神は進化を好まない
かつて自分を殺した相手と対峙する彩、彼女はその試練を乗り越えられるのかっ!
弥羽の周りを、純白の粒子が優雅に舞う。
「これは···」
新しいあんたの能力ね。
稀に自分の能力を昇華させる奴がいるけど、ここまで変わるのは初めてだわ。
私の、新しい能力。
まあ、物は試し、よっ!
弥羽は大きく飛び上がり、拳を引き絞る。
すると、粒子は弥羽の拳に集まり、純白の籠手となる。
ほう、こりゃあいい。
はああああっっ!!
ミノタウロスは咄嗟に防御の体制を取るが、彩が振るうその拳は鉄をも容易く砕く。
勢いよく吹き飛ばされるミノタウロス、だがその目はまだ死んでいない。
「ブオォォォォォッ!」
いいね、いいね、血がたぎるよ。
ミノタウロスは更に腕の筋肉を隆起させ、斧を振るう。
恐ろしいスピードで弥羽に近づく斧。
「きゃあっ!」
弥羽は思わず目を瞑る。
すると、粒子は腕から離れ、純白の盾となる。
眩い火花が飛び散り、斧は弾かれた。
「ブルゥゥゥゥ···」
私···生き···てる···。
お前はバカかっ!戦いで目を瞑るなっ!
「はいぃぃぃっ。」
彩はまるで鬼のように弥羽を叱る。
お前の能力確かに万能だが、使う本人がこれじゃあ話にならん。あたしが戦い方ってやつを教えてやる。
ミノタウロスはもう一度斧を振り上げ、更に加速させて振り落とす。
まず···
彩は腰を落とし拳を構えるが、今度は粒子を纏わない。
斧が迫る。すると、彩は、そっと斧に手を添えて、力を受け流す。
相手の間を掴め。
ただそれだけの動作で、斧は真横に反れる。
次に···
彩は大きく踏み込み、地面の割る。
隙を見せた相手に手加減すんな。
そこから生まれたエネルギーを余すところなく全てつぎ込んだ回し蹴りで、ミノタウロスの首を吹き飛ばした。
まあ、こんなもんよ。
「は···はぁ···」
彼女は本当に人間なのだろうか。
そんなことより、行くよ。
「うっ、うん。」
ミノタウロスの守っていた扉を、ゆっくりと開ける。
そこには、真っ白な怪物と、背中から二本の太刀に突き抜かれた少年がいた。
投稿遅くなりました。
訳は言えませんが、ちょっと地下でペリカ稼いでました。




