ガンガンネタバレしていくキャラ紹介!
ガンガンネタバレが入ってます。物語を見てから読むことをおすすめします。そしてまだ途中までしかできてません。すいません。
これからチョクチョク更新していきます。
更新する毎に、『活動報告』に報告していきます。
刻蝋値「ッシャアアアッ!! キャラ紹介するぜ!! まずは俺ぇ!!!!!」
みんな「静かにしろ」
ナビゲーター「お久しぶりです。では、本題に入りましょう!」
・刻蝋値
地球の日本という国から、チキュウのアリヅカ城下町近辺の草むらに、ゴキブリとして転生した少年。
性格
見た目に反して優しく、動物好きも重なって、特に動物には優しいのだが、チンピラみたいな見た目や粗野な言動から、第一印象で本質に気づく人物は皆無だったりする。また、エゴイストな部分や、あまりにも曲がったことが嫌いな部分が重なり、あまりにも極悪な相手だと、殺害も辞さない面がある。
戦闘力
前世で縁の無い魔力関係と、後述の理由から、魅力が壊滅的。そしてゴキブリの生物的特性から、素早さ、力、HP、守備力、スタミナに優れており、内、素早さ、力は筋トレやプライオメトリクストレーニングによって、場のメンバーの圧倒的上をいくレベルで鍛えられている。
HP、守備力も、同様に、色々な物に超スピードでぶつかることで、圧倒的なパフォーマンスを誇る。
技も実は高く。これは、本人の何でも出来るようになりたい向上心から、数多の技術を吸い取ることで、獲得した。
……詰まるところ、素質的な要素はゴキブリの身体能力のみであり、戦闘面における本当の才能は、鍛練の上手さなのかもしれない。
知能面
理科、数学、体育、家庭科が得意で、国語、社会が壊滅的。英語は少々苦手で他は並という、偏りすぎな頭脳を持つ。
特に理科はずば抜けて優れており、相対性理論すらかじっている、物理学の知識は、戦闘面や筋トレで猛威を奮っている。目立たないものの、化学の知識も役立っており、主に毒物の抗体を獲得する際の、毒物摂取基準の作成に使われているようだ。生物学……自分の生態や魔物の生態の解明に役立っているだろう。
反面、国語はずば抜けて壊滅的であり、問題を解かせれば全て間違うだの、普段、人の気持ちをずれて解釈するだの、色々と散々である。
美的センス関係
美しいと感じたものは美しいと評価する、正直な心を持つ。それがその場における、少数派の意見であろうと関係なく、誰と争ってでも自分の意思だけは曲げない。
一方の自身の容姿は、不細工と罵倒される程ではないが、けしてイケメンとは言えない感じであり……『下手なブサイクよりモテない』という何とも損な特徴を持っている。
所が、仲間からはメチャクチャモテており、これに関しては本人も困惑しているようだ。
精神面
初登場時はかなり精神的に未熟であり、前世であまり認めてもらえなかったこともあり、自分勝手な面が目立っていた。それが災いとなって、自身に返ってくるパターンも多く、モテてみたいという出来心から取った行動により、その気になった相手に想像以上の目に合わされることなどがよくある。
転生1年後は、リーダー経験によるものなのか、大きく成長しており、かなり仲間思いになっている。が、それが行きすぎてしまい、仲間に仇なす者に必要以上の攻撃を加えることもある。
と、中々不安定な精神だが、原因は幼少時の虐待経験によるものであり、更に、ある時に自力で虐待する父親を打ち倒すというイレギュラー的な経験もしており、本人の心にかなりの爪痕を残している。運命に翻弄され、不幸になっていたエマに同情し、神すら殺そうと誓った時や、父親の二の舞になることを防ぐべく、結婚は絶対にしないと考えている時などに、よく表れている。もう一点あげるとすると、人を傷つけ、殺すことに殆ど抵抗が無い点があげられるだろう。
・刻蝋値の友人
刻蝋値の転生前に唯一仲が良かった友達。ゴキブリ飼育に理解を示し、料理や運動能力を素直に誉めるなど、刻蝋値の心の拠り所になっていた。また、暴力沙汰を起こし、学校を抜け出した刻蝋値に着いていくなど、本当に仲が良いことが伺える。
目の前でゴキブリ観察をしようとした友人が、車に跳ねられた彼の心境はいかに……
エ○チ系列が好きな兄が居る。
~誕生石グループ~
・ガーネット
刻蝋値の仲間1号。最強を目指す女戦士であり、モテたがって騒ぎを起こした刻蝋値の筋肉に触れたところ、圧倒的強さを持っていることに気づき、その秘密を知るべくついていくことにした。
力に秀でており、素早さ、技、守備、HPがそこそこ高く、魔法関連が壊滅的な、一撃系物理アタッカー。刻蝋値とあってからは、筋トレの質が上がり、力は勿論のこと、素早さの磨きがかなり上がった。
容姿は、中々の美人であり、よく男から声をかけられるほどだが……刻蝋値並に口が悪いことと、圧倒的な筋肉フェチであることから、誰かと関係が続いた試しが無い。口と性癖を除いた性格自体は普通に良い方だと思われる。
本人が決めたターゲット(バルク、パワー、スピードに優れたゴリマッチョ)にはとことん尽くし、節操が無く、裸に興奮するが、当てはまらない相手の裸にはとことん冷たい。
使用武器はロングソード、両手斧、ハンマー、大剣と重いものを好み、一撃必殺の攻撃を何度も叩き込む事が必勝戦法となっている。ロングソードの場合は結構巧みな身のこなしも行う。
・アメジスト
刻蝋値とガーネットが出会って半日後の夜、勇者レックズに虐められていたところを、刻蝋値に救われる。何もかもに怯えていたが、刻蝋値に魔法要因としてヘッドハントされ、ついていくことに。
刻蝋値に心酔してしまっており、しょっちゅう甘えるようになった。
魔力、MP、魔法防御に優れており、力、HP、守備が壊滅的な、生粋の魔法使い。どんどんレベルを上げていき、高威力の魔法で敵を凪ぎ払う。また、実戦で通用するほどではないのだが、魔法使いとしてはすばしっこく、それなりにアクロバティックに動ける。
・マリン
本名アクア・マリン。アクアは忌み名なので、普段はマリンと名乗っている。↑のアメジストと同じような感じで仲間になった、パーティの頼れる回復役。
性格は僧侶らしく、おしとやかで優しい……のだが、刻蝋値の金庫破壊行為を一緒に喜ぶ等、影響を受けてるのか、元々なのか、時に周囲を困惑させる。また、団員のカウンセラー的な役割も果たす。
能力傾向もアメジストと似ており、回復魔法で味方の大ケガを瞬く間に治す。雑魚相手なら、ビンタでしとめることもある。
・ダイア
最強を目指す格闘家。刻蝋値が魔王討伐に向かう直前で仲間になった。やはり刻蝋値の強さに引かれており、気性の合うガーネットとは仲がよく、同時に喧嘩も激しい。
素早さ、力、技、に優れており、魔法関連が壊滅的なステータスになっている。刻蝋値に出会ってからは、筋トレに励むようになり、力、素早さが更に伸びた。武器は鍵爪、籠手、ヌンチャクを扱い、高火力の連続攻撃で相手を倒すことが得意で、攻撃の回避もかなり上手い。ただし、怪物相手はデカい得物を扱うガーネットの1歩手前に落ち着く。
勇者レックズと共に各地を巡、いやいや、強制的に従属していた格闘家のカーボンは愛弟子である。
・エメラルド
楽しいこと(一般的に楽しいことかはともかく)が大好きな、怪盗として活動していた盗賊の少女。魔王を倒し、浮かれていた刻蝋値パーティから、お金をスッたが、刻蝋値にバッチリ見られており、捕まった。因みにこの時、刻蝋値の事は奴隷だと思っていたらしい。最初は見学として同行したが、義賊団を始める辺りから、正式に仲間になった。
ステータスは素早さ、技が高く、スタミナ、力がそこそこといった感じである。盗賊の本質は盗みであるため、敵の武器を没収したり、戦いながら奪ったりする。使用武器は短剣と三節棍、モーニングスターであり、戦う最中も盗みたいので短剣は一刀流を好む。
刻蝋値以外のパーティ最年少だが、それなりに知識を持っている。精神年齢の幼いアメジストとしょっちゅう喧嘩をしていたが、いつの間にか仲良くなり、今では大親友になっている。刻蝋値の作る料理が好きだったりもする。
・パール
ヒュージシティの王宮に使えてた、真面目で誠実な兵士。刻蝋値曰く、他とは違う力を持っている。
王様のセクハラに精神的な限界まで追い込まれており、そこで暴れた刻蝋値についていく形で仲間になった。
能力傾向は、HP、守備に優れており、力、魔法防御がそこそこといった感じである。鎧着用故に、素早さは↑の前衛二人より劣っているが、やはり刻蝋値に筋トレをならい、かなり改善されている。使用武器は槍、片手剣、片手斧、盾であり、盾を駆使して味方への攻撃を防いだり、後述の人馬一体により、攻撃力と素早さを底上げすることも可能。ただし、手数は若干落ちる。
・ルビー
オーシャンズシティの市長、セイント伯爵に雇われていたメイド。元々は孤児であり、前の主人に拾ってもらった。セイント伯爵を含め、使用人達から壮絶な虐めを受けており、あわやと言うところで刻蝋値に救われた。
それ以来、刻蝋値を大恩人として見ており、色々と尽くそうとしている。性格は、大人しくて優しい……風に見せかけて、実は相当のドS。刻蝋値を悪い風に言った(と、本人が思った)相手に対し、その本性を垣間見せる。
職業はメイドで、ナイフとムチ、その他、その場にあるもの全般を使いこなし、二刀流のナイフ術は、セイント伯爵の使用人の中でも最高の腕前を誇る。ステータスは全てが平均的となっており、万能にも器用貧乏にもなり得る。
・ニクス
二度目の魔王討伐時に仲間になった、ハイパーキャット。幼少期に孤児のルビーと過ごしたことがあり、その頃の記憶を思い出したのと、獣形態の刻蝋値を気に入って、仲間入りした。
獣故に、力、素早さが物凄く高く、初期状態でも最高速度は音速を突破し、竜爺にも大ダメージを与えるほどである。反面猫科故に、スタミナは低い。武器は自前の爪と牙を使い、野性的に戦う。鍵爪装備のダイアと連携を取ることもある。
・サファイア
遊牧の大地で部族達に育てられた馬。刻蝋値が競馬場を作った際に、パールと意気投合し、仲間入り。性格は、人間との協調性が高く、人を乗せるのが好きだが、故に、普通の馬扱いされることを嫌い、二人称を「お馬さん」と呼ばせている。
能力傾向は……まぁ、ニクスの力、素早さ、技を少し控えめにし、HP、守備、スタミナを上げた感じである。前後の脚を武器にする他、主にパールとの連携で、真価を発揮する。
トルマ
本名トルマリン。祖先に竜の血を持ち、隔世遺伝で竜の特徴が強く表出している。チキュウの竜宮城で、水をすってドザエモン化していた勇者アレスの相手をしていたところ、刻蝋値と出会い、仲間になった。
スーパースター故に、能力傾向は、魅力がずば抜けて高く、他は平均的。地上では素早さが低くなる。武器は扇子とマイクを用い、敵味方問わず魅了し、応援や足止めを行う。もう1つの能力、竜化を使うと、飛竜や水竜、火竜となって、パワーファイトを行う。
シトリン
グレイテストシティ郊外で出会ったハンター。腕に自信があったが、王のアサシン部隊に屈服し、侵入者抹殺の任に刈られたが、刻蝋値に力の差を見せつけられたあげ句、辱しめに合い、仲間入りした。この事は未だに根に持っている。また、巨乳故に、ラッキースケベの被害に合いがち。
能力傾向は技に優れ、ついで力、素早さ、スタミナが高く、守備、魔法防御、魔力、MPは低い。武器は、弓、ブーメラン、銃を使いこなす、遠距離アタッカーである。
銃マニアのキッドとは仲が良いが、しょーもないことで、喧嘩することも多々ある。
・ラズリ
ヒュージシティの王様直属のアサシン部隊で隊長を努めていた。強化前の状態でもガーネットと力が張り合い、また上回る素早さを持っており、強化後は当時の刻蝋値も少しだけ力を見せるほど強くなった。
刻蝋値に負けたことで、王様に足蹴にされ、それに怒った刻蝋値が、アクシデントで魔王ダークネビュラに乗っ取られた王様を殺したことで、主人を失い、仲間入りした。
能力傾向は、素早さ、技、力、スタミナに秀でており、HP、守備もそこそこ高い。魔力関連は壊滅的だが、エネルギーで魔法じみたことが出来るのであまり問題ない。武器は、縄鏢と指に仕込んだ銃、灼熱砲の他、様々なギミックを用い、全身が武器となっている。また、筋繊維に刻蝋値由来のものを使っており、加えて鉄まで組み込まれているので、非常に頑強である。
~もう一人の誕生石~
・ラピス
ラズリの義理弟。元々は孤児として、二人で逞しく生きていたのだが、結託していた二人の王に引き抜かれ、バラバラにされた。
ラズリと比べて機械要素の強いサイボーグであり、全身からあらゆるブースターを出し入れすることで機動力を得ている。加えて、学習能力、ゲノム解析能力を持っており、戦った相手の戦法を組み込んでいくことで、際限なく強くなっていく。
初出時、グレイテスト王の最終兵器として座しており、魔王に犯された王を惨殺。黒狼血義賊団メンバーにも大ケガを与え、町をボロボロにして、魔王・デストロイブラストの元へと向かった。その行動は、全て姉の安全を思っての行動であり、王を除く被害者は大小の怪我こそ負えど、誰一人死んでなかった(死んでいないだけで迷惑千万ではあったが)。
が、刻蝋値からすれば、十分に怒るだけの事をやらかしており、デストロイブラストを打ち倒した直後、大バトル勃発。ほぼほぼ引き分けで幕を閉じ、仲間になった。
その後も魔王・ダークネビュラ戦、魔王ゼロとの一騎討ち、サタンの部下、ヒュドラとの戦いで大活躍、後述のスパーク、インフィニティ等と共に、インフレしまくる刻蝋値に着いていく猛者となった。
主力の攻撃手段として、焦熱砲という熱線を放つ技があるが、ラズリの灼熱砲と同様の技である。これぞ姉弟!
~チキュウの勇者一覧~
・勇者アレス
チキュウの初代勇者。本編開始の1000年ほど前に、当時いたって普通の魔王だった、デストロイ・ブラストを討伐した。長身、赤髪のイケメンであり、知名度も手伝って、何処へ行ってもチヤホヤされていたようだ。
後述する後輩勇者ああああの奸計により、竜宮城まで追いやられ殺されかけたが、素潜りで本当に到達してしまった。時が止まっている竜宮城で、超長期バカンスを楽しむことに。
時は流れて1000年。湿気の多い竜宮城でエンジョイしまくった結果、その姿はパンパンに膨れ上がった太っちょのようになり、加えて、乳酸や疲労物質であるカリウムイオンが溜まりに溜まってしまっていた。刻蝋値がやって来た時は、人魚達に害をなそうとする魔物と勘違いする。聖剣エクスカリバーを投げ渡された事で、魔王の手の者と勘違いし、勝負を挑むも敗北。その際に、身体中の水分と汚物を放出され、元のイケメンに戻った。
その後は外へ出ることを決意。リヴァイアサンに挑むも、負けかける。刻蝋値に救われたことで、同行することに。黒狼血義賊団の女メンバーに全くモテない事に戸惑いながらも、団と友情を深めていき仲間になった。
戦闘力は、刻蝋値義賊団の幹部より頭ひとつ抜けており、初期状態で音速を超える剣技を扱い、魔王ダークネビュラとの決戦時は、ニクスや閃影と並走できるスピードを見せた。
因みに、勇者だった頃のパーティは、ゴキブリを見たら建物ごと焼き付くす魔法使い、身体能力的には普通だが非常に頼れる僧侶、筋肉も鎧も重い超肉壁の兵士と組んでいた。
・勇者ああああ
勇者アレスの後輩。表面上はアレスを慕っていたが、モテ度合いの差に嫉妬していた。ある時、(それが本当とは知らずに)深海に竜宮城があるとほら吹き、アレスを溺死させようと企み、ついでにエクスカリバーを奪った。
その後は復活した魔王デストロイ・ブラストに挑むも、パワーアップしていた彼に敵うはずも無く、最期を迎えた。(魔王デストロイ・ブラストが肉弾戦特化になったのはこの頃)
11話時点のダイアより火力が低いことがわかっている。多分素早さも劣っている事でしょう。
なお、死後もいいとこ無しの模様。
・勇者レックズ
魔王討伐を志す?現代の勇者。一応勇者なのだが、戦闘に関わろうとしない。戦闘は味方頼りで楽して経験値だけを稼ごうとしていた。単騎でモンスターの群れと戦わせ、吹き飛ばされた武道家を足蹴にしたり、低レベル故、回復や攻撃がおぼつかない女子2人を殴り飛ばす。ガラの悪い3人組からお金を取ろうとして、返り討ちに合う。刻蝋値に負けた腹いせに彼を指名手配させる等、利己主義極まりない性格をしている。
刻蝋値が転生して間もない頃、味方への暴力が元で、武道家カーボンには足蹴にされて脱退される。魔法使いアメジストと僧侶マリンは刻蝋値に引き抜かれ、孤独になる。
その後、ヒュージシティでガラの悪い3人組にボコられているところで、刻蝋値と遭遇。マリンには、今の自分ではマリン達の足元に及ばないと下され、ダイアにホモと勘違いされ、ガーネットに実力を酷評される。刻蝋値に挑むも、当然のごとく惨敗し、エメラルドに悪い意味で人は見かけによらないと評された。
その後は前述の通り、刻蝋値を指名手配し、手配書をみたアメジストにクソ男呼ばわりされ、色んな意味でボロクソな印象を与えた。王から支給された質の良い武器を装備したことで浮かれて迷子になっていた時は、刻蝋値が蹴り飛ばしまくったプアビレッジの開拓時に発生した邪魔な岩が、さながら流星群のように降ってきた。幸い?被弾しなかったのだが、生きた心地はせず、刻蝋値を犯人と決めつけ、復讐を誓った。
更に1年後……未だに森を彷徨っていた。装備は使い物にならなくなり、途方に暮れていたところ、ヒールの力を乱用していた刻蝋値と、その影響で凶悪なモンスターと化した大木との、戦闘の余波を受けまくる。改めて、刻蝋値への復讐を誓うのであった。
そして、更に1年が経ち……ようやく森から抜け出した。早速とばかりに刻蝋値に復讐を試みるも、大木・ユグドラシルに締め上げられ、頓挫する。何を思ったか、仲間になると言い出したので、刻蝋値はデストロイブラストに鍛えてもらうことにした。鍛練初期こそ一撃で蹴り倒されていたが、刻蝋値の修行期間中に、心身ともに成長。その成果を見せようとした矢先、侵略者のビームを食らって灰になるという、呆気ない最期を迎えた。
~アース編~
~センター帝国関連~
・ライト
センター帝国出身の、特殊部隊兵士。後述のレフトとは小学生以来のマブダチ。
刻蝋値が、ただのゴキブリ状態で魔王・デストロイブラストを倒した時と同時期に現れ、レフトと共にグレイテストシティに空爆を仕掛けた。ダイア、ラピスに防がれたお陰で、市への被害は最小限に抑えられたが、これに刻蝋値は激怒。屈辱を味合わせられた上、危うく殺されそうになったものの、死に物狂いで交渉を掛け合ったことにより、死を回避。そして、真の敵を見つけた。
この空爆作戦に幾つかの不自然な点があるのに気付いてはいたが、ライトとレフトは愛国心から違和感を黙殺していたようだ。チキュウ人が上層部に教えられたような、野蛮な存在でないことを確認したことで上層部をを見限った。
また、チキュウに侵略してきたダークネビュラの話も合わせ、反抗を決意する。
その後、立場こそ捕虜でありながら、刻蝋値傭兵団の絶大な補助もあり、魔王に犯された皇帝を救助する事に成功。少々のアクシデントで刻蝋値が離れた隙に軍司令官が皇族を暗殺しに来たが、身を呈してセントラル皇子を守り抜いた。そのお陰で、ミドル隊長やレフトが来る時間を稼ぐことが出来、最悪の事態を回避した。
特徴
真面目で誠実で、確かな優しさを持つ。そして何より、天才的な頭脳を持っている。
センター帝国の工業製品や兵器の開発を担い、乗り物の操縦技術もかなりの腕である。学業成績はオール100点であり、正しく秀才を体現した存在である。
センター帝国が救われた後も、自分達の星より優れた文明の技術も即解読し、直ぐにそれ以上の性能を持つ製品を開発せしめるなどで刻蝋値達を陰ながらサポートしている。
まさに頭脳のリアルチートであるが、身体能力は低い。
因みに名前は後述の英雄、閃撃のライトニングから取られている。決して"右"じゃないよ(嘘)!
・レフト
センター帝国の特殊部隊兵士。ライトとは、小学生以来のマブダチ。
ライトと同じく、グレイテストシティの空爆を行ったが、刻蝋値達によって捕虜になる。前述と似たような経緯でセンター帝国城侵入する。その際に、刻蝋値達と別れ、ミドル隊長の救助に向かった。
特徴
センター帝国の括りでは、運動神経・身体能力にずば抜けて優れている。パワードスーツさえ着れば、上司が苦戦する他国の兵士、冒険者すら寄せ付けない強さや、兵士数名を一瞬で制圧する実力を発揮する。ただし、当時のダイアには及ばなかった。他、下らない話を面白く話すことに長けていたり、思いやりの心を持っている。特に、ライトが冗談抜きで刻蝋値に殺されかけたときは、自身の命も省みずに阻止しようとした。アースに向けて宇宙船を飛ばしたときも、自身の行いを深く後悔していた。
また、頭がやや悪く、ライトがいなければ、入試に受からなかったであろう。そして、宇宙船の操縦もヘタクソで、どうしても危険運転になってしまう。
自国の救済が終わった後は、主に研究などに打ち込むライトの護衛をしており、お互いいつまでもラブラブ(意味深)でいるつもりだ。
~イースト国関連~
・スパーク
本当の下の名は、倫太郎。肩まで延びた金髪のイケメンであり、閃撃のライトニングの遠い子孫。刻蝋値らに着いていく、純人間の猛者。
異名は"閃殺"であり、火花が飛び散り消える一瞬で、何千人も殺す様からつけられた。先祖と比べて色々殺伐とした印象を与える。
イースト国の将軍と英雄の血を引いている女性の間に生まれるも、金髪を理由に将軍から嫌われ、黒髪の妹が生まれたタイミングで母共々追い出された。
母には後述の妖刀と共に、追っ手からの時間稼ぎとして置いていかれた。その甲斐虚しく直ぐに見つかるが、英雄のパワーを受け継いでいたスパークは、足の速さで追っ手から逃げ切る。それからというもの、主に虫を主食にしながら山で生き長らえたことで、強靭な身体能力を獲得した。ある時、探索先にいた忍者の棟梁に奇襲を仕掛けるも、敗北。棟梁の許に下る。以後、海外任務を主とした活動で、多大な貢献をした。
孤独だった頃のスパークは、記憶に残る妹の存在だけが頼りだった。そのため、妹と再会して以来はかなり人間的な感情が戻り始め、無意識ながら妹へ、無償の愛を向けるようになった。
任務中、刻蝋値に引けを取らない活躍を何度も見せ、数々の困難を斬り崩していった。幾度となく愛刀の妖刀・鬼桜に邪気を吸収していたが、彼自身の精神が乗っ取られる危険性から刻蝋値から再三注意を受けていた。それでも、助言を無視して吸収し続けた。
魔王・ダークネビュラとの決戦では、各種の妨害を潜り抜け接近。一瞬で細切れにし、討ち果たした……かに思えたが、妖刀の邪気を逆に吸ったことでパワーアップされた。それでも善戦していたが、閃影を人質に取られたことで、彼女を救うべく抵抗を止めた。
人質によって思うように動けず、一方的な拷問を受けたが、耐え抜いた。魔王が攻めに転じる一瞬の隙をついた閃影などによって救助され、アイ王の大回復魔法で後遺症も無く完治した。
その後、ラピスと共に魔王を瀕死に追い詰め、刻蝋値にとどめを譲った。
魔王の討伐がなったことで、自らの血の因縁を絶ちきる事に成功した。
実力
優れた技と力、それの掛け合わせによる絶対的な素早さを誇る。また、高速で動き回るためか、骨を中心とした体が頑丈であり、守備も中々凄まじいものがある。ついでにイケメンだから、相応に魅力が高い。
短所としては魔力関係がやや低いことと、持久力に劣ることがあるが、魔力はオマケ程度にしか使わない上、技量で補うことでスタミナの消費を抑える。
彼の戦法は、超高速の剣閃で敵に気づかれる間も無く殺害するのが基本。刀の技量も高い。更には、刻蝋値などが使った技を盗み見て覚えるなど、向学心が強い。
刻蝋値が力の化身であれば、スパークは技の化身と言えよう。
ただし、刻蝋値程では無いにせよ、筋肉量などが常人とは比べ物にならない。
魔王・ダークネビュラの門番の竜には拳2つで無数の穴を開け、魔王・ダークネビュラの角を回し蹴りでへし折った。上級魔王・ユニット戦でも、弱ったユニット相手に連続蹴りで壁に叩きつけたり、サタンの部下である巨大蛇、ヤマタノオロチの首ひとつを悶絶させる蹴りを放つなど、筋力相応のパワープレイを随所で見せつけている。
戦闘では頼りになる反面、妹を初めとした美女に抱きつかれたりすると、どうしても鼻血が出る。時に死活問題になり得るので、積極的に女性を避ける立ち回りを見せる。フライデースターでサキュバス達に抱きつかれた時は、鼻血だけで建物をくり貫きながら、マッハ10の速度を叩き出したが、戦闘で使うことは無いだろう。
その他としては、妹等の大切な存在を人質に取られると、動けなくなる点がある。刻蝋値?殺せるやつなど居ないから、無視だ。
性格面
両親に見捨てられたことがきっかけで人の心が消えかけていた。忍の棟梁に拾われた後も、魔王討伐までは悪人を殺すことに喜びを感じていたり、力を得る度に狂喜的な笑みを浮かべていた。
それでも、常に冷静さを崩さず、後輩の育成や自身の鍛錬に余念が無い。また、色々と負けず嫌いで中二病だった。
魔王討伐後はかなり穏やかな性格になり、コミカルな面が増えてきた。往時よりは大きく感情が戻りはしたが、中二病と上から目線と、過剰な対抗意識は治らなかった(特に刻蝋値に対して)…………
・閃影
本当の下の名は累で、上述のスパークの妹。
兄の一歳年下で、刻蝋値の一歳歳上。
イースト国の将軍家に生まれ、15歳までそこで育つ。が……その育ちは悲惨の一言に尽きる。
英雄の血を引かない男ばかりが生まれた将軍家に於いて、初めての女として生まれる。黒髪で生まれたため、将軍家の英雄の血筋として育てられることになるはずだったのだが、様々な不幸が彼女を襲った。
彼女が産まれて数ヵ月後、将軍が閃影の髪色を黒色と知るや否や、母と兄を引き離された。幼少時代では、男女差別故に腹違いの兄達から虐めを受け続けた。
8歳頃になると、英雄の遺伝子による影響が強く出だした。背が大きく伸びたことで相対的に小顔になり、目元がはっきりしてきた。その容姿が将軍基準のイースト国美人とはかけ離れていたことで疎ましく思われるようになり、将軍から酷い冷遇を受けるようになった。
ただ、英雄の才能を持っていた閃影は直ぐに兄全員がかりよりも強くなった。当然、将軍はこの事実に納得せず、閃影の食事を完全に抜き、不衛生な牢屋に軟禁し続けた。
虫しか寄りつかない牢獄で、赤子の頃に優しくしてくれた記憶が薄らと残る兄を思いながら何とか生き延びた。虫からタンパク質を多く得られた為、成長は止まるどころか加速し、最終的に175cmまで伸びたのはご愛嬌だろう。
15歳になる数日前、長らく居た牢屋から出され、久々に将軍家の父と兄達に再会する。サバイバル生活によって逞しくなった閃影は、兄達の食事を奪いまくった。反抗されても数倍の力でねじ伏せるものの、殺しはしなかった。
将軍は怒り狂い、閃影が15歳になった日に真剣を用いた伝家の刀を受け継ぐ儀式を行う手筈を整えた。兄妹の殺しあいをさせることで優しいはずの閃影を確実に殺すことが目的だった。閃影は完全に父と兄達を見限っていたので、虐げていた兄達を一人残らず殺害し、屈辱を味合わせようと将軍は敢えて生かした。伝家の刀・紅葉を盗み、城を後にした。
行く宛もなく放浪していた閃影は忍の棟梁に声かけられ、忍として第2の人生を歩み出す。それから1年。国柄のせいで、色仕掛けの任務はさせて貰えなかったものの、戦闘を伴う任務で大活躍。一躍忍軍団の国内エースとなった。手合わせで実力などを把握した刻蝋値を忍に勧誘した。
その夜、赤子の頃に別れた兄とも再会。無意識ながら、無償の愛を与えてくれる兄と、色々と優しくしてくれる刻蝋値と接したことで、大切な人と過ごすことの喜びを深く感じるようになり、2人を心から愛するようになった。
また、2人から自らのコンプレックスだった容姿を、嘘偽りなく褒めちぎられた事により、自身が本当は耳目麗しい事を自覚するようになり、始めて褒められたときは涙を流していた。
戦闘力
刀を用いて戦闘を行う。名刀・紅葉から繰り出される鋭い斬撃は、玉鋼すら容易く切断し、空気をも切り裂く。
能力傾向としては、力、技、素早さ、魅力がバランス良く高水準で纏まっている。魔力関連が苦手であり、その他は普通レベルとなっている。その力や速度は、兄や刻蝋値には遠く及ばないが、刀を加速させる技術においては、当時の刻蝋値に「当たってたら切り傷出来ていたな」と言わしめるほどのものを持っている。事実、兄が貧血に陥った時は、魔王・ダークネビュラの核を、得意技・雷連斬で破壊した事もある。
しかし、若干の甘さも残っており、魔王との決戦時に、一瞬の隙を突かれ、捕縛された事がある。この捕縛により、兄は凄惨な拷問を受けることになった。
が、それでも兄からの目配せの意図を理解し、魔王が兄を殺そうとしたときに生まれた一瞬の隙を突き、身体能力をフルに使った猛斬撃を繰り出し、脱出に成功した。
性格
とても優しく世間知らず。兄と出会ってからはブラコンまで発症し、事あるごとに兄と親密なコミュニケーションを試みては、困らせている。
ブラコンは魔王討伐後に加速した。ゴキブリ星では、スパークの命令に対して、憧れの人に返事をする女子高生の様に反応したり、期間時には兄に体の関係を"迫った"(流石に刻蝋値も本気で止める方法を考え、スパークは当然断った)。
刻蝋値も兄と同等に好いており、彼から様々な知識を学んでは、直ぐに実践に移している。そして、彼のせいで、親密な人を褒めるときにキスをするようになったり、兄に迫るようになってしまう等、悪い方向にも目覚めてしまった……。因みに刻蝋値の位置づけは、"凄く頼れる自慢の弟"である。
また、刀や剣に精通している人とのコミュニケーションも好み、魔王討伐後にはウィントと本気の手合わせを行った。負けこそしたが、雷連斬で頬に傷を着けた。
~その他の国の人達~
・キッド
ウエスト国出身の、ガンマン。使用武器は、拳銃、ライフル、重火器であり、狙撃のスペシャリスト。
狙撃力を徹底的に磨き、砂漠で名を轟かす同業者全てに決闘で勝った。それ以降は狙撃を活かせる仕事で何となく生計を立てていたが、シトリンとラズリを教えたことで、刻蝋値達と接点を持つようになり、忙しくも楽しい生活を送るようになった。また、ハンターのシトリンには狙撃の腕を尊敬され、『中将』と呼ばれるようになった。
戦闘力
能力傾向としては、技がずば抜けて高く、素早さがそれに次いで高く、更に筋力もそこそこ高い。
苦手分野は、殆ど活かす機会が無い魔法系能力と、HPである。
高い技を生かし、拳銃なら両手射ち、2丁拳銃を使い分け、スナイパーライフルで超遠距離を狙撃。重火器を持つことで、僅かに敏捷性を犠牲にし、高い火力で巨大な敵をブッ飛ばす。攻撃の回避も上手く、若い頃に決闘で鍛えた反射神経により、遠方からの攻撃は全て回避する。
半面近接戦闘が苦手であり、格闘技の素人なら兎も角、接近戦に慣れた相手に近づかれると、どうしようも無くなる。また、防御系の能力も低いので、いかに遠距離から敵を仕留めるかが重要になる。
・アイ王
サウス王国の国王で、サウスの覇王と呼ばれている。貧民街で生まれながら、高い魔力と身体能力、優れた頭脳を持っており、優秀な魔法学校で魔法を学んだことで、絶大な力を獲得。多くのクエストをクリアすることで財を成し、結婚を経てサウス王国の王になった。
それから、刻蝋値達が来るまでの間に、一人娘が出来たが、妻とは他界。国王として名声を上げつつも、一人娘、ネフェルティティを深く愛した。……が、突如ネフェルティティはホストに入り浸るようになる。あまりにも様子が変なので忠告すると、一人の父として聞くに耐えない事を言い放たれ、家出された。
傷心の状態で、国のダンサーたちのダンスを見に行った所、トルマと出会う。トルマのダンスに感銘を受け、魔王・ダークネビュラが引き起こす事件へと巻き込まれていく。それから数日後、刻蝋値がノース王国で暗躍していた魔王の憑依体を討伐すると同時に、娘に取り付いていた魔王と対峙。刻蝋値の仲間達が弱らせた後に、自身も参戦する。この時、普段とはうって変わって怒りに満ちており、巻き込まれたホスト達が震えながら逃げる傍ら、自身に身に付けているきらびやかな魔法石を100個解放。莫大な魔力の爆発により、魔王の憑依体を消滅させた。
……と同時に、自身の衣類も消し去ってしまい、フル○ン状態で勝利の高笑いをあげたところ、娘と刻蝋値の仲間達に酷評を貰った。
魔王との決戦にも参戦。道中でアメジストに魔法石をプレゼントした他、魔王の狡猾な策でボロボロになったスパーク達を全回復し、刻蝋値の一撃から放たれる余波から、バリアを張ってメンバーを守り抜く活躍を見せた。
なお、魔法石で自身を強化すると、ソフトマッチョからゴリマッチョに変身し、魔法戦士とは思えない荒っぽさで殴り合う。
戦闘力
魅力と魔法関係のステータスがかなり高く、鍛えているからか、力と素早さもそこそこ高い。やや守備が低いくらいしか目立った弱点がなく、覇王に相応しい強さも兼ね備えている。
真髄は魔法石を用いた戦闘であり、魔法攻撃力の増加は勿論の事、死ぬことが免れない状況からの回復、ふつう防げない衝撃からの防御など、柔軟かつダイナミックな作用を引き起こせる。また、前述の通り、自身に魔力を流せば身体能力のブーストを行うことが出来、その時の格闘能力は、ダイアモンド・run・クマすら上回る。
但し、無意識ながら自身を省みない部分があるらしく、攻撃の余波で服が消えたり、敵もろとも自分が気絶することは日常茶飯事のようだ。
纏めると、課金系チート主人公を出来そうな戦闘スタイルと言うことである。
・ローラン王子
ノース王国の王子。父である国王の横暴さに耐えられず、美人な女従者と信頼できる部下たちと共に逃亡。しかし、女従者こそが魔王の分身であり、部下たちは餌食となってしまう。自身の命も危ぶまれたが、パールと刻蝋値、そして後に一目惚れする閃影に助けられたことで、大事に至らずに済んだ。
傲慢編や色欲編でも登場。前者では、戦闘の師匠となったパールと息の合ったコンビネーションを見せ、後者では、憧れの閃影にボディタッチした……ものの、この時閃影は別人のように怒り狂っており、ただひたすら怖かったようだ。
戦闘力
5歳以降。まともに父親から教育を受けられず、色々と不足していた。魔王討伐後は、パールを師に据えて、猛特訓。傲慢編にてパールと連携を取れるほどまで腕を磨きあげた。
前述の通り、閃影と並べるようになるため、強くなっているのだが、スパークが閃影を英才教育するため、実力差が埋まる気配が無い。事実、色欲編にて、スパークに抱きついたサキュバスを斬り伏せようとする閃影を押さえていたのだが、アイ王も一緒になって押さえており、何とも情けない絵面になっていた。
~シルバーネイル義賊団~
・ウィント
暗殺系義賊団のシルバーネイル義賊団リーダー。やや短めの金髪でワイルド系のイケメン。
強きを挫き、弱きを守る義賊活動をしており、主に悪人の暗殺を行っている。大衆人気も高く、少し前までは依頼・団員数も多かったのだが、ある時受けた、犯罪者軍団の抹殺任務で、事件が起きた。いざ任務を始めようとした矢先、閃殺のスパークが、数千人の犯罪者軍団を瞬殺したのだ。
この一件により、大多数の団員が自信喪失を理由に脱退。兄弟レベルまで仲を深めた3人を残し、規模が縮小してしまった。とはいえ、依頼こそ減ったものの、4人で力を増していき、魔王軍に攻め入る時等には大活躍した。
基本モテない刻蝋値や、イケメンながら女性に弱いスパークとは違い、普通にモテて、極々普通で健全な女性経験が豊富であることも特徴。刻蝋値の仲間のガーネットを気に入り、ストレートにアタックするも、失敗。だが、簡単には諦めず、刻蝋値に挑んでみたりと失敗続きだが、軽薄ではない姿を見せ続けている。
戦闘力
技、素早さがずば抜けて優れ、スタミナ、力、魔力がそれに追従する。その他の能力も悪くなく、極めて実力は高い。その実力は、ガーネットをして自分の未熟さを思い知らされる程である。
氷の魔法斬撃を得意としており、飛ぶ斬撃に乗せて、複数の相手を凍結させることや、単純な速度で場を制圧する事が得意。強者とのタイマンの時は、ただ技術と速度、力で立ち向かうのではなく、冷気を利用して、相手の筋肉だけを冷やし、気づかれない内に動きを鈍くし、確実に倒す方法を取る。
……なのだが、勝率は割と低く、まともに勝ったのはガーネットと閃影位。刻蝋値に団員ごと倒されるわ、スパークとの一騎討ちに負けるわ、亜光速ボーンことネルガルに力不足を思い知らされるわで結構散々。
一応インフレにもある程度食らいついているのだが、後述のゴキブリ星人列強と比べると、やはり幾らか劣って見えてしまう…………。
・サム
シルバーネイル義賊団の団員。斧に炎を纏わせて戦う迫力ある男。
ウィントを尊敬しており、その強さに憧れている。後述の2人とも仲は良いが、フォールが戦闘をサボりながら、土属性のハンマー使いを布教している際は、冷たく突っ込みを入れて、戦わせる。
火起こしは原始的な方法で行う派。
戦闘力
非常に筋肉質で、筋肉のカットも素晴らしい。そのため、力、素早さがずば抜けて優れ、HP、守備がそれに追従している。半面、技と魔法関連の能力が低いだけにとどまらず、スタミナが壊滅的に終わっている。
ウィントにすら拮抗する短距離走の速さにより、雑魚の一掃や、デカブツ相手には滅法強いのだが、ウィント等の格上や、自身の攻撃をある程度対応できる相手には弱い。そのため、結構技にも優れるガーネットに僅差で負けてしまい、そのしばらく後での風邪を引いたことと合わせて、何かとバカにされている節がある。
・フォール
シルバーネイル義賊団の団員。ハンマーを振るい、土属性の攻撃と合わせることで、豪快に敵を打ち砕いていく。
何かと弱小扱いされがちな土属性+ハンマーを布教しており、その模範となるべく、自身も強さを磨いている。あまりに自己主張していると、サムに冷たくあしらわれるが、そのサムとはよく賭けをするくらい仲良しである。
戦闘力
力、守備、HPがずば抜けて高く、高い筋力によって、想像以上の素早さを誇る。サムとは違い、技やスタミナも低くはなく。お陰でガーネットに勝つことが出来た。
低い能力は魔法系だが、そこまでガンガンMPを使うことは無いので、さして問題にならない。
得意分野はデカブツや、速い割に、力がそこまでの奴で、苦手分野はウィント等、格上の速度を持つ相手。恐竜を一撃で仕留め、ガーネットに誉められこそすれど、彼の土属性・ハンマー道は、まだまだ続くのである。
・リング
シルバーネイル義賊団の団員。短刀を用い、音もなく(音速以下の時)相手を暗殺するアサシン。口数が少ない仕事人だが、別に仲間と不仲な訳ではない。
ウィントと共に、幼少時は忍をしていた経験を持っており、それぞれの技術として活かされている。
戦闘力
技、素早さ、スタミナが特に優れており、力、魔力がそれに追従する。風属性の使い手で、飛ぶ斬撃に風の魔力をブーストすることで、見た目以上の火力を引き出すこともできる。
弱点はHP、守備、魔法防御であり、これらは普段、攻撃を回避することでカバーしている。そのため、純粋な反射神経はウィントに次いでいる。
~フレイムスター編~
~刻蝋値隊・表部隊~
・ソイル
刻蝋値隊・表部隊に所属するゴキブリ星人。素直で人当たりが良い性格をしている。元々は別の部隊に所属していたのだが、刻蝋値に助けられたことで、刻蝋値隊に移動することになった。因みに以前の隊の隊長とは、刻蝋値共々その後も仲良く会食を行っている。
戦闘力
純粋なゴキブリ星人のヒューローチ(亜人形態)では、最強である。ゴキブリ星人としては、器用さに優れ、目立った弱点は特に無い。
腕が4本あるため、多彩な武器を扱うことが出来、一撃必殺の極大剣、刻蝋値直伝・圧倒的手数の4刀流、槍など、多種多様である。他、後述のゴールド、ウッド、フレイとの連携で、実力以上の立ち振舞いを見せる。
また、隊では全体を見据えたリーダーシップも発揮する。
・ゴールド
刻蝋値隊・表部隊に所属するゴキブリ星人。冷静かつ真面目で堅苦しいが、仲間思いで素直な性格をしている。刻蝋値に隊員が与えられる際に、その中の1人になった。普段の訓練でも、刻蝋値の戦闘技術を積極的に学ぶ姿勢を見せ、他の隊員の意欲も掻き立てている。
戦闘力
純粋なゴキブリ星人のロスローチ(人馬形態)では、最強である。ゴキブリ星人としては、力、素早さ、HP、守備に優れ、弱点は強いて言うなら魔法関係位である(そもそもゴキブリ星人自体魔法関係がダメダメなので、ほぼノーリスク)。
武器は大剣、片手斧2振りを用い、近接格闘にも強い。後述のウォータとのスピーディーな連係の他、仲間を乗せて戦うこともあり、やはり実力を超えたパフォーマンスを見せつける。
また、普段はソイルが現場指揮をしているが、非常時は冷静なゴールドの頭が回りまくり、的確な判断でメンバーに動きをもたらす。
・ウォータ
刻蝋値隊・表部隊に所属するゴキブリ星人。野性的かつ、やや短気で暑苦しい性格をしている。他4人と同時期に刻蝋値隊のメンバーになった。強くなることはそれなりに求めており、訓練は結構真面目に取り組んでいる。
戦闘力
純粋なゴキブリ星人のビースローチ(獣形態)では、最強である。素早さが図抜けており、そこから繰り出される一撃は圧巻の一言。当然力、技が追従して高い。
半面、守備、持久力、魔法関係の能力が低く、打たれ弱さが残る。また、力も低速条件下では、ゴールドより低く、加速しにくい局面での破壊力は物足りなさがある。
一見すると、単独行動派に見えるが、連携もかなり出来、特に合体技での威力貢献に置いては、中心的な役割を担うことが多い。
頭脳面でも勉強は兎も角、自身の身の程をよく知っているが故に、出来る限り味方を救ったり、自身の能力を活かした策を閃くことがある。
・ウッド
刻蝋値隊・表部隊に所属するゴキブリ星人。ユニークかつユーモラスな性格をしており、メンバーの笑顔を絶やさない。それでいて、神妙な場面では騒がせない、わきまえを持つ。
他4人と同様の経緯で、刻蝋値隊のメンバーになった。因みに口癖は~でヤンス。
戦闘力
純粋なゴキブリ星人のマンローチ(猿形態)では、最強である。器用さがずば抜けており、持久力もかなり高いが、HP、守備、魔法関係の能力が低く、地上での素早さに至っては壊滅的に終わっている。
……そう、1人で地上に立っていたらの話である。元々猿形態自体、普通は戦闘力が低く、器用さを活かして生計を立てる者が多い。ウッドもその例に漏れず、地上では役に立たないものの、一度ソイルに投げられることで、変幻自在の空中円盤に変わる。
空から猛スピードで黒ゴキの首を撥ね飛ばし、強敵を糸で拘束し、猛毒を風圧で吹き飛ばし……しまいには合体技で弾丸として、巨大タコに致命打を与える……。まさにチームプレーで真骨頂をあげる、部隊に欠かせない戦力となっているのだ。
・フレイ
刻蝋値隊・表部隊に所属するゴキブリ星人。隠れた努力家であり、その性格から、他よりも強くなった。また、ちょっとしたことにも疑問を抱くことが出来、刻蝋値の筋トレ理論に意見を言うことで、より良い議論を行うことに貢献した。
一方で、間が抜けた所があり、トレーニングの成果を遺憾なく発揮するも、危うくアシダカグモ黒ゴキに食われかける。元祖ゴキブリの姿をしているがゆえ、後述のアリアドネに目をつけられ、やはり食われかける。海に出掛けては、泳げないことが発覚して、ウォータに大笑いされる。しまいに、竜宮城で未成年飲酒未遂をし、ゴールドに諌められる。……等々、変に目立つことが多い。
戦闘力
純粋なゴキブリ星人のギガローチ(巨蟲形態)では、最強である。守備、HPがずば抜けて優れており、文字通り、超優秀な盾役として大活躍をする。特に背中の甲皮が硬く、大抵の攻撃は跳ね返すだけでなく、全力で殴ってきた敵の腕が破裂する程、硬い。防御、カウンターに置いては、右に出るものは居ないのだ。その硬さは攻撃にも役立ち、仲間たちとの連携により、物凄い速度で飛んでいけば、刻蝋値を除く表部隊最強の質量弾として、敵を破壊し尽くす。
半面、器用さ、力、そして普段の素早さに劣っており、単独ではカウンター位しか役に立てないことが欠点と言える。また、質量弾になった時も、敵を貫いた後が面倒であり、吹き飛んだ自分を回収する事にメンバーを動員する、あるいは自力で戻ってくる必要が出てきてしまう。更に、前述の通り、海での素早さは本っっっ当に壊滅的な酷さである。
とはいえ、やはり守護者と切り札の側面では優秀である事には変わり無く、弱いステータスも、同じギガローチの中ではずば抜けて高い方であり、黒ゴキとも十分に渡り合える。
~裏部隊~
・ホッパー
刻蝋値隊裏部隊に所属する青年。初登場時19歳程で、身長は約2m程。後述するユニバースやクロム達の実験により、バッタの能力を組み込まれた。当初、クロム達の実験は初期の初期段階であったため、手にいれたパワーで直ぐに脱走することが出来た。これまで平和に暮らしていた少年は、自分以外が死にゆき、力を得れた自身だけが生き延びた経験から、他者と関わらずに独りの強さを求めるようになった。しかし19歳のある日、登録だけした軍部の刻蝋値が隊員として働くように催促にやって来た。当然ホッパーは断ったのだが、決闘で勝った方の言うことを聞くことになった。刻蝋値の決闘では負けたものの、自身が全力を出せる相手と闘う楽しみを知り、苦しんでいるのは自分だけではないという事も知る。そして刻蝋値に自身の力を必要とされていることを受け、協力する事になった。
性格
基本的にクールな性格をしており、それでいて思いやりなども兼ね備えている。後述の性格に問題があったアリアドネとすんなりと打ち解けたことや、ホネットの良き先輩となったことからも、親しみやすい性格であると言える。ゴキブリ星の事件解決後も要所要所で活躍しており、後述のオリビアと付き合ったり、アリアドネと息のあった連携を見せている(理由は後述)。
戦闘力
卓越した足技と脚力から繰り出される脚撃は、圧巻の一言。力、素早さ、技がずば抜けており、ついでHP、守備に秀でている。その他の能力も悪くないまとまり方をしている。あ、魔法関連が壊滅しているのはゴキブリ星人のお約束だよ!
戦闘スタイルは亜人形態でムエタイ系の足技を主体としており、後の先や先の先から一撃必殺の蹴り技を放つ。武術から離れた技も多く、高速回転で竜巻を産み出したり、周囲の壁や天井を蹴ることで、目にも止まらぬ電光石火を繰り出す。仲間との連携も得意。
また、事件解決後は亜人形態以外も使いこなし、人馬形態でアリアドネを背にのせて連携する、腕より脚の方が何倍も強いバッタの特性から、獣形態で凄まじい速度を得た後、敵前で亜人形態に瞬間変身して蹴り込む等々着実に自身の強みを活かせるようになっている。
反面腕力は弱く、敵の牽制や逆立ち(これに関しては出来て当然……)等は可能だが、敵を殴り倒すには威力不足であり、猿形態はポンコツと言わざるおえない。また、バッタその物と言って差し支えない巨蟲形態は、堅牢な防御力や、圧倒的質量での高速突進は確かに強力なものの、技術を用いた蹴りの方が強く、ホッパーの回避力ならそうそう当たらない為、基本的には使わない。
他、孤独相に変異する事で、反応速度や筋力、飛翔能力を向上させることが可能。更にホッパーは、相変異を高精度でコントロール可能なため、孤独相の欠点である脚の短縮を抑制し、純粋な脚力アップによる地上でのスピードアップに昇化させている(ただし、脚が重い分、飛行速度は落ちる)。
魅力も高く、尺の都合上省略したが、事件解決後に英雄として刻蝋値隊が取り沙汰された際は、最も女性人気が高く、ファンクラブも開設された。前述のカリスマや、早々に彼女を得たことも魅力の高さを物語っている。
・アリアドネ
刻蝋値裏部隊に所属する女性。ユニバースやクロム達の実験により、アシダカグモと女郎蜘蛛の力を組み込まれた。かなり初期の実験を受けたのだが、成功率が限りなく低い両手術を生き抜いており、ある意味で強運の持ち主ともとらえられる。初登場時の年齢は23歳。背丈に至っては破格の210cmであるが、手術前は背が低く、アルビノ体質で色白の肌、金髪の可愛らしい少女だった。しかし、当時の王が人口増加のために執り行っていた集団交尾によって産まれてきており、親の顔は知らず、肌の差別などでいじめを受けていた。しかし、いつからか刻蝋値と良く似た価値観の同級生・セネピードに度々助けられるようになり、他愛の無い会話などで徐々に惹かれあっていった。時には闇稼業の男にも狙われたが、戦闘力が大男をも上回るチートレベルなセネピードに助けられていたため、紙一重で平穏な暮らしを得ていた。
しかし、流石に平然と共食いし、強くなる黒ゴキには敵わず、2人揃って実験材料にされた。尋常ならざる苦痛に耐え抜き、どうにか生存する。閉じ込められていただけの数ヵ月間、蜘蛛の目が発現して8つ目になったり、雌蜘蛛の遺伝子により、著しい身長の伸びが起きたり、無理やりくっ付けられた名も知れぬ誰かの腕が、脱皮によって自身の腕になるなど、精神的におかしくなるような出来事が続いた。ある日、黒ゴキに連れられて闘技場に立たされると、対戦相手がムカデを移植されたセネピードだった。開始早々当たったら死ぬような攻撃を放ってくるセネピードに絶望し、決死の反撃を試みるも、寧ろ楽しんでいるかのような様子に腸が煮えくり返る。しかしそれはセネピードの策略であり、接近して殴り合いながら脱出の策を伝えられる。策通り、直線的なタックルを仕掛けたセネピードをぶんまわし、最大限勢いを乗せて壁にぶつけて脱出口を作った。
その後は更に覚醒したアシダカグモの俊足で、直ぐに動けなくなっているセネピードを抱えて廊下へ逃げる。廊下にて容姿についてほめられたりと、一時の幸せを噛みしめていたタイミングで敵に見つかる。2人で共闘することでどうにか撃退するものの、サバクトビバッタタイプの蹴りによりセネピードが重傷を負う。動きが鈍る上、甲殻が割れては盾にすらならないと判断したセネピードにより、黒ゴキのアジトから投げ飛ばされる。セネピードの命を無駄にしないために、町の方へと脚が動かなくなるまで走った。
弱い黒ゴキを捕食し、餓えを凌ぎつつ、町に着いたは良いものの、アルビノだけでなく、目や腕の数が多くなり、背丈も伸びたことでとうとう化け物扱いされるようになる。軍に所属してからもそれは変わらず、遂にゴキブリ星人全てに嫌気がさし、与えられた一軒家に引きこるようになった。6つの目は前髪で隠すようになり、黒ゴキを主な食事としながら、ハンドメイドやセネピードに教えられた武術の練習、見た目だけ悪いままの料理製作をしながら、時が止まったような日々を送っていた。
そんな日々を無惨? にも打ち砕いたのが主人公の刻蝋値。当然裏部隊の人員を増やすためにやって来たのだが、これ以前にも軍に連れ戻されかけたことが3度あった。一度目は門前払いをし、二度目は後述のソルトイルが普通の軍人だった頃に、相対。圧倒的実力を見せつけ、神戸を垂れさせ跪かせた後、頭を踏みつけるというSMプレイチックなやり取りを行った後、追い返す。三度目の相手は、尺の都合上カットしたが、アリアドネを馬鹿にした為、腕を食いちぎって手当て無しに追い出すというえげつない仕打ちを行った。
刻蝋値に関しても、開幕早々にナンパらしき事をされてイラついたのもあり、恐怖を与え、追い返す腹積もりだったが、規格外の腕力に、ただでは追い出せないと理解する。普通のゴキブリ星人より2本多い手足を活かし、亜人形態で力比べをしているときは顔面へ容赦の無い連撃を、猿形態で全ての腕を封じられているときは、あろうことか金敵へ容赦の欠片もない連撃を加え続けた。しかし、隙を突けるのに敢えて突いてなかった刻蝋値によって、膝蹴りを回避される。おまけに腕を離され、突き出した膝ごと直接胴体に抱きつかれたことにより、膝蹴りも封印。そのままバランスを崩して押し倒される形になった。怒りが頂点に達したことで、方向性を変え、色仕掛けでキスを誘発し、消化液によって確実に溶殺しようと試みるが、感づいていた刻蝋値によって、息を吹き込まれて敢えなく失敗。色々と屈辱的な敗北を喫した。
裏部隊配属後も刻蝋値だけには中々心を開かず、ソルトイルとの因縁なども含め、部隊では若干問題児扱いされていた。その後もしばらくは、ホッパーやホネット、あろうことかソルトイルとも仲良くなるのに刻蝋値とは仲良くならなかった。しかし、根気強く為になるバトルを見せたり、料理を振る舞ったり、何より命を幾度も救われたことで、黒ゴキ本部決戦前には本当に尊敬するようになり、色々と打ち明けた上で、一線を超えた(しかも強制的に)。決戦時も色々と助けられ、また、刻蝋値が離脱させられた時にはホッパーと組んで穴埋めを行ったことで、より信頼度は上昇。決戦後、刻蝋値の不器用すぎる告白を受け、1度は歳の差を真面目に考えて断りかけるも、その理由に納得しない刻蝋値に問題性の低さ(実際に低いかは色々な意味で疑問)を滅茶苦茶に説かれ、押し負けてカップル成立となった。
性格
幼少期は純粋な性格をしていたが、現在はクールで非常に素っ気ない。しかし、本質は優しさも強く、自身と同じ苦しみを味わった裏部隊のメンバーの想いに共感し、後述するまだ少年であるホネットや、幼いエマを手厚く世話する面もある。事件解決後は、クールから若干のクーデレに変化し、コミカルな面も増えていった。刻蝋値と付き合い始めた当初は、お互い想いつつも、どこか違う年の2人が遊びで付き合っている雰囲気があった。しかし、やはりというか共に過ごすうちに互いの必要性が高まっていき、刻蝋値が自身を置いて星の開拓に向かった際は不服そうな表情を見せ、サキュバスと一線を超えかけた時には気が気では無くなり、路地裏や宿泊施設で何度も愛を確かめあった(更に牛乳でサキュバス避けまで行う徹底振り)。そして出会ってから5年後には、結婚及び新たな家族を欲するようになった。
一方で腹黒く、少々傲慢とも取れる部分が存在し、ホッパーに気絶した刻蝋値隊の運搬を全て押し付けたり、あまり描写できなかったが、時々ウブなホネットを誘惑してからかっている。そして最大の特筆点は、刻蝋値が傭兵団等のゴキブリ星人以外の女と交わることを容認している点である。これは、「所詮他種族の女だと刻蝋値を落としきることは不可能。最終的に本当の愛情は自分にのみ向けられる」という考えから来ているのだ…………
戦闘力
素早さ、技が飛び抜けて高く、力もその1歩手前、そして見る人が振り替える神々しさ等を支える魅力が長所として挙げられる。反面、守備力やHPが低めで、魔法関連が低いことはやむ無しとして、スタミナが絶望的に低い事が問題点として挙げられる。本人の能力なら、多節棍で大勢の雑魚を一掃することや、強敵との一騎討ちに向いているはずだが、スタミナが低すぎて、ほぼ毎回命の危機に陥っている。しかし、やはりそれでも優れた能力を持っていると言え、神がかった反射神経でホッパー、ソルトイルを凌ぐ回避性能を見せるわ、天才的な器用さであらゆる武器を使いこなし、比較的柔らかい拳では行えない破壊を行うわ、糸を駆使して、即死級の攻撃を凌ぐわ、バラけた仲間達を集めるわ……等々強いときはとことん強い能力を持っている。
また、変身形態に関してもレパートリーが豊富、かつ特異的である。
亜人形態は腕が6本あるため、多くの片手斧を絶え間なく打ち付けたり、猿形態が好んで利用する多節棍を、脚力をプラスして加速させられる。
人馬形態は腕が4本あり、本来亜人形態でないと扱えない極大剣を振るえるだけでなく、安定した4足で膨大な力を発揮し、絶大な破壊力を発揮する。
そしてオリジナルの蜘蛛人形態は、6足故にスピードが速い上、腕も2本あるので勢いが乗った状態で武器の切れ味を活かすことが出来る。当然破壊力も高く、魔王と化したユニバースの肩を脱臼させるエネルギッシュさを見せつけた。
獣形態は脚が8本あり、自身の速度がずば抜けて速く、シンプルな強さを持つ。めっちゃ硬い兜なんか着けた暁には、壁という存在の意義が問われるだろう。
巨蟲形態は、殆どアシダカグモのような姿をしており、それでいて造糸能力は女郎蜘蛛に由来する。顎の力が強く、アシダカグモの瞬発力で捕らえた相手に強烈な酸を大量に送り込み、ジュースにして飲むことで捕食する。
本編未登場の猿形態は、8本の腕を持っているため、ある意味顔が綺麗になり、サイズがこじんまりとした巨蟲形態みたいな感じになっている。器用さが極まり、より長い多節棍を扱えるのだが、やはり筋力的に不利であり、武器の加速が弱い。筋サイズダウンによるスタミナ向上も焼け石に水なので、他の形態でアグレッシブに攻める方が普通に良いと考えられる。
また、ホッパーとの連携も得意だが、これは刻蝋値があまりにも強すぎて、戦う相手が違うことが要因に挙げられる。そのため、裏部隊でも最も長い付き合いで、自身と似通った速度のホッパーは連携するには最高の相性と言える。そうでなくてもかなり仲が良く、普段から軽口を叩きあっていたりする。
・ソルトイル
刻蝋値隊に所属するアサシンの男性。身長は195cm位。ユニバース、クロム達の実験がそれなりに進んでいる状態で手術を施され、シオヤアブの遺伝子を組み込まれた。元々寡黙で優し目の性格であったが、腕っぷしは強く、拉致られて手術を受けた直後にホネットを連れて逃走した。
その後はこの力を活かそうと、軍に所属したのだが、家に引きこもったアリアドネを連れにいった際、圧倒的な実力を見せつけられた上に頭を踏みつけられ、屈辱を負う。心が折れ、自身喪失したソルトイルは正面から戦うのをやめ、アサシンとして生きる道を選択した。
アサシンになってからは、良い奴も悪い奴も殺し続け、悪い依頼主はしばらくすると悪い奴として始末するような生活を送っていた。勧誘に来た刻蝋値に気配の外から超高速パンチを見舞うも全く通じず、必殺の口吻(普段は口の中に隠しているため、この表記は微妙だったりする)の突き刺しも、手のひらに小さな穴を開けるのがやっとだった。
裏部隊の基地に戻る途中、ホネットの住みかに案内する。無事に感動の再会を終え、基地に戻ると、因縁のアリアドネとバッタリ再会。何か起きるかと思いきや穏便に事運び、次第に普通な感じで打ち解けていった(因縁については刻蝋値に深く同情された)。
黒ゴキとの決戦では、人質が囚われていた部屋を次々と解放した。特に、自身の攻撃が通じないほど硬く、見つかれば瞬殺されてしまう強さの黒ゴキを気配の外からマイクロチップの破壊で仕留めたのは、ソルトイル最大の功績と言える。
また、ソイルと似た名前議論をすることとなったこの名前だが、塩谷虻 (しおやあぶ)→しおやあぶら→塩や油→ソルトオイル→ソルトイルという流れでつけられた。…………恐らく本作1可愛そうな命名だろう。
性格
前述の通り、寡黙で優しい性格をしている。特に自らが助け、後に弟子のような存在となったホネットのことは自分よりも大切にしている。彼がピンチの際はスタミナを大きく消耗する超高速パンチの脚バージョンで、超高速移動を行い、電光石火の瞬殺劇を見せつける。
因みに女には全く興味が無いらしく、浮いた話しも全く無い。顔は悪いわけでないが埋没気味のため、刻蝋値的な補正がかかっている可能性がある。
戦闘力
アサシンとして完成された技術に、純粋な格闘能力でも最高峰の実力が加わり、かなりの手練れと言える。
基礎能力は、力、技、素早さのトガリが見て取れ、無駄な動きを失くすことによるスタミナの高さも頼り甲斐がある。一方で、HPや守備力、魔法関連の能力は、低く、格闘力が高いと言えど、基本は死角から暗殺する戦法を取る。
彼に組み込まれたシオヤアブの強みは口吻の一撃必殺のみならず、そのメカニズムを腕や脚に組み込まれている点である。更に、瞬間的な機動力や破壊力自体はホッパーやアリアドネを超える。ただし、スタミナをかなり消耗する技であり、使うときは専ら自身や仲間達の命の危機に陥った時と、使わねばならないタイミングでの切り札となっている。
・ホネット
刻蝋値隊裏部隊に所属している少年。初登場時、14歳で身長は156cmであった(最終的には178cm程度まで成長)。小学生低学年頃に誘拐され、オオスズメバチの能力を組み込まれた。戦闘実験の日が迫る中、どうにかソルトイルと共に脱出に成功。その後は能力持ちということで軍に所属させられ、戦闘も行えたのだが、腕から放たれる毒針の制御が効かず、仲間に被弾することが幾度と無く起きた。スズメバチの毒針は二度刺さるとアナフィラキシーショックでショック死する危険性があり、仲間を殺してしまうことを恐れ、与えられた一軒家に引きこもるようになった(軍も流石にホネットには酷だと判断し、完全に黙認していた)。
引きこもった後も、従軍手当の支給金で食料だけを得ていたのだが、幼心に罪悪感を抱え続けていた。そして時が流れ、14歳の時、刻蝋値が従軍の呼び掛けに来た(総司令官は、年の近い刻蝋値ならホネットの心を開けると判断して送り出した)。罪悪感に押し潰されていたホネットは、ドアを開けて早々に見事な土下座を披露し、従軍の意思を見せた。しかし、簡単な身の上話をした上で、毒針の話をした瞬間、ホネットの問題を刻蝋値は理解。敢えて脅かすことで、自身に毒針を打たせることで、刻蝋値は簡単に死なない事を教えられた。更には狙って当てようとした針を避けて見せられ、刻蝋値隊ではこんな素早さの手練れが何名も居るという頼もしさも知り、感極まって泣き出した。1通り泣き終え、ソルトイルとも感動の再会をし、無事に仲間となる。
裏部隊入隊後は部隊のマスコット的な癒し系となり、ホッパー達に鍛えられたり、アリアドネと耳掃除や肩もみ等をしながら実力を伸ばし、友好を深めていき、決戦時には頼もしい戦力へと成長した。
性格
誰よりも優しく、他者を傷つけることを嫌っている。上述の通り、引きこもりになったのも、敵を恐れたのではなく、仲間を傷つけてしまうことに恐れたものである。裏部隊の仲間になってからは、素直さや献身的な行動により、誰からも好かれるような存在になった。
対人関係としては、ソルトイルはあらゆる意味での恩人として尊敬しており、刻蝋値は身近で尚且つ頼れて憧れの先輩と見ている。その他のメンバーだと、男ならホッパーを戦闘の師として慕っており、女だと(よく考えたら1人だ……)アリアドネを姉に近い感情で慕っている。
その他の面でも年相応にウブさが特徴で、初めてアリアドネに会った時に、照れて落ち着かなくなる(彼女の際ど目な服装も原因)。軍の隊長をしている女子2人に腕を組まれ、あわてふためく。オリビアと付き合った後も、町行く美女をついつい目で追ってしまいどやされる等、かなり年相応の反応をしている(刻蝋値も同年齢の時や、ゴキブリ星人相手だと似たような事になるが、ホネットを思春期扱いして話すなど、余裕度は明らかにあちらが上)。
戦闘力
ホッパー達に鍛えられた体術に、毒の致死性が合わさることで、物理特化の隊に欠けている部分を補えているはず。基礎能力は、本作でも珍しくスタミナが抜群に優れており、ついで力、技、素早さが平行して高水準に纏まっている。弱点らしい弱点も魔法系位であり、ポテンシャルは総じて高いと言える。しかし、黒ゴキ決戦時の実力は、まだ裏部隊の主力には及ばず、表部隊の単騎よりは高いといったレベルであった。その後も研鑽を続けるも、良い意味?で大人気ない刻蝋値隊の大人達も刻蝋値のインフレに追い縋る為、憤怒辺りでも師のソルトイルにやや遅れを取っている。
戦闘スタイルは、突きを主体とする武術に毒針をミックスさせたもの。筋力が大きく勝れば敵を破壊し、互角であっても毒を入れれば、敵は倒れる為、殺傷能力は本人が危惧した通りの高さを誇る。一方で、両面を上回る相手には弱く、そういう時はソルトイル師匠の出番である。
形態変化も使いこなしており、オールラウンドに動く時はバランスの取れた亜人形態。硬めの敵に毒針を刺す火力が欲しい時は人馬形態。大勢の雑魚敵を一掃するとき、確実に毒針を刺すときは手数に優れる猿形態。そして獣形態と巨蟲形態はミックスして使うことが多く、最高速度を発揮できる獣形態で加速した後、太い針、大量の毒を保持している巨蟲形態に変身し、"最高速度で最重量の太針を刺し、毒液を最大量注入"することが可能。因みに飛行能力も猿形態が優れている為、裏部隊の中では猿形態になる頻度が一番多い。
・バレット
刻蝋値隊裏部隊に所属しているとても大柄なゴキブリ星人。20歳、身長240cmの巨漢で、体幹から末端部まで満遍なく鍛えぬかれている(刻蝋値も満遍なく鍛えているが、どちらかと言うと体幹部中心なので、足腰は刻蝋値が太く、前腕やふくらはぎはバレットの方が太いイメージ)。今でこそ後述のファングと真剣勝負を楽しんでいるが、かつてはユニバースやクロムの実験の被害にあっており、パラポネラの能力を組み込まれた。クロムについては音声のみであるが、存在を知っていた。黒ゴキとの決戦時に再会した際は、かつての仕打ちを思い出し、怒りに震えた。ファングと共にその施設から脱走した後は、真の最強を決めるべく、週に1度決闘を行う関係になった。攻撃を避けるのが上手いファングを一撃で倒すべく、筋力を重点的に鍛え、尚且つプライオメトリクストレーニング等のスピードアップも怠らなかった結果、純粋なパワーとスピードでは、刻蝋値に次ぐ凄まじさとなった。防御面も凄まじく、筋肉の鎧は半端な攻撃を受け付けず、更には瞬時に固めることによって、攻撃を反射することが可能。
性格
兎に角戦闘狂。特に初登場時は強くなることだけに拘っていた。軍に所属しているにも関わらず、弱い黒ゴキを倒そうとせず、ファングとの決闘が唯一の楽しみだった。ある日、相変わらずファングと相討ちになり、決闘を終えて帰ろうとした時に刻蝋値がやってきた。始めは自分達2人に勝とうと宣う刻蝋値を変な奴程度に認識していたが、いざ闘ってみると実力差をまざまざと見せつけられた。
刻蝋値が勝利して程なく、ファング共々仲間になる。仲間になってからは、仲間との触れ合いを通して協調性や、助け合いの心を学んでいく。また、黒ゴキ決戦時は、人質の命を踏みにじるクロムや既に死んだ黒ゴキをゾンビとして復活させたユニバースに対し激昂する等、熱い心も持っている。
一方、他種族との関係としては、渋々友好的には接するのだが、ある種汚ないものとみなしており、なるべく触れないようにする程の潔癖性を見せた。そのため、筋肉フェチのガーネットがくっつこうとすると嫌がる素振りを見せた。更に、背中に乗せた3名が乗り物酔いで吐きそうになった時は、やや乱暴に投げ捨てた。それ以前にも、刻蝋値が黒ゴキの糞を触った手で自身の極大剣を持った時は、後でこっぴどく怒り散らした(この話は刻蝋値の有責であるが)。
なお、恋愛に興味が無く、浮ついた話も無い。
戦闘力
力、素早さが非常に高く、HP、守備は少々劣るものの圧倒的なものを持つ。そのため、攻守共に優れており、大抵の敵は相手にならない。一方で、魔法関連が壊滅しているのは兎も角として、技がやや低く、スタミナもかなり低いことが欠点としてあげられる。だが、技の低さはそもそも突きや蹴りの攻撃速度が速いために、殆どの相手は反応する間もなくコテンパンに出来る。防御面も、動きに無駄こそ多いものの、この素早さに当てられる相手はそうそう居らず、当てれても筋肉の鎧を貫ける事の方が少ない。スタミナの少なさも、本気を出さなければいけない局面自体が少なく、基本的にデメリットにすらならない。
戦闘スタイルはやはり圧倒的な力任せ。兎に角重い攻撃を圧倒的速度でぶつけ、敵の防御力を貫いて致命打を与える。黒ゴキ決戦時のユニバースにいきなりヒビを入れたり、中級魔王・ボンバーの鎧こそ壊せずとも、殴った衝撃で悶絶させるダメージを負わせている。また、最低限の武術は備えているらしく、憤怒編にて、自身と拮抗する腕力、自身すら上回る防御力を持つ酒天童子が放ってきた滅茶苦茶な金棒の一撃を、相手の力を利用して振り回すことで、どうにか倒しきった事があり、その時の技を"柔の奥義"とした。
亜人形態では、拳や蹴りによる肉弾戦の他に、極大剣を得物として強力無比な斬擊を放つ。
人馬形態では、盛り上がる筋力を全て伝えた拳の一撃や、強力な脚力から踏みつけられる蹄の一撃で、よりパワフルかつスピーディーな一撃を見舞う。
獣形態は、やはり速度と重量にものを言わせたぶちかましが売りであり、そのままぶつかるも良し、直前で形態変化して違うタイプの最大火力攻撃を見舞うも良し、とにかく圧倒的な破壊力に繋がる(やってることがまんま刻蝋値。頭刻蝋値である)。
猿形態は、圧倒的手数から放たれる拳が強みだが、バレットの強みである筋力が弱い形態であるがゆえ、長距離飛行を行うことくらいしか使わない。だが、刻蝋値とは違って大きいためか、猿らしさは少なくゴリラっぽさに溢れている(そうは言っても、刻蝋値も成長しているため、猿と言うよりはマッチョなチンパンジーみたいな姿である。本当に猿っぽいのはウッドやホネット位なもの)。
巨蟲形態では顎の力が強まるのだが、性能自体はファングの下位互換に近くなる。ほぼ出番は無い。
・ファング
刻蝋値隊裏部隊に所属している男性。21歳、205cmで、チャラい雰囲気を纏っている。ユニバースとクロムの実験被害者であり、グンタイアリとアギトアリのハイブリット種の能力を組み込まれている。クロムの声を聞いたことがある点などがバレットと共通しており、施設脱出後は所属した軍の任務をサボり抜き、気が合うバレットとの決闘に勤しんでいる。身体能力を爆発的に高めるバレットに対し、ファングは筋トレはほどほどに、技を重点的に鍛えている。とりわけ回避が上手く、自身よりも素早いバレットの攻撃をヒラリヒラリとかわし、隙が出来れば必殺の高速顎閉じをお見舞いする。
性格
普段は気楽な性格をしており、バレットとは互いに変なことを言ってはバカにし合っている。コミュニケーション力も高く、わりと交遊関係を広めることが好きだったりする。と、普段は遊び人のような感じなのだが、シリアスな場面では奥底に潜む冷静さが顔を出す。黒ゴキを製作した人物たちへの恨みで暴走するホッパーの様子に気を配ったり、宿敵クロムとのやり取りで冷静に行動の否定、情報収集をこなしたり、クロムに感情を揺さぶられ、暴走しかけたバレットを諌め、その場の人質たちを安心させたり等、締める時は締めきる。その一方で、実際にクロムと対面した時には仇として真っ先に狙う等、熱い心もバレットに負けず劣らずだったりする。
戦闘力
技がずば抜けて高く、力、素早さも凄まじい。HP、守備関連は低めだが、基本的に技と素早さにものを言わせた神回避によって避け続けるので問題ない。実はゴキブリ星人としては魔力関係の能力に優れているのだが、今のところは魔法系の技を覚えるつもりは無いらしい。
戦闘では、バレットに一歩及ばないが、圧倒的速度で駆け抜けながら、鋭利な牙で切り裂く戦法を好んでいる。雑魚の討伐に有効なのは勿論、素早い強敵相手でも回避からの切り返しで確実に討伐する。しかし、魔王化したユニバース戦ではアキレス腱に牙が引っ掛かり、そのまま脚の振り上げで、地下アジトから地上5000mまで吹き飛ばされ、戦闘不能になった。
黒ゴキ討伐後も随所で活躍しており、触れれば即死のナイフ使いである中級魔王・デスの攻撃を全て回避し、隙あらば腕の切断や殺害を何度も行った。最後には中級魔王達の真の狙いに気づくも、流石に遅かったらしく、爆発をバレットに庇われてどうにか一命を取り留めた。憤怒編の鬼童丸戦では、互いにカウンタータイプ故にあえて高速顎閉じをごり押しし、鬼童丸の刀を折ることで勝利した。本人曰く、"剛の奥義"
形態変化は意外にあまり多用せず、基本は素早い獣形態で、勢いがついた状態から牙を閉じて圧倒的な切断力を生み出す。巨蟲形態や猿形態を使うこともあるが、前者は勢いがついた状態で変身することで攻撃力をあげるため、後者は身動きが取れない空中で回避行動を取るために変身するに過ぎない。
魅力も高く、黒ゴキ戦後に行われた裏部隊人気投票で、二位を獲得した。見た目の評価は一位であるホッパーよりも良いものとなっている。
・一郎
刻蝋値隊裏部隊に所属している男性。178cm。クロム達の実験材料にされた結果、後述の兄弟達同様にクロオオアリの能力を獲得した。10人兄弟の長男を務めており、弟たちを危険にさらさないよう常に状況を確認している。
性格
長男なだけあり、弟たちを守るべく、周囲の人物がどのような者かを把握する能力に長けている。その為刻蝋値達にあった時も、彼らが強くて思いやりがあることを見抜き、早々に仲間として活躍するようになった。
戦闘力
個々の戦闘力はアリアドネやバレット達に及ばないが、クロオオアリの花形・連携攻撃を駆使することで、兄弟10人が実力以上の活躍をする。
現在はゴキブリ星のテニスに打ち込んでいる模様。
・二郎
一郎の弟。2番目の兄。
・三郎
一郎達の弟。3番目の兄。
・四郎
一郎達の弟。4番目の兄。
・五郎
一郎達の弟。5番目の兄。
・六郎
一郎達の弟。6番目の兄。
・七郎
一郎達の弟。7番目の兄。
・八郎
一郎達の弟。8番目の兄。
・九郎
一郎達の弟。9番目の兄……というか下から2番目の弟。
・十郎
一郎達の弟。末っ子
因みに彼等は奇跡の一卵性10つ子です。遺伝子が全く同じなので、一郎が手術成功した時点で弟たちの生存も確定していました。
・ニードル
刻蝋値隊裏部隊に所属している男性。192cm。手術を生き延びた後、他5名のメンバーと脱走した。組み込まれた能力はトゲオオハリアリである。
性格
やはり脱走時に中心的な活躍をしたからか、カリスマ性やコミュニケーション能力に優れている。刻蝋値と出会った時も現状と隊に属する事で得られる利益を鑑みて、彼をテストする事で互いに信頼できることを理解しあった。
戦闘力
一郎同様、ホッパー、バレット辺りには及ばず、加えてトゲオオハリアリ種の弱点である連携の苦手さも目立つ。ここまでは悪いこと尽くしだが、同時に肉食性の強い獰猛種でもあるため、毒針の強さや格闘能力はこちらに軍配が上がる。
事件解決後は仲間同士でスパーリングを行い、それを興業としている模様。なお、テニスは皆不器用すぎて断念した。
・ファー
刻蝋値隊裏部隊に所属している男性。164cm。手術を生き延びた後、大勢の被害者を引き連れて大脱走し、そのまま家族の契りを行ってから大親分になった。
性格
仲間思いなのは間違いないが、喋り方や態度が完全にヤクザであり、現場を共に過ごす戦闘係の仲間達も完全に毒されるほどである。その為、挨拶して交渉を持ちかけてきた刻蝋値達を見るや否や、襲い掛かってきた。結果は当然惨敗に終わり、更に気絶している間に刻蝋値達が奥の部屋で女子供と仲良くなっていた為、奥様方々からドヤされる形で仲間になった。
戦闘力
一郎、ニードル同様ソルトイルやファング等には及ばない。しかし、数の多さに物を言わせた連携を駆使することで、個々にとって格上の相手とも容易く渡り合う。また、他の蟻系能力者と比べると、敏捷性が僅かに高い(俊敏性は変わり無し)。
事件解決後はテニスにはまったらしく、仲間達共々相当打ち込んでいる模様。
・ブラット
フレイムスター中央軍でスパイを行っていた男性。身長170cm、20歳。クロム達の研究が、それなりに進んだ段階で、哺乳類のネズミを適合させる実験材料にされた結果、1000人近くの犠牲者の中から唯一生存することに成功した。アリアドネ以上の低確率を見事引き当てた彼だったが、ソルトイル、ホネット脱走騒動に乗ったものの、逃げ切れずに数年間アジトに潜伏せざるおえなくなってしまった。その後、新たに手術成功したスナイプ、ポイズンと協力し、脱走に成功した。
黒ゴキアジトに数年潜伏した経験から、アジトの地図を脳内に叩き込んでいると同時に、惨たらしい実験の数々も見てきており、助けたくても助けられない自身の弱さに苦悩していた。そこで、スナイプ達と共に中央軍に入隊し、明晰な頭脳と数年間鍛えぬいた感覚を活かしてスパイ活動を開始した。
因みにブラットは、黒いネズミを表すコードネームであり、本名はファンシーである。
性格
ホネットに負けず劣らず優しい性格をしており、他者の感情に対する共感性が高い。加えて記憶力を初めとする頭脳がとても優れており、力が及ばない局面においてもちょっとした小手先で解決できることがある。しかし、戦闘力の項目で後述する通り、戦闘は不得手であり、相手を傷つけることにも大きな抵抗がある。そのため、魔王化したユニバースが死んだ黒ゴキを蘇生した時には、元となったゴキブリの気持ちを想像してしまい、心を傷つけてしまった。
一方で、色欲編で対面した格上のフランケンに対しては、ネズミの歯を嵌めてネジを外すことで無力化に成功しており、彼らしい勝ち星をあげている。
スナイプ、ポイズン、後にシックルとも仲が良く、彼等と飲みに行くことが多い。
戦闘力
手の甲や踵等に生えたネズミの歯を使い、格闘術で相手を倒していく。能力傾向としては、持久力やネズミの生命力由来のHPに優れており、守備力が低いことを除けば平均的な能力値となっている。普通の黒ゴキを倒す分には問題ないが、本人が自覚する通り戦闘力は高いとは言えず、裏部隊に籍を置く人物ながら、表部隊と変わらない戦闘力に留まっている。しかしそれ故に、普段は頭脳を活かした諜報活動に精が出るし、格上に思わぬ方法で勝利を納めるのである。
・スナイプ
フレイムスター中央軍で、スパイを行っていた男性。身長185cm、年齢22歳。元々中央軍で一般の兵士となっており、銃撃と格闘の腕前が極めて高かった。あと一歩で一般兵から特殊兵士に昇格できると言うタイミングで、彼の実力に嫉妬していた同期の裏切りに合い、黒ゴキに捕まる。裏切った彼等ごと、手始めにミイデラゴミムシの力を埋め込まれたが、素の肉体強度から、彼等よりも随分と早く回復した。
しかし、回復の遅い裏切りの同期達を見ている内に、彼等がこの力を使って黒ゴキの味方をするのではという疑念が浮かんだ。それを防ぐべく、ある時音声でクロムが話しかけたタイミングで彼を挑発し、成功例の無い鉄砲魚の手術を自分もろとも受けさせることで、その疑念を起こり得ないようにした。
が、自分だけ生き残ってしまい、彼等がどうしようもない奴らだったとはいえ、本当にこれで良かったのかと迷っているところにブラットと出会う。ポイズンとも連携しつつ、最後は自身の遊泳能力を活かして脱出に成功した。
因みに、スナイプはずば抜けた狙撃力から着けられたコードネームであり、本名はゼブラである。これを知っているのは中央軍上層と、腹を割って話した刻蝋値、ブラット、ポイズン、シックルのみである。
性格
常に冷静沈着で、落ち着き払っている。戦闘面では複数の攻撃手段をもって、的確に弱点を着いて撃破していき、普段の生活では、育ちゆえに意味不明な発言を繰り返すシックルの突っ込みを欠かさず行っている。連携行動時にも、黒ゴキとの決戦時に刻蝋値達の負担を軽減すべく、予め得意のフィールドを斡旋していた鉄砲魚黒ゴキを全滅させ、人質の護送チームに遠距離攻撃係りとして加入を進言する、色欲編にて遠方から投石してくる狼男の相手を買って出る等、味方に最大の貢献をもたらすように動く。
戦闘力
ミイデラゴミムシ、鉄砲魚の力を手術で得ているだけあり、全距離で活躍する実力を有する。能力傾向は、技、素早さ、力を中心に高く、他の能力も劣っていない。鉄砲魚の高圧水弾は、黒ゴキを容易く貫く威力を有し、スナイプの制度と経験から、マイクロチップを正確に撃ち抜く。更に、透明なので、夜は目で見て回避が困難な一撃と化す。また、掌の発射口に石や鉄球を詰め込む事で、これらを高速で放つシンプルかつ強力な物理狙撃も可能である。
中距離ではミイデラゴミムシの火炎放射が、全てを焼き付くすのだが、熱耐性が強い黒ゴキ達には残念ながら効果今一つだ。ここまで見ると、近距離が弱いように見えるが、そんなことは一切無く、肘からも火炎放射を放ち、反作用で超加速した拳によって、ゾンビ黒ゴキの頭蓋骨をアグレッシブに粉砕する。ゴキブリ成人お得意の地上、水上、空中だけでなく、水中すら高速で動けることも可能であり、全地形・全距離戦闘のプロフェッショナルが、彼の姿であるのだ。
・ポイズン
フレイムスター中央軍でスパイを行っている男性。身長182cm、年齢19歳。元々は両親の顔も知らず、孤児院に住んでいた目立たないタイプの少年だったが、アリアドネが脱走した頃に黒ゴキにさらわれてしまった。黒ゴキアジトでも、影の薄さを逆手にとり、暴れ狂うセネピードや悲鳴をあげる人質の影に隠れることで、何年も手術を受けることを回避していた。彼等の末路を見続けることで、何事においても効率的な選択を取ることにより、危険や面倒な試練等も楽に潜れるということを知り、影で鍛える等して、肉体を確実に成長させた。ブラットが雲隠れして数年、遂に彼も実験台に抜擢され、アリアドネの追試実験とばかりに、糸精製能力に優れる女郎蜘蛛と猛毒のセアカゴケグモの能力を組み込まれた。クロムの予想通り、肉体の成長補正はかからず、2種の蜘蛛の猛毒による拒絶反応も起こらなかったポイズンは、本格的に脱走を視野に入れる。そんなおりに、ブラット、スナイプと出会い、糸と猛毒、格闘術を駆使して数匹の黒ゴキを掻い潜りつつ、脱走に成功した。
因みにポイズンは、彼の持つ恐ろしい猛毒を畏怖して着けられたコードネームであり、本名はロウである。また、孤児院でアリアドネと過ごした時期があるが、あまりにも当時と容姿が違う上、後述で述べる性格面もギャップが強すぎて、気付けるわけが無かった。彼女の方も、影が薄かった彼が、それなりの肉体美を誇る赤いメッシュの黒髪イケメンになっているなど想像も着かないため、全く気付いていない。
性格
何事にも無駄を嫌い、効率性を求める。その為、スパイ活動を効率良く行うために、糸を用いた会場設営を怠らず、刻蝋値達が来る頃には、糸から伝わる振動を元に、地下全階層の状況を把握できるまでになっていた。そのお陰で刻蝋値に戦況を一気に伝えることが出来、作戦内において死者を1人も出さないことに大きく貢献した。後述の戦法でも、無駄に身体を動かさずに最小限の動作で敵を一網打尽にする戦法を取っており、本人はカッコいい必殺技は性に合わないと述べたが、同じ毒使いのホネットには滅茶苦茶カッコいいと大絶賛された。
黒ゴキ討伐後は、同種、別種問わず、刻蝋値の仲間達とも親睦を深める等、積極的に友達作りに励んだ。アリアドネとも蜘蛛同士仲を深めたのだが、強欲編で共闘を行うまでは、雄蜘蛛の本能も手伝ってぶっちゃけビビっていた。自身が毒を用いて相手を瞬殺する様子を見せると、彼女はあろうことか男の敵相手に躊躇無く金敵蹴りを放ち、「効率的でしょ?」と聞いてきたので、本気でヤバい奴だと思ったとか。あの金髪で小さかった美少女が、こんなことをするとは思えるわけが無く、気付けないのも無理ない話しである。それでも糸使い同士での連携は年月を重ねる毎に息があい、2人で展開した巨大ネットに大勢の宿泊客や、墜落する宇宙船をのせる等していた。
戦闘力
能力傾向としては、技が何よりも高い。次いで蜘蛛ゆえに、素早さ、力、魅力が高く、アリアドネと違って持久力にも優れる。反面、彼女同様守備面は壊滅的。
だが、彼の本領はステータスのみにあらず。ホネットに匹敵する毒を、その技を使って特殊な編み方をした糸に流し込み、1度に数多くの敵に食らわせることで、一網打尽にしてしまうのだ。相手が此方に気付いていない場合は、一般的にアリアドネやバレットすら瞬殺出来ない相手すら瞬殺……というか暗殺可能であり、敵に応じて効率的に仕掛けたり、任せたりする。流石に彼女には劣るものの、格闘技も相当な腕前を誇っており、舐めてかかった相手に大ダメージを負わせる局面もある。毒使いであることで、彼の知的好奇心がそうさせたのか、刻蝋値同様、新発見した毒の耐性を毎回獲得している。その為、色欲編にて、毒殺寸前まで追い詰めたドラキュラが、身体能力を上げて反撃してきた時には、敢えて吸血させ、血液に染み込ませていた猛毒によって、効率的に倒した。この時ドラキュラに言われたある発言は、図らずしも真理を着いていた。
糸に関しても、怠惰編で学んだ気功によって更に操作性を向上させた上、ヒーラー職に転職したことにより、仲間や人質の治療にも使えるようになった。そして、マリンとの絆も深まり…………
・シックル
フレイムスターの黒ゴキアジト地下4階にて、階層全ての黒ゴキを殺害し終えた状態で初登場した。身長195cm、年齢不明。カマキリとムカデの能力を得ており、刻蝋値を一瞬黒ゴキだと勘違いして斬りかかった所、真剣白刃取りで鎌を受け止められ、話し合いの末に利害一致で手を組む事にした。かつては全く教育を受けていないストリートチルドレンであり、その日暮らしの獣のような生活をしていた。腕っぷしも非常に強く、同業者を瞬殺するのはもちろんの事、知らず知らずの内に黒ゴキすら殺していた。だが、殺していたのはあくまで底辺の黒ゴキであり、強めの黒ゴキと
遭遇した際敗北を喫し、クロムの実験台になった。クロムの好奇心により、カマキリのみならず、ムカデの力も組み込まれた。単純な攻撃能力増加を狙った実験だったが、彼の腕っぷしと合わさって覚醒。アジトで手がつけられないモンスターと化し、地下4階で無双していたところで現在に至る。当然、即戦力として裏部隊のメンバーに引けを取らない活躍をしており、刻蝋値達を大きく手助けした。
因みにシックルという名は、例のごとくコードネーム…………ではなく、手術を乗り越えた彼が自分の腕を見た時に、いつかのストリートチルドレンが鎌を振り回しながら「シックルスラーーッシュ!」と叫んでいた記憶を思いだし、自己命名した。そう、彼には名前すら無かったのだ。そして、この一幕から、現在中二病を発症していることが伺える。
性格
常識を知らず、頭のネジがマッハで吹き飛んだような発言を繰り返す。クロムが自身の脚増殖に失敗した事を、ザマァ見ろと喜ぶ等、パワーアップのチャンスに気付けない単純さも見られる。
しかし、刻蝋値等が見抜いたように、完全にイカれた怪物という訳でもなく、敵味方の区別や覚えたルールを遵守する誠実さを持っている。黒ゴキ討伐後、ブラット達のスパイチームに加入してからは、日常、戦闘問わず、その知識をスポンジの如く吸収し、次々と実践していく。嫉妬編でアレスと人魚のキスを見て、スナイプとキスをすれば泳げるようになると考えた一方、絶対嫌だと断る。その後、ケイに誘われてペアを組んだ時には、海中を爆泳する刻蝋値の衝撃波を切って彼女を守る。イカ魚人バーデッドとの一騎打ちで隙を突いた時に、首を跳ねずに寸止めする等、精神的な成長を見せた。
その他、彼は発想力豊か且つ、特段好奇心が旺盛なようで、筋肉が豊富だが味噌が少ない蟹のモンスターを、頭が悪いから蟹味噌が少ないと断言したり(しかも当たっていた)、色欲編にて、人質を探す単純な方法をブラットに示す、その後現れた大柄なフランケンシュタインを見て、バレットと相撲させたら面白そうだと思う等、その頭脳の可能性(?)をチョクチョク垣間見せている。
戦闘力
力、素早さを中心に、守備力、HP、スタミナ、意外や意外、技までバランス良く高水準を誇っている。特に、鎌による攻撃は抜群の切れ味を誇るだけでなく、ただでさえ高い素早さを霞ませる程の絶大な攻撃速度を誇る。その為、敵のステータス値だけを見るようなタイプの敵は、うっかり接近した瞬間に、細切れとなるのだ。また、手が鎌で固定されているので、武器こそ使えないが、抜群のバトルセンスにより、ありとあらゆる形態変化を使いこなし、あらゆる敵に対応して細切れに切り刻む。しかし、下の体力測定を見れば分かる通り、瞬発力お化けの裏部隊メンバー達と競いあうと、今一記録がパットしない順位になっている。まぁ、記録的には大差をつけられているわけでは無いのだが。
・ヴィランサイド
~フレイムスターの悪役~
・クロム博士
黒ゴキや、改造手術に関わっていたマッドサイエンティスト。後述のユニバースと手を組み、刻蝋値隊の裏部隊を含めた多くのゴキブリ星人の肉体を改造した。そして、大勢の犠牲者を出した。
転生者であり、前世ではセンター帝国の博士を勤めており、フレイムスター(ゴキブリ星)のテラフォーミング計画に携わっていた。
性格
転生前は、他人を思いやれる利他主義者だったが、当時の経験から、刻蝋値すら自身を差し置いて罵倒するほどの利己主義者になった。ゴキブリ星人を実験材料としか思わないことを始めとし、その犠牲に何も感じず、自身の作品と表する改造黒ゴキが、バレット達に破られた時も、人質のゴキブリ星人達の事を、道具のような言い方で説明していた。趣味も悪く、サプライズと称して、アリアドネに面影が無くなったセネピードをぶつける、自身の立体映像に攻撃をさせ、それに気づいたバレット達を笑い飛ばす、ユニバースに言われるがまま、エマを散々弄ぶ等、倫理観は一欠片も有していない。
反面、自身を完璧だと思うがあまり、想定外の事態にとても弱く、刻蝋値に自己否定をされて戦き、彼に自信作の黒ゴキ軍団を粉砕されて焦り、更に強い軍団を繰り出すものの、自身を標的にしたファングに怖がって、エマの影に隠れ、終いには、刻蝋値抜きの隊員達の奮闘で完封されたことで、ユニバースに降伏を提案するほどである。
そして、他者を虐げる事は平気で行うにも関わらず、裏切られる事には極端に弱く、ユニバースに軽蔑されてヘコむのは序の口、彼に魔王降臨の供物にされた時は、これまでで最大の同様を見せてから、凄まじい断末魔をあげて、焼け焦げて灰になるように消滅するという悲惨な最期を迎えた。
能力
サイコパスでサディストだが、素手喧嘩は1度も経験したことが無く、身体能力は一般ゴキブリ星人そのものである。
しかし、科学技術は、前世でテラフォーミング計画の総仕上げに携わっていただけあり、改造手術の確立をはじめとして、それの発展や、黒ゴキ製造技術の確立、一部武器製造、アジトのインフラ整備等、成し得た技術そのものは、相当なものを持っている。
・ユニバース
黒ゴキを作り、フレイムスターを恐怖と混沌に陥れた張本人。彼の過去は、ただのゴキブリ時代から遡る。生まれた時より、魔王ゼロの声が聞こえた彼は、効率的に栄養摂取、危機回避を行い、順調に成虫へと成長した。その後、多くの雌と交尾を重ね、交尾した雌の卵鞘から生まれてくる子供の内、エリートが現れるまで喰らうことを繰り返した。
ある時、相変わらず卵鞘から生まれる子供を喰らっていた彼だが、最後に出てきた"エマ"が、魔王ゼロが求めた"エリート"だった。エマはたちまち母を含めたゴキブリ全てを捕食し始めたので、彼は始めは本能にしたがって距離を取り、エマが自分以外の全員を平らげた瞬間、魔王ゼロの術で変身を身につけ、彼女に虐待の限りを尽くした。
数時間にわたる虐待の後、魔王ゼロの囁きに従い、泣き落としでエマの心につけ込み、苔や昆虫、集団進化後のゴキブリ星人の肉で餌付けをし、魔王ゼロに導かれて出会ったクロムをエマに引き合わせ、彼女を利用した黒ゴキの製造を開始した。
その後は本編の時系列と合流し、順調にフレイムスターを侵食していた彼等だが、刻蝋値が降り立った瞬間に、速攻で戦況を巻き返され始めた。後述の呪術こそ、魔王ゼロの入れ知恵で身につけていたものの、研究をクロムに丸投げしていたせいで、他の能力は、幾つかの昆虫の力に留まっていた。
エマを利用した奇策で刻蝋値こそ大気圏へ追いやれたものの、黒ゴキ任せの戦闘で彼の部下を倒せるはずもなく、完全に詰み状態まで追いやられた。
・・・かに思えたその時、
ユニバース「ふむ、成功した。お前の命を供物にし、この星の魔王を降臨。更には私の自我のみを残し、魔王とエマ、そして私を合体させる儀式に成功したよ」
彼は、クロムに一言も話していなかった呪術を発動させた。
クロム「な!? ふざけるなっ!今まで組織を巨大化させ、大勢殺せてきたのも全ては俺の技術りょ……うぐっ!?……あああああああああああああ!!!!!!」
当のクロムは、地獄の苦しみを受けたような表情を浮かべながら、体色を赤黒く変色させ、体の外側から灰のように崩れて消滅したのだった。
そして、
ユニバース「さぁ、魔王ユニバースの誕生だ!!」
大きさは10メートル程になったユニバースが、バレット達を見下ろしていた。
当然、彼等も全力で抵抗するが、小さな傷を作ることが関の山であり、反撃で受けるダメージの方が、圧倒的に大きかった。更に、別の呪術を発動させることで、ゴキブリ星人として一度死に、黒ゴキとして二度の死を経験した命に、三度目の命を"強制的"に与えた。その為、バレット達は彼等の対処に追われ、次々と倒れていった。
だが、どうにか気絶を免れたホッパーとアリアドネが立ちはだかり、彼等との戦闘が始まった。バレット、ファングの2強を倒し、調子づいたユニバースだったが、下劣な発言に怒り、変身をフル活用して攻め立てるアリアドネ、立体的・縦横無尽に突撃するホッパーに抵抗しきれず、死の手前まで追い詰められた。
ユニバース「第2形態発どオオオオオ!!!」
しかし、新たな術により、力を集約させた形態へと変身。彼等との戦闘力の差は若干の逆転を見せ、自身がより動きやすい地上へと追い出すことに成功した。所が地上には、刻蝋値が選りすぐった2人であるスパークとラピスが居た。翻訳装置を起動していた2人は、即座にホッパー達と手を組み、共にユニバースを追い詰める。ユニバースの再生速度を上回る攻撃を続け、腹に風穴が空いた所で、アリアドネがとどめの消化液を内側から浴びせに、距離を詰めた。
女の子「……お姉ちゃん、だぁれ?」
心臓があるべき場所に、女の子が縛り付けられていた。自身の境遇と重なる部分があったアリアドネは、攻撃を躊躇してしまい、魔王ゼロの降臨を許してしまった。
魔王ユニバース「く……く……く……ようやく、我が最臨がなった。我が名は魔王・ゼロ。上級の魔王だ」
ユニバースの自我は、完全に魔王ゼロに喰い尽くされた。第二形態の時点で、自我の喪失は確認できたが、とうとう完全に喰い尽くされたのだ。難しい事は1つもなく、魔王ゼロがユニバースに教えた、"自我を残して"魔王と合体する術は、正確には"自我を徐々に喰い尽くされながら"魔王に成る術であったに過ぎず、ユニバースが、同族や娘のエマ、協力者のクロムを道具扱いしたように、彼自身も魔王ゼロにとっては、自らが再臨するための供物に過ぎなかっただけである。その後の展開は、事件解決後も含めて魔王ゼロの項目に記載する。
性格
我欲に忠実で、自身以外を全て道具と見なす、正しく利己主義が当てはまる下劣な性格をしている。生まれた時から、魔王ゼロに囁かれた事、生存のために我が子を喰らい続けた事を抜きにしても、唯一生存を許された娘に嬉々として虐待を行い、家畜以下の存在として洗脳教育し、あまつさえ実験材料にしたこと。アリアドネに向けた下品な発言から分かる通り、女に対する純粋ゆえに下卑たな思考を持つこと。そして、ゴキブリ星人を黒ゴキにすることを何とも思わない事等々、性格面は、本作でトップを張れる程に下劣極まりないものとなっている。
能力
肉体能力は、進化直後は一般ゴキブリ星人相当だったが、決戦時は、クロムに施された改造手術により、刻蝋値隊表部隊1人分レベルの水準に達している。
だが、彼の真価は魔王ゼロに覚え込まされた呪術にあり、合体直後でも刻蝋値隊裏部隊ほぼ全てを一蹴し、攻略法を見いだされても、第二形態になることで、形勢逆転する程であった。
しかし、所詮は借り物の力。向こうの戦力が2倍強に増大するだけで、瞬く間に追い詰められ、最終的には魔王ゼロに、肉体を明け渡す事となった。魔王と同化する呪術の使用は即ち、魔王に無理なく自我を喰らわせる事と同意であり、それに頼った時点で彼の存在の消失は確定したのであった。…………まぁ、生きていても、刻蝋値に阿鼻地獄を見せられて殺されたと思われるが。
ーー以下(個人的に)重大ネタバレ。本編未読の方は、次のセネピードの解説まで高速スライド推奨(というか、該当する方は本編へどうぞ(笑))ーー
・ネタバレ(転生前クロムの宇宙センター追放の真実)
数多のプロジェクトを失敗させ、人工衛星の謎の故障が決め手となって、追放されたクロム博士。昆虫放出のプロジェクト失敗は当然、ゴキブリが進化でゴキブリ星人となり、捕食者の地位が逆転した事が原因である。
しかし、人工衛星破壊は、普通のゴキブリ星人では思い付くはずもなく、仮に望遠鏡のようなものを発明し、人工衛星を見つけた所で、破壊する理由も生まれない。…………そう、人工衛星を破壊したのは、ユニバースである。
ユニバースも、彼単体であれば、人工衛星を見つけた所で破壊する理由までは生まれない。しかし、破壊した。理由は1つ、魔王ゼロが、より多くの恐怖と混沌を産み出すために、クロムを利用しようと画策したのである。その為に、(少なくとも人類にとっては)善良であった彼の心を壊し、自害へ導くとどめとして、傀儡にしたユニバースに石を用いた人工衛星の破壊を命じたのである。
こうして自害したクロムの魂を、適当なゴキブリ星人の魂と入れ替える事で、彼をゴキブリ星人として転生させ、ユニバースと合流させた。かくして、ゴキブリ星人達の恐怖を急速に増大させ、星全体に恐怖と混沌の波を広げたのであった。
以上がフレイムスター物語の重大な真実です。そんなことかと思ったかも知れませんが、個人的には重大な設定でした。後、切りが良いので、セネピードと黒ゴキの項目は後日作ります。特に黒ゴキは、種類が一杯すぎて…………カサカサカサカサカサッ!
・セネピード
後日作るよっ! お楽しみに!
・黒ゴキ
沢山作るよっ! ワクワク(するかボケェ)ッ!!
閑話休題:刻蝋値以外の裏部隊で競ってみた!
刻蝋値「俺は!?」
皆「お前に体力で勝てる奴が居るかぁああ!!」
裏部隊の連中で競争してみた!(亜人形態)
1位 2位 3位
50 m アリアドネ ソルトイル ホッパー
補足:アリアドネは反応速度が抜群なので、開始合図に素早く反応できる。
100 m ホッパー アリアドネ ソルトイル
補足:ソルトイルはシオヤアブの能力で加速していたので、この辺から加速不能になる。
200 m ホッパー バレット アリアドネ
補足:この辺から最高速度に秀でるバレットが追い上げを見せる。
400 m バレット ホッパー アリアドネ
補足:彼らの最高速度が最も発揮できるここら辺からはバレットの独壇場
800 m バレット ホッパー ソルトイル
補足:アリアドネがスタミナ切れで失速。ソルトイルと入れ替わる。彼も相当俊足なのだ。彼らはこの辺までが短距離走
1500 m バレット ホッパー ファング
補足:バレットのスタミナはこの辺が限界。ソルトイルはこの距離だと能力のブースト効果の恩恵が得づらく、素の速度でファングに上回られる。
3000 m ホッパー ファング バレット
補足:失速するバレットとまだまだスタミナが保てるソルトイルはこの辺で入れ替わる。
5000 m ホッパー ファング ソルトイル
補足:ホッパーはこの辺が限界。ここからは持久力が重要になる。
10 km ファング ソルトイル ホネット
補足:ファングはここから地味に失速していく。ソルトイルの無駄無きフォームが光る!
42.195 km ホネット ポイズン ソルトイル
補足:この距離は持久力が重要! いくら動きが巧みでも、ソルトイルは上2人に勝てない。
裏部隊の連中で腕相撲をしてみた!
1位 バレット
2位 アリアドネ
3位 ソルトイル
4位 ファング
5位 ホネット
6位 ポイズン
7位 スナイプ
8位 ニードル
9位 一郎
10位 ファー
11位 ホッパー
12位 ブラット
除外 シックル("手"がない)
1位から3位までについて:基本的にはバレットが最強だが、反応速度次第じゃアリアドネが上回ることも。ソルトイルの能力込みなら、序盤に45度以下に倒されなければ、アリアドネを巻き返せる。バレットは流石に無理。因みに能力抜きでもソルトイルは3位になる。
4位から7位までについて:結構良い勝負する。特に5位から7位は互角と言っても差し支えない。
10位から12位までについて:2~3割の確率で、1つ上の人物に勝てる。ブラットはファーに勝てない。
シックルは??:もし彼に手があったなら、能力込みでアリアドネとソルトイルの間、無しならファングと同率4位。能力込みなら、100回に1度バレットを下す。
裏部隊の連中で垂直跳びをしてみた!(亜人形態)
1位 ソルトイル (能力込み)
同率2位 バレット、ホッパー
4位 アリアドネ
5位 ファング
6位 スナイプ (能力込み)
7位 シックル
8位 ポイズン
9位 ニードル
10位 一郎
11位 ファー
12位 ブラット
解説:ソルトイルは能力無しならファングの次くらいになる。スナイプも同様に、能力抜きだとポイズンの次位になる。アリアドネは初速こそバレット達と同等だが、軽いので空気抵抗を受けやすく、直ぐに減速してしまう。空気が無ければ同率2位になる。9位から11位の蟻達は、筋力的にほぼ互角なので、脚の長い者から成績が良くなる。ブラットは身体能力的にどうしても劣ってしまう。
裏部隊の連中でハンドボール投げをしてみた!(腕が1対の形態で試技を行う)
1位 ソルトイル(能力込み)
2位 バレット
3位 アリアドネ
4位 ファング
同率5位 ホッパー、スナイプ(能力込み)
7位 ポイズン
8位 ホネット
9位 ニードル
10位 一郎
11位 ファー
12位 ブラット
除外:シックル
備考:能力を抜くと、ソルトイルはファングと同率、スナイプは6位に降格する。またしてもシックルに手があった場合を想定すると、アリアドネと同率になる。今回は腕の長いアリアドネの強さが出たと言うべきか。
形態について:殆どのメンバーは人馬形態だが、アリアドネのみ人蜘蛛形態である。脚の本数が他メンバーより多いことも、記録向上の要因になっている。
…………そして
ブラット「グスン…………皆さんの身体能力の素晴らしさが羨ましすぎます…………。僕はどうしてこんなに弱いのでしょうか…………」
ブラットが、散々な結果に涙を流している。
シックル「ボールなんざ投げれなくてもよぉ! 俺の鎌の切れ味はサイッッキョーーー!! だぜぇ!!!! ヒェーーーーイ!!!」
対するシックルは、実戦で殆ど影響しないハンドボールの結果…………というか、試技不能なことを、微塵も気にせず自身の強みに酔いしれているようだ。
そんな彼の姿をみたブラットは
ブラット「…………アハハハ、シックルのお陰で元気出てきたよ。何かありがとうね!」
元気を取り戻し、友に笑顔で感謝を述べたのだった。
シックル「おおん? 急にどうしたよ、ブラット。俺何もしてねーぞ??」
しかし、この頃のシックルは、まだそこまで感情を理解できていなったようだ。
次回はセネピードやクロム達を更新します。フレイムスターに出てきた悪役の2人は、個人的にお気に入りだったりしますね~。
あ、既に全てを読み終えた方は続編や新作も見てねー!
重ね重ね、これからチョクチョク更新していきます。
更新は『活動報告』にて報告を行います。
そして、次からはラストバトルになります。
お楽しみに!




