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第14話

物語において、勇者だったりヒーローだったりがやることを、一般人がやったら変人扱いされることってよくあるよね!


第14話 は?何で魔王討伐した俺らが指名手配されてんの!?


刻蝋値「ただいま。財布泥棒の犯人は、このおちびちゃんだぜ」


ダイア「お帰り、こんなちっちゃい娘が犯人か~」


泥棒娘「ちっちゃい娘じゃない!エメラルドだ!」


アメジスト「私より小さいじゃーん!やったぁ!」


パーティで最も背が低いアメジストが喜んだ。


エメラルド「フンだ!アタイは15才よ!あんた年下でしょ!」


刻蝋値(え!?この娘、前世の俺より年上なんですが!!?)


目の前の少女が前世の自分より年上な事実に俺は素で驚いちまった…………


アメジスト「ざーんねーんでーした、私は17才よ☆」


エメラルド「なぁーにそのしゃべり方、だっさ~」


アメジスト「なんですってー!!」


すご~く、ガキっぽい喧嘩が始まろうとした。それを見かねたガーネットは


ガーネット「口喧嘩の前に、あたしらの財布を返しな。返す気がないのなら……ローチ、ちょっといいか?」


俺に提案してきた。


刻蝋値「ん?存分にやっていいぞ」


ガーネット「おるぅあ!!」


エメラルド「うええ!?」


斧の一撃で刻蝋値を吹き飛ばし、岩にめり込ませて現代アートを作ったのだ。エメラルドはその威力、そして味方を殺害するという凶行に目玉を飛び出させて驚いた。


ガーネット「これをあんたにぶちかますことになるけど…、分かってるよな?」


マリン「縛られて動けないあなたは避けられないはずよ。財布を返すことをおすすめするわ」


こういう時もおとしやかなマリンだが、その姿が逆に怖いという意見も多々寄せられている。


エメラルド「はーあ、返しますよ。はい」


流石に抵抗の利益が皆無だと悟ったのか、あっさりと返却された。


ガーネット「うし、中身は全部あるな。ローチ、こいつの処遇を含めてこれからどうする?」


刻蝋値「そうだな」


エメラルド「うわあああ!?ゾンビ!?」


どうやらエメラルドは、俺がさも当然のように壁から抜け出したことに驚いたらしい。俺が死んでいたという思い込みも、驚きの一因だろう。


刻蝋値「別にこれくらい普通…………じゃねえけど、冒険者ならこれくらいの奴も居るだろ」


エメラルド「嫌々、殆どいないって!」


刻蝋値「まぁ、いいや。エメラルド、お前さ、特にやること決まってないなら俺らと旅しないか?」


アメジスト「ええー!?この生意気娘をつれてくのー!?」


刻蝋値「ああ、盗みの腕が立ってるからな、その辺の技に興味が湧いた。後、短剣の使い方を学びてぇ」


ガーネット「剣とか斧はあたしから学びとったもんな」


ダイア「格闘系は私が教えたしね」


エメラルド「…………確かに目的は無いけどなぁ、あんたらに着いていって何かいいことがあればいいけど」


刻蝋値「それは、おいおいあると思うぜ。よし決めた!暫く見学として着いてこい!ずっと来るかは見学中に考えればいいさ」


エメラルド「ええ~…………勝手だなぁ」


ダイア「ま、悪いことはしないさ。盗みをしくじったペナルティーだと思えば良いよ」


エメラルド「まぁ、こうなった以上は、皆さんよろしくお願いします」


マリン「フフ、よろしくね」


取り合えず、マリンとダイアはエメラルドと仲良くしてくれそうだから、ひとまず安心だな。そうして俺らはこの世界で一番大きな都市、ヒュージシティに入った。


刻蝋値「はぇー、デッケェ!」


エメラルド「あれ?皆さんって結構田舎者なの?」


ガーネット「まぁ、否定できないな」


エメラルド「じゃあ早速この都市を紹介するね!この都市はあそこの城にすんでる王様が支配していて、国の中心都市になってるんだよ。流通がさかんで世界各国の食べ物や衣服、武器や道具が集まってくるんだよ~」


刻蝋値「へぇ、つっても食べ物は足が早い奴は運べないだろうし、山賊の被害とかも無視できねぇだろうな」


エメラルド「わぁ鋭い!そうなんだ。行商人はしょっちゅう山賊に襲われるから、傭兵をつけてる人も多いんだ。でも、貧乏な行商人はそれが出来ないから、よく襲われるんだよ…………かわいそうだよね」


刻蝋値「貧富の差ねぇ…………やっぱり金の悪い面は嫌なもんだぜ。ん?」


広場で人が殴り飛ばされる瞬間を目撃してしまった。


殴られた人「はぁ、はぁ、ごめんなさい!この通りだ!許してください!」


殴られた金髪の男は、恥も外部もかなぐり捨てたような、見事極まる土下座を披露した。


戦士「ハッ!テメェみたいなザコにこれ以上関わってられねぇ。護衛任務の金さえあれば、テメェは用無しだ」


上半身はまぁまぁだが、下半身が貧弱すぎる毛むくじゃらな戦士が、金髪男を蔑んだ目で吐き捨てた。


殴られた人「くそぅ!またしくじった!どうすれば楽に強くなれるんだ…………?」ボソボソ


兵士「お?お前ら!あそこに美人さんが四人いるぞ!口説こうぜ!」


戦士のパーティーメンバーの兵士が、俺の仲間達を見てこちらへと駆け寄ってきた。身なりからして、チラホラ警備している王城兵とそっくりだが、サボりなのだろうか?


戦士「でかした!ヨゥ!かわいこちゃん達!ちょっと兄さん達とイイコトしないかい?」


…………お兄さんではなく、オッサンなのではないか?と思わずにいられなかった。


兵士「俺らはそこのゴキブリみたいなぱっとしない大男よりは、愉しませる自信があるぜ?」


そして俺はしれっとディスられた。発言からも、下品であることは一目瞭然だ。


ガーネット「ん?あたし達に話してるの?」


ダイア「あんたらに興味なんて無いね」


この2人は相変わらずだから、心配皆無だな。けど…………


刻蝋値「さりげなく俺をディスってんじゃねーよ」


本当、この手の連中に録なのがいねぇ…………


アメジスト「当然、お断りよ!大体あんた兵士なら城で働いてなさいよ!」


そしてアメジストが気になっていたことを聞いてくれた。


兵士「俺は既に一人立ちしてるぜ?田舎の嬢ちゃん!」


アメジスト「うぅ~~、コイツらやだぁ!」


兵士の見下した発言に、アメジストは嫌悪感を募らせる。


マリン「…………そろそろ失礼してよろしいですか?」


戦士「んん~?失礼なこと?それって、逆セクハラぁ!?」


兵士「俺のナニを握ろうってんだい?シスター!」


マリン「ッッツ………………!!」


この発言にはさすがのマリンも頭にキたらしく、顔を赤くして怒りの表情になっている


盗賊「おいおい、お前ら、流石にその辺にしときな。訴えられたらめんどい」


これまでどちら側にも着いていなかった青髪の盗賊が、見かねて2人に注意をした。…………更に


エメラルド「んー、まぁまぁ稼いだんだね」


いつの間にか、エメラルドが戦士の腰元から護衛の報酬金をスッていた。


戦士「クソガキッ!なにしてんだ!」


斧を降り下ろすも、左足を右に30cmほどずらされて、あっさり避けられた。


エメラルド「あはは!野蛮なわりにおそーい、その筋肉は飾りなの~?」


戦士「このガキャー!ぶっ殺す!!」


何度も斧を振るうも、当たる気配が全くない。


エメラルド「無駄無駄、返してあげるからあっちいってよ。オッサン」


ガーネット「なぁ、この新入りに手間取ってるくせにあたしらをナンパしようとしてたの?」


兵士「何が言いたい!?」


呆れた様子のガーネットの発言に、兵士は分かりやすくキレた。


盗賊「おい、もう下がろう!マジでヤバイって!」


兵士「るせぇ!……調子に乗るなよ!?このくそアマ!おらぁ!」


ガーネット「…………(よっわ)


盗賊の忠告を無視し、槍を全力で突いてきたが指2本で止められ、完全に動きを止められた。


盗賊「姉さん方!悪かった!この通りだから二人を許してくれ!!」


盗賊は土下座をし、二人を含めて自分を見逃してもらえるようにお願いする。


ダイア「盗賊の兄さんは結構利口なようd…」


戦士「この腰抜けやろう!!」


盗賊「ぐはあっ!?」


あろうことか、戦士は盗賊のみぞおちを全力で蹴り飛ばしたのだ。


戦士「女を目の前に逃げるバカがどこにいる!!コイツらを半殺しにできりゃあ、なんでもヤり放題なんだぞ!!分かってんのか!?」


盗賊「分かってねぇのはお前だ!この老け顔もじゃ髭野郎!!」


戦士「何ぃ!?」


やはり戦士の男は、もじゃ髭がコンプレックスだったらしい。


盗賊「この姉さん方との実力差がわかんねぇのか!?それに隣の黒い人は多分……!町中の全員でかかっても勝てねぇ!要は勝算ゼロなんだよ!」


戦士「おー!おー!テメェも腰抜けだったんだな!俺の仲間失格だ。失せろ!」


盗賊「ああ、そうさせてもらうぜ。馬車の護衛金を全部もらってな!」


戦士「テメェ!?いつの間に!!」


エメラルドの手にあった金が、盗賊の彼の手のひらに移っていた。


エメラルド「何かおっさん達と見比べたら、お兄さんがまともに見えたから返しちゃった♪」


盗賊「そういうことだ!この性サディストオヤジ!嬢ちゃんサンキュな!」


そそくさと逃げていく。


戦士「待てーー!くそッ!追い付けねぇ~~!!」


兵士「あ、待ってよーー!」


エメラルド「…………本当に返して良かったの?」


刻蝋値「ん、別に良いだろ。大した額じゃねぇし」


現状、魔王討伐達成により、俺達の元には一生遊んで暮らせる財産がある。


アメジスト「まぁ、あの戦士達に渡らないなら、それでいいよね!」


マリン「たとえ盗賊の彼の謝罪が演技だとしても、あの二人よりはまともな人物と言えますわ」


刻蝋値「さて、すっかり忘れていたが、そこの殴られた勇者…………どっかで見覚えがあるんだよなぁ…………」


勇者「…………お前」


アメジスト「うぅっ、嫌なこと思い出したよぉ…………」


マリン「アメジスト、落ち着いて。私たちが彼に負けるはずが無いわ」


この2人にとっては忌々しき存在。


刻蝋値「いつぞやのクソDV勇者じゃねぇか…………男に手ぇ出して、返り討ちに合うとは落ちぶれたなwww」


勇者「うるさい!これでもあいつらを利用して強くなったんだぞ!」


頬を腫らしながら、明らかな負け惜しみを言ってきた。


ダイア「それにしても私達との差がありすぎない?ホモ勇者君」


ダイアは俺の発言から、この勇者について微妙な勘違いを起こしたようだ。


勇者「お前ら!俺を愚弄するか!ホモじゃないぞ!ゴキブリ男!俺と決闘だ!エクスカリバーを寄越せ!」


たまたま俺がエクスカリバーを手に持っているや否や、この発言である。


ガーネット「相変わらずヒデェ性格なんだな…………目も当てられねぇ」


エメラルド「人は見た目によらないんだね。特に悪い意味で」


2人もコイツの内面をゴキ下ろした。


刻蝋値「ま、楽勝だしハンデくらいやるか」


そう言って、俺は拒絶反応を示すエクスカリバーを雑に投げた。


勇者「バカッ!そんなことしたら俺が死ん……でない。おお、これこそ俺の武器!相棒!!うおおおおお!!力がみなぎってくる!!」


これでも"勇者"なだけはあり、エクスカリバーは奴の手に馴染み、本来の実力を超えた力を授けた。


マリン「ちょっとだけマシになりましたね」


アメジスト「うん、ちょっとだけね」


勇者「超必殺・雷鳴斬!!」


小規模な電流を纏った剣の一閃が刻蝋値に襲いかかる!


ガーネット「いや、初級魔法斬撃かよ!?」


エメラルド「仕方無いよ。彼、弱いもん」


刻蝋値「…………エクスカリバー使って、俺の指すら斬れねぇのかよ…………流石にがっかりだな」


小指の爪すら斬るどころか割ることすら出来ていない。


勇者「くっそぉ!あっ!?返せ!」


刻蝋値「いや、元々俺の武器だし、そんなに返してほしくて強くなりてぇなら」


聖剣を取り上げ、奴の胸ぐらを掴み…………


勇者「ゴアッ!??え、空!?」


俺は勇者を空へと投げ飛ばした。


刻蝋値「着地の練習でもしてろー……さて、行くか」


勇者「ああああああーーーーー……………………!!!!」


着地にミスってボロボロになっても、勇者の特権で集中治療室に運ばれるだろう。しばらく歩いていると


王城兵「刻蝋値様で間違いありませんね?」


正規の王城兵に声をかけられた。


刻蝋値「だったらなんだ?」


王城兵「国王陛下が話したいことがあります。至急王宮までお越しください」


刻蝋値「良いぜ、やることねぇし」


エメラルド「コック……?さん、ここの王様って悪い噂だらけだから、やり取りは慎重にした方がいいよ」ボソッ


刻蝋値「そうか、ありがとな。後、その呼び名、個人的に気に入った!」ボソッ


王様は、開口一番魔王討伐の感謝を述べた。しかし、ここから先のやり取りで、一気に俺達の王様への評価が下がることになった。


王様「そなたの実力を活かし、我が国の軍事兵器として、他国を征服せよ。褒美は弾むぞ?」


刻蝋値「お断りだ!何で罪のない奴等を殺さねぇといけねぇんだ」


俺はこう見えて、本当にこういうことが嫌いな性分だ。更に


国王「余が絶対なる神ゆえだ。女共、余の側室になるが良い。神の女とならば、たちまち愚民共はそなたらを羨…」


何か意味不明にも程がある発言を噛ましてきた。当然


ガーネット「生憎だけど、あたしら最高の相手がいるんで、断るわ!」


ダイア「あんた、私達との歳の差考えて言ってるの?」


アメジスト「キッモーイ☆」


マリン「失礼ながら、吐き気がします……」


エメラルド「まぁ、この中にあんたの側室になりたいなんて酔狂な女は居ないってことだよ?暴虐王さん♪」


こんな返事しか返せる訳がない。


王様「…………キイイイィ!!!者共!このゴキブリと女共を皆殺しにせよ!」


キショイ叫びと同時に扉が開き、衛兵がなだれ込んでくる。


刻蝋値「話にならねぇ……適当にあしらっとくぞ~」


先日まで、魔王やらと戦っていたせいか、冗談抜きで衛兵が弱すぎる。新入りのエメラルドも問題なく戦えており、僧侶のマリンすら、ビンタで衛兵を1発KO出来ている…………今回は全く面白くなさそうだと思った。…………彼女と出会うまでは


~酒場~


刻蝋値「あん?」


俺は不意に掲示板の賞金首リストに目が移った。


刻蝋値「待て待て待て!!何で俺がS級犯罪者になってるんだよ!?」


ガーネット「え?何で!?」


エメラルド「…………王様に寸止めしたからじゃない?」


刻蝋値「いや、だとしたらあの人キンタマ小さすぎだろ…………」


寸止めした時に笑いかけた、王様の魂が抜けたような顔を思い返し、呆れてしまった。


アメジスト「…………えーと、情報提供者・勇者レックズ…………あんのクソ男!!刻様を落ちぶらせようとしていたのね!許せない!!」


マリン「まあ、女を引っ捕らえては侍らす色欲魔だなんて!ありもしないことを!!」


刻蝋値(微妙に合ってるっちゃ合ってるな…………)


レックズの壊術を真っ向から否定する元メンバーの2人に対し、俺はよくよく考えたらそう見えると思ってしまった。


ダイア「う~ん、これからは買い出しとかは私らだけで行くことになるのかな…………?ろうちがいなかったら面白さが半減しちゃうよ」


けど、こうなってしまったら仕方ない。


刻蝋値「…………突然で悪いけどよ。俺が犯罪者になった以上、お前らを巻き込みたくない。短い付き合いだったが、別れよう」


魔王討伐は兎も角、一緒に犯罪をするのはな…………そう思ったが、彼女達は反対した。


ガーネット「あ?何言ってるの?そんなの関係ねぇって」


アメジスト「蝋値様には恩返ししたりないよ!犯罪でも何でも命令して結構よ!」


マリン「フフ、それに、刻様に限って濡れ衣を着させられた程度で、人道に反したことはしないでしょう?」


ダイア「ろうち、私まだ…………ろうちと居たい」


エメラルド「ま、アタイは半分闇に足を突っ込んでるから、その辺で比較的人道的な道も知ってるよ!」


刻蝋値「お前ら…………(逃走ホルモン放出!)」


逃走ホルモンは、死ぬほどのショックを受けたが、辛うじて生き延びたゴキブリが出す(ここは危険だ!)のサインだ。これを出すと


酒場に居る人たち「に、にげろーーー!!何か知らんけど逃げなきゃ!多分殺される!!」


こんな風にみんな逃げてくんだけど…………


ガーネット「分かったか?着いていく気はあるし、お前が間違いそうになったら正してやる。これで良いだろ?」


刻蝋値「ああ、ありがとう。それでやりたいことなんだが…………」


俺は一通りの説明をした。


ダイア「…………そんなこったろうと思ったよ!」


アメジスト「問題なんてこれっぽっちも無いよ!」


マリン「フフ、回復したいときはいつでも言ってくださいね」


エメラルド「なーんだ!アタイの考えていたいい案、既に考えてるじゃん!」


刻蝋値「よし!ここに義賊団・(コック)(ロウ)()を設立するぞ!」


メンバー達「おおーーー!」


~都市の中心部~


女衛兵「ちょっと待って!」


刻蝋値「お?早速首を狙いに来たか?」


彼女…………王宮の衛兵のなかで、唯一違いの分かる強さを持っていた兵士だ。


~回想~


刻蝋値「おいおい、あくびがとまんねぇぞ!衛兵共!」


俺は物凄く手加減をして、衛兵達を殴り倒していくが、ほぼ全員が、死にそうな目でこちらを見てくる。


刻蝋値「そろそろ終wa…うん、お前は少し強いかな?」


俺の一撃をかわし、反撃したやつが居たのだ。勿論反撃の槍はかわしてやったが


刻蝋値「ガーネット、そっちいったから相手してやれ!」


ガーネット「おうよ!フッ!ハッ!オラッ!」


兵士「ぐわあっ!」


流石に瞬殺されたが、他よりは幾分もマシな実力者だった。


~今~


衛兵「違うんだ!少しだけ話を聞いてくれ!」


衛兵は甲冑を外した。…………藍色のロングヘアーをなびかせる美女が、そこには立っていた。


衛兵「私はパール。さっきまで王城の衛兵をしていたが、脱走してきた」


刻蝋値「理由は?」


第15話 義賊団の第1任務。山賊団を1つ残らずぶっ潰せ!に続く。

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