神は真打ちを好まない
神との本当の戦いがここに始まる。
前回の噛ませ犬とは違う真打ち登場!!
すでに開け放たれている荘厳な造りの扉を潜る。
その先の玉座には本来いるべき主は居らず、一人の男が転がっていた。体を真っ二つに別れながら。
「···彼は···」
「あーっ、ゴメンゴメン。ちょっと御手洗いに行っていたよ。」
白騎士が見覚えのある男を思い出そうとしていると、何処からともなく金髪の少年が現れ、白騎士を労う。
「アハハ、ゴホンッ···よくぞここまで辿り着いたね、悠希。いや、今は白騎士だっけ。」
少年はまるでそれが当たり前だと言うように玉座に座り、脚を組む。
白騎士もそれに合わせ礼をしながら、戦闘体制に入る。
「いえいえ、私には勿体なきお言葉です、神。」
「フフ、最大の可能性たる君をこの手で殺せるんだ、前置きは必要だよ。」
神はニコリと笑うが、その目は獲物を狩る猛獣のそれだ。
「神、貴方を殺す為に私は此処へ来ました。大人しく死んでください。」
「勿論嫌だよ。」
神は黄金の長剣を肩に担ぎ、白騎士は大盾を構える。
人間と神の本当の戦いは、今幕を開けようとしていた。
神は目にも止まらぬ速さで白騎士に近づき、上段から剣を降り下ろす。
だが白騎士はそれを大盾で受け止め、隙間から正拳を放つ。神はそれを剣が受け止められたエネルギーを上に流す事によって曲芸のように自らも白騎士の上へとかわす。
すぐさま大盾を引き絞り神へぶつけるが、剣で狙いを逸らされ威力を殺される。
神はその低身故の素早さで縦横無尽に剣技を繰り出し白騎士に守りを専念させるが、一瞬の隙間からかすり傷を造りだし、即座に距離を取る。
「···やっぱり、今の私では少し貴方に届きませんか。」
白騎士は大盾を降ろし、俯く。
「だから、私に全てを寄越しなさい、悠希。」
白騎士がそう言うと、漆黒の影が白騎士と大盾を包み込み、その形状を変質させる。
白騎士の鎧はまるで鱗のように白騎士と一体化し、盾は二つに別れ、巨大な太剣となる。
「···貴方を殺す為には、私たちが一つになる必要があった。」
「飲み込んだ、の間違いじゃない。」
二つの太剣の先端は全てを突き刺す様に細く、胴は全てを潰すように厚い。
白騎士と太剣は強固な鎖に繋がれており、決して離れることは無い。
「『彩強の左剣』『誠優なる右剣』、これが私たちの全力です。」
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