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四度目は嫌な死属性魔術師  作者: デンスケ
第九章 侵犯者の胎動編
251/514

九章キャラクター紹介上

とても嬉しいレビューをいただきました。 ありがとうございます!


書き切れなかったのと次章のプロットを精査する間を頂きたいので、キャラクター紹介を上下に分けることにしました。申し訳ありません。

●ヴァンダルー・ザッカート ダンピール(母:女神) 十一歳 男性


 遂に長年の悲願であった母ダルシアの復活を成し遂げた。復活した母さんがダークエルフでは無く新たな種になった事も、その後何故か魔法少女になって説法と言う名目でアイドル活動をしている事も、特段問題視していない。

 それどころかダルシアが強くなる事を歓迎しており、彼女の変身杖も当然彼の手製である。


 復活したダルシアに人気が出るのも、異性が関心を寄せるのも、視線を向けるのも、当然の事だと思っているのでそれぐらいなら特段気にしない。……そもそもダルシアのステージ衣装である変身杖は上記の通り彼の手製である。


 ただしつこく付きまとう等度を超す行為に及ぶと、それなりに対処しようとするのでアイドルの応援には注意が必要。……モークシーの町の衛兵、アッガーの安否は彼の倫理観と異性に対するマナーの高さにかかっている。


 それとダルシアに二つ名『モンスターのペアレント』が付いた原因と思われる英霊ヴェルドとは、折を見て彼が逃亡している魔大陸に行って、話し合わなければならないと思っているようだ。


 シュナイダー以外には前人未到である魔大陸に到達し、ザンタークやファーマウンと会い、またズルワーンとリクレントに連れられて『地球』と『オリジン』に魂のみで向かい、大神の加護を獲得した。

 その帰り道に遭遇しためー君に自身の分身を組み立てて渡すなど、出会った人々に無自覚に加護を振りまいている。ヴァンダルー本人はめー君が雨宮冥である事や、加護を与えた中に【メタモル】や【ドルイド】と言った転生者達が含まれている事に気がついていない。


 内政では使い魔を発展させた、【魔王の欠片】で組み立てた「使い魔王」を発明し、国防や臨時のパーティーメンバー、カナコ達のコンサートの演出等に利用されている。派遣している場所も、タロスヘイムや魔大陸等範囲が広い。


 そしてヴァンダルー本人はオルバウム選王国のアルクレム公爵領の町、モークシーに潜入中。

 目的は今も何処かで自分を殺そうと狙っている転生者、【クロノス】のムラカミとその仲間や、原種吸血鬼ビルカインを誘い出す事。

 そしてついでに、出来れば商業ギルド等に登録して人間社会での身分を手に入れる事。


 将来的には、アルダ融和派と良好な関係を築いている選王国内のヴィダ信者を味方に引き込めると良いなと、企んでいる模様。


 転生者に関して以前は距離を置く事でしか共存できないと思っていたが、カナコ達の亡命を情報収集の為等打算ありきで受け入れた事をきっかけに、「人によってはもっと近くで共存も出来るのでは?」と若干軌道修正を行っている。

 ただ自分を狙っているはずのムラカミや、再会したアサギとは共存したいとは思っていないようだ。


 『記録の神』キュラトスが『五色の刃』の為の試練として作り上げた精巧な自分のコピーに、【深淵】スキルの効果を意図せず発揮した結果憑依すると言う、神々も予想しなかった侵入方法でアルダのダンジョンに入り込んでしまう。


 五十階層では身体の自由が効かず見ているだけだったが、六十五階層の時は最初から完全にコピーの支配権を奪い取った。結果、ハインツ達が仲間達のコピーを倒すところを目撃し、頭に血を上らせてハインツ達を滅ぼそうとする。

 その過程で【格闘術】スキルを覚醒させ、具現化した魂の鎧を纏う事で身体能力と防御力、攻撃力を強化する【魂格滅闘術】を獲得する。


 戦いの結果ハインツ達を追い詰め、【界穿滅虚砲】で自分ごと英霊ヨシュアと『記録の神』キュラトスの魂を喰らって滅ぼし、ダンジョンに甚大な被害を与える事に成功する。

 しかし肝心な仇三人を滅ぼす事は出来ず、ヴァンダルー自身も自分で自分の魂を喰らう等大きなダメージを受けたため本人の認識では、戦いは痛み分けで終った。


 ……実際には、明らかにアルダ側が受けたダメージの方が圧倒的に大きいのだが。

 現在ヴァンダルーはバラバラになった自身の魂を、仲間達の力も借りて再構築中。既に謎の加護を得ているか、ヴァンダルーの血、それを材料に創られたブラッドポーションを過去に飲んでいると夢でその作業に参加できるようだ。





●ダルシア カオスエルフソース 0歳 女性


 ダークエルフの霊……から、新たな種族カオスエルフの始祖兼女神の化身として復活したヴァンダルーの母。

 ヴィダの神域で修業を積んだ事もあり、ダークエルフだった頃は平均的なD級冒険者でしかなかったが、A級やS級冒険者にも負けない戦闘能力を持って復活した。


 外見はダークエルフだった頃よりも肌が黒くなっただけで、内面は全く変わっていない……っと、本人は思っているが実は少し変わっている。

 カオスエルフの祖として、エルフやダークエルフを見るとカオスエルフにしたいと言う本能が疼くのだ。


 変化させる方法は対象の手を両手で握る、軽く抱擁する、キスする等簡単かつ時間のかからない物だが、相手が変化に本心から同意している事が必要になる。……口で嫌よ嫌よと言っていても、心がそうでないなら変化してしまうとも言う。

 ただその衝動はさほど強くないので、基本的には自重して対象が自分からカオスエルフになりたいと思うように誘う事はあっても、強制する事は無い。


 そうして変化したカオスエルフは我が子同然の感覚で接する。カナコをカナちゃんと呼ぶのもその一例。メリッサもメリーちゃんと呼ぼうとしたが、本人に嫌がられたので止めている。

 尚、カオスエルフでは無いがパウヴィナ達も実の娘に等しく、幽霊だった頃からの知り合いのリタやサリアは妹のような感覚で、骨人やクノッヘンは弟である。


 また【魔法少女】にジョブチェンジしたり、カナコの誘いに乗ってアイドル活動をしたりしているが、当人は女神の化身として真面目に布教活動を行っているつもりである。若干ダンスが大胆すぎないかと思う事はあるし、ステージ衣装(変身杖起動時の格好)のままで歩く事には抵抗を覚えるようだが。


 奥の手として【御使い降臨】、そして【英霊降臨】や【分霊降臨】よりも上位のスキル、【女神降臨】を発動させ『生命と愛の女神』ヴィダの一部をその身に降ろす事で文字通りの女神の化身となる事が出来る。

 その時の能力値の上昇率は凄まじく、冒険者ギルドに登録していたらその日の内に「女神をその身に降ろした功績」でS級冒険者になれる程である。


 そして本来なら【女神降臨】を使っている間はヴィダの意思が表に出てしまい、またスキル発動後に出る反動……精神と肉体に起きる負担も大きい。

 しかしダルシアの場合、意思はヴィダ自身がそれを望まないためヴィダと彼女が共存しているような状態になり、反動も殆ど起きていない。


 元々ダルシアの相性がヴィダと良かったのと、神域で互いを同調させる修業を行っていた成果だと思われる。


 自身の仇である『五色の刃』に対しては、実は元々あまり恨んではいなかった。それよりもヴァンダルーが無茶をする事が心配だったが、それでも強く止めなかったのは『五色の刃』はヴァンダルーの存在と価値観を認めないだろうと思っていたからと、死属性魅了の影響下にあったからである。これまでは。


 今回『五色の刃』とアルダ勢力の神々がヴァンダルーに大きなダメージを負わせ、精神的にも深く傷つけた事を知り、考え方が完全に変わっており「絶対許さない!」と怒っている。次に本物の肉体を持つ彼らと相対したその時は、息子と共に全力で戦うだろう。


 魂が傷つき意識を喪ったヴァンダルーの世話をするために布教(アイドル)活動を休止し、グファドガーンの協力を得てモークシーの町に滞在しているが、実はオルバウム選王国は初めてなのでワクワクしていたりする。

 アミッド帝国側の人間社会で冒険者として活動していた彼女にとって、アッガーのあからさまな態度も可愛い部類に入るため、現段階では平気なようだ。


 ……アッガーがヴァンダルーから賄賂を巻き上げた事を知ったら、ちょっと怒るかもしれないが。




●雨宮冥 人間 (オリジン) 1歳 女性


 雨宮寛人と、彼と結婚した成瀬成美、現在雨宮成美との間に生まれた第二子。

 母親が妊娠初期にプルートーの死属性魔術を浴びた影響か、死属性の適性を持って産まれて来た。『アンデッド』天宮博人に次ぐ、二人目の天然の死属性魔術師になる素質を持っている女児。


 生まれた直後はあまり泣かず物静かで大人しい子供だったが、一歳を迎えると活発に遊ぶようになり……夢で会ったヴァンダルーに速攻で懐き、貰った分身をバンダーと名付けて呼んでいる。尚、冥ちゃんと呼ばれるよりめー君と呼ばれる方が好きらしい。

 お気に入りは触角や舌等、長くてにょろにょろしている物。


 【アバロン】の六道聖に注目されているが、彼女の特異性はバンダーとロドコルテの神域に居る三柱の御使いしか気がつかれていない。




●バンダー ヴァンダルーの分身 ?歳 男性人格


 『オリジン』から帰る途中のヴァンダルーが「めー君」こと雨宮冥の為に創った分身。人格はヴァンダルーそのままで、身体は霊体で彼の魂から直接千切り取った【魔王の欠片】で出来ている。


 その姿は一見すると人型で、遠目に見れば仮面を被り毛皮のコートを着た背の高い人に見える。

 だが近くで見るとその仮面……四つの目と耳まで裂けた口は本物なのだと分かる。またコートに見えるのは身体を包み隠している皮膜で、その内側には四本の腕と六本の脚が折りたたまれて収納されている。身長も手足を伸ばせば二メートルを超える。


 九章終了時点でヴァンダルーが持っている全ての【魔王の欠片】を所持しており、自由に発動させる事が出来る。また『オリジン』ではステータスシステムが存在しないため確認は出来ないが、スキルもヴァンダルーと分離する直前までとほぼ同じ物を所持していると思われる。そのため【完全記録術】は今のバンダーは所持していない。


 そしてやはり検証は難しいが別れる前のヴァンダルーと同じ身体能力を持っていると思われる。

 更に死属性魔術と無属性魔術を使用する事が可能。ただし素の魔力は僅か一億しかないため、【虚砲】等大量の魔力を消費する魔術は使う事が出来ない。


 ちなみに、一億の魔力は『オリジン』で一流の魔術師と呼ばれる者達一万人の魔力を合計した数字とほぼ同じである。

 冥とは別の人格を持つ存在だが、【実体化】スキルを使用しない限り霊体のままで物理的に存在する事が出来ず、彼女から五十メートル以上離れる事が出来ないなど、明らかに本体は冥であり、バンダーもその事を認識している。


 ちなみにめー君が雨宮冥である事は、オリジンで目覚めるまで知らなかった。本体と交信不能の状況で、これから雨宮家の一家団欒を見せつけられるバンダーはどうなるのか!? 頑張れ、バンダーっ! 雨宮寛人が海外から家に帰って来る時は迫っているぞ!


 そんな状況だが、バンダーとしては積極的に雨宮家の家族環境に干渉し、前世の復讐をするつもりは無い。

 バンダーが最も優先しているのは雨宮冥であり、彼女が健やかに育つための環境を壊したくないのだ。

 彼の行動原理は冥が最優先となっており、冥に関わりが無い物には基本的に無関心である。ただ冥の情操教育の為に人助けを積極的に行うなど、結局ヴァンダルーらしく冷徹には成りきれていない。


 ただ冥やその周囲の人間に危害を与える存在には、ヴァンダルーらしく対処する事になる。




●カナコ・ツチヤ エルフ→カオスエルフ 2歳(外見15歳) 女性


 【ヴィーナス】のコードネームと力を持つ転生者。そして『ブレイバーズ』を、ムラカミを含む転生者達と組んで裏切り、そして死んで『ラムダ』に転生した。

 その際メリッサとダグを連れてムラカミとロドコルテも裏切って、ヴァンダルーが治めるタロスヘイムに亡命すると言う、裏切りに満ちた経歴を持つ。……持つのに、タロスヘイムでは信用され重要なポストを与えられると言う、裏切り者らしくない女性である。


 『地球』で生きていた頃からアイドルに憧れており、『オリジン』に転生した際はその夢を叶えた……のだが、十八歳の頃に雨宮寛人が結成した『ブレイバーズ』に参加するしか無くなり、活動休止を余儀無くされた。

 そのため雨宮達を本当の意味で仲間とは思っていなかった。


 情報を得る為思想犯などの記憶を自分にコピーした事がきっかけで誰にも知られず精神を病み、立ち直るために【ヴィーナス】で自分自身に対して記憶の改竄と言う強引な治療を断行し、結果表面上はそれまでの彼女と同じだが、内面は異なると言う状態になってしまう。


 ただそれ以前から「善悪を判断基準にしない」、「必要以上に能力を悪用しない」等現在のヴァンダルーと似たところがあった。


 ちなみに、『第八の導き』と合流した後リーダーであるプルートーの演出にも口を出し、幾つか助言をしていたりする。


 『ラムダ』に転生後ムラカミから袂を分かちサウロン公爵領の旧スキュラ自治区の境界線に辿りつくまでは、ただのD級冒険者を装っていたので、ダグが何度か絡まれた事以外トラブルは起きなかった。

 その後アサギに妨害されたが、もくろみ通りヴァンダルーの国に亡命する事に成功。火薬の調合や花火の発明もあって、タロスヘイムでもまだ数少ない最新装備である変身杖を与えられている。


 性格は明るく快活で、腹黒さを隠さないが、天然な一面もある。利用できる物は取捨選択して利用するが、大変な努力家。基本的には計算高いのだが、夢想家でもあり、最初は取り入って利用するつもりだったヴァンダルーに自覚しないまま深くはまっていたりする。


 目標は『ラムダ』にアイドル文化を根付かせる事にあるが、その為にはヴァンダルーの存在が必須であるため彼とタロスヘイムの為なら最大限戦うつもりである。


 そんな彼女の実力は冒険者ギルドの等級に換算するとB級程になる。これは元々カナコが【ヴィーナス】の能力を活用した工作等を得意としており、正面から戦うタイプでは無かったためと、戦闘力向上の為のレベリングをまだあまりしていないからになる。


 しかしカオスエルフの特性である【混沌】で肉体を変異させ自力での飛行や一時的な透明化等が可能であり、加護も二つ持っているため伸び代に期待出来る。




●メリッサ・J・サオトメ エルフ→カオスエルフ 2歳(外見十五歳) 女性


 【アイギス】のコードネームと力を持つ転生者。カナコ同様に『ブレイバーズ』を裏切り、そしてムラカミも裏切り袂を分けた。


 『地球』ではごく普通の少女で、『オリジン』に転生してからは『安全第一』、『今度こそ長生きしたい』をモットーに二度目の人生を生きて来た。

 しかし『ブレイバーズ』に参加する事になった後は、その無敵の結界を張る能力に注目されて危険な任務が割り当てられる事になる。


 それが『ブレイバーズ』を裏切る原因になったようだ。裏切る際のリスクも、「もし君がこのまま『ブレイバーズ』でい続けたら、いいように使われて結局殺される事になる」と【アバロン】の六道聖に囁かれた事で振り切った。

 そしてカナコに同行する事にしたのも、「一見リスキーに思えるけど、実際は最も安全な手かもしれない」と考えたためだ。


 外見はセミロングの髪に整っているが特徴の無い顔、特に大きくもなく小さくもない胸、適度に細い体つきと、美人だが印象に残り難いと言う、嬉しくない評価を受けている。ただカナコからは「メイクで化ける」と断言された。

 また現在ではエルフ、それから更にカオスエルフに変化した事で肌が黒くなり、「もう誰にもモブっぽいなんて言わせない」とこっそり容姿の変化に満足している。

 また「ダルシアさんみたいに、体つきも個性的にならないかしら」とも期待していたりする。


 性格は、自分では慎重で控えめだと思っているが、実際は大胆で行動的。

 ダグ・アトラスとは『地球』からの腐れ縁で、火薬作りの時は暴発しても良いように結界を張る等協力していた。今は一緒に買い物に行くなどデートを重ね、「恋人になっても良いな」と考えている。

 カナコから月に一回定期的にアイドルに誘われているが、現在まで断り続けている。……他の個性的なメンバーの間に埋もれるのが嫌だかららしい。


 現在はモークシーの町にエレオノーラ達と一緒に潜入中。


 メリッサの戦闘力は、【アイギス】を使わなければB級冒険者下位からC級上位の間。【空間属性魔術】や【盾術】、【杖術】等スキル構成も盾役向きで、攻撃力には劣る。しかし【アイギス】を使い、更にそれを盾と見なして【盾術】の武技を使えば、盾役としてのみS級に匹敵する。

 ただ相手が結界を無効にする【魔王の欠片】持ちや、オリハルコン製の強力なアーティファクトを上位スキルで使い熟す強敵(五色の刃等)等、結界を破れる可能性がある存在には分が悪い。




・名前:メリッサ・J・サオトメ

・種族:カオスエルフ

・年齢:2歳(外見年齢15才)

・二つ名:【転生者】

・ジョブ:結界師

・レベル:51

・ジョブ履歴:見習い魔術師、魔術師、守護戦士、空間属性魔術師



・パッシブスキル

闇視

高速再生:1Lv

死属性耐性:5Lv

怪力:1Lv

魔術耐性:1Lv

色香:1Lv

自己強化:祖:1Lv

自己強化:導き:1Lv

直感:2Lv

杖装備時魔術攻撃力強化:小

魔力使用量減少:3Lv


・アクティブスキル

空間属性魔術:8Lv

火属性魔術:4Lv

無属性魔術:1Lv

魔術制御:6Lv

錬金術:2Lv

短剣術:2Lv

格闘術:5Lv

弓術:5Lv

騎乗:3Lv

杖術:3Lv

家事:2Lv

料理:3Lv

限界突破:4Lv

盾術:5Lv

結界限界突破:6Lv

砲術:1Lv


・ユニークスキル

アイギス:10Lv

混沌




●ダグ・アトラス 人種 2歳(外見17歳) 男性


 【ヘカトンケイル】のコードネームとチート能力を持つ転生者。【全方向知覚】や【フォースビジョン】、【念動力】の三つの力を持ち、纏めて【ヘカトンケイル】と命名されている。

 『地球』での名前は白井阿斗羅須(しらい・あとらす)。親の「世界を支える様な大きな男に成って欲しい」と言う思いを込めて名付けられたが、当人はこの名前を嫌っており、何時か改名したいと考えていた。


 その思いが強かったのか、『オリジン』では合衆国のプロ格闘家の息子に転生し、ダグ・アトラスと名が変わり、ついでに人種も黄色人種から黒人へと変わっていた。転生者の中でも大きく容姿が変わった中の一人。

 『地球』の日本とは異なる文化、そして人種の変化に戸惑いつつも、「名前が変わったんだから」と納得して順応していった。後に再会した他の転生者達に、「誰?」と聞かれる事になるが気にしなかった。


 ただし、アトラスと呼ばれると今でも怒り出す。


 『地球』で生きていた時は格闘技や格闘ゲームが好きな普通の学生だったが、『オリジン』に転生した際身体的な素質が底上げされた事と両親の影響から、戦いに目覚め将来はプロの格闘家か、特殊部隊所属の軍人を目指していた。


 そうした戦闘狂的な性格であるため、雨宮寛人が『ブレイバーズ』を結成した際は進んで加わった。しかし国際的な災害救助チームとしての活動しかしない事に、すぐに不満を覚えるようになった。

 結成から約二年後に起きた『アンデッド』事件を機に、テロリストとの戦いに『ブレイバーズ』の方針が変化した時は、これで退屈せずに済むかと思ったが、ダグには雨宮や円藤硬弥のやり方が手ぬるく感じた。


 それで不満を燻らせていたところに『地球』からの腐れ縁のメリッサに声を掛けられ、『ブレイバーズ』を離反した。


 『ラムダ』に転生する際種族は人種を希望しており、姿は『オリジン』で生きていた時と若返った以外は同じ物になっている。『ラムダ』には肌の黒い人種も存在し、冒険者なら生まれ故郷から離れて旅をしていてもおかしくないため、奇妙には思われなかった。


 性格は『オリジン』では戦闘狂の傾向が強かった。しかし死属性の魔力の暴走によって命を落とした事で、自分でも勝てない力があると知り、その傾向は弱まっている。

 真面目な一面があり、カナコやメリッサに振り回される事も多い。


 『ラムダ』ではムラカミから離反し、D級冒険者として「エルフの美少女二人を連れまわしている生意気なガキ」と思われ絡まれる事数知れず、それで対人戦の経験を積む。感想は、「この世界の人間、強すぎ!?」だった。


 タロスヘイムに亡命した後はレギオンの部下に配属され銃の試射や火薬の調合、花火の打ち上げ、そして何故かルチリアーノの助手等を務めている。

 その合間にヴァンダルーに筋肉の素晴らしさを説かれたり、魔物を狩りに行ったり、メリッサの買い物に付き合ったりしている。


 ちなみに、ハンバーガーやフライドポテトがタロスヘイムで売っていると聞いて、前世合衆国育ちの彼は歓喜したと言う。恐らくコーラが無事開発された時、彼は感動の再会に涙を流すだろう。


 ちなみにメリッサとはもう恋人だと思っている。


 人種からヴィダの新種族(?)に変化するためルチリアーノと同時にヴァンダルーの血を飲んだが、今のところ身体に変化は起きていない。なお、ヴァンダルーの魂再構築には初日は徹夜していた為不参加だったが、後から加わっている。


 ダグの戦闘力は【ヘカトンケイル】を使用すればA級に匹敵し、使わない場合B級にまで落ちる。これは彼が前世から戦闘を得意としていたため。

 ロドコルテに『オリジン』までの経験を『ラムダ』に存在するスキルに変換されたお蔭で、得意だった銃の扱いが【弓術】に置き換えられているが、後にヴァンダルーから頼まれた銃の試射で再び銃の扱いを身に付けている。


 なお、【念動力士】と言うジョブを発見して就いているが、「念動・力士」ではなく「念動力・士」である。




・名前:ダグ・アトラス

・種族:人種

・年齢:2歳(外見17歳)

・二つ名:【転生者】

・ジョブ:念動力士

・レベル:90

・ジョブ履歴:戦士、魔術師、狂戦士、魔戦士、花火師



・パッシブスキル

死属性耐性:5Lv

気配感知:2Lv

直感:3Lv

筋力強化:3Lv

自己強化:導き:1Lv

暗視

念動力強化:3Lv


・アクティブスキル

格闘術:8Lv

短剣術:7Lv

投擲術:5Lv

光属性魔術:1Lv

風属性魔術:5Lv

魔術制御:6Lv

騎乗:5Lv

御者:2Lv

弓術:7Lv

並列思考:4Lv

罠:2Lv

剣術:3Lv

鎧術:1Lv

魔闘術:1Lv

限界突破:5Lv

解体:1Lv

調合:3Lv

花火作成:4Lv

砲術:1Lv



・ユニークスキル

全方向知覚

フォースビジョン

念動力:10Lv

■ァ■■■ーの加護




●ルチリアーノ 人種 男性 33歳


 遂に人種を辞める決意を固め、ダグ・アトラスと同時にヴァンダルーの生き血を飲むが、人種を辞められなかった人。

 ブラッドポーションを飲んで魔物化した実験動物達のように、自分達も変化すると踏んでいたのでびっくりである。


 ヴァンダルーがモークシーの町に潜入する過程で大勢の山賊が手に入ったが、逆に言うと暫くの間人体実験用の素材は手に入らないだろうと予想して、一度に消費しないように注意している。


 元奴隷少女への実験の協力はヴァンダルーから事前に許可を取っていたが、エマが加わっていてもそのまま話を進めたため、その件についてのみ後日ヴァンダルーに叱られている。

 恐らく現時点で、転生者を除けばこの世界で最もインフォームドコンセントに詳しい人物である。




・名前:ルチリアーノ

・種族:人種

・年齢:33歳

・二つ名:【退廃】 【皇帝の直弟子】

・ジョブ:賢者

・レベル:56

・ジョブ履歴:見習い魔術師、魔術師、生命属性魔術師、アンデッド使い、錬金術師、奴隷、土属性魔術師、戦士、魔戦士



・パッシブスキル

精神汚染:2Lv

精神耐性:7Lv

魔力増強:7Lv

魔力使用量減少:5Lv(UP!)

気配感知:2Lv

疲労・飢餓耐性:10Lv

暗視

魔力自動回復:3Lv

魔力回復速度上昇:3Lv

自己強化:導き:3Lv(NEW!)


・アクティブスキル

生命属性魔術:9Lv

土属性魔術:7Lv

無属性魔術:4Lv

魔術制御:9Lv(UP!)

錬金術:10Lv(UP!)

杖術:4Lv

忍び足:2Lv

礼儀作法:1Lv

採掘:1Lv

詠唱破棄:5Lv(UP!)

限界突破:5Lv



・ユニークスキル

■ァンダル■の加護




●クワトロ 幽霊船(ゴーストキメラバトルシップ) ?歳 


 ヴァンダルーによってアンデッド化した幽霊船。【ゴーレム創成】スキルによってそれぞれ異なる四隻の海賊船、軍船、商船、魔導船を繋ぎ合わせられ、一隻の大型船となっている。

 独自の意思を持ち航行も自分だけで行えるが、船としての性質の為か船員に操作される事を好む。


 船の墓場で元気に彷徨っていた船員や海賊のアンデッドを船員として採用。船長は海賊船の船長、軍船の船長、商船の船長、魔導船の船長の四人のうちだれになるか揉めに揉めたが、結局四人全員船長になった。

 死海四船長と名乗り、独自のポーズも決定済み。


 当初内部は海産物と汚れの宝庫だったが、ヴァンダルーや船員たちの掃除とバーベキューによって綺麗になり、内部だけ見れば幽霊船とは気がつかない程明るく清潔。

 ヴァンダルーが豪華客船に憧れているので、近い将来内装も地球の豪華客船並になると思われる。


 骨人の愛竜リオーに牽引されて魔大陸への航海を達成した後は、タロスヘイムの水路と沼沢地へ繋がる大河を行ったり来たりしている模様。リオーとは妙にウマが合うようで、時折一緒にいる事がある。

 サムを先輩として敬っており、何時か彼のように空を飛び、どんな揺れや環境でも船内の快適さを保つ船になるのが夢。


 ちなみに、ヴァンダルーや『レギオン』のワルキューレを除くとアンデッド以外と言葉で意思疎通が出来ないと言う弱点を持つ。ただ、船首の『水と知識の女神』ペリアを模した像を動かしジェスチャーで意思を伝えようと試みる事は可能。


 カナコ達が開発した火薬を使った大砲の試作品を一つ搭載しており、近々本格配備の予定。


 クワトロの現在の種族はゴーストキメラバトルシップ。本来は複数の幽霊船が融合したアンデッドで、冒険者ギルドでは災害指定種に指定されており、B級以上、出来ればA級の冒険者に依頼を出す水準にある。

 純粋な戦闘能力よりも、海上に現れると言う厄介さと無数のアンデッドを乗せている危険度からの扱いである。そのため、彼(彼女?)に大砲が配備されたら更に危険度が増すと思われる。




・名前:クワトロ

・ランク:6

・種族:ゴーストキメラバトルシップ

・レベル:80


・パッシブスキル

特殊五感

物理耐性:6Lv

精神汚染:7Lv

能力値強化:被操船:4Lv

能力値強化:創造主:4Lv

自己強化:水上:4Lv

自己強化:導き:2Lv

衝撃耐性:1Lv


・アクティブスキル

限界突破:7Lv

高速航行:5Lv

射出:5Lv

叫喚:3Lv

恐怖のオーラ:5Lv

砲術:2Lv





●ザディリス グールウィザードハイプリンセス 女 300歳


 プリンセスを脱却しようと企み努力した結果、何故かアイドルデビューしてしまった三百歳、孫もいる名実ともにグールの女長老。カナコを変身杖の代表的な使用者として有名にしようとしたら、見事に自分もまきこまれてしまった。


 ランクアップはしていないがジョブは【魔法少女】から、【魔杖装者】にジョブチェンジしている。【魔杖装者】は既存ジョブで、上級以上の強力なマジックアイテムや伝説級のアーティファクトの杖を装備している者が就けるジョブで、変身杖限定のジョブではないので選んだようだ。

 他にもジョブは出ていたらしいが……どんなジョブだったのかは、推して知るべし。


 説法と言う名目のコンサートに出る事になったが、実はそれ自体は気にしていない。ザディリスも地球のアイドル文化を知らないため、カナコが説明する「ラブソング=ヴィダの聖歌」図式に違和感を覚えず、皆に喜んでもらうのは気持ちが良いからである。

 本当に「自分がプリンセスである事」を除けば、不満は無いようだ。


 ……ただバスディアが参加するコンサートでは、彼女が自分を抱き上げるような振付だけは止めて欲しいとカナコに頼み込んでいる。母親としての威厳を維持できるかどうかの瀬戸際に立たされているようだ。


 カナコの【ヴィーナス】で記憶をコピーする事によって、短期間で【舞踏】と【歌唱】スキルを獲得している。更に【魔力回復速度上昇】と【光属性魔術】が上位スキルに覚醒しているが……あまり話したがらない。

 特に覚醒した光属性魔術のスキル名については、黙秘権を行使する。


 アルダのダンジョンにコピーが出現したが、それはミルグ盾国の遠征軍が来た時の彼女を再現したものなので現在の彼女の力をそれで測る事は出来ない。




・名前:ザディリス

・ランク:11

・種族:グールウィザードハイプリンセス

・年齢:300歳(若化済み)

・二つ名:【魔法少女】

・レベル:95

・ジョブ:魔杖装者

・ジョブレベル:19

・ジョブ履歴:見習い魔術師、魔術師、光属性魔術師、風属性魔術師、賢者、大賢者、大魔術師、ウィザードプリンセス、魔法少女


・パッシブスキル

闇視

痛覚耐性:4Lv

怪力:3Lv

麻痺毒分泌(爪):2Lv

魔力回復速度超上昇:1Lv(魔力回復速度上昇から覚醒!)

魔力増大:7Lv(UP!)

魔力自動回復:6Lv(UP!)

杖装備時魔術力強化:大

能力値強化:変身:6Lv(UP!)

自己強化:導き:5Lv(UP!)

魔術耐性:3Lv(UP!)


・アクティブスキル

光姫魔術:1Lv(光属性魔術から覚醒!)

風属性魔術:10Lv

無属性魔術:7Lv

魔術制御:10Lv

錬金術:7Lv

詠唱破棄:9Lv(UP!)

同時発動:8Lv(UP!)

限界突破:8Lv(UP!)

家事:2Lv

高速思考:7Lv(UP!)

杖術:2Lv(UP!)

御使い降臨:1Lv(NEW!)

歌唱:3Lv(NEW!)

舞踏:3Lv(NEW!)


・ユニークスキル

ゾゾガンテの加護

ガレスの加護

ヴァン■ルーの加護

ディアナの加護(NEW!)




●バスディア グールアマゾネスナイトクイーン 女性 外見27歳(実年齢35歳)


 母であるザディリスを差し置いて、クイーンとついた名のグールの上位種にランクアップしたバスディア。

 既にグールの纏め役である事をザディリスから譲られていたので、そのままタロスヘイムやグール国、魔大陸のグール達の女王的な存在となっている。

 ……とは言っても実際に何か統治している訳では無く、象徴的存在に留まっているが。他に武術や魔術の訓練を見たり、逆に見てもらったりしている。


 カナコからスカウトを受けており、それに応じる事になった。ステージデビューすれば、外見年齢は彼女が最高年齢になると同時に、武術メインの魔法少女が誕生する事になる。……魔法少女の概念が乱れるが、誰も気にしていないようだ。

 現在歌と踊りはトレーニング中。その間に、ヴァンダルーは彼女用の変身杖を改めて特殊仕様の物に改造しようと企んでいるようだ。


 グールや鬼人、鬼竜人等の種族で「クイーン」と名のつく種族になった者のみが就ける【鬼女王】ジョブに就いていた。その後は成長が停滞気味だったが、『月の巨人』ディアナの加護を得て壁を突破。グールアマゾネスナイトクイーンにランクアップした。





・名前:バスディア

・年齢:外見年齢27歳(35)

・ランク:11

・種族:グールアマゾネスナイトクイーン

・レベル:1

・ジョブ:鬼女王

・ジョブレベル:10

・ジョブ履歴:見習い戦士、戦士、見習い魔術師、魔術師、魔戦士、風属性魔術師、魔斧士、鬼斧刃



・パッシブスキル

闇視

剛力:1Lv(怪力から覚醒!)

痛覚耐性:7Lv(UP!)

麻痺毒分泌(爪):6Lv(UP!)

魔術耐性:7Lv(UP!)

直感:6Lv

斧装備時攻撃力強化:極大(UP!)

精神耐性:5Lv(UP!)

魔力増大:2Lv(UP!)

能力値強化:導き:5Lv(UP!)

眷属強化:5Lv(UP!)

色香:2Lv(UP!)

能力値強化:月光:3Lv(NEW!)


・アクティブスキル

斧術:10Lv

盾術:9Lv

弓術:8Lv(UP!)

投擲術:7Lv(UP!)

忍び足:3Lv

連携:10Lv(UP!)

無属性魔術:4Lv(UP!)

風属性魔術:7Lv

水属性魔術:7Lv(UP!)

魔術制御:6Lv(UP!)

料理:3Lv(UP!)

魔斧限界突破:8Lv(UP!)

鎧術:5Lv(UP!)

魔闘術:4Lv(UP!)

解体:1Lv

指揮:1Lv(NEW!)

限界突破:1Lv(NEW!)

格闘術:2Lv(NEW!)

歌唱:1Lv(NEW!)

舞踏:1Lv(NEW!)


・ユニークスキル

ゾゾガンテの加護

ガレスの加護

ヴァンダ■ーの加護

ディアナの加護(NEW!)




●レギオン エクリプスレギオン 2歳 ?


 アルダが起こした日蝕によって、ランクアップ条件を満たしエクリプスレギオンにランクアップしたレギオン。

 その成長の結果、それぞれが前世の姿になる事が出来るようになった。肉体の無かったシェイドと腫瘍に覆われていたイザナミはそれぞれヴァンダルーの【精神侵食】スキルによって、他の姿を手に入れている。


 生前と同じ姿になれるようになったが、実は骨が無かったり服も肉が変化したものだったりするので、触れられると通常の人間ではない事を隠す事は出来ない。


 彼女達もカナコのスカウトを受けており、女性陣の多くが受ける方向で検討中。プルートーは元々メディアに露出していてカナコのアドバイスも受けていた事、ワルキューレは声量に自信がある事が理由で、イシスと瞳、イザナミは人生を楽しむ一環として。


 ただバーバヤガーは反対しているが、前世ではテンションが上がると壊す前の監視カメラに向かって投げキッスやウィンクをして見せる事が多く、それを仲間にからかわれている。彼女は「だから舞台の上で歌って踊れるって!? 破壊工作と芸能活動を一緒にするんじゃないよ!」と、尤もな反論をしている。




●グファドガーン 迷宮の邪神(外見エルフ) 女?


 エルフの少女の姿に擬態している寄り代に降臨しながら、ヴァンダルーの背後邪神を務める存在。……ある意味ではバンダーの同類と言えるかもしれない。

 寄り代に宿っているため力そのものは減退したが、その魔術の精密な制御力は健在である。


 彼女ほど空間属性魔術を自在に制御できる神は、『空間と創造の神』ズルワーンと、アルダ勢力に封印されている魔王軍残党『魔城の悪神』、そしてヴィダ派の空間属性の従属神でも高位の神のみである。

 ただリクレントに選ばれた勇者アークも、生前は時間属性魔術だけではなく空間属性魔術についても精密な制御を誇っていたらしい。




●エルペル 深淵原種吸血鬼 ?歳 男


 ヴィダ派の原種吸血鬼の中でも、最年少で吸血鬼化した少年。外見は整った顔立ちをしており、服を変えればそのまま少女と間違われる程の美少年。

 口調と態度が尊大で、表面上は吸血鬼らしい吸血鬼に思える。


 しかし実際はヴァンダルーに会う前から残念系な吸血鬼である。趣味は乾物(干しイモ、干し柿、干し昆布)と漬物作りで、尊大な態度を維持したまま他人を気遣い、すぐ凹む精神的な弱さを持つ。

 ダルシアに何か教えようとして、何を教えるのか考えないまま他の神々と一緒に押し掛けたのも、残念さを表す一例である。


 ただ戦闘能力は普通に高く、【魔王の欠片】は持たないがA級冒険者以上のパーティーでなければ太刀打ちできない強さを誇る。しかも、戦闘中は戦闘に集中するため精神的な弱さが発揮されない。

 ……戦闘が終わった瞬間元に戻るので、敵の放った罵詈雑言を思い出し、勝ったのに号泣しながら悔しがると言う珍事が起こる事も度々あったらしい。


 現在は移住者たちが仮住まいする寮の管理人をしている。住人の帰りが遅くなると探しに行ったり、門限を破ると尻叩き等のお仕置きをしたりする。……彼にとって百歳以下は全て子供なので、容赦無く尻を叩かれる事になる。




●ディアナ 月の巨人


 巨人種の片親にしてタロスヘイムの守護神である『太陽の巨人』タロスの妹。外見は鎧兜と槍と盾を装備した巨大な、しかし凛々しい戦乙女である。

 真なる巨人達の中では真面目で几帳面な性格で、奔放なティアマトに巻き込まれて割りを喰う事も度々。その度に小言を漏らすのだが、あまり深くは気にしていない。


 全ての巨人種を姪や甥のように想っており、十万年前のヴィダとアルダの戦いでは『岩の巨人』ゴーン等アルダ勢力に付いた真なる巨人と戦っている。




●ティアマト 山妃龍神


 女性の上半身と龍の下半身を持つ巨大な龍神。マルドゥーク亡き後も現存し、神としての性質を残している龍の中では最も格が高い。


 元々多産や豊穣を司る龍であり、ヴィダとも親交があったため特に迷わずヴィダ派に属し、竜人達の片親となった。その後、魔大陸に逃げ延びた際には魔人族の祖と魔竜人を、鬼人の祖とは鬼竜人をそれぞれ産み出し、グール達に祝福を与えて子孫が途切れないようにするなど、多くの役割を果たしている。


 そのため魔大陸の町では母なる神として祭られている。

 基本的に大らかで好色な性格をしているが、ファーマウンが謝罪に現れた際は全力で攻撃を繰り出している。その後は表面上は恨みを忘れたかのように接しているが、本人はそれに関して「友にはなれないが戦友にはなれる」と語った。


 最近はヴァンダルーを狙っている。

8月12日に、キャラクター紹介下とタロスヘイム発展度、バストランキング、カオスエルフ種族紹介を投稿する予定です。

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[良い点] エルペル様かわいいわ
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