第134話
今日は2話投稿する……かもしれません
第134話 何も夫婦が"最強"のペアとは限らないぜ?
~グループ4~
ホネット「ギガニードルストライク!!」
獣形態で最高速度マッハ400まで加速し、巨蟲形態に変身して自慢の針を、巨大な竜人にねじ込んだ。
竜人「ゴプッ……!!」
ホネット「ゼェ……ゼェ……相手の数が多いとはいえ……これはしんどい!」
直ぐに人馬形態になり、横から来た竜人を殴り飛ばしながら、感じたことを漏らした。
ソルトイル「一瞬の気の緩みが命取りだ……」
息をあげているホネットに対し、ソルトイルはアサシン特有の巧い動きで、スタミナを消耗させずに立ち回っている。
ホネット「おおおっ! っっ……くっ……!」
が、竜人達は、疲れが見えるホネットに標的を定め、更に余裕を無くしはじめた。
ソルトイル「爆進殺戮乱陣!!」
ホネットのピンチを受けたソルトイルは、人馬形態に変身してマッハ450まで加速。その勢いのまま、自身の周囲とホネットの周囲の竜人達を一掃した。
ホネット「ありがとうございます!っですが……」
このような動きはソルトイルのスタミナを大きく削ってしまう。ホネットはそれが気がかりなのだ。
ソルトイル「戦いに集中しろ……懺悔は後でいくらでも聞いてやる」
~グループ3~
アリアドネ「彼、ああは言っていたけど、大丈夫かしら?」
ホッパー「なに、アイツなら平気だろ。インフィニティ軍団とのバトロワの時も、見事にゼロを打ち倒していたし」
今、話に出ているアイツはラピスの事を指している。
アリアドネ「そうね。彼なら熱や電気使いと相性が良いし、何とか生き延びることができそうね」
ホッパー「お前こそ準備できているのか? 妙なジュース10リットルだと、とてもじゃないが足りなさそうなもんだが……」
アリアドネ「フフ、ご心配無く。あれには通常の肉の100倍濃い、タンパク質が含まれているわ」
ホッパー「うう……なんか怖ぇな…………」
ホッパーは味を想像し、身震いした。
アリアドネ「後で紹介してあげるわね」
ホッパー「遠慮するぜ」
アリアドネ「そう? 以前私の手料理を食べそびれた時のようにならないようにね」
見た目がグロいが味は美味しい料理を拒否し、1人だけ美味しさを味わえなかった事があるのだ。
ホッパー「……やっぱり考えさせてくれ。お、着いたか」
ワープゲートを潜ると、頭から肩にかけて、100の蛇を生やし、両足が巨大な毒蛇になっている巨人の男が1人。そして、下半身が蛇で、上半身が美女の蛇女が居た。
巨人「来たか、俺はテュポーン。太古の頃、神すら超えようとしていた男だ」
蛇女「私はエキドナ。ダーリンの妻よ」
2人はあろうことか、ホッパー達の目の前で濃厚なディープキスをおっ始めた。
ホッパー「……戦う気あるのか? まぁいいや。俺はホッパー」
アリアドネ「私はアリアドネ。彼とは……まぁ、友人ね」
ホッパー「何もあいつらに合わせることは無ぇぜ?」
エキドナ「おーっほっほっほ……友人風情が夫婦に勝てるとでもお思いで?」
テュポーン「そう言うな、友情とやらがどこまで通じるか、見せてもらおうか」
ホッパー「ああ、見せてやるぜ!」
ホッパーとアリアドネはそれぞれ同じ性別の方に、突っ込んでいった。
ホッパー「パルチザン・ストライク!!」
テュポーン「ぬぅん!!」
ホッパーの足刀飛び蹴りに対し、テュポーンは頭から生える蛇達をぶつけた。
エキドナ「シャアッ!!」
太い尻尾を全力で振るう!
アリアドネ「フッ、中々力持ちね」
人馬形態に変身したアリアドネが、余裕そうに尻尾を受け止めた。
ホッパー「グレネード・ブレイダー!!」
その場で超高速回転を行い、大規模な竜巻とプラズマを発生させ、襲い来る蛇達とテュポーンを巻き込んだ。
テュポーン「ぬぅ、中々やるが、これはどうかな?」
ホッパー「なっっ!!」
テュポーンの頭の蛇達が爆炎を吐き出し、高速で身動きが出来ないホッパーを焼き付くした。
エキドナ「あらあら、丸め込まれちゃったわね」
アリアドネが気功を纏わせた、燃やされない糸でエキドナを芋虫にし、動きを封じ込めたのだ。
アリアドネ「さて、ハブ酒にでもしてあげようかしら?」
エキドナ「なーんちゃって……シャアッ!!」
エキドナは鱗から酸を分泌し、糸を溶かした。
アリアドネ「くっ!」
追撃を警戒し、直ぐに動き出す。
エキドナ「逃がさないわよ!」
アリアドネ「熱っ!」
エキドナが吐き出すマッハ2000の火炎球を頬にかすらせ、熱を感じる。
エキドナ「まぁ友人なんてこの程度よね。背中なんて預けれるわけ無いわよ」
アリアドネ「……ホッパー、立てる?」
焼け焦げたホッパーをキャッチしながら、問いかけた。
ホッパー「ヘッ、こんなのかすり傷だぜ。刻蝋値の御前、お前を失うわけにはいかねぇしな」
アリアドネ「私だって、貴方を失ったら、ソフィアに顔を会わせれないわ。ね、倒す相手を交換しない?」
ホッパー「乗ったぜ」
テュポーン「作戦会議は終わったかぁ!!」
テュポーンがエキドナの腰を握り、全力で振り下ろしてきた。
ホッパー「おいおい……」
アリアドネ「ラブラブの夫婦じゃ無かったの?」
島の半分を粉々にする一撃に、2人は引いてしまった。
エキドナ「これが愛よ! 愛ゆえに、私の尾は金剛より硬くなる!!」
ホッパー「よし、俺が奴等の近くに連れてってやる」
人馬形態になり、背を向ける
アリアドネ「ええ、背中、失礼するわ」
ホッパーの背に乗った。
ホッパー「行くぜ!」
ホッパーの特徴として、形態ごとの最高速度に差がある。理由は単純、形態ごとに、出力のある足の本数が違うからだ。
ホッパー「行くぜ!」
マッハ500で走っていたホッパーが、マッハ600でアリアドネを射出した!
アリアドネ「破壊強斬!!」
テュポーン「!!? 何だと……!」
極大剣でテュポーンの片腕、エキドナを持っていた部分を切り刻み、使えなくした。
エキドナ「貴方!?どうして私を……ん?」
眼前に迫るホッパー。その速度は直前まで獣形態になっていたので、マッハ650にもなっている。
ホッパー「ストロンゲスト・ストライク!!」
そのまま飛び蹴りの一撃で、エキドナをダウンさせた。
テュポーン「ぬうあっ!!」
100の蛇たちに火を吹かせようとするも
アリアドネ「超破乱斬!」
特製多節鎌で、100の蛇を瞬殺した。
テュポーン「ならば、我が剛脚で……」
ホッパー「ストロンゲスト・カッター!!」
剛脚で牙を剥く蛇が動く前に、股の間で放った超高密度の飛ぶ斬撃で、両足を切断した。
アリアドネ「チェックメイトよ。破壊強撃!!」
人馬形態で、極大ハンマーを頭に振り下ろし、意識を吹き飛ばした。
ホッパー「よし、何とか仕留めれたな」
地面に腰を下ろす。
アリアドネ「"強さ"なら夫婦が最強とは限らないわよね」
戦闘の相棒も腰を下ろし、互いに背をもたれかける。
ホッパー「いやいや、お前らは当てはまりそうだがな」
アリアドネ「それはあの子が規格外なだけよ。私はオマケにもなれないわ」
ホッパー「……ほとんど一般人のソフィアと比べりゃ、十分お前も規格外だろ」
アリアドネ「何よ、少しは私の苦悩に共感したらどうなの? そんなんじゃ直ぐに別れを切り出されるわよ」
ホッパー「いや……まぁ、刻蝋値と張り合うことはねぇだろ……(結構めんどくせぇな)」
アリアドネ「そんなんだから、スパーク辺りと差をつけられるのよ」
ホッパー「うっ……それはぐうの音も出ないな。精進するよ」
これに関しては思い当たる節があり、素直に認めた
アリアドネ「ええ、私より弱くなったら、彼女、本当に不安がるわよ」
ホッパー「そうだな。ホネットにも忠告してやるか」
~別の部屋~
ラピス「凄いエネルギーだ。これは本気でかからないとな」
眼前にはまたもや巨大な多頭竜がいた。
第135話 スーパーヒートバトル!に続く。




