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第128話

満月の狼男は……不死身だ。

第128話 そんな理由でっ……お前は虐殺していたのかっ!!


~城外~


狼男「ウオーーーーン!!」


狼男が相変わらず石をマッハ10で投げてくる。


スナイプ「潮時だな」


ある程度距離が近づいてきたところで、スナイプは高圧水流を放ち始めた。


狼男「ギャオッ!!」


スナイプ「限りなく光源がねぇ状態で、透明な弾を避けるのはキツいだろう?」


心臓、脳、股関節、腎臓……あらゆる急所を打ち抜かれた狼男は、絶命……


狼男「アオーーーーーーーン!!!」


しなかった。


スナイプ「!、傷が塞がってる……」


狼男「オ"オ"ッ!!」


今度はマッハ12で突撃してきた。


スナイプ「ふん、近距離が苦手だと思ったら……」


スナイプもマッハ15で飛び出し……


スナイプ「大間違いだぜ」


肘の穴から爆炎と水を混ぜた、水蒸気ブースターを放ち、腕をマッハ20まで加速して打ち込んだ。


スナイプ「流石に頭を打ち抜かれて生きちゃ…………マジかよ」


なんと、頭の無い状態で壁に着地し、そのまま壁を上ってから、頭を再生したのだ。


スナイプ「貫通と打撃が効かねぇなら……」


スナイプも城の屋根に上り


スナイプ「消し炭にするまでだ!!」


狼男を燃やし、燃えカスになるまで爆炎を放ち続けた。


スナイプ「流石に……」


やはりと言うか、燃えカスが徐々に狼男の形を取りつつある。


スナイプ「さーて、どうしたものか……打撃貫通焼却が効かない……斬撃も無意味だろうし……浄化は、ん?」


自身が狼男の影になったところで、あからさまに再生速度が落ちた。


スナイプ「そうか。さっき壁を登ったのは、月光を求めていたのか。だったら」


まずは低圧で大量の水を放水し、燃えカスを全て中庭に落とす。


スナイプ「土をほって、燃えカス水を流し込み、再び土を被せれば」


狼男は月光を浴びれず、永遠に燃えカスのままになったのさ ♪


スナイプ「皆と合流しよう」


スナイプも城内に入っていった。


~蜘蛛の巣に縛られた部屋~


ポイズン「さて、お前を相手取るだけ時間の無駄だな。楽になれ」


悟られぬよう、糸を軽く絡め、毒液を流した。


ドラキュラ「おっと、危ない」


ドラキュラは無数のコウモリになることで、蚊柱のごとく糸を掻い潜った。


ドラキュラ「蜘蛛なぞ恐れるに足らず、貴方の血液も頂きますよ!」


単なる吸血攻撃に対しては、蜘蛛の反射神経で難なく回避した。


ポイズン「これはめんどくさそうな奴だな。これならどうだ?」


ギガローチ形体……すなわち巨大な蜘蛛の姿になり、部屋中を毒で満たした。


ドラキュラ「いけませんねぇ、勿体ないですが、彼らから搾取した血液に満たされましょう。」


ドラキュラは謎の全身スーツを着用することで、毒から身を守るのみならず、身体強化を行った。


ポイズン「チッ!」


特殊な編み方で、粘性と剛性を兼ね備えた糸を放出するも、当たらなければ意味がなく、攻撃を回避するしか無くなった。


ドラキュラ「さっきまでの冷静さは……どうしましたかぁ!!?」


ポイズン「がっは!!」


大きく吐血し、横たわった。


ドラキュラ「知ってますか?生き物が死にかけるとき、性欲がとても高まるのですよ。しかし、貴方の場合は、異性に欲情するイコール死でしたね。そんな哀れな貴方に、引導を渡してあげましょう!」


口を開け、喉元に食らいついた!


ドラキュラ「あれ?糸のせいで深く噛みつけなかったですね。まぁ、このまま吸い付くしま……しっししししし…………ゴパァ!?」


突如、血液を吸っていたドラキュラがおかしくなり、大きく吐血した。


ポイズン「フッ、かかったな。お前に殴り飛ばされた瞬間、首元を糸で保護したのさ」


ドラキュラ「がばぁっ! だが! 何故私が毒で苦しんでいる!?」


ポイズン「俺自身の血流に、少々猛毒を混ぜたまで。俺にとってはこの程度、数分で解毒できるが、お前は生きられないはずだ」


ドラキュラ「お…………の……れぇ」


虐殺のドラキュラは、遂に力尽きた。


~城の2階~


フランケン「フンガーーー!!」


やはり素早さも高いフランケンが、マッハ30の正拳突きを放ってきた。


シックル「くそ!」


ブラット「これは受けたらダメだ!」


2人は左右に別れて避けた。


ケルベロス「ガウガウッ!!」


狼の口から炎を吐いてきた。


ブラット「焼き肉にはならないよ!」


ケルベロス「コーーン!」


狐の口から冷気を吐いてきた。


ブラット「冷凍保存も御免だね!」


ケルベロス「ワンワン!」


そして、犬の口から帯電した光線を放ってきたのだ。


ブラット「トライアタックって奴? 厄介なワンコ達だよ全く……」


シックル「これならどうだ!!」


連続の飛ぶ斬撃を放ち、ケルベロスのブレスをかきけしつつ、ケルベロスも細切れにした。


ブラット「あっ! 機械で出来ている!!」


なんと、ケルベロスとは名ばかりの、熱気・冷気・発電機合成マシーンであったのだ。


フランケン「フンガー」


今までシックルに狙いを定めていたフランケンは攻撃を中断し、壊れたケルベロスからエネルギーを調達し始めた。


シックル「切り刻んで…」


ブラット「待って、ここは僕に任せて」


エナメル質のブレードをフランケンの釘に刺し、回した。


ブラット「こうしてこうして……出来た!」


シックル「何やったんだ?」


ブラット「間接の接合部を緩めたんだ」


フランケン「ンガーーーーー!!!…………ンガ? ンガーーーーー!!!」


フランケンはフルパワーで動こうとするも、余りに強大なパワーで間接が外れたらしく、手足が動かなくなった。


ブラット「これでこいつは動かなくなったよ。さ、負傷者達の元へ行こうか」


~地下~


コカトリス「コッケ~~~~コッコ~~~~」


住人達「うわあああーーーー!! 目を見るなぁーーー!!」


逃げ惑うものの、その目を見たもの達はたちまち石化してしまった。


アレス「雷閃突き!!」


気配だけでコカトリスの位置を見抜き、稲妻を発する飛ぶ突きを放った。


コカトリス「コカーーーーー!?!?」


アレス「今だ!ギガスレイヴ・ストライク!!」


鍛練を重ね、マッハ40まで増した一撃で、コカトリスを絶命させた。


アレス「……ふぅ、皆さん、石化は溶けましたか?」


住人達「おお……おら、石になってただか」


一難が去り、落ち着きを取り戻していく。


アレス「さて、それでは地上に上がりましょう。ついてきてください」


5人とも、危険因子の排除に成功したようだ。


~魔王の部屋~


刻蝋値「……もう一度言ってみろ」


俺は……奴の言葉を受け入れたくなかった。だが、やはり……


アスモデウス「聞こえなかったか? 私は他者の性欲を吸収し、力を蓄える。そのために、大勢の住民を集め、慢性的な痛みと性的な刺激を与え続け、欲を生み出す。効率よく強くなるためには、この星の生命保全など、構ってられないのだよ」


刻蝋値「そんな理由でっ……お前は虐殺していたのかっ!! あの王女さんを傷つけたのも……強制労働や鋼鉄の処女による拷問も……」


右奥の檻でくたびれている、傷だらけの王女を横目に、アスモデウスに言った。


アスモデウス「そうだ」


刻蝋値「ならば語ることは無いな」


俺は静かに拳を握り、歩みだした。


第129話 また……一撃でやっちまったのか…………?

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