第11話
魔王戦、それ以上でもそれ以下でもないよ。今日中にもう1話投稿したいと思ってるよ。
第11話 決戦!!魔王!ぶっ飛ばしたるぞ!!
4メートル程の巨体を持つ魔王。奴との戦いが今、始まるっ!
ダイア「ドリルストライク!」
先手必勝!ダイアの飛び蹴りが魔王に炸裂した!
魔王「……ほう、勇者ああああよりは強力な一撃だな」
ダイア(…………いや、誰だよ……?)
突然変な名前の勇者を引き合いに出され、戸惑いながら距離を置く。
アメジスト「ギガ・ボルト!!」
雷の上級魔法を放ち、魔王に直撃させる。
魔王「はっはっは!心地よい雷だ。癖になる」
アメジスト「うっそー!?」
上級魔法が殆ど効かない相手に驚きを禁じ得ない。
ガーネット「おおおおっ!頭蓋砕破!!」
両手斧で敵そのものを粉砕する技だ。並の相手なら頭蓋骨も割れるこの一撃だが…………
魔王「む、掠り傷がついたか。少しは歯応えがありそうだ」
掠り傷を着けるのが関の山だった。これでは切り傷からのクリティカルダメージも期待できない。
マリン「フォースバニッシャー!」
現在負傷者はいない。だったら守備力を上げて補助だ!
魔王「おおおおおお!!!」
魔王は叫び声を上げ、力をためているようだ。何か久々に運動する準備をしている雰囲気だ。
ダイア「いきなり来るか!?」
アメジスト「ダイアちゃん!こっちも一気に決めるのよ!ビルアム!」
攻撃力を大きくあげる魔法をかける。
ダイア「助かった!オオッ!爆砕連撃!!オラオラオラオラオラァ!!!」
魔王「むぅ………くくっ…………中々やる」
門前のドラゴンすら致命傷になりそうな攻撃であるにも関わらず、でこぴんを頬に受けているような反応しかしていない。
ダイア(マジか……小さい内出血レベルのダメージしか無さそうだぞおい…………)
これには達人のダイアも焦りが出てくる。
魔王「だが、真の破壊を教えてやろう、魔王の破拳!!」
準備運動終わりっ!遷音速に達する破壊力抜群の拳がダイアに襲いかかる!
ガーネット「させねぇぞ!!!グオアッ(魔恨撃)!!」
魔王「ほほぅ」
まあまあ守備力に自信のある、ガーネットが間に入り、殴られた勢いを乗せたカウンター攻撃を繰り出すことで、ダイアの防衛と魔王への攻撃を同時に成した。
しかし、当のガーネットが全身骨折・大量出血の致命傷をおってしまい、本来のタンクjobが不在であることによる防御力不足が早速課題となった。
マリン「今、治します!ハイパーヒール!」
上級回復魔法を唱えると、死にかけていたガーネットがなんと、全回復してしまった!
ガーネット「骨身が染みるぜっ!優秀な回復役がいると、勝算のある博打をやり易いぜ!」
ダイア「私だって勇敢な守り手がいるからこそ、攻めに集中できる」
アメジスト「私も優秀な攻撃役だからこそ、補助に回ろうと思ったのよ♪」
マリン「つまるところ、誰一人かけるわけにはいけませんわ!」
魔王「はっはっは、少なくとも貴様らは、ハエのチームの中で2番目以上に強いらしいな!今度は俺が先手をとってやる!デモンイラプション!!」
先程のカウンターでもカッターの切り傷程度しか通じておらず、今度は闇と炎の合成魔法……付け加えると、上級に属する魔法を放ってきた!
ダイア「グアアッ!!」
ガーネット「…………っつぅ!!」
マリン「あああっ!!!」
アメジスト「熱い!!!」
魔王「はっはっは!!流石にお遊びの魔法は耐えるらしいなぁ」
どうにか皆、耐えたらしい。ボロボロだが!
ダイア「ああ、耐えてやったよ。魔王、お返しだ!アルティメットナックル!!」
魔王「ごふっ!……何だと?」
魔王が"嘔吐"した。HPの少なさに比例して筋収縮速度が上がり、攻速とダメージの増す拳は、魔王にも通用する威力になったようだ。
アメジスト「ガーネットちゃんもビルアム!」
ガーネット「サンキュ!ダブルスラッシュをダブルスラッシュ!!」
剣に持ち変え、威力の上がった切り返し斬撃を2回。合計4撃お見舞いする。
魔王「痛ぅ!切り傷を増やすとな」
これも良いダメージになったようだ!
マリン「皆さんを舐めないでください!ハイパーヒーリング!!」
上級かつ、味方全体を回復する魔法で全員のHPを満タンにした。
ダイア「ハイパースピンストライク!!」
魔王「グオオッ!!」
当たればクリティカル!渾身の回し蹴りが魔王の切り傷に直撃する!!
アメジスト「休ませないよ!ハイパーアーク!」
魔王「ウグアッ!!」
流石に光の上級魔法はかなり効くようだ。
魔王「貴様らは本当に良いチームだ!だが、俺には遠くおよばないぞおおお!!!おおおおおおっ!!」
一気に力を溜めていく。
ガーネット「何をする気か知らんが、させねぇぞ!!神魔断!!」
斧に持ち変え、僅かにモーションを長くすることで、斧頭の速度を2倍…………4倍威力の一撃を炸裂させる、シンプルながら強力な一撃をお見舞いする。
魔王「おおおおおお!!!」
新たな切り傷こそつけれど、止まる気配が全くない。
マリン「せめて物理は耐えなきゃ!!フォースバニッシャー!」
戦闘開始時にかけた守備強化魔法をもう一度かけ、全員を最高の守備力にする。
魔王「これが覇王の一撃だ!!破拳衝波!!!」
音速の5倍以上の速度を誇る、拳から放たれた衝撃波は、女性全員を瀕死に追い込むには十分すぎる威力だった………………
魔王「はっはっはっは!!貴様らは、あるいは勇者アレスのチーム以上に強かったのかも知れないな。だが、1度死に、再び生を得た俺が、かつてと同じ強さだと思ったか?」
魔王はかつてより強くなっていた。物理的にすご~~~く。
ガーネット「ごふっ!ごほっ!……うぅ…………んだとぉ……!」
ダイア「…………なおさら………………私達がぁ…………ゲホッ!」
アメジスト「止め…………な…………きゃ……………………」
マリン「世界が…………うぅ………………平和……が………………ゴホッ!」
勇者アレスによる討伐以来、魔王軍の進撃はなけれど、やはり危険な存在というのが一般常識らしい。
魔王「貴様ら強きハエ共に敬意を払い、一匹ずつ葬ってやろう。死ね!!」
マリンに拳が降り下ろされた!!
刻蝋値「マリン、回復したか?」
マリン「ええ、刻様のおかげで!」
そこには超スピードで仲間を救ったゴキブリの姿があった。
魔王「む?そう言えば、もう一匹いたな」
魔王は何だかんだ四人との戦いに熱中していたらしく、刻蝋値がいたことをすっかり忘れていたようだ。
刻蝋値「よかった。それじゃあ、3人の回復頼んでも良いか?」
マリン「はい!喜んで!!」
刻蝋値「うし、魔王さんよ!こっからは俺との一騎討ちと洒落混もうじゃねぇの!」
魔王「ふん、逃げなかったことを後悔させてやろう!!魔王の破拳!!」
速度で表せば、マッハ2の拳!これは本気だ!
刻蝋値「ソニックナックル!」
こちらは腕の太さに負けるが、速度は更に2倍まで加速した拳2つだ!!
魔王「ぬおっ!?」
刻蝋値の拳の方が運動エネルギーで勝り、魔王の拳を弾き返した!
刻蝋値「トリプルローキック!」
魔王「グアアアアアッ!!」
単に3連続でローキックを撃っただけだが、当たったときの速度が先程のパンチ並みにあるため、脚の方が腕より重たい分、威力もあるのだ。
魔王「破壊砲!!」
口から破壊光線発射!!
魔王「グハハッ!調子に乗るから頭が消し飛ぶのだ!!」
頭が無くなった刻蝋値を見て笑う。
刻蝋値「残念、首をメチャクチャ曲げただけだぜ!音速爆衝拳!!」
魔王「ぬおおおお!?!?舐めるなぁ!!!!」
平均してマッハ2.5の速度を持つ拳の雨が、魔王に襲いかかる!魔王も負けじと捌いたりしているが、やはり大半は被弾しており、ダイアの爆砕連撃とは比較にならないダメージを受け続けている。
マリン「きゃあっ!!」
ガーネット「ダイア!アメジストを頼む!」
マリンを抱えながら指示する。
ダイア「うん!さっさと避難しよう!」
アメジスト「蝋値様!ファイト!」
女性陣はソニックブームが飛び交う部屋にいられず、避難するしか無くなった。
魔王「グオオオッ!ヌゥがっ!?」
僅かな隙を見つけ、カウンターのパンチを試みるも、カウンターのカウンターである直蹴りを食らい、とうとう膝をついてしまった。
刻蝋値「どうだい?俺は強いかな?」
魔王「うぐぅ…………かつてない強さだ。個人の強さでは、勇者アレスすら霞むほどにな……ゼェ……ゼェ」
刻蝋値「あんたも俺の攻撃を食らって一撃で死なない以上、今までで最強の相手なのは間違いないが、やっぱりもの足りねぇ。もっと楽しませてくれよ!」
魔王「おおおおお!!超破拳!!」
先程女性たちを戦闘不能にした拳……を直撃させる技らしい。
刻蝋値「テトラパルム・ストライク!!」
四本の腕を突きだし、魔王の拳に四つの掌底打ちで、対応した。
刻蝋値「わっ!」
流石に押し負け、壁にめり込んだが、コンマ2秒で抜け出した。
刻蝋値「掌がヒリヒリするのもいつぶりだろうか?」
魔王「!!、俺の本気を食らって"掌がヒリヒリする"だと!?あり得ん!!」
刻蝋値「…………魔王さんや、変身が残ってねぇなら…………もう、終わらせるぜ?メタモルフォーゼ・ケンタウロス!」
人馬形態へと変化した。
魔王「貴様は…………何者なのだ?」
刻蝋値「俺は…………普通よりちょっと強い、ただのゴキブリさ!食らえ!キネティック・ナックル!!!」
マッハ5まで加速した体を急減速、変わりに拳をマッハ6まで急加速して、魔王に直撃させた!!
魔王「がっ……は!!!(意識が…………変身しなければ…………負け………………)」
刻蝋値「お?やっと変身する気になったか!さっさとしてくれよ!!」
第12話 やっぱ魔王と言えば、第2形態だよな!ま、最後に勝つのはゴキブリだけどな!!に続く。




