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四度目は嫌な死属性魔術師  作者: デンスケ
第十四章 冒険者学校編
440/515

三百五十一話 試されるオルバウム

すみません、クノッヘンとクワトロ号のステータスを間違えていました(汗 次話に修正したものを改めて掲載するので、この話に掲載したステータスは消去いたしました。誠に申し訳ありません。

 オルバウムの街を襲う魔物達が出現する門の分布は、城の敷地内や貴族街、商業区や各ギルドのある広場に集中していた。それは六道が、ヴァンダルーに町の惨状を見えやすいように意図して門の配置を偏らせたからだ。

 しかし、住宅街やスラム街にも比較的少ないだけで門は幾つもある。


「化け物だーっ! また化け物が出たぞー!」

『なにぃっ!? 化け物はどこだ!?』

「ひぃっ!? アンデッドだ、こっちにはアンデッドもいるぞ!?」

「だからどこだと聞いているだろうが! 落ち着いて冷静に分かりやすく教えろ!」

「ブジャアアアアアア!!」

『「おお、あっちか!」』


 スラム街の廃屋を崩しながら、オークの上半身に大蛇の下半身を持つ魔物が現れた。それに対して、青年に「化け物やアンデッドはどこだ?」と尋ねていた二人の巨漢は向き直った。

「ノーブルオークとゴルゴンのハーフか何かか? 酒の肴にしたら美味そうだ!」

 境界山脈の内部にある魔人国前魔人王、ゴドウィンは、魔物から二人の間で腰を抜かして座り込んでいる青年を隠すように前に出た。


「ブジャアアアア!」

 奇怪な叫び声をあげながら、魔物がゴドウィンに石化の視線を浴びせる。彼の青黒い肌が石に……ならなかった。

「その程度では、儂の【状態異常耐性】は突破できん! 【轟飛拳】!」

 魔人族の王だったゴドウィンの拳によって発生した衝撃波が、魔物の胸部にめり込み、骨が砕けて臓腑に突き刺さる。


 だが、その異形の生命力故かそれとも心臓の位置が異なるのか、魔物は血を吐きながらも鉤爪でゴドウィンに襲い掛かろうとした。

『豚肉と蛇肉、分けてやるぜ! 【龍殺し】!』

 そこに躍り出たタロスヘイムの英雄、『剣王』ボークスが漆黒の巨大剣を横なぎに振るう。魔物の上半身と下半身は泣き別れになり、空を舞った上半身はゴドウィンに捕まれ首を捻られたことでやっと沈黙した。


『ちっ、生きのいい下半身だぜ! ついでに三枚に降ろしておくか!』

 だが、下半身はビチビチとのたうって瓦礫や石畳を砕くので、ボークスが続けて剣を振るう。

「後でヴァンダルーに燻製にしてもらおう! おう、そこの人種。貴様はさっさと避難しろ! 走れるか?」

 殺し合いと言えるのか疑問を抱くほど一方的な戦いを見ていた青年に、声をかけるゴドウィン。それに対して青年は答えた。


「ば、化け物とアンデッドが仲間割れしてる!?」

『「違う!」』

 青年に化け物やアンデッドだと恐れられていたのは自分達だと、やっと気がついたボークスとゴドウィンは思わず声を揃えて叫んだ。


『たしかに俺はアンデッドだが、この蝶ネクタイを見ろ!』

「儂だって首輪をしているだろうが!」

 二人はそれぞれ蝶ネクタイや首輪をしていた。ただ、ボークスは顔の右半分は髑髏がむき出しになっている身長3メートルの巨体。そしてゴドウィンは青黒い肌に覆われ頭部には捻じれた角が二本、背中には皮膜の翼を生やしたやはり身長3メートルの巨体。


 二人を見て首のそれに気がつかなかった青年に、非はないだろう。


『俺は坊主が……ヴァンダルーが住んでいる幽霊屋敷の使用人だ!』

「儂はヴァンダルーの従魔だ!」

 なのに、ボークスとゴドウィンはそう胸を張って虚偽を述べた。ボークスはシルキー・ザッカート・マンションに出入りした事はないし、ゴドウィンはまだテイマーギルドで従魔として登録していないのに。


 ヴァンダルーの想定より六道の凶行が大規模だったため、空間属性のゴーストであるジェーン・ドゥが今日連れてきたので、実はオルバウムの街に入ったのも初めてだ。蝶ネクタイや首輪は、ここに【転移】した後、着けただけに過ぎない。


「そ、そうなのか? じゃ、じゃあ俺を殺したり食ったりしない!? だったら助けてくれっ!」

 しかし、この場にいるのはただの一般人の青年である。この状況で二人の言葉の怪しさに気がつく洞察力や精神的な余裕は、彼にはなかった。


「だから、商業区まで走れと――ん、いや、その必要はないな。おう、若造、空や船は好きか?」

「へっ?」

 ゴドウィンはふと上を見上げ、青年を掴むとひょいと持ち上げた。


「そうか、大好きか! じゃあ、頼んだぞ!」

 そして、そのまま上に向かって放り投げた。

「な、なんだぁぁぁぁ!? ヒッ!?」

 悲鳴をあげながら空を舞う青年は、すぐに受け止められた。


『ギギ! ギギヂギキキィ!(一名確保! 抵抗は無駄だ。お前に与えられた選択肢は、たった一つしかない。我々に救助されろ)』

 叫び続ける青年は、蜂と女性が混じったような姿の魔物、ゲヘナビーによってそのまま空を航行する船に連れ去られてしまった。


 ゲヘナビー達は人の言葉を話せないので、青年は救助されたと理解できず生きた心地がしなかっただろう。


『ギィィィィィ!』

 空飛ぶ船……クワトロ号は空中避難所として住宅街やスラム街の上空を巡回していた。クワトロ号もまた、ボークスやゴドウィンと同じ理由でオルバウムに来ていた。


 当然空飛ぶ船を見た人々は驚いた。驚いたが、クワトロ号が空を飛んでいるため地上から見上げる事しかできない人々は幽霊船……つまりアンデッドだと気がつかず、どこかの公爵か神殿が所有する高度なマジックアイテムだと解釈した。しかも飛行能力を持つ魔物達に対して、筒から射出する何かで戦闘を始めたので、希望の象徴として歓声を受けている。


 船首像に従魔を示す首輪を一応締め、さらに船の両側面にヴィダの聖印とザッカート名誉伯爵家の紋章(ヴィダル魔帝国の国章)を描いているのも、人々にとっては安心材料だったようだ。


『皆さん、我々はザッカート名誉伯爵家の船です。これより救助を行います』

『怯えて逃げたり、抵抗したり、攻撃する事のないようにお願いします』

『てめぇら、俺達は……皆さん、我々は敵ではありません』

『我々は無害……門からストームドラゴンが出たぞ! 周辺に生存者はいないな!? 怪光線照射!』


 しかし、魔術で拡声された『死海四船長』の何処か不穏な呼びかけに困惑を覚える頃には、地上との連絡や避難者を送迎するゲヘナビー達が下りてきて、空へ連れ去られるのである。


「これで良し! さて、次に行くか。さっさと避難を終わらせんと、親玉と戦えんからな!」

『そういやお前、娘のイリスはどうした? 連れてきてねぇのか!?』

「イリスはブダリオン達と同様に境界山脈の守りに残ってもらった。今の魔人王だからな。貴様の所のタロスもそうだろう」


 ヴィダル魔帝国から戦力をオルバウムに投入したヴァンダルーだが、手薄になった隙に襲撃される可能性も考えていた。

 そのためゴドウィンの義理の娘であるイリスやノーブルオーク王国のブダリオン王、そして『太陽の巨人』タロス達はオルバウムに呼んでいない。……ブダリオンは門から出てきた魔物と勘違いされて、オルバウムの冒険者達に攻撃される可能性があるから、という理由もあったが。


 ノーブルオークのブダリオンがダメで、アンデッドのボークスがいいというのも不思議な話である。

 ダンジョンを創った六道が、ヴァンダルーに魅了されないようアンデッドや蟲型の魔物が生成されないように調整したせいもあるが。


「そう言う貴様の仲間はどうした?」

『ああ、そう言えば……おお、半分はあそこにいるな!』

 ボークスが指さした先では、女性の下半身が戦っていた。


「ゴギャアアアアアア!?」

 逞しい筋肉と優美さを両立させた曲線美を持つ脚が閃き、横面に回し蹴りを受けた熊に似た魔物が瓦礫の山に吹っ飛んでいく。


「ギャウ!」

 熊に似た魔物の背後から、豹に似た魔物が飛び出して女性の下半身を爪で引き裂こうとするが、それも下半身は舞うような身軽さで回避。そしてカウンターで蹴りを放つ。

 しかし、豹型の魔物もその蹴りを身軽に回避する。

『【雷槍電撃】!』

 そこに槍の形をした電撃が放たれ、油断していた豹型の魔物は短い悲鳴をあげて動かなくなった。


『こっちの避難はあらかた終わったよー。そっちはどう?』

 そう言いながら現れたのは、ボークスのパーティーメンバーでありタロスヘイムの第二王女『小さき天才』ザンディアだ。


『分からねぇ』

「とりあえず見える範囲にはおらんな。いるとすれば地下か……」

『この辺りに詳しい、元犯罪組織の連中で坊主に導かれた奴らが避難誘導したから、もう残っちゃいねぇよ』

「そうか。そっちはどうだ?」


『今、送り届けてきたところー』

 ゴドウィンの問いに答えたのは下半身ではなく、空から降りてきた女の上半身……『癒しの聖女』ジーナだった。彼女はアンデッド化後に受けた改造手術によって、上半身と下半身をバラバラにした状態で活動する事ができるのである。


『救助はゲヘナビーに任せればいいじゃねぇか。ここの人間には、ゾンビより受けが良いだろ』

『そうでもないみたいで、どうしても逃げようとする人がいたから【御使い降臨】でヴィダ様の御使いを降ろして見せて、安心させた後連れて行ったところなの』


『あたし達は、ボークスと違ってちょっと見ただけじゃアンデッドには見えないからね。【御使い降臨】や変身装具はここの人達にとっては安心材料になるみたいだよ』


 顔半分が髑髏むき出しのボークスと違い、ジーナとザンディアは一見しただけではアンデッドだと分かり難い。それに神の使いである御使いを降ろす【御使い降臨】や、オルバウムでも知れ渡りつつある変身装具を使用して見せる事で、人々の信用と安心をスムーズに得る事に成功していた。


 ただ、上半身と下半身が分離する段階で正体はばれるし、行きつく場所は結局クワトロ号なのだが。


『じゃあ、マジックアイテムで瓦礫の下敷きになっている人がいないか探して、それが終わったら他の人達を手伝いに行こうか』

『おう! さっさと済ませるぞ!』


 スラム街では人々の精神に負荷をかけつつボークス達が活躍していたが、スラム街の建物は混沌としていてもオルバウムのごく一部でしかない。

 一方住宅街は広い。暮らしているのはただの一般人で、衛兵や騎士は殆どいない。ただ、魔物が出現する門の数が面積に対して少ないため、魔物さえ抑えられれば、そして避難誘導する者がいれば他の場所よりスムーズに避難が進むはずだ。


「GAAAAAAAAA!!」

『がああああああああああ!』

「グルルルルル!」

『ぐるるるるるる!』


 その住宅街の大通りで、魔物同士が争っていた。ただ、一方の魔物の吠え声は大きいが平坦だった。

「ダメだっ、こっちは魔物が同士討ちを始めている!」

「でも、だったらどこに行ったらいいの!?」

 ここまで逃げてきた人々は、それを見て絶望的な表情を浮かべて立ちすくむ。


 そんな人々に空から救いの手がもたらされた。それも数えきれないほど。

『おおおおおおおおん!』

「う、うわあああああああああ!?」

 空を飛ぶ骨の集合体、クノッヘンが悲鳴を上げる人々を救助しにやってきたのだ。


「いやああああああああっ!」

「助けてぇぇぇぇ!」

「もう駄目だぁぁぁ!」


 次々に人々を救助するクノッヘンだが、彼はサムやクワトロ号と違って高い居住性を有していない。ランクアップしてボーンデストピアドラギガースになっても、骨は骨である。

 そのため、救助した人々を守りながらヴァンダルーが作った避難所へ手早く輸送する。時々魔物と間違えた……というより、討伐指定の魔物の上位種である事に気がついた冒険者や衛兵に攻撃されるが、気にしない。


 それを確認した平坦な吠え声をあげていた魔物……使い魔王は、人々に流れ弾が当たらないよう盾になっていたのを止めて、本格的な戦闘を行う。


『では門の向こうに魔物を倒しに行きましょう。お先に失礼、俺よ』

『俺、行ってらっしゃい。俺もすぐ行きます』

 そして、魔物を倒した使い魔王から順に門の向こうに消えていった。




 オルバウム中で激しい戦闘が行われているが、それはヴァンダルー達の足元……選王城の敷地内でも同様だった。

「陛下っ、お下がりください!」

 突然現れた門に対して『オルバウム六方陣』と騎士、そして宮廷魔術師達は油断なく対応した。


「GUOOOOOOOON!」

 対応したが、門から出てきたのは彼らの想定を超える魔物だった。

「アダマンヘッジホッグ!? 針を射出する前に始末しろ!」

 門から姿を現した、背に無数の針を生やした馬車よりも巨大なハリネズミの魔物の姿を見て『オルバウム六方陣』達は思わず冷や汗をかいた。


 アダマンヘッジホッグがその万を超える針を一斉に射出すれば、並みの騎士では防具ごと蜂の巣にされ肉の盾にもなれないからだ。

 しかし、アダマンヘッジホッグのランクは9。並みのA級冒険者を上回る力量を持つ『オルバウム六方陣』なら、負ける事はない。


「グルルルルル!」

「ガアアアアアア!」

『ウオオオオオオオオン!』

 だが、他の魔物と戦いながら、選王達非戦闘員を守りながらでは至難の業だ。


「くっ! 出し惜しみなしだ! 死力を尽くせ! 【御使い降臨】!」

「【限界超越】! 【魔剣限界超越】! うおおおおおっ!」

 『オルバウム六方陣』や、『陽炎の神』ルビカンテが新たに加護を与えた騎士等の英雄候補が御使いを体に降ろし、【限界超越】等のスキルで一時的に能力値や魔剣の性能を上昇させ、魔物に立ち向かっていく。


 アダマンヘッジホッグは斧で頭を叩き潰されると同時に槍で心臓を貫かれ、針を射出できず瞬殺された。

 溶岩を纏ったラーヴァジャイアントは、宮廷魔術師達の決死の水属性魔術で氷漬けにされた。

 ミスリルゴーレムは、ルビカンテの英雄候補が押さえ込む事に成功し、もう少しで倒せそうだ。

 そのほかの十数匹の魔物も、即座に倒されるか後数秒で倒せるだろう。


「二匹目のアダマンヘッジホッグが出たぞ!」

 だが、ヴァンダルーが最も気を取られるだろう足元に六道が配置した門からは、他の門よりも早いペースで次の魔物が現れた。

 しかも、新たに現れたアダマンヘッジホッグは周囲に満ちた魔物の血の匂いによって、既に興奮状態になっていた。


 手が回らず、針の射出まで間に合わない。せめて選王や軍務卿、そして宰相達だけでも守らなければと、『オルバウム六方陣』は必要だが冷酷ともいえる判断を下そうとした。

『チッ、見ていられん!』

「さ、宰相!?」

 その時、そのテルカタニス宰相が飛び出した。


 地面に足跡が深く残る程激しい踏み込みで針を放つ寸前のアダマンヘッジホッグに接近。黒い剣を抜き放ち、凄まじい殺気と共に武技を放った。

「GUMO!!」

『はぁっ! 【億殺月閃】!』


 放たれたアダマンヘッジホッグの針が、死の雨となって宰相とその後ろの『オルバウム六方陣』や、彼らに守られていない文官や女官に降り注ぐ前に、宰相の腕が無数の鞭のように閃き、それによって放たれる黒い剣戟の嵐がそのすべてを叩き落とした。

『【刎頸】!』

 無数に響く刃と針の衝突音の直後に響く、骨と肉が断たれる音。コービット選王達の目には、宰相の剣筋すら見えなかった。


「き、貴様はウルゲン・テルカタニスではないな!? 何者だ!?」

 分かるのは、片腕が異様に伸びてねじ曲がったまま、全身でアダマンヘッジホッグの返り血を浴びている宰相が偽者であるという事だ。


『クックック、その通り』

 宰相に【変幻】で化けていたアイラは、選王達の前に真の姿を現した。

「きゅ、吸血鬼!? 何故ここに!?」

「本物の宰相はどうした!?」


『本物の宰相は捕えてある。後程引き渡すから、尋問でも拷問でも好きにするがいいわ』

 アイラは答えながらゴキゴキと音を立てて関節を戻した。

「な、なんだと!? それはいったいどういう……いや、それよりも、この不埒者を捕え――」

「ジェターボ外務卿! 今はそれどころではない!」

 ドルマド軍務卿の言葉に、騎士達にアイラの捕縛を命じようとしたジェターボ外務卿ははっとして我に返った。


 今もまだ門から魔物が出続けている。とてもアイラを捕縛するような余裕はない。

「……本来貴族、それも宰相の姿に化け正体を偽るのは看過できん罪だが、選王の名のもとに不問とする。吸血鬼殿、貴君の目的は我々を警護する事で良いか? ならば、引き続きお願いしたい」

 そして、コービット選王もアイラと争っている場合ではないと判断を下した。


『さすが選王陛下は賢明でいらっしゃる。もうすぐ、ヴァンダルー様の手の者が陛下達の救助に来る。非戦闘員と魔物と戦う実力を持たない者は、それに乗って避難していただきましょう。ただ、実力のある者には我々の要求に従っていただく』


「要求だと!? 我々は選王陛下の命にしか従わん! それを名誉伯爵の、それもその子弟の命令になど――!」

『ヴァンダルー様の要求は、オルバウムにあふれる魔物の討伐と、民の救助と避難補助。どうします、陛下?』

 『オルバウム六方陣』の一人が激高しても、アイラは視線も向けずにコービット選王に視線を向けた。


 ドルマド軍務卿やジェターボ外務卿は、アイラの問いに対してどうするべきか、コービット選王に助言する事はできなかった。特にドルマド軍務卿は、アイラの実力が『オルバウム六方陣』に匹敵する……もしくは上回る事に気がついてしまっているだけに、判断に迷っていた。


 アイラが口にした要求は、コービット選王、そしてなにより自分達貴族の身柄を「避難」という名目で確保し、『オルバウム六方陣』等の戦力から引き離そうとしていると疑う事もできるからだ。


 しかし、今の状況は安全とは言い難い。『オルバウム六方陣』たちの力で対処できる限界を超える魔物が現れれば、ダークアバロンとヴァンダルーそして『五色の刃』が戦いの舞台を頭上から地上に移せば、それだけで自分達は終わる。


 しかも、本来こういった時コービット選王に意見を述べる宰相は行方不明だ。


「……いいだろう。少なくとも、儂には今のオルバウムの何処に安全な場所があるのかさっぱりわからん。『オルバウム六方陣』は、我々が避難した後は民のために戦え」

 その間にコービット選王は判断を下してしまった。思考を放棄したのか、悩んでいる場合ではないと思いきったのか、彼自身にも分からない。


  城を含めた周囲の高層建造物のせいで見えていないようだが、空に浮かぶクノッヘンやクワトロ号が見えていたら、それが安全な場所だと推測して、もっとはっきりと「いいだろう!」と返事をしたかもしれない。


「だが、ここまでさせたのだ。上手くこの件を処理しなければ、後々貴様の主が責めを受ける事になるぞ」

『ククク、この件が解決しなければ首都を喪う陛下が心配する事ではないわ。それに、すぐにヴァンダルー様の真の力を思い知る事になるでしょう』

「ま、まだ何かあるのか!?」


 コービット選王の驚愕の声が響いた直後、亜空間からサムが現れ彼らを攫うように救助していったのだった。




――――――――――――――――――





名前:ジーナ

ランク:13

種族:ノーライフハイプリエステスレジェンド

レベル:78

二つ名:【癒しの聖女】 【筋肉の聖女】


・パッシブスキル

闇視

精神汚染:6Lv

剛力:4Lv(UP!)

物理耐性:9Lv

魔力増大:3Lv(UP!)

能力値増強:信仰:1Lv(能力値強化:信仰から覚醒!)

盾装備時防御力増強:極大(UP!)

毒耐性:5Lv

冷気耐性:5Lv(UP!)

自己強化:導き:6Lv(UP!)

能力値強化:変身:3Lv(NEW!)


・アクティブスキル

無属性魔術:8Lv(UP!)

命王魔術:5Lv(UP!)

魔術制御:10Lv(UP!)

槍斧術:10Lv

聖盾術:6Lv(UP!)

限界超越:1Lv(限界突破から覚醒!)

魔盾限界超越:3Lv(UP!)

御使い降臨:6Lv(UP!)

遠隔操作:10Lv(UP!)

霊体:9Lv(UP!)

詠唱破棄:4Lv

連携:7Lv(UP!)

格闘術:6Lv(UP!)

歌唱:3Lv(UP!)

舞踏:3Lv(UP!)

高速飛行:1Lv(NEW!)


・ユニークスキル

治癒効果増大:10Lv(UP!)

ヴァンダルーの加護

ヴィダの加護

タロスの加護




名前:ザンディア

ランク:13

種族:ノーライフウィザードプリンセス

レベル:89

二つ名:【小さき天才】 【月下の魔法少女】


・パッシブスキル

闇視

怪力:3Lv(UP!)

魔術耐性:7Lv(UP!)

魔力増大:4Lv(UP!)

魔力回復速度上昇:10Lv

魔力自動回復:7Lv(UP!)

杖装備時魔術攻撃力増強:極大(UP!)

冷気耐性:3Lv(UP!)

能力値強化:変身:6Lv(UP!)

自己強化:導き:6Lv(UP!)


・アクティブスキル

無属性魔術:10Lv

命姫魔術:1Lv(生命属性魔術から覚醒!)

光姫魔術:1Lv(光属性魔術から覚醒!)

火姫魔術:1Lv(火属性魔術から覚醒!)

水姫魔術:1Lv(水属性魔術から覚醒!)

土姫魔術:1Lv(土属性魔術から覚醒!)

風姫魔術:1Lv(風属性魔術から覚醒!)

空姫魔術:1Lv(空間属性魔術から覚醒!)

時姫魔術:1Lv(時間属性魔術から覚醒!)

魔術精密制御:5Lv(UP!)

解体:3Lv(UP!)

詠唱破棄:9Lv(UP!)

恐怖のオーラ:4Lv

杖術:4Lv(UP!)

歌唱:5Lv(UP!)

舞踏:4Lv

御使い降魔:3Lv(UP!)



・ユニークスキル

魔術の天才

リクレントの加護

ヴァンダルーの加護

ズルワーンの加護

ディアナの加護

ヴィダの加護(NEW!)


ギリギリになってしまいました(汗


次話の投稿ですが一日予定を伸ばしまして、12月25日に、そしてその次の投稿をお休みをいただきまして1月9日に投稿させていただきます。申し訳ありません。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] なんでヴィダは沢山加護を与えまくっているのにアルダは、ハインツ達いがいに加護を与えないんですか?
[気になる点] 誤字報告です。 351話『オルバウム六方陣』が途中で『アルクレム六方陣』になってます。 [一言] なろう小説で今一番ハマってる小説です! 今後も無理のない範囲で頑張って下さい!!
[一言] 魔術師の死のタロットカード http://imgur.com/a/OePVnbT http://imgur.com/a/odrg2C1
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