺してぇ…………殺してぇ!!


宇宙人1「嘘…………だ…………このデータを見てくださいよ。わが星のセンター帝国で確認不能の死亡事故……政府が開発している兵器じゃつけられない方法で殺されてる。こんなこと出来るのは……宇宙人位だ。だったら殺してやろうと皇帝が上官経由で、僕らに技術の集大成の兵器を与えてくださった」


刻蝋値「…………はっ、そうかよ。…………そりゃあ………………」


俺は荒れ狂う赤色の怒りの炎を限界まで縮め、静かに全てを溶かす青色の炎へと変え、言い返した。


刻蝋値「悪かった、なんていうと思ったか? どうせ皇帝や上官とやらに騙されて、正義の虐殺だとかほざいt…」


宇宙人1「皇帝を!! 上官を馬鹿にするなあああ!!! 彼らは全てが正しいんだ!!」


ガキみたいに暴れてら…………


刻蝋値「何故だ? 初等学校の頃から、いや、ママのおっぱいをしゃぶっている頃からそう言われて来たからか?」


宇宙人1「低の…察しが良いんd…ですね。そうだ! 貧乏だったにも関わらず、僕を帝国の特殊部隊所属の兵士にまで育て上げた母上から聞かされてきたことだ! 例え神が邪悪でもあの人だけは間違うことはない! 僕はまだまだ新入りだが、何が正しいか位わかる!!…………」


ここまで言って、ソレを見た瞬間、突然黙り込んだ。


刻蝋値「………………何だ?」


宇宙人1「…………ッッ…………‼」


刻蝋値「片足だけの死体…………これで迷いが生じたか。ということは、まだ野生の本能は残っているらしいな」


宇宙人1「な、…………何の…………話………………だ……………………」


刻蝋値「迷え、それがお前の命を長引かせるカギだ。彼…………彼女…………最早判別できないが、あの人がどうやって生きてきたか。そしてどの様に殺されたのか、家族や友人がいたのか。殆ど帝国の家畜なお前の視点でも分かるはずだ。同じ知的生命体ならな」


第42話 同胞を殺したくないのであれば、言いくるめてみるのだな。に続く。

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