表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
四度目は嫌な死属性魔術師  作者: デンスケ
第八章 ザッカートの試練攻略編
217/515

閑話25 強くなりたい母、残したい皇帝、読んでほしい転生者達

 カプセルの中で新たな肉体の完成を待つダルシアは、胎児のように穏やかに眠っていた。ヴァンダルーの声を子守唄代わりに……なんて事は無かった。

『走りながら射ろ! 腕も脚も目も休ませるんじゃないぞ!』

『はい先生!』

 今ダルシアは、お花畑で教官の扱きを受けていた。


『ここは神域だ! 今のあんたに肉体は無い、疲労や肉体的限界は全てお前の思い込み、精神的限界のせいだ!

 精神を超越しろ!』

『はい、先生!』

 教官の男……つい先日やっと正式に『生命と愛の女神』ヴィダの英霊に加わったダンピールの傭兵ヴェルドは、ダルシアを容赦しながら扱いていた。


 ヴェルドも生前傭兵団で部下や新入りを訓練していた時は、もっと過酷な訓練を……時には拷問と評した方が相応しい訓練を行って来た。しかしそれをダルシアに行う訳にはいかない。例え、訓練を受ける事が彼女自身の希望だとしても。


 何故ならダルシアがなりたいのは、腕利きの傭兵では無く「我が子に護られるだけではない、強い母」だからである。

(それで、何で俺にお鉢が回って来るんだ? 貧乏クジは生きている間に引き尽くしたはずだと思ったんだがなぁ)

 そう嘆きつつも、ヴェルドは走りながら弓を射るダルシアを観察してある程度満足していた。


 呑み込みが早い。流石精神、それも人間の限界を越えつつある精神のみの状態だ。当人のモチベーションも高いし、この分なら十カ月を過ぎる前にただのダークエルフだった頃とは比べ物にならない程強くなるだろう。そうヴェルドは予想していた。


 少なくとも、当時の『五色の刃』に捕まるような事にはなるまい。


『次は武技を使え! ここは現実じゃないから魔力や周囲への影響は気にするな、的を射る事だけ考えろ!』

『はいっ、先生!』

 【速射】や【連射】、【曲射】、【螺旋射ち】、【影矢】……どれも5レベル以下で使えるようになる武技だが、それを連続で、走りながら的を正確に射抜く腕は、中々見所がある。


『撃ち方止め、休憩!』

『はいっ! ……ところでヴェルド先生、精神だけなのに休憩の意味があるのかしら?』

『それがある。精神的な疲労を覚えるなと言っても、結局は無理だからな。出来るのは、意識を逸らして無視する事ぐらいだ。お前さんも覚えがないか?』


 死後、半英霊として長く『ヴィダの寝所』で彷徨っていたヴェルドは、精神的な疲労は蓄積していく事を経験から知っていた。アストラル系のアンデッドと違い、下手に正気を保っているからこそ疲労に蝕まれる。

『ごめんなさい、霊だった時は疲れると直ぐに眠っていたから』

『まあ、それが健全だからな。とりあえずお茶にするか』


 ヴェルドは手を翳すと、その下にお茶のセットと焼き菓子が出現した。

 これも実体の無い幻のような物だが、香りと味も再現されているため摂取する事で精神的なストレスを解消する事が出来る。


『あ、だったらこっちにしません?』

 だがダルシアが手を振ると、そこにランチボックスに入ったサンドイッチやオニギリ、そして緑茶が出現する。

『ヴァンダルーが再現した地球の料理なの。味や香りも、私に分かるように五感を共有してくれたから、先生の焼き菓子みたいにここでも食べられるのよ』


『……そ、そうか。じゃあ、御相伴にあずかろうか』

 普通、御使いか英霊でも無ければ神域で記憶から物品を再現する事は出来ないのだが。内心の驚きを隠しつつ、ヴェルドは適当にオニギリを幾つか食べた。

 久しぶりの米の食感は悪くは無い。


『食事が終わったら、次は別の教官役と格闘術と短剣術の訓練だ。その後は筋力トレーニングだな。魔術の制御は更にその後になる。あまり食い過ぎるなよ。思い込みで腹が重くなるから』

『でも、今筋力トレーニングをする事に意味はあるの? 精神だけなのに』

 精神だけの状態で腕立て伏せや腹筋運動をする事に疑問を覚えたダルシアに、ヴェルドは『普通は無い』と答えた。


『だが、あんたは別だ。『生命体の根源』で肉体を創っている最中だからな。あれは魂に適応する肉体を創る事が出来る。

 だからここで筋力トレーニングをして筋力が上がったと魂が認識すれば、後は『生命体の根源』がそれを肉体にフィードバックしてくれる』


『そうなの!? 私が思っていた以上に凄いのね、『生命体の根源』って』

『ああ、だから筋力トレーニングも弓術の訓練と同じくらい頑張ってくれ』

 そう言って、想像以上に美味いオニギリを齧るヴェルドの背後に複数の人影が現れた。


『お待ちなさい、ヴェルド。そろそろ我々がダルシアさんの教官になる時間ではありませんか?』

『我々を差し置いて仕切るとは……新参者の分際でなんて羨ましい』

『そうだそうだっ! 祖先の兄弟姉妹には敬意を払え!』


 騒ぎ立てる者達に、ヴェルドはうんざりした顔になり、ダルシアは『ど、どうしましょう?』と笑みをやや引き攣らせた。


『母にとって手料理の技術は必要不可欠! この『竈の女神』デルボラが、神の包丁捌きを伝授して差し上げましょう!』

『何を言う、強くなるのならこの『競争の神』リーヴにお任せを。過酷な生存競争でも生き残れる闘争心を授けましょう!』

『この原種吸血鬼エルペルが、とりあえず何か教える!』

『じゃあ、私は両腕の翼と蹴爪を使った空中格闘術を!』

『あ、じゃあ私は尻尾を使った房中術等を。ダルシアさんのお子さんはうちの孫のゴドウィンと仲が良いし』


 中年女性の姿をした女神や獣の頭蓋骨を被った男神、少年の姿の原種吸血鬼にランク13以上に至ったハーピィー、そしてサキュバスを見回してヴェルドは笑顔で手を振った。

『散れ、神プラスアルファ共』

『酷いっ! 仮にも神に向かって!』


 しっしと手を振るヴェルドにすぐさま抗議の声を上げる神々だが、彼の態度は変わらなかった。

『喧しい! 神だったら乞われた時だけ応えろ! 不本意だが教官役はもう決まってんだ!』

 吠える様なヴェルドの怒鳴り声に、『わ~っ、ヴェルドが怒った~!』と逃げて行く。通常、英霊は人々に神々のように尊敬される。しかしその立場は一段下のものに留まるのだが、彼等の関係は対等のように見えた。


『暇を持て余しやがって……遊ぶなら他でやれ、神々』

 弱肉強食による厳しい上下関係が存在する魔王軍やその残党、そして役割ごとに秩序と規律を守る事が求められる厳格な父系社会のアルダ勢力とヴィダ派は違う。


 個々の性格にもよるが上下関係は曖昧で、それを良しとするところがある。それは元傭兵のヴェルドも気にいっているのだが……これで大丈夫なのかと思わなくもない。

『あの……ヴェルド先生』


『ん? ああ、あの方々は何時もあんな感じだ。気にする必要は無いぞ。本気で包丁捌きやら房中術やらを教えようと思っている訳じゃ無い。ジョークみたいなものだ』

 不安げな様子のダルシアを安心させようとするヴェルドだが、彼女の不安は別の所にあったようだ。


『私、翼とか蹴爪とか、尻尾が生えるのかしら? それが嫌って訳じゃ無いけれど、あまり身体の形が変わるとバランスも変わるし……今やっている訓練が無駄になるんじゃないかって』

 どうやら、不安なのは今育っている新しい身体についてらしい。


『それは……』 

 ヴェルドもそれに関してはどう言っていいか、すぐには思いつかなかった。生前は歴戦の傭兵だった彼も、流石に形態が人型から大きく外れた者に戦闘訓練を施した経験は無い。


 だがヴェルドが言葉を絞り出すより先に、神域の本来の主が姿を現した。

『大丈夫ですよ、我が子ダルシア』

 温かな光を纏ったヴィダは優しげな声をダルシアにかけた。


『ヴィダ様!』

 流石に大神を前にすると、ヴェルドも佇まいを正した。

 実はダルシアの精神が神域に在るのも、ヴェルドが彼女の教官役になっているのも全てヴィダの意思によるものだった。


 そもそも、精神だけ神域に招いてそのまま訓練を行うなんて前例が無い事だ。それを行っているのはダルシアの強くなりたいという希望と、そして肉体が完成して復活するまで待って時間を無駄にする事が出来ないというヴィダ側の事情があった。


 リクレントとズルワーンからの情報に拠ると、近々アルダが本格的に動き出すらしい。『五色の刃』の面々に試練を与えて強化する以外にも、様々な手を打つはずだと。

 そのため、復活してから訓練を積んでいたのでは間に合わない可能性がある。


 ヴィダがそこまでダルシアの為に動くのは、彼女がアルダ勢力との戦に勝利するための鍵だから……という訳では無い。『生命体の根源』で身体を創っている最中である事や、『ヴィダの血結晶』を使った事で、彼女は人間でありながら神域で訓練を積む事が出来るようになったから、やっておこう。そんな感覚である。

 十万年前とは大分状況が違うとは言え、以前自分達を全滅手前まで追い詰めた相手が本格的に動き始めたのだ。自分達も打てる手は全て打っておきたいのが人情である。


『大丈夫とは、私がどんな形で復活するか女神様は分かるんですか?』

『ダルシア、この世界にはスキルがあります』

 瞳を期待に輝かせるダルシアの質問に答える代わりに、別の話題を振った。


『スキルは、魂に刻み込まれます。だから精神がしっかりとした形を持つこの神域での訓練によって、スキルの獲得と習熟に必要な熟練度は蓄積され、完成した身体に戻った時必ずあなたの努力に応じた数字を出してくれるでしょう。

 そしてスキルの補正があれば、少し身体の形やバランスが変わったりしても大丈夫です。すぐ慣れます』


『ええっと、それは嬉しいですけれど……つまり?』

『私にもあなたがどんな肉体で復活するか分からないの、ごめんね♪』

 エヘっと舌を出すヴィダに、ダルシアは足を滑らせたかのようによろめいた。

 これは怒っても良いのではないかと、黙って聞いていたヴェルドは思った。


『あらら……でも女神様でも分からないのなら、もう気にしても仕方ないわよね!』

 しかしダルシアは怒るどころか、不安を吹っ切ったようだ。


『前向きなのは良い事だ。でも、我々もそろそろ境界山脈内に入りたいのだが。ロドコルテも妙な動きをしているし、カレー食べたいし』

『ズルワーン……』


 ヴェルドが背後から聞こえた声にギョッとして振り返ると、そこにはダルシアが出したオニギリを何とか食べられないかと四つの頭で悪戦苦闘している『空間と創造の神』ズルワーンと、それを半眼で眺める『時と術の魔神』リクレントの姿が在った。


『まあ、二人ともまた来てくれたのね。本当はお茶でもご馳走したいところだけれど……』

 そう言ってヴィダが笑顔を曇らせる。境界山脈に神々が張った結界によって、ズルワーンとリクレントは彼女の神域に幻の様な状態で現れる事しか出来ないのだ。


 二柱の大神はそれぞれ『仕方あるまい』と答えると、話題を変えた。

『アルダ勢力の動きが活発になっているのは前も伝えたが、妙な場所に戦神や守護の神を配置している。ボティンやペリアが封印されている場所かもしれないが……何故そんな事をするのか分からない。まさか、ヴァンダルーから守ろうとしている訳でもあるまいし、何かの囮か? いや、それにしてもあからさま過ぎる。魔王軍残党に気がつかれたら……いや、既に眼中に無いのか?』


『リクレント、話の途中で考え事に集中するのはあなたの悪い癖よ。それに考えが合理的過ぎるわ』

『然り。今のアルダは以前と異なり、冷静な様で疑心と感情で動いている。アルダの先を読むつもりなら、錯乱した心理を読まなければ自分の足を引っ掛ける事になりかねん』

『ズルワーン、真面目に話してくれるのは良いけどオニギリにじゃれつくのは止めて。私の子達が戸惑っているわ』


 流石に大神同士の会話に割って入る事が出来ないヴェルドは、とりあえず黙って顔を伏せていた。

一方、ダルシアは『今度ヴァンダルーにお供えする様に頼み……そうだわ、復活したら作り方を教えて貰って一緒に作ればいいのよ! 出来たらお供えしますね!』とズルワーンに話しかけていた。

どうやら、幾度もあった神々との遭遇ですっかり慣れたらしい。


『マジで!? あ、でも結界越しで受け取るお供え物は、神域で再現できないんだよな~』

『ズルワーン……それはともかくグファドガーンは姿を現していないのか、我が姉よ。あの新しい兄弟の手を借りれば、我々も結界の中に入る事が出来るはずなのだが』

 グファドガーンは、『ザッカートの試練』ごと境界山脈の中と外を出入りしている。その力を借りれば結界をすり抜ける事も可能なはずだった。


 しかしグファドガーンはまだ一度もヴィダの神域を訪ねていない。それどころか、かの神はヴァンダルーの工房からほとんど動こうとしない。

 そのため、リクレント達は彼……彼女とコンタクトを取れずにいた。


『元々一か所に籠もりがちな性質の神だから……それに、今はヴァンダルーに会えてはしゃいでいるんだと思うの』

 はしゃいでいると言うヴィダの言葉に、ダルシアが『えっ!?』と声を上げる。彼女の記憶ではグファドガーンは常に慇懃な態度を崩さなかったので、驚いたようだ。


『……ならば仕方がないか。暫くは結界の外でアルダに見つからない程度に情報収集に務めよう』

『また神託を出すのも、苦しいし』

 だがリクレント達には「はしゃいでいる」で通じたらしい。彼等は勇者ザッカートをグファドガーンが信仰しているのを知っているのだ。


 そう、信仰である。


 異世界から現れたとは言え神が人間を信仰すると言うのも変な話だが、グファドガーンの場合はそうとしか言いようがない。

 グファドガーンが今までヴィダ派に属していたのも、境界山脈内のヴィダの新種族達に便宜を図って来たのも、全てヴィダがザッカートを選んだ女神だからである。


 そのため実はグファドガーンは神々に対してぞんざいな態度を取る事が多く、ヴィダ派の神々の間では「有能な困った奴」という評価をされていた。まあ、ヴィダ派にはそんな神々が珍しくないので特別に問題視されている訳では無いのだが。


『とりあえず皆、ヴァンダルーが誰かの神域に来たらグファドガーンにこの事を伝えてね。

 じゃあダルシア、そろそろ訓練を再開しましょう。ヴェルド、よろしくね』

『はい、ヴィダ様っ! よろしくお願いします、ヴェルド先生』


 ニコニコと微笑む自らの主と、恐らく将来自分の上に立つだろう生徒に溜め息をついた。

(これじゃ、俺が扱かれているみたいじゃないか)




 人気の無い古ぼけた屋敷で、『迅雷』のシュナイダーはその野性的だが端正な顔を盛大に顰めた。降ろしたての靴で馬糞を踏みつけたとしても、ここまで顔を歪めはしないだろうという程に。

「お前の遺言状に、息子だと?」

 現皇帝マシュクザールの、芸術品のように整ったハーフエルフの美貌を睨みつける。だが、彼の表情は穏やかで怯えや緊張した様子は見られない。


「そうだ。近いうち、余は帝位を追われ良くて病気療養の名目で幽閉され頃合いを見て『病死』させられるだろう」

 そして、自分が辿るだろう悲劇的な運命を話す時もそれは変わらなかった。

「貴い身分の連中を退場させる時の常套手段だな。一応聞くが、悪い場合は」

「公開処刑であろうな。恐らく火刑だろう」


「そいつは最高だな。その時は見物に行ってやるよ」

 シュナイダーはそう言うと、懐のアイテムボックスから取り出した葉巻……では無くスティック状に形を整えた野菜を齧った。

「……何故根菜をこの場で齧るのだ?」

「野菜は健康にいいんだよ。知らねぇのか? 後、俺は煙草はやらないからやるなら一旦部屋を出ろよ、お前等」


 部屋にいるのはシュナイダー以外にはマシュクザール一人だけ。だと言うのに「お前等」と言った彼の言葉に、僅かだが部屋の中の気配が乱れる。

「流石だな。『十五剣』や『柄』とは別だが、余の『影』に気がつくとは。『王殺し』のスレイガー程ではないが、隠形には優れているはずだと思ったが」


 大国の皇帝ともなれば、常にその身を守る影の者が存在する。それがこの屋敷にもついて来ているのだ。


「そんな事より、どうして帝位を追われるような羽目になる? サウロン領の一件程度じゃ、そこまでの影響は無ぇだろう、名君さんよ」

 だがマシュクザールの質問には答えず、シュナイダーは話を続けた。

 シュナイダーが知るマシュクザールは、アミッド帝国の国民の多くを構成する人間にとって名君と評するに相応しい治世を行っている。


 少なくとも、民草からはそう見えるだろう。


 定められた税しかとらず、戦争でもつい最近サウロン領から撤退した時とミルグ盾国に行わせた遠征以外では負け知らず。魔物の暴走を配下に命じて鎮圧し、山賊や海賊等の犯罪者を取り締まらせて治安を守っている。

 歴代皇帝と比べて生活は質素な物で、妻も少なく後宮は彼が帝位に就いてから倉庫代わりに使われるようになった。

 そしてどうしようもない馬鹿は貴族だろうと処断し、シュナイダーのような者がそうした馬鹿貴族に働いた行いには赦免を与える。


 庶民の味方で、話の分かる、何よりも美形な皇帝陛下だ。


 実際には妻が少ないのはマシュクザールがエルフの血を引く為に長命で、今子供を作っても人種に生まれついた場合寿命の関係で後継者に成らないから。貴族を処断するのは、増え過ぎた貴族の間引きと他の貴族への引き締め、そして民へのパフォーマンス。

 シュナイダーを赦免するのは……下手に罰しようとすると軍に甚大な被害がでるから。それぐらいなら赦免の代償として、厄介な災害指定種を狩らせた方が帝国にとって有益だからである。


 そうした裏の面も含めて、少なくとも帝国国民としては良い為政者の筈だ。貴族達にとっても、積極的に追い落とす理由は無いはず。シュナイダーのような隠れヴィダ信者や、ヴィダの新種族達は別として。

 だが、その場合はマシュクザール個人だけでは無く、アミッド帝国とその属国全てが追い落とす対象だが。


「実は……アルダ大神殿の教皇が代替わりをする事に成った。神の意思でな」

 その理由を、マシュクザールは指で眉間を押さえながらシュナイダーに告げた。

「一週間ほど前か、お前が知っている故マルメ公爵の孫の一人、現マルメ公爵の妾の子エイリークが神託を受けたと言い出した。何でも、偉大なるアルダから『教皇に就任せよ』と告げられたらしい」


「……幻聴じゃねぇのか? じゃなきゃ馬鹿なホラ吹きだろ」

「知っての通り、『神託を受けた』と言い出す詐欺師は今まで数え切れない程いた。そのため、本当に神託を受けたのか真偽を判別するマジックアイテムが大神殿にある」

 神託を本当に受けたか判別するためのマジックアイテムで、その的中率は確かだ。歴代の教皇も、受けた神託の内容を発表する前には、そのアイテムを使って真偽を判定している。


 ただ、流石に受けた神託の解釈が正しいかまでは判別できないのだが。

「調べた結果は、白。エイリーク・マルメは確かに神託を受けていた」

「ほほぅ、それじゃあ教皇交代か?」


「流石にそこまで話は進まんよ。神託を受けたのは確実だが、その解釈が正しいかの判別は出来ないのだからな。ただ、エイリークはこれが神の意思である事を示すと神託にあった預言を告げた。

 来年の一月、日蝕が起きるそうだ」


 太陽は『炎と破壊の戦神』ザンターク、『生命と愛の女神』ヴィダ、そして『法命神』アルダが司っている。


「帝室に仕える賢者達に調べさせたが、その時期には本来日蝕は起きないそうだ。エイリークの告げた預言通りになれば、神の意思の証明になる。

 今まで教皇の選別を人間が行って来たが、神々から直接指名を受けた少年を蔑ろには出来ん。エイリーク教皇の誕生だな。そして、余は遠からず帝位から追い落とされる事に成るだろう」


 何故そうなるのかと、シュナイダーは訊ねなかった。

 何故ならマシュクザールは歴代の皇帝の中で最もアルダ大神殿を抑えつけて来た皇帝だからだ。

 そんな皇帝を、信者側の都合や法を無視して直接教皇を指名したアルダが放っておくとは考え難い。

 マシュクザールも大人しく追い落とされるつもりは無いだろうが、相手は国教であるアルダが直接選んだ教皇だ。どう考えても形勢は不利になる。


 神よりマシュクザールを糾弾する神託を受けたとエイリークが言えば、それだけで名君から国賊に転落しかねない。だが帝位を次代に交代させるだけならまだしも、謀殺まで指示するだろうか? 仮にも秩序を司る神が。

「そうは言うが、アルダがそこまでするのか? テメェは俺がガキの頃から皇帝をやっていただろうが。アルダがテメェを邪魔に考えても、今になって強引に排除しようとするとは俺には思えないんだが。

 それに、教皇と皇帝は違うだろうが。あんたを排してこの国をどうするってんだ?」


 教皇はアミッド帝国のアルダ信者の頂点であり、他の国のアルダ勢力の信者達からも尊敬を集めている。その影響力は計り知れない。しかし、結局教皇が君臨する神殿は信仰の場であり世俗からは離れている。

 その教皇が神の名で、帝国の政治と軍事の頂点である現皇帝を廃し、新たな皇帝を選ぶ。その瞬間、帝室は神殿の影響下に置かれるのだ。


 だが神殿の神官たちに国家運営が出来るとは思えない。マルメ公爵の血を引くエイリークにしても、妾の子でまだ未成年の少年だ。とても無理だろう。

 帝国貴族達の中にも、神殿の力が大きくなる事に反感を覚える者もいるはずだ。


「門外漢の俺にもわかるぜ。帝国の政治は乱れ、荒れるってな。まあ、俺にしたら好都合……って程でもないか」

 マシュクザールもシュナイダーに同意見だったのか、「そうであろうな」と頷いた。

「だが、それがアルダの意思かもしれん。国とは人の集まりだが、信者を纏める国は我がアミッド帝国でなければならない理由が、神には無い」


 国が荒れて結果的にアミッド帝国が滅亡しても、信者達が次の国を興せばアルダにとってはそれで良い。神にとって国とは、代わりが利く程度のものなのだ。

 そのマシュクザールの発言に、隠れていた「影」やシュナイダーですら動揺を覚えた。


(だが、考えてみれば当然か)

 歴史上、今まで数え切れない程の国が興り、そして滅亡を繰り返してきた。神々はその国々で熱く信仰されたが、人間同士の争いで特定の国に神々が肩入れした事は今まで一度も無い。神々から見れば王侯貴族も、貧民の子も信者の一人でしかないのだ。


 アミッド帝国程の規模になると神々にとっても無価値という事は無いだろうが、何か大きな目的の為なら代償として切り捨てる事も考えられる。


 そして、その大きな目的にシュナイダーは心当たりがあった。

「ヴァンダルーか?」

「ヴァンダルーであろうな」

 マシュクザールもあっさりと頷いた。そう、アルダ達神々はヴァンダルーを倒す為の計画に使うため、アミッド帝国を使い潰そうとしているのだ。


「っで、遺言状と息子って言うのは?」

「余が抵抗虚しく追い落とされた時の、非常手段だな。帝国が乱れた時、神殿に反感を持つ人間達を纏める為の傀儡に使えるだろう」


「上手くすれば、帝国の名と皇帝の血統が残るって魂胆か。俺としても傀儡の皇帝を立てて帝国をアルダからヴィダに鞍替えさせる絶好のチャンスだな。邪魔な奴は混乱に乗じてあらかたぶっ殺せばいいし。

 合理的だが……俺があんたの息子を殺さないって何故思う? 俺が合理主義者に見える訳でもないだろうが」


 シュナイダーはアルダ信者であっても、必要の無い犠牲者は出さない方が良いと考えている。だが、これまで互いに利用し合っても来たがマシュクザールが彼にとって敵である事に変わりは無い。

 そもそも、マシュクザールの言葉通りに踊るのは気に食わないし危険だ。


 何故ならこの名君は、帝国の利益と存続の為なら自分の息子でも切り捨てる冷血な人物だからだ。


「ふむ、その質問に答えよう。実は……その息子と言うのは余の隠し子で、既に貴様が保護しているからだ」

「……ちょっと待て。隠し子はともかく、俺が既に保護しているだと!?」

「もう三年前になるか……悪漢に襲われている身重の女を助けた事を覚えているか? その女の子供の父親が余だ」


「はぁぁあああ!? お前がジークの父親だと!? マジで言ってんのか、テメェ!?」

 マシュクザールが言った身重の女に覚えがあったシュナイダーは、思わず立ち上がって怒鳴り声を上げた。

 あれはたしか、スラム街と普通の市街の境目での出来事だった。ある夫婦が麻薬中毒の強盗に襲われていたのを、通りがかったシュナイダーは助けた。


 しかし夫の方は既に息絶えていて、妻の方は大きな腹を抱えて、もうこの子と一緒に奴隷に堕ちるしかないと泣きだしてしまった。

 そこでシュナイダーは未亡人に成った彼女を実質経営している施設で保護し、その後紆余曲折あって今では立派なヴィダ信者の仲間としてヴィダの新種族の隠れ里で生まれジークとゾッドが名づけた息子と共に生活している。

 ……尚、現在、第二子妊娠中。


「なんでそうなるんだ!? あいつの前の旦那の死体は俺も確認したし、嘘をついている様子は無かったぞ!?」

 食ってかかるシュナイダーに、マシュクザールは涼しい顔をして答えた。

「女の方は謀反を企んだ貴族の娘で、他の幼い弟妹の命を引き換えに協力させた。帝室が管理する特殊な呪いで記憶を改竄したから、彼女に嘘を言っているつもりは無いだろうな。

 夫役と強盗役は、それぞれ生け捕りにした山賊だな。比較的人相が悪くない方を殺して夫役に、もう片方を麻薬漬けにして犯人に仕立て上げた」


 非人道的な行為を平気な顔で打ち明けるマシュクザールに、周囲で彼を守る影たちでさえ内心引いていた。主君である彼が、罪悪感の欠片も覚えていない事を彼等は分かっているからだ。


「何年もの時間とそれなりの予算をかけた作戦だ。貴様が見捨てていたら無駄になる所だったが、仮にも『生命と愛の女神』の信者なら身重の母親を助けない確率は低いだろうと考えた。

 こうして余は当時帝国を打倒しうる最有力候補の懐に血族を送り込む事に成功した訳だ。後々母子ともに利用するつもりだったのだが……こうなるとは流石に予想外だ」


「テメェ……やっぱりこの場でぶち殺す!」

「落ち着けっ! こいつの推測が正しいなら、殺してもアルダの思う壷だぞ!」

「そうよっ! 気持ちは分かるけどっ! 凄く分かるけど!」

「その通りです、シュナイダー殿……この腐れ外道の命は私の手で直接断つ!」

「リサーナっ、シュナイダーじゃなくてゾッドの方を抑えて!」

 激怒したシュナイダーを、魔術等で隠れていたドルトン達が現れて羽交い絞めにする。


 だが何故かシュナイダー以上に原種吸血鬼のゾッドが激高してマシュクザールに襲いかかろうとする。


「これは、そろそろお暇した方が良さそうだ」

 そう言うと、マシュクザールは持ってきていたアイテムポーチ……見た目以上に物品を収納できるマジックアイテムを置くと、ゾッド達が仲間によって押さえられている間に席を立った。


「遺言状と息子の身の証しになる物、それに依頼料はその中だ」

 そしてそう言うと、影が【転移】の魔術を発動させてマシュクザールはまんまとシュナイダー達の前から姿を消したのだった。


「どうやら、我が一族の中で最も生き残りそうなのは余が顔も見た事が無い息子のようだ」

 そう独り言を残して。




 サウロン公爵領の旧スキュラ自治区の外周部では、ヴァンダルーによって創られた粗製アンデッド達の軍勢約三千が厚い警備網を敷いていた。

 かつてはただのゾンビやスケルトンソルジャー等、ランク2や3の者もいたが、ローテーションでスキュラ自治区にあるD級ダンジョンでレベリングを行い、今では殆どの者がランク5以上の強力な魔物と成っている。


 この防衛力をすり抜けるには、生半可な腕では不可能だろう。

 だが外周部に近づくだけならそれほど難しくは無いようだ。


『何だぁ? これは……ちょっと解いてみろ、カラダぁ』

『グギャギャ?』

 ファントムナイトが、相方のゾンビバーサーカーに指示を出す。かつては自分の肉体に勝手に宿ってアンデッド化したこのゴブリンを忌々しく思っていた彼だが、今ではすっかりコンビとなっている。


 ゾンビバーサーカーはファントムナイトが指差した木の枝に巻かれた、白い布を解く。しかし首を傾げてそれをそのままファントムナイトに見せた。

 布には、二種類の文字が書かれていた。


『手紙かぁ? ヴァンダルーへ……俺達の主宛で、他には……なんて書いてあるんだ、これは?』

 手紙にはオリジンの、ヴァンダルーが捕まっていた軍事研究所があった国の言葉で『亡命を希望したい、【ヴィーナス】、【ヘカトンケイル】、【アイギス】』と書かれていた。




・ジョブ解説:ルチリアーノ著


 最近師匠が益々非常識なので、基本的な知識を振り返ろうと思う。今日は、魔術師ギルドや冒険者ギルドでのジョブに関する知識についてだ。


 まず、ジョブとは何なのか? 現代では自らの人生の進路の選択であると定義される。

 何故ならジョブに就く事で、そのジョブに関するスキルの獲得補正を得る事が出来るからだ。料理人に成りたければ【料理】スキルが必須だから、ジョブチェンジの際【料理人】ジョブに就くのは当然だろう。


 こう説明すると師匠とレギオンは首を傾げるのだが。どうやら目的の職業に就くのに必要な技能を手に入れるために、ジョブに就くというのが異世界の感覚では奇妙に感じるらしい。まあ、異世界にはジョブやスキルが存在しないそうだから、そのせいだろう。


 それはともかく、生産系ジョブに就く一般人だけでは無く、戦闘系ジョブに就く冒険者もジョブ選択の重要性は人生を左右する。【見習い戦士】や【見習い魔術師】、【見習い職人】等の汎用ジョブはともかく、【パン職人】や【剣士】等の専門ジョブと成ると受けられるスキル補正やジョブ効果の範囲が狭いからだ。

 つまり、潰しが利かないのである。


 【パン職人】や【剣士】にジョブチェンジした後に、自分がその職に向いていない事に気がついても次のジョブチェンジまで他のジョブに就く事は出来ない。

 まあ、似たような業種……【パン職人】であれば同じ料理人系の仕事になら就けるだろうし、【剣士】にしても別に槍や斧が装備できない身体になる訳でも無いから、この例の場合そこまで致命的な事にはならないだろう。


 ただ戦闘系ジョブから生産系ジョブに進路を変える様な、大幅な人生設計の変更は大変だから、注意する様に。……師匠のように戦闘系ジョブに就きながら生産系スキルを幾つも獲得してレベルも上げている者は、世界的な例外なのだ。


 次にジョブにおけるスキルの獲得補正とジョブ効果だが、これらはジョブチェンジしてもそのまま引き継がれる。だから同じ系統のジョブを重ねると、その分野ではスペシャリストに成る事が出来る訳だ。あまりやり過ぎると専門外の事が何もできなくなるので、ある程度幅を持たせるのが普通だがね。


 そのジョブチェンジの数だが、平均的な人種の一般人が人生で死ぬまでに経験する回数は、職業とジョブにもよるが四回だと言われている。先ほどから私が例として挙げている【パン職人】なら、【見習い料理人】→【料理人】→【パン職人】→【名パン職人】と成る訳だ。

 才能がある者や師匠に恵まれた者は、さらにその先の【マスターパン職人】等のジョブに就く事も可能だ。


 師匠やその側近であるエレオノーラやザディリス、ヴィガロと比べると少なく感じるだろうが……レベルの上がり難い生産系ジョブで、しかも成長の壁に何度かぶつかりながらだからこんなものである。

 尚、四度目のジョブチェンジを経験する頃には普通の者は四十代前後に成っている事が多いらしい。


 国によっては徴兵制度で【見習い兵士】に強制的にジョブチェンジさせて訓練を積ませる事がある。この場合は平均回数が五回になるわけだ。

 寿命の長いドワーフの場合はこれより更に二回程、更に長命なエルフの場合は倍程に増える。ただドワーフとエルフは一般人でも戦闘系ジョブに就く事があるので、純粋な意味での一般人では無いが。


 そして以下は冒険者の場合だが、冒険者の場合は依頼の途中で死ぬ事が少なくなく、上級の者に成ると貴族に仕えたり、貴族その物に成ったりしてギルドでも詳しい情報を調べられないので、人生で何回ジョブチェンジを経験するのかの平均は出せそうにない。


 なので、冒険者ギルドの等級ごとに平均値を私の知識と偏見で記しておこう。


●G級とF級


 冒険者ギルドに登録したばかりの新人と、E級昇格への訓練期間にある者達なので、ジョブチェンジを経験していない事も多い。


●E級


 冒険者らしい冒険者に成りつつある段階。基本的にジョブチェンジの数は一回程。


●D級

 冒険者としては中堅で、大体二回から三回ジョブチェンジを経験した者が多い。早いものはこの段階で成長の壁にぶつかる。


●C級


 冒険者としては中堅から頭一つ飛び抜けた状態にあり、冒険者だった頃は私もこの等級だった。

 ここまで上がるのに一回以上成長の壁を乗り越えており、ジョブチェンジを経験した回数は三回から五回程の者が多い。


 ただ中にはB級へ昇級して面倒な上流階級との付き合いをしたく無いという者が、故意に留まっている場合がある。その場合は平均を大きく超えるジョブに就いている場合がある。


●B級


 普通に英雄だろうね。少なくともアースドラゴンやロックドラゴンを退治できるし、運にもよるが爵位が貰える程度の手柄を立てる事は可能だ。成長の壁も複数回越えているだろうし、その際に必要な忍耐力や、培った経験は重要だ。

 ジョブチェンジの回数は最低でも五回以上。多い場合は七回程だと思われる。


●A&S級


 ジョブチェンジを七回以上経験しているだろうという事以外分からない。A級以上となると、冒険者であると同時にその国家にとっても重要な人物なので、情報が殆ど開示されないのだ。

 個人的な知り合いならある程度推測できるが、私にはいなかったのでね。


 S級の場合は、正確な情報は無いが……十回はジョブチェンジを経験しているのではないだろうか?

 一応、伝説に残っているS級冒険者の何人かは逸話としてジョブの数が記録に残っている人物もいる。しかし、大体は眉唾で……いや、師匠のような存在がいるから、そうとも言い切れないのか?


 とりあえず、生前A級冒険者だった『剣王』ボークスと『癒しの聖女』ジーナは八回、S級昇格間違いなしと言われていた『氷神槍』のミハエルは十回目のジョブチェンジを行ったばかりだったらしい。

 あ、今気がついたがジョブの数だけなら私もA級だな。




 これらの事から考えれば、如何に師匠とその周辺が規格外なのか分かるだろう。何故他の冒険者が師匠達のようになれないのかについてだが、誰だって命が惜しいからだ。

 師匠達は成長の壁にぶつかる度に格上の相手を倒したり、連日ダンジョンで高ランクの魔物を倒したりしている。それを普通の冒険者がやると、高い確率で命を落とすのである。


 常に命の危険がある冒険者稼業だが、冒険者達は一部の戦闘狂以外日々の生活の為に戦っている。自分の手に余る危険は避けるのである。




 以上の情報は私の個人的な意見であり、実際には当てはまらない例外が数多く存在するだろう。

 それに冒険者ギルドで「五回以上ジョブチェンジしているからC級昇格」というような事はまず起きない。何故なら、ジョブの数を重ねるだけなら実は難しくないからだ。


 極端な話だが、【見習い戦士】から【見習い魔術師】、【見習い盗賊】とレベルを上げるのが容易い見習い系ジョブに繰り返し就けば、これだけで三つのジョブを経験した事に成る。

 ただ実際の実力は、広く浅く色々な事が出来る新人程度で、D級冒険者には全く敵わないだろう。


 ジョブ毎に能力値の成長率や獲得に補正がかかるスキルやその有効さは異なる。それに、その分野への研鑽を積み実戦経験を重ねる事が何よりも重要だ。

 その事を忘れないように。


 尚、ヴィダの新種族……特に魔物のランクを持つ長命種族の平均は取っていない。タロスヘイムで採用されている探索者ギルドではまだしっかりした等級制度が導入されていないから、あまり意味のあるデータに成らないからである。

3月21日に八章キャラクター紹介、25日に種族紹介を投稿する予定です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
ここまでが14巻ですね~、購入させて頂きました!(^人^) 次巻はいよいよ、母ダルシアの復活エピソードになりそうですな。 刊行に当たっての作業、ありがとうございます。 楽しみにさせて頂きます<(_ _…
[良い点] >『スキルは、魂に刻み込まれます。だから精神がしっかりとした形を持つこの神域での訓練によって、スキルの獲得と習熟に必要な熟練度は蓄積され、完成した身体に戻った時必ずあなたの努力に応じた数字…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ