十三章キャラクター紹介下
●ブラバティーユ 人種 66歳 男性
アルクレム公爵領が誇る『アルクレム五騎士』の一人、『轟炎の騎士』の二つ名を持つ騎士。既に老齢だが騎士としての技量は衰える事を知らず、一度戦場に出れば獅子奮迅の働きを見せると謳われていた。
しかし、ルデル・サウロン公爵主導で行われた旧スキュラ自治区奪還作戦において、壮絶な最期を遂げた。彼と同じく作戦に参加し重傷を負った『千刃の騎士』バルディリアの働きもあって、奪還作戦に参加した将兵の犠牲は最低限に抑えられた。
奪還軍に参加した各公爵領の将兵たちは彼を刺殺した上位のスケルトンを『轟炎殺し』と呼び畏怖すると共に、彼の死を深く悼んだ。アルクレム公爵領には彼を称える他の公爵からの手紙や、見舞いの品が贈られている。
更には吟遊詩人が彼を題材にした歌を作曲したり、舞台作家が『騎士ブラバティーユ物語』なる劇を創ったり、それまでアルクレム公爵領に知名度が留まっていた、『地球』風に言えばご当地の有名人に過ぎなかった彼が、全国的な英雄となりつつある。
実際には、骨人に剣で貫かれただけで死んでいないのだが。本人は治療された後二十代の体に【若化】と若干の整形手術を受け、ブラバティーユの隠し子、ブラバティーユジュニアへと変身させられている。
その後はヴィダル魔帝国でアルクレム公爵領の大使館のような仕事を始める準備をするなど、両国を忙しく行き来している。
なお、彼の妻や家の後継者である長男は事の真実を知っているので、突然現れた隠し子を認知しつつも表向き冷たい態度を取りつつ、余人がいないところでは元の家族に戻る等、ややこしい家庭になってしまった。
そしてアルクレム公爵領で自分を英雄視する流れが加速しているのを知っているため、このままでは自分の像がゴルディの像の横に並び立つのではないかと、頭を抱えている。
その態度から、結果的にヴァンダルーに「自分と似た境遇の者」として認識され、使い魔王に優しくされている。結果的に、外交的にプラスになったようだ。
●骨人 スケルトンブレイドハイカイザー ?歳 男性
上記の芝居によって『轟炎殺し』の二つ名を獲得した骨人。
既にランク14に達しており、伝説どころか神話に名を連ねてもおかしくないのだが……目撃者を誰一人生きて返さず、見た目が普通のスケルトンであることなどが影響して今まで二つ名を獲得していなかったので、嬉しい出来事のはずなのだが……獲得した経緯が微妙だなと本人は本音ではそう思っている模様。
なお、今ならシルキー・ザッカート・マンションの敷地内にいるアンデッドの中に紛れ込めるのではないかと、アンデッド仲間と相談中。
●シルキー・ザッカート・マンション ハイシルキー ?歳 女性
オルバウム選王国の首都オルバウムで、最も危険な『呪われた屋敷』として君臨し続けた屋敷がヴァンダルーによってテイム(導き)され、アンデッドとして確立した。
元々は上級貴族街にある、ある公爵家(ジャハン公爵)の当主の弟が家族と使用人と共に暮らしていた屋敷だった。しかし、その弟は猟奇的な趣味を持ちスラムの浮浪児や娼婦等を屋敷に誘い込み、地下室や隠し部屋で拷問にかけるなどして残酷に殺していた。
さらには前妻や使用人等も殺してしまった。そして他所の公爵領の貴族の子女にまで手を出したことで、ついに事件が発覚し、弟は貴族としての地位を剥奪されそのまま断頭台で首を刎ねられた。
だが犠牲者たちの怨念は晴れる事無く、呪われた屋敷と化してしまう。そして屋敷に足を踏み入れた者達の命を次々に奪うようになった。
そして約百年後、ヴァンダルーがオルバウムに足を踏み入れたことで魅了され、ヴァンダルー達に対してのみ人懐っこいワンコ状態に。彼らが来ると耳や尻尾の代わりに木戸や扉を激しく開け閉めして大歓迎。門をくぐるのを待てず、屋敷の一部を覆う蔦でヴァンダルーと彼を抱き上げていたナターニャごと抱擁し、屋敷に招待した。
ヴァンダルーによってアンデッド化された事で自我を確立し、公爵弟の犠牲者の霊の集合体となった。そして、顔色が悪い事を除けば生きている人間そっくりの分身を作る事ができるようになった。スラムの浮浪児や使用人の姿も取れるが、普段は最も強く自我が残っている公爵弟の前妻の姿、気品を感じさせる三十代半ばの美女の姿を取る事が多い。
だが性格は子供っぽい部分があり、またヴァンダルーの仲間たち限定で人懐っこい。ヴァンダルーが屋敷に帰る前には窓や扉をガタガタと振るわせて待っている、ワンコ系幽霊屋敷である。
また、ヴァンダルーの関係者ではないが彼に他の呪われた屋敷ではなく自分を紹介したセノーパ商会については、心から感謝している。会う機会があったら、感謝の言葉を述べ贈り物をしようと思うぐらい。
そのセノーパ商会の職員は、決して屋敷に近づかないだろうが。
しかしサムやクワトロ号の有能さによってヴァンダルーが彼女に求めるハードルが上がり、屋敷なのに空を飛ぶ事を期待されており、どうすれば空を飛べるのか悩んでいる。
また、屋敷の敷地内には彼女に統合されていないアンデッドや、植物や蟲型の魔物が多く存在している。彼らは公爵弟ではなく、屋敷が呪われた屋敷となった後彼女達に殺された犠牲者や、他所から持ち込まれた死体や霊であるため統合されなかった者や、屋敷に生息していた庭木や蟲が魔物化したものだ。
現在は庭の死体や霊はブラッドサッカーやジュボッコとなり、ヴァンダルーにテイムされている。また、植物型の魔物の多くはアイゼンの統率下にあるようだ。
●オリジンの神 神
オリジンの人々の信仰心や畏怖などから生まれる神格の集合体。これまでは『第八の導き』信者によって、プルートーの神格が発生した事と、六道聖の死属性魔術研究が世界の存続を脅かす危険性を持っていたため、雨宮寛人に加護を与えていた。
しかし、セルゲイ大統領によってヴァンダルーの魂が全世界に中継されたことで、神格の一つにヴァンダルーが生えてしまう。
本来は『オリジンの神』に生えた神格は、プルートーのように元になったオリジナルとは感覚や記憶、人格を共有しない。
しかし、ヴァンダルーの場合は【根源】があるためか、ごく自然に共有し、どちらも自分達を同一人物だと認識している。
その結果、ヴァンダルーの一部が『オリジンの神』の一部となってしまった。
今では、『オリジン』を死んだ魚のような瞳で温かく、そして雨宮寛人達を生温く見守っている。
●発展度
●ランキング
・I
ベルモンド
アイゼン
クイン
レビア王女
・H
ダルシア
タレア
バスディア
ワルキューレ(レギオン)
ジーナ
クーネリア
ギザニア
・G
アイラ
イシス(レギオン)
イリス
ラピエサージュ
・F
エレオノーラ
サリア
マギサ
シルキー・ザッカート・マンション(貴婦人形態)(NEW!)
カリニア
ガオル
リタ
フェルトニア
・E
ペリベール
ミューゼ
セリス
ウルリカ・スカッチオ(NEW!)
デディリア
エレシュキガル(レギオン)
オルビア
ユリアーナ(UP!)
・D
カチア
ビルデ
ザルザリット
バルディリア
獅方院真理(NEW!)
イザナミ(レギオン)
・C
カナコ・ツチヤ
パウヴィナ(微妙にUP!)
メリッサ・J・サオトメ
ユキジョロウ(NEW!)
プリベル
ナターニャ
オニワカ(微妙にUP!)
ドーラネーザ
見沼瞳(レギオン)
・B
ミリアム
ベストラ
ザンディア
ザディリス
プルートー(レギオン)
・A
ガブリエル(NEW!)
バーバヤガー(レギオン)
グファドガーン(憑代)
・AA
シェイド(レギオン)
計測不能&名誉顧問ヤマタ ティアマト
徐々にランキングを登っていくパウヴィナやオニワカ、そしてユリアーナ。新規参入組も健闘するも、ウルリカはE、真理も【メタモル】を使用して体型を変えなければDと、上位陣には食い込めずに終わる。逆上位陣にはガブリエルが食い込むが、彼女も成長期。いつまでも逆上位陣に食い込めるとは限らない。
●タロスヘイム → ヴィダル魔帝国発展度
・魔大陸を含めた総人口 約十万八千人(タロスヘイム 約二万八千人 魔大陸 約五万人 ガルトランド 約三万人)
ダークエルフの移住により、総人口五千人増。
グール、アンデッド、ブラックゴブリン、アヌビス、オーカス、巨人種、人種、獣人種、ドワーフ、スキュラ、ハーフエルフ、エルフ、リザードマン、アーマーン、吸血鬼、スクーグクロー、レーシィー、ゲヘナビー、鬼竜人、魔竜人、ラミア、竜人、鬼人、ハーピィ、ケンタウロス、人魚、カオスエルフ、ノーブルオーク、オーク、ハイコボルト、コボルト、ハイゴブリン、ゴブリン、魔人、アラクネ、エンプーサ、冥系人種、冥獣人種、ドヴェルグ、ハトホル、ダンピール、アンドロスコーピオン、グラシュティグ、氷雪系巨人種、ホムンクルス、ダークエルフ(カオスエルフ化待ち)(NEW!) オリジンからの移住者(NEW!)
ゴーレムやカースウェポンは含まれていない。ダークエルフの移住も進んでいる。
●タロスヘイム施設
水銀鏡ゴーレム
探索者ギルド(交換所と配給所、ジョブチェンジ部屋)
ヴィダ神殿(従属神&ヴィダ派の神々、ズルワーンとリクレント、ザンターク、ファーマウン、ボティン、ぺリア等の神像有り)
公衆浴場
各種屋台
公営カジノ
イモータルエントの森(ガンテエント植樹済み スクーグクロー&レーシィー増殖中)
各種ゴーレム工場
モンスタープラント畑
木人訓練場(アルダ側の英雄アンデッド在住)
劇場
見る者の心に残る芸術的なペイント(空からでなければ全貌は見えない)
生命体の根源
移住希望者用集団住宅
人間社会からの移住者用寮
タロスヘイム城
ゲヘナビー城
ヴァンダルーの巨大神像
B級ダンジョン×2(+1) C級ダンジョン×2 D級ダンジョン×3 E級ダンジョン×1
酒ヤシ栽培用ダンジョン×1
娯楽用ビーチダンジョン
漁業専用ダンジョン
デーモン軍仮住居用ダンジョン(ヴァンダルーの地下工房に併設)
●沼沢地リザードマン地区
カプリコーン農場
カプリコーン乳加工場
探索者ギルド支部
『五悪龍神』フィディルグとヴィダの祠
精神侵食ストーンサークル
D級ダンジョン×1 B級ダンジョン×1
●沼沢地スキュラ地区
田んぼ(魔ガモ農法採用中)
泥湯温泉
スキュラの英雄神メレベベイルとヴィダの祠
探索者ギルド支部
ヒュージカピバラ牧場
魔鴨の養殖場
精神侵食ストーンサークル
転移用極小ダンジョン
●サウロン解放戦線アジト(元スキュラ族自治区)
精神侵食ストーンサークル
自動アンデッド化魔術陣(侵入者リサイクル専用)
D級ダンジョン
転移用極小ダンジョン
闇夜騎士団本詰所
粗製アンデッド軍(クノッヘンの分体混じり)
●魔大陸
ザンタークの仮神域
街
温泉
ヴァンダルー巨大神像(建築中)
ダンジョン×無数
●ガルトランド
地上絵
壁画
B級ダンジョン×1
D級ダンジョン×4
●魔王の大陸
名無しのS級ダンジョン(NEW!)
無数のダンジョン
●仮設施設
クノッヘンコンサート場
サムのジョブチェンジ部屋
クワトロ号のジョブチェンジ部屋
●導き:末那識の影響下にある境界山脈内部の国々(ヴァンダルーが直接訪問した国)
ノーブルオーク王国 人口約十万人
ザナルパドナ 人口約十万人
グール国 人口約五千人
ハイコボルト国 人口約一万六千人
ハイゴブリン国 人口約一万人
魔人国 人口約十万人(うち、魔人族約千人)
鬼人国 人口約一万人
竜人国 人口約五千人
ケンタウロス国 人口約一万五千人
ハーピィ国 人口約二万七千人
ラミア国 人口約二万人
ダークエルフ国 人口約一万人
『ヴィダの寝所』
人魚国 人口約四万人
●アルクレム公爵領(非公式)同盟国
モークシーの町の自宅
飢狼警備
●国外拠点
シルキー・ザッカート・マンション
●体内世界(NEW!)
冥達の仮住居
雨宮夫妻との面会用建物
次話は一度お休みをいただいて、6月19日に十四章をスタートさせていただきます。
6月13日から始まったサーガフォレスト四周年記念フェアで、拙作のSSも含まれた特典がプレゼントされます! 購入する店舗によって受け取れる特典が異なるので、四度目のフェアの詳しい内容はサーガフォレスト公式ホームページからご確認ください。




