八章種族紹介+α
八章キャラクター紹介で、ヴィガロの種族をグールソウルタイラントに修正しました。
クインとエレオノーラをランキングに載せ忘れていました。それぞれ掲載して修正しました。
ご迷惑をおかけします。
●レギオン レギオンスター 一歳 性別?
ミルグ盾国の王都にあるレッグストン伯爵家への潜入や、『ザッカートの試練』攻略への同行など活躍している驚異の生物。夜空に浮かぶその姿は正に肉の星。
だがボディビルコンテストにはどの種目に出ればいいのか分からなかったのと、普通の意味の肉体美とは違うのではないかという意見が多かったので辞退している。
グファドガーンも想定していなかった存在で、複数の魂が融合しているため『虚像の試練』も不具合を起こして上手く発動しなかった。
ヴァンダルーが、滅ぼされた四人の生産系勇者の魂の欠片から創られた魂を持っている事を知って驚きはしたが、人格の大半が彼を信仰対象にしていた『第八の導き』のメンバーで構成されているため、『やはり偉大な方だったのね』と好意的に受け止められている。
ヴァンダルーの僕として新しく加わったグファドガーンに対しては、実は親近感と共に若干の対抗意識を覚えている。
【ゲイザー】の見沼瞳は異なるが、プルートー達『第八の導き』も当時のヴァンダルー(アンデッド)に助けられた事で、人生が一変した者達だからである。
因みに最近タロスヘイムで人気の魔法少女に対しては意見が割れており、目下検討中。ただ反対派は普段から受け身である事が多いゴーストと閻魔、エレシュキガル、バーバヤガーの四人であるのに対し、『第八の導き』時代から方針を決定してきたプルートーが賛成派であるため、賛成に傾きつつある。
以前は精神体だったため本心では性別なんてどうでもいいシェイドや、『ヒトミちゃんが喜ぶなら』何でもいいジャック、後魂が融合しても熊なベルセルクが賛成派にあっさり影響を受けるからだ。
ただ今のままだと「複数の男女の肉のマネキンが絡まり合った怪生物」が、「魔法少女のコスチュームを着た男女の肉のマネキンが絡まり合った怪生物」に変化するだけになるかもしれないので、プルートー達もすぐになるつもりは無いらしい。
●リクレント 大神
『時と術の魔神』。三人の美女や、老人と青年と少年等の姿を取る神。
神代の時代からズルワーンと頻繁に交流し、よく彼を窘める姿が知られている。その様子だけを見ていると理性的な神格に思えるが、実際はズルワーンと並ぶトラブルメイカーである。
ズルワーンが「トラブルを起こす」メイカーだとすれば、リクレントは「トラブルを創る」メイカー。それは最近ヴァンダルーやザディリスのジョブやスキルでやらかしている、ステータスシステム担当の神々を思えば分かるだろう。
現在リクレントは人間達のステータスシステムを管理しておらず、ステータス、ジョブ、スキルの三柱の神々が隔離された場所で独自に管理運営している。しかし、その神々を御使いから創ったのはリクレント本人である。
そのため三柱の神々が創造主である彼の影響を受けていないはずは無い。
元々人を人格的に導く神というよりも、魔術の象徴としての性格が強い為、見た目よりも好奇心旺盛でズルワーンや他の神に火を付けられると、何処までも熱中してしまう傾向があった。恐らく、ステータスシステムもその成果の一つなのだろう。
勇者アークの魂の欠片を持つヴァンダルーを、ザッカートの後継者として崇めるグファドガーンには特に不満は持っていないが、内心「出遅れた!」と悔しがっていたりする。
自分が先にヴァンダルーを「アークの後継者」として認めていたら、先にアークの名が苗字になったのにと。
しかしそれ以上にヴァンダルーが編み出した【虚王魔術】に関心がある。それに術の神である自分が、新たな術を創りだしたヴァンダルーに対して『アークの試練』とかそんな名称のダンジョンを苦労して作らなくても、言葉をかけるだけでステータスに影響を与える事になるだろうという目算も働いているようだ。
最近は魔法少女について、術を司る大神としてはどうするべきか若干悩んでいる。……将来、自分が司る事に成りそうな気がするため。
●ロドコルテ
今章でやっとヴァンダルーの魂が、生産系勇者達の魂の欠片を使ってかつて自分が練り上げた魂である事に気がついた。
正しい意味で規格外の魂だったので問題が起きないよう魔術が存在しない『地球』に送り込んだのに、それを態々自分で『オリジン』、そして『ラムダ』に送り込んでいた事を知った時には、思わず叫んでいた。
その後今まで危機感が麻痺していた反動か、輪廻転生システムから『ラムダ』を切り離そうとした。『地球』や『オリジン』等複数の異世界も『ラムダ』とシステム上同じ区画に在るが、それらを巻き添えにしても一気に全ての因縁から逃げようと試みる。
神である以前の問題で、言い訳しようが無い自己保身で亜乱達御使いからは反対されるが聞き耳を持たず実行しようとして、更に衝撃の事実を苦痛と共に知る事になる。
ヴァンダルーは自身が転生者である事をロドコルテから受けた仕打ちと共に境界山脈内で話していた為、多くの人々に認知された結果ロドコルテは、『ラムダ』の神の一柱として認知されていた。
そのため『ラムダ』から逃げると、腕を引き千切られるのと同じぐらいのダメージを受ける様になってしまった。
その後彼には相談できる存在、味方がいないため何をどうすれば良いのか分からず呆然自失の状態のまま自身の神域で過ごしている。
ヴァンダルーを殺す事に消極的だった【ペルセウス】の鮫島悠里や【韋駄天】の田中、【ウルズ】のマッケンジーを戦わなければならない状況に追い込むため、ヴァンダルーに対して敵対的な立場にある王侯貴族の親の元に転生させている。
結果、何故か鮫島悠里ことサルア・レッグストンはタロスヘイムに亡命。マシュクザールの息子ジークは隠れヴィダ信者や原種吸血鬼の保護下に置かれる事になった。
ロドコルテにとっては「どうしてこうなった?」である。
【マリオネッター】のハジメ・イヌイが『雷雲の神』フィトゥンに取り込まれた事は知っているが、彼が既にフィトゥンの信者と成っているため、神託も何も送れない状態にある。そのため彼は「どうしようもない」とロドコルテや亜乱達からは放置されている。
【ヴィーナス】のカナコ達三人の行動は、呆然自失に陥ってから起こされた事なので気がついていない。亜乱達は気づいているが、態々ロドコルテに教えるつもりは無いようだ。
●バストランキング
今回からカップ制が導入され、比率を計算する事により巨人種アンデッドのレビア、ジーナ、ザンディアが参加する事が可能になった。
またレギオンは上半身の人格別で参加することになったが、ヤマタは以前と同じく棄権(人格が一つであるため、結局何位にすればいいのか分からないため)。
ダルシアは『生命体の根源』に宿る前の霊の状態での計測結果を基にしている。
尚、レギオンを含めた一部の参加者は肉体の形態を変化させる事でサイズを変動させる事が可能だが、このランキングではそうした事をしていない普段の状態のサイズを計測している。
計測不能&名誉顧問ヤマタ
●ランキング
・I
ベルモンド
アイゼン
レビア王女
クイン(NEW!)
・H
タレア
バスディア
ワルキューレ(レギオン)
ジーナ
ダルシア(霊)
クーネリア
ギザニア(UP!)
・G
アイラ
イシス(レギオン)
イリス
ラピエサージュ
・F
サリア
エレオノーラ
ガオル
リタ
・E
ペリベール
ミューゼ
エレシュキガル(レギオン)
オルビア
・D
カチア
ビルデ
イザナミ(レギオン)
・C
プリベル
見沼瞳(レギオン)
・B
オニワカ(NEW!)
ザンディア
ザディリス
プルートー(レギオン)
・A
バーバヤガー(レギオン)
グファドガーン(憑代)
・AAA
パウヴィナ
旧タロスヘイムの二大巨頭と呼ばれたレビア王女とジーナ、そしてゲヘナビーの女王クインが参入したが、上位陣は僅かな差でベルモンドとアイゼンが一位と二位を保っている。驚異的なのはベルモンドに移植された原種吸血鬼テーネシアの肉体か。
レギオンの女性人格たちも参加したが、最も大きかったワルキューレでも上位陣を脅かすには足りなかったようだ。ウシオニにランクアップした事で体つきが変わったギザニアも、ギリギリ十位に入れなかった程である。
これは現タロスヘイムの上位陣の厚さを表していると言えるだろう。
一方、下位陣……逆方向での上位陣は大きく変動した。それまで独走状態だったザディリスがまさかの四位転落。ザンディアとオニワカには(当人には不本意な事に)競り勝ったものの、バーバヤガー、プルートー、そしてグファドガーンの参入に踏みとどまる事は出来なかったのだった。
……実際の逆方向での一位はパウヴィナだが、彼女は順調に成長しているので数年後には首位をグファドガーンに明け渡す事になるだろう。
●タロスヘイム発展度
・人口 約一万六千三百
グール、アンデッド、ブラックゴブリン、アヌビス、オーカス、巨人種、人種、獣人種、ドワーフ、スキュラ、ハーフエルフ、リザードマン、アーマーン、吸血鬼
ゴーレムやカースウェポンは含まれていない。
●タロスヘイム施設
水銀鏡ゴーレム
探索者ギルド(交換所と配給所、ジョブチェンジ部屋)
ヴィダ神殿(従属神、ズルワーンとリクレントの神像有り)
公衆浴場
各種屋台
公営カジノ
イモータルエントの森(ガンテエント植樹済み スクーグクロー&レーシィー増殖中)
各種ゴーレム工場
モンスタープラント畑
木人訓練場(アルダ側の英雄アンデッド在住)
劇場(完成!)
見る者の心に残る芸術的なペイント(空からでなければ全貌は見えない)
生命体の根源保管用カプセル(NEW!)
B級ダンジョン×2 C級ダンジョン×2 D級ダンジョン×3 E級ダンジョン×1
酒ヤシ栽培用ダンジョン×1(NEW!)
娯楽用ビーチダンジョン建設計画中(NEW!)
デーモン軍仮住居用ダンジョン(ヴァンダルーの地下工房に併設 NEW!)
●沼沢地リザードマン地区
カプリコーン農場
カプリコーン乳加工場
探索者ギルド支部
『五悪龍神』フィディルグとヴィダの祠
精神侵食ストーンサークル
D級ダンジョン×1 B級ダンジョン×1
●沼沢地スキュラ地区
田んぼ
泥湯温泉
スキュラの英雄神メレベベイルとヴィダの祠
探索者ギルド支部
ヒュージカピバラ牧場
魔鴨の養殖場
精神侵食ストーンサークル
転移用極小ダンジョン
●サウロン解放戦線アジト(元スキュラ族自治区)
精神侵食ストーンサークル
闇夜騎士団仮詰所(クノッヘンが移動した事で閉鎖)
自動アンデッド化魔術陣(侵入者リサイクル専用)
D級ダンジョン
転移用極小ダンジョン
闇夜騎士団本詰所(NEW!)
粗製アンデッド軍(NEW!)
●冥魔創道の影響下にある境界山脈内部の国々(ヴァンダルーが直接訪問した国)
ノーブルオーク王国
ザナルパドナ
グール国
ハイコボルト国
ハイゴブリン国
魔人国
鬼人国
ケンタウロス国
ハーピィー国
ラミア国
竜人国
人魚国
ダークエルフ国
『ヴィダの寝所』
・種族紹介 ルチリアーノ著
●鬼人
ヴィダと邪神悪神と融合したザンタークが交わった事で生まれた種族。魔人族とは双子のような関係で二本の角等共通の特徴を持つ。
人間社会では魔人族の一種、若しくはオーガーの上位種だと考えられているが、実際には別の種族である。
素のランクは4。
鬼人は大きく分けて二種類のグループに分かれている。ただ魔人族やアラクネのように産まれた直後から分かれているのではなく、生まれた後ランクアップする内に肉体的な能力に優れる豪鬼と魔術に優れる妖鬼に分かれるため生態的にはほぼ同じで、得意分野が異なるだけであるらしい。
豪鬼は最低でも二メートルを越え、個体によっては三メートルに迫る事もある。全身が鋼のような筋肉に覆われている。
見た目通り身体能力に優れ、高い水準で武術を修めている。
妖鬼は豪鬼よりもずっと細身で、身長は人種から見ると長身ではあるが高くても二メートル強に止まる。
魔術に優れ、複数の属性魔術を使いこなす個体が多い。肉体的には脆弱な訳ではないが、豪鬼よりも下になる。
例を挙げると『六角戦鬼衆』のキドウマルが豪鬼で、テンマ王は妖鬼である。
極稀に始祖のように肉体と魔術両方に優れた才能を発揮する者が現れ、鬼人達はその者を「鬼を超える鬼」であるとし、超鬼と呼び称えているそうだ。
肌の色は様々で、赤や黒、青が多いが白や紫の者もいる。寿命は短くても三百年、長い場合は五百年生きた個体の記録が残っている。不老では無く、個体ごとに差があるようだ。
基本的に人種と同じ割合で子供を産み、同じペースで成長して二十歳で成人とみなされる。
性格の傾向は魔人族に近く戦闘を好み、食の好みでは肉、そして酒を好む。兄弟分である魔人族に憧れる者が多い。
恋愛観では容姿の美しさや財産よりも、強さを第一の基準とする。女性は強い男に瞳を潤ませ、逆に男性は強い女に胸を高鳴らせるのである。
鬼人国では複数のダンジョンを管理するため、そして境界山脈を越えて来るかもしれない外部の人間達との戦いに備えるため国民全員に高い戦闘能力を求めている。
そのため国民として認められる強さが無いと、異性と付き合う事すら不可能である。……尤も、強さ基準を満たさない者は他の国に移住する事になるので、実際には移住先の国で相手をさっさと見つけて結婚する事が多い為弱いと婚姻できないと言う訳では無い。
寧ろ、基準を越える強さを持つ者達が残った鬼人国での競争の方が厳しい場合が多い。
鬼人国では特に結婚制度は採用されておらず、当人達がそれで良いなら一夫多妻でも多夫一妻でも、多夫多妻でも構わない事になっている。しかし実際は強い者が自分と同じくらいか、自分より強い相手に惹かれる為結果的に一夫一妻の夫婦が多い。
非ヴィダの種族を同族にするための儀式は、三日三晩特別な酒と肉のみを口にして複数の鬼人達との宴を過ごすと四日目の朝に頭に二本の角が生え、鬼人として生まれ変わるというもの。
どうやら宴で供される酒と肉、歌や舞全てが儀式の一部になっているらしい。そのため宴に供される酒と肉を盗んでも意味は無い。
オーガー系の魔物をテイムする事に優れた【オーガーテイマー】等のジョブが鬼人独自のものとして知られるが、オーガー自体は亜人型の魔物であり鬼人以外のテイマーでもテイムする事が可能なため、蟲系の魔物を一部テイムできるアラクネやエンプーサ、デーモンをテイムできる魔人族と比べると種族独自のジョブとは言い難いかもしれない。
ただ鬼人にテイムされたオーガーはより従順に成る傾向にあるらしい。
冒険者としての適性は言うまでもないが、高い。鬼人としては平凡な者でも、戦闘能力はC級冒険者に手が届くのではないだろうか。
そう言えば、アラクネの大型種であるギザニアがウシオニと言う種族にランクアップしたが……あれは鬼人に近づいたと考えてよいのだろうか?
経過観察は怠らない様にするとしよう。
●ケンタウロス
『生命と愛の女神』ヴィダが邪神と融合した馬の獣王と交わった結果、生まれた半人半馬の種族。馬の獣人種とも、言えるかもしれない。
寿命は二百年程で、一度の出産で多くの場合は一人、極稀に双子が生まれる。産まれた子供は野生の馬のようにすぐに立ち上がるような事は無く、しかし人種よりは早く十年程で成人を迎える。
素のランクは3で、基本は一種のみ。しかし体格の差が大きく、大柄で力強い者や細身で素早い者、小柄で身が軽い者等がいる。
機動力に優れ、弓や槍、斧等複数の武術の素質を持つ。また、風と土の属性魔術に適性を持つ者が多い。
鎧を着こめば優れた騎兵になり、軽装なら戦場を掻きまわす遊撃兵になるだろう。冒険者としては、下半身が大きい為若干活動の場に制限を受けるかもしれないが。
街中での活動、特に斥候職にはあまり向かないかもしれない。
本来は平原を好むが、境界山脈ではダンジョンの中に王国を築いている。
性格は、粗野で純粋で誇り高い者が多い傾向にある。ただ酒が入ると一変し、泣き上戸や絡み上戸、笑い上戸に脱ぎ上戸と、種族的な酒乱である。
特に異性に対しては奔放に成り、素面の時はどんな堅物でも酔っ払うと途端プレイボーイやプレイガールに変身する。
そのためケンタウロスの宴に軽い気持ちで参加してはならない。普段は彼等も自分達の酒癖の悪さを自覚しているため注意しているのだが、宴の時は遠慮無く酔っ払うまで飲み続けるからだ。
だからか、ケンタウロス国では婚姻の宴の際は酒を口にする事が禁じられている。どうやら過去に様々なトラブルが起きたようだ。
尚、種族的な文化として他種族に跨る事を許すのは深い信頼や友情、そして愛の証明である。これは身体の構造的に無防備な背中をさらすことになるためだと思われる。
非ヴィダの新種族を同族にするための儀式は、残念ながら今は失われている。片親である馬の獣王の祝福を受ける必要があるそうなのだが、その馬の獣王がアルダ勢力によって封印されてしまったためである。
因みに、噂では山岳や崖に適応した山羊のように二つに割れた蹄をもつケンタウロスが存在するという噂があるが、境界山脈内には居ないようだ。
●ハーピィー
『生命と愛の女神』ヴィダが、悪神と融合した鳥の獣王と交わって産まれた鳥の翼と蹴爪を持つ女性だけの種族。寿命は百年程。卵生で一度の出産で一つから数個の卵を産み、十年程で成人を迎える。
空を飛ぶ通常種、飛行できない代わりに大地を素早くかける事が出来る地上種、戦闘に秀でた猛禽種が存在する。素のランクは通常種と地上種が3で、猛禽種は4。
種族的に風属性に素質を持つ者が多く、歌声のような呪文を唱え上空から攻撃魔術を連打する者や、蹴爪を使った空中殺法を得意とする格闘士等、様々な者が存在する。
特に猛禽種はハーピィーの戦士階級で、戦いのプロと言える。
冒険者としてはケンタウロス同様活動範囲に制約を受けるが、魔術を使うかテイムした魔物に乗らなければ空を飛べない我々にとってハーピィーの空からの襲撃を凌ぐのは至難の業だろう。
明るい性格の者が多く、成人後は外見にほとんど変化が無い為内面も若々しい者が多い。
恋多き種族であり、子育ての度にパートナーを変える者も少なくない。
因みに、共通してモテるポイントは卵の世話や歌とダンスが上手い事である。師匠の場合は卵の世話は合格だが、残り二つは不適格だったようだ。
非ヴィダの新種族を同族に変える儀式は、ケンタウロス同様に今は失われているらしい。
●ラミア
『生命と愛の女神』ヴィダが、蛇に似た姿を持つ『毒鱗の邪神』ジュバディと交わって生まれた女性だけの半人半蛇の種族。
寿命は五百年程で、一回の出産で一つ、多い時は三つ程の卵を産む。その後下半身の蛇の部分は脱皮を繰り返しながら、二十歳程で成人を迎える。
素のランクは3で様々な魔術に精通しており、更に生命力に優れる種族で冒険者に成るなら頑健な後衛職として優秀な働きを見せるだろう。
下半身の鱗の色合いのように個体ごとに様々な特徴やスキルを持っており、毒牙や魔眼を持つ者や高い再生能力を持つ者、鎧のように硬い鱗等同種族とは思えない程多様性に富む。
性格は一見陽気で歌と踊りを好む気の良い美女達に思えるが、執着心が強く一度好かれてしまうと離れてくれないそうだ。
人間社会ではその性質を誇張して、好いた男が逃げようとしたら殺してしまう話や、片思いした男の婚約者を殺そうとする逸話が多い。だが境界山脈内では……好いた相手に他の女がいても何らかの手段を用いて非殺傷だが過激な手段で懐に入り込もうとする事が多いらしい。
男の婚約者の方を籠絡して二対一に持ち込むのが、最も多い手段の様だ。
因みに、種族的に酒に弱い。酒を飲むと、すぐに酔って寝てしまう。
更に蛇の下半身を持つため寒さに弱いと思いがちだが、意外な事に多少寒くても問題は無い。これは彼女達の親が蛇の獣王では無く、蛇に似た姿を持つ邪神だからだと思われる。
ラミア国では勇者ヒルウィロウが残した資料にある、伝説のラミア、ヤマタノオロチが武士や忍者のように憧れの対象となっているようだ。
師匠から聞く限り、ヤマタノオロチはラミアでは無さそうなのだが……。
●竜人
『龍皇神』マルドゥークの配下だった龍、ティアマトと『生命と愛の女神』ヴィダが交わった結果生まれた種族。片親が邪神悪神ではないので、ランクを持たない。
しかし頭部には角を生やし、翼や鱗を持つため誤解されやすく、過去には魔物にルーツを持つヴィダの新種族と同様に扱われていた事もあった。
寿命は個体差が大きく、短くて二百年、長い場合は千年以上生きたと伝えられている者もいる。一度の出産で一つの卵を産み、孵った子供が成人するまでの時間はやはり個体ごとに異なる。多くの場合は十五年から二十年程だが、百年以上少年少女の姿を保つ者も存在したそうだ。
片親が龍だけにその力は凄まじく、竜人の戦士一人を倒すのに人種の兵士百人が必要だという言葉もあるほどだ。実際、竜人の冒険者はB級以上に至る事が少なくない。無論、全員が成れる訳ではないが。
性格は思慮深く、冷静である者が多い……らしい。師匠から竜人国での様子を聞く限り、そうでもないような気もするが。
気になったので竜人国の剣士、ローエンから聞き取り調査を行ったところ、「それは恐らく我々竜人が自制心を働かせているからでしょう」との答えが返ってきた。
竜人は美食と酒に目が無く、特に酒は一度飲むと潰れるか酒が無くなるまで飲み続けてしまう。更に惚れっぽかったり好色だったりと、異性に目が行きやすい性質を持つらしい。
そのため、幼い頃から酒や異性で身を滅ぼさないよう自制心を働かせる術を学ぶらしい。
言われてみれば、確かに龍に関する逸話には酒や美女が原因で龍皇神マルドゥークや他の大神に迷惑をかけ、罰せられるものが多かった。その性質が竜人にも受け継がれているようだ。
●人魚
『水と知識の女神』ペリアの従属神、『海の神』トリスタンと『生命と愛の女神』ヴィダが交わって産まれた半人半魚の種族。
竜人同様に誤解されがちだが、ランクを持たない巨人種やダークエルフと同じく魔物にルーツを持たないヴィダの新種族である。
だがあまりにも姿や生態が他の人間と異なるため、迫害の対象になって来た歴史がある。……あるのだが、実際には住んでいる場所が異なり過ぎているため、人魚たちにとってあまり実害は無かったらしい。
人魚たちは浅瀬だけでは無く人間が潜れない深い海や、陸地から遠く離れた外洋でも暮らす事が出来るので、人間の船ではとても追えないためだ。
また一時期不老種族だと考えられており、宝石の涙を流す等と言われていたが、全て迷信である。
寿命は二百年程で成人するまでは大体十五年かかり、その後は適当な時期に老化が止まり寿命を迎えるまでそのままであるらしい。
女性だけでは無く男性もおり、性格は様々。ただ海の中で光る物を見ると本能的に集まってしまうらしい。
また、種族的に声が美しい。
個体毎、様々な魚の特徴を持っており、珍しいが提灯アンコウの人魚も存在するらしい。……【魔王の発光器官】で海中を照らしていた師匠が一度勘違いされたらしい。
冒険者としては下半身の問題で活躍の場が限られるため何とも言えないが、海で人魚達を敵に回して生き残るのは難しいだろう。
尤も、人魚に伝わる特殊な薬、若しくはマジックアイテムを使うと魚の下半身を二本の脚に変える事が出来るらしいが。
3/29日に拙作の時系列表を投稿する予定です。
この度、皆様の応援のお陰で四度目は嫌な死属性魔術師の第二巻が、5月15日発売予定となりました! ありがとうございます。
詳しいことは一二三書房公式ホームページをご覧頂ければ幸いです。




