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四度目は嫌な死属性魔術師  作者: デンスケ
第六章 転生者騒動編
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閑話19 二人見逃す (オリジン)

 全身を返り血と自分の血で染めた大ヨモツイクサは、血走った目を炯々と輝かせ、牙を剥いて咆哮を上げながら、新たな獲物に向かって疾駆した。

 目の前で同類であるヨモツシコメやヨモツイクサが、強力な再生能力を発揮する間も無く倒されていくが、そんな事はどうでもよかった。


「ただ強い殺人衝動に突き動かされるだけのモンスター、か。人の心は残っていない」

 雨宮寛人は向かってくる大ヨモツイクサに、光属性の攻撃魔術を同時に十発放つ。

「GOGYAAAAA!」

 大ヨモツイクサは、放たれた蛍の光のように小さい攻撃魔術を無視して、そのまま寛人に向かって突進した。


 食欲すら持たない代わりに肥大した闘争本能が、「回避する意味は無い」と判断したからだ。

 大ヨモツイクサには鱗も皮膚も無いが、強靭な筋肉繊維の鎧と高い再生能力がある。表面の筋肉が多少傷ついても、数秒後には元通りだ。


 だが、表面で弾けるはずの弱い攻撃魔術は大ヨモツイクサの筋肉繊維の鎧を貫通した。

「GYO!?」

 まるで豆腐か何かのように、大ヨモツイクサの筋肉繊維や骨が貫かれる。すぐに再生が始まるが、体勢を崩して転倒するには十分なダメージだった。


 そして転倒した先の地面から鋭い金属の針が無数に伸び、やはり大ヨモツイクサの肉体を易々と貫いた。

「君には急所は無いようだから、悪いが全身を穴だらけにさせてもらった。痛覚が無い事を祈らせてもらうよ」

 小刻みに痙攣するだけに成った大ヨモツイクサにそう告げながら、寛人は能力を解除した。


「相変わらず無敵だな、君は」

「使い勝手が悪いだけさ」

 そう言う【アバロン】の六道聖に寛人は自身の能力の一つに付いて、そう言い捨てた。


 雨宮寛人は七つの属性全てに適性を持つ以外に、七つの特殊能力を持っている。【詠唱破棄】や【同時発動】はその中でも使い勝手が良いが、今大ヨモツイクサに使用した【防御力無視】は逆に使い勝手の悪い能力だ。

 寛人が放つ攻撃に対して、あらゆるものは防御力を発揮できないと言う、シンプルで強力な能力なのだが、シンプル故に一歩間違えると大参事になる。


 例えば、【防御力無視】を使用しながらライフル銃を撃つと、ターゲットが何を盾にしていようが銃弾は盾を貫通して命中する。しかも銃弾はそこで止らず、自然に止るまでターゲットの向こうにいる人や建造物を貫通し続けるのだ。


 更に爆発する【爆裂火炎弾】等の魔術と併用して使うと、災害としか言いようがない被害を出してしまう。爆発範囲内に存在する物は、鉄筋コンクリートだろうが地面だろうが、発泡スチロールの様に砕いてしまうからだ。

 迂闊に使えば、寛人自身も無事では済まない。


 ゲームの中で使われる敵の防御力だけを無視する攻撃のように、便利な代物ではない。

 その癖、無視できるのは防御力だけなので、攻撃こそ最大の防御とばかりに相手が魔術を撃ち返そうとした場合は能力が発揮されないという弱点まであった。


「謙遜するなよ、【ブレイバー】。このまま皆の仇を取ってやろうぜ」

 【ブレイバー】、『ブレイバーズ』を組織してからは逆に呼ばれなくなった寛人のコードネームである。仲間の一人にそう呼ばれたからではないが、寛人は眉間に皺を作った。


「仇か……」

「寛人、まさかまだ奴らを保護するべきだと思ってるのか!? あいつらは天道を殺したんだぞ!」

 ゴーストに首を刎ねられた後、死ぬ数秒の間に【千里眼】で見た情報を成美のテレパシー能力【エンジェル】で仲間達に伝えた天道の死は、全員に大きな衝撃を与えた。


 そしてその衝撃は、多くの転生者の中で悔しさと怒りに変化した。【ノア】のマオを殺された時点でもそうだったが、改めて『第八の導き』は被害者では無く、村上達と同じ『加害者』であると強く認識したのだ。


「寛人、私も彼女達には手加減できない、そしてするべきじゃないと思う」

 聖もそう言い。成美も彼の言葉に続いた。

「『第八の導き』は宗教的なテロリストじゃなくて、思想犯だと思って来た。でも、今は違う。プルートー達は私達を殺す為なら、自爆も厭わない。いえ、まるで自爆するために私達を狙っている様にも思える。

 保護しようなんて考えていたら、逆に危険だわ」


 成美から見た昨日までの『第八の導き』は、冷たい思想犯だった。重病人等の命を助ける事で一定数の支持者を確保し、頑なにターゲット以外の人間が直接巻き込まれる事が無い犯行を続けてきた。

 今ではプルートーを女神のように崇拝するファンも存在する程だ。


 しかし、マオを襲撃して以降『第八の導き』の犯行は滅茶苦茶だ。仲間の犠牲を前提としているようにしか思えない。

 アジトの場所を知られ、村上達に裏切られた為追い詰められた結果と解釈する事は出来るが……。


「あの天道君を殺した『第八の導き』の人は、天道君一人を殺せれば後は死んでも良いと考えていたとしか思えない。隙を見せたら、道連れにされかねない。

 そう考えて」


「分かった。ここからは彼女達に対して他のテロリストと同様に対応する」

『そうだ、寛人。成美の言う通りだ、それで良い』

 【エンジェル】のネットワークを通じて、別れて行動している三波浅黄が声をかけてくる。


『お前達はそのままプルートーの所に先に行け。俺達は、この先に居るらしいバーバヤガーを確保してから追いつく』

「お前も油断するなよ」


 寛人の表情が始終曇っていたのは、この作戦が【オラクル】の円藤硬弥が彼に語った、「敵味方共に、最も犠牲が少なくて済む」作戦の筈だからだ。

 だが、既にそれを信じる事は出来ない程の犠牲が敵味方に出ている。


(【オラクル】が外れたのか? それとも、硬弥が僕に嘘を? そんな事があり得るのか? あり得るなら、一体何故?)




「あ、一番大きなヨモツイクサがやられた」

「じゃあ、そろそろ行ってくる」

 死者の名前や顔、死んだ瞬間が分かる力を持つ少年、『閻魔』の言葉を合図に、『エレシュキガル』の名で呼ばれる女が立ち上がった。


 適当に奪った軍服を着て、アサルトライフルや手榴弾を装備し、口元を巻いて布で隠している姿は、他のメンバーの異様と比べると普通の女テロリストにしか見えない。

「出来るだけ道連れにするよう頑張るけど、あまり期待はするな」

「ここは皆殺しにしてくる、って強がるところじゃないの?」


「私をプレッシャーで殺したいのか?」

 そう苦笑いしながら、エレシュキガルは部屋を出て行った。彼女と雨宮寛人達の間には、数匹のヨモツシコメが蠢いているだけで、障害らしい物は殆ど無い。

 後数分でエレシュキガルと接触し、長くても一分で彼女を殺し、この部屋の中に入って来るだろう。


「じゃあよろしくね、閻魔」

「気が進まないな」

 閻魔は立ち上がると、骨ばった指を曲げて拳を作り、プルートーに近づく。


「最初に言っておくわ。ゴメンね?」

「作戦だからって殴られる側が言う事じゃないよ、プルートー」




 錆びた地下鉄の線路を進む三波浅黄達は、バーバヤガーが潜んでいた場所に後数十メートルと近づいた。その瞬間、破裂音と共に赤い炎が広がった。


「バーバヤガーだっ!」

「あたしに任せなっ!」

 しかし、炎は赤城の【イフリータ】によって彼女の手の中に収束し、球体の形に纏まる。


 【第八の導き】の中で、バーバヤガーは唯一力がはっきりと知られているメンバーだ。

 彼女は俗にいう発火能力者で、触れた相手に人体発火現象を起こさせ、最大で百メートルまで離れた場所にある死体を含めた有機物を、急激に熱して燃やす事が出来る。


 バーバヤガーはその能力を活かして、【第八の導き】の中で唯一の戦闘要員として活動してきたのだ。

 だからこそ、潜んでいる場所が分かれば対応は可能だと浅黄達は考えていた。


「そこだっ!」

「動きを止める!」

 実際、浅黄達は彼女が隠れている場所にすぐ気がつき、岩尾が【タイタン】の重力操作で通路が崩れない程度に彼女がいる周辺の重力を強化する。


「クソッ! こっちに【イフリータ】を連れて来たのかよ!」

 自分の体重が数倍に成ったかのような重圧に逃げるのは不可能だと判断したバーバヤガーは、得意技を封じられたと理解しつつも、隠れ場所から出るしかなかった。


 だが、思い切り飛び出したはずが、【タイタン】の重力によって実際には倒れ込むような鈍い動きだったため、待ち構えていた浅黄達の銃弾が、彼女のボディースーツを貫いた。

「がっ、はっ……!」

 血塗れに成って線路上に転がるバーバヤガー。その彼女に向かって浅黄達は更に銃弾を浴びせようとするが、その前に彼女は血の混じった叫び声を上げた。


「待てっ! 分ったっ、降伏するっ! 降伏するから撃たないでくれ!」


「なっ!?」

 『第八の導き』を思想犯から狂信的な集団だと認識を改めたばかりの浅黄達は、まさかバーバヤガーが降伏するとは思わなかったため、思わず動揺する。


「ど、どうする?」

「どうするって……確保するしかないだろ」

 浅黄は吐き捨てるようにそう言った。


 『ブレイバーズ』は国際機関から認められた組織であり、そして現代は中世のような情報伝達手段が限られた世界では無い。

 バーバヤガーが本当に降伏するとは思えないが、だからと言って無視して止めを刺すような事は出来ない。

 もしかしたら、隠しカメラか何かでこの光景が録画されており、「降伏した犯罪者を、独断で私刑にするブレイバーズ」の動画がネット上を流れる可能性もある。


 それでも普通のテロリスト相手ならどうとでも言い訳できるし、世論も納得するだろう。しかし、相手は『第八の導き』である。

 各国の報道官やマスコミがどれ程彼女達を悪者にしようと、実際に彼女達が殺すのは死属性の研究を行う研究者や組織の人間だけで、被害者が限られている。


 更に、リーダーのプルートーに命を助けられたと証言する人間は、あらゆる国の富裕層から貧困層まで何人もいる。

 そして『ブレイバーズ』には敵もいる。彼等の能力を利用したいが、彼等にあまり活躍されては困る権力者なんて幾らでも居るのだ。


 その二つが組むと厄介な事に成るのは、政治に疎い浅黄にもわかった。


「岩尾、【タイタン】を解いてやれ。このままだと失血死する」

「だ、だが……」

「俺が【メイジマッシャー】を発動して確保する。皆は、バックアップを頼む。これで良いな、寛人?」

『すまん。だが、注意してくれ』


 浅黄はあらゆる属性の働きを無効化する【メイジマッシャー】を発動して、バーバヤガーに近づいた。

「……ひひっ」

 浅黄を見上げて小さく笑う彼女は、自分の身体から流れ出た血で真っ赤に染まっていた。頭部は無傷の様だが、四肢は勿論胴体に幾つも弾が穿たれている。


 今すぐ最新設備の整った病院に運び込めたとしても、助かる確率は一割もなさそうに見える。

「なんだい……スケベ、が……」

「ボディチェックだ。爆弾でも抱えていたら拙いからな」

 だが一切の同情を見せずに浅黄はまずバーバヤガーが、武器を隠し持っていないかチェックした。


 そして、武器が無い事を確認してからやっと応急手当てに取り掛かる。生命維持のためのマジックアイテムをバーバヤガーに身に着けさせ、治癒魔術の効果を高める薬品が入った注射を太腿に打つ。

 だが効果は発揮されず、まるで穴の空いたバケツに水を注いでいるような徒労感を覚えた。


『浅黄君、私が行こうか?』

『空間属性魔術で、何処かに運ぶか?』

 治癒魔術が得意な成美や、空間属性魔術が得意な仲間から【エンジェル】越しに声がかけられるが、浅黄は首を横に振った。


「こいつは俺が確保する。成美は寛人達のフォロー、バックアップ組は周囲の警戒に集中してくれ。天道を殺したナイフ男みたいな奴がまだ要るかもしれない」

「ナイフ男? ああ、ゴーストのひぎぃっ!」


 激しい痛みにバーバヤガーが濁った悲鳴を上げた。

「黙ってろ、傷に触るぞ」

 浅黄はそう言うが、彼女を黙らせるためにわざと痛みを与えたのは明らかだった。


「赤城、お前らは先に行って寛人達と合流しろ。ゾンビもモンスターももういない、【ヴィーナス】も動いていないようだし、俺一人で十分だ」

「前でも後ろでも単独行動は危険だと思うけど……仕方ないね」

「俺は残らせてもらうよ。そのゴースト? みたいなのがいるかもしれないって事は、あんたも危ないって事だろ」


 赤城がため息をついて離れるが、【タイタン】の岩尾はその場に残ろうとした。しかし浅黄は「俺は大丈夫だ」と首を横に振る。

「俺の【メイジマッシャー】なら死属性魔術も消せる。安心しろ」

「分かったよ、楽天家なのか心配性なのかどっちだ」

 肩を竦めて岩尾が離れ、仲間達と声が届かない程度に離れた事を確認し、浅黄は意識して【エンジェル】との間に壁を作った。


 伝えたくない思考を【エンジェル】に流さない訓練は、土屋だけでは無く浅黄も受けていた。

「おい、質問がある」

 そしてバーバヤガーに問いかける。


「……なんだい?」

 意外な事にバーバヤガーは素直に答えるつもりのようだ。逆に怪しいと思わなくも無かったが、浅黄はずっと気に成っている事を質問した。


「お前等は、何でこんな事が出来る?」

「はぁ? そりゃあ、お偉い博士連中が身体を弄って、アンデッドから魔力を――」

「違う、そうじゃないっ。俺達が憎いのは分からなくもない。だからって、何で仲間や自分を犠牲にしてまで……いやっ、犠牲にする事が前提の戦い方が出来るんだ!?」


 バーバヤガーが見上げる浅黄の瞳には、大きな困惑と理解できない存在に対する苛立ち、歯痒さがあった。

「お前等がそこかしこで病人や怪我人を助けているのは知ってる! それに、これまで殺してきたのは俺達か、死属性の研究者やその関係者だけだ! しかも、お前は警備員を何人か見逃してるよな? 婚約者が身籠っていると命乞いした奴と、家族の写真が入ったロケットを首から下げてる奴だ!」


「……よく調べてるじゃないか。どうせ雇われ警備員だし、見逃しても別に良いだろう? 情に流されるも流されないも、あたしの勝手さ。それとも殺しておいた方が良かったってのかい?」

「そんな事は言ってない。俺は、流されるだけの情があるのに、何でこんな真似が出来るのか聞きたいだけだ!」


 唾を飛ばして怒鳴る浅黄に、バーバヤガーは唇が震えるのが分かった。

「身体に穴が空いてるってのに、笑わせるんじゃないよ。情があるから、こんな事やってるんじゃないのさ。

 皆で地獄に戻る前に、世界で何よりも憎い連中を道連れに死のうって頑張るなんて、情がなきゃとても出来ないだろ?」


「だからっ、なんでそうなるんだよっ!?」

 話を打ち切る寸前にまで苛立ちが大きくなった様子の浅黄に、バーバヤガーは聞き返した。


「あんた、もしかして生きてさえいれば良い事が必ずあるって考えてる系?」

「違うって言いたいわけか?」

「いいや、間違っちゃいないさ。あたし等も、研究所から逃げ出して以来良い事は数え切れないくらいあったからね」


 意外な返事が返って来たことに沈黙する浅黄。彼に青ざめた顔に笑みを浮かべて、バーバヤガーは続けた。

「朝食べたパンが美味かった、風が気持ち良かった、一仕事した後に呑んだ酒が美味かった、その酒をプルートーに飲ませたら一口でヘベレケに成るもんだから、腹を抱えて笑った。一月前、閻魔にやっとトランプで勝った、瞳と話して見たら思ったより良い奴だった、襲った研究所で拾ったコミックで爆笑した、ラジオで好きな曲が流れた、最後に食べたオニギリの具があたしの好きなサーモンだった……ほら、ちょっと思い出しただけでこんなに良い事があった」


 どれもこれも小さな出来事だ。思い出と呼ぶにも小さすぎるような。しかし、どれも良い事であるのに違いは無い。

「だったら――」

「だったらテロなんて……復讐なんてせずに静かに隠れて平穏に暮らせば良かったって? でもさぁ、あたし等には先が無い。小さな良い事を頼りに生き長らえようとしたら、待っているのはそれを全部塗りつぶす苦しみと絶望だけ。

 実際、あたし達が研究所から自力で逃げ出したら、世界中の連中が血眼に成って探しているじゃないか」


 浅黄は、はっとした。バーバヤガーの瞳に深い虚無感がある事に、初めて気がついたからだ。

 彼女を含めた『第八の導き』のメンバーは、全員が死属性の魔力を持っている。今、世界中で求められている死属性の魔力を。


 約十年前まで、世界中に大量に供給されていたマジックアイテム。毛生え薬から、治療不可能と言われた難病を癒す万能薬まで、多種多様な死属性のアイテム。

 それが今では新しく作られず、本格的な修復も出来ない。


 そして人類の夢である不老不死に死属性が届きかけていた事実に気がついた世界中の政治家や高官、大富豪が死属性の魔力を手に入れようと躍起に成っている。


 そんな状態でバーバヤガー達が静かに暮らそうとしても、無理な話だ。

 それにこのオリジンは科学が地球並に発展しているが、同時に魔術を使う事が当たり前の世界だ。たった一つの死属性魔術しか使えない『第八の導き』のメンバーが普通に暮らそうとしても、不可能だ。身分証に、自分が持つ属性の適性を記入する欄まであるのだから。


 この廃墟の地下鉄のような、誰も知らない場所に怯えながら隠れ住んでも、世界中の人々が彼女達を探し出して魔力を搾り取るだろう。


 最大多数の最大幸福の追求の為に。


「お、俺達は……少なくとも雨宮はお前達を助けようとしたんだぞ! それに亜乱や泉、それに真理だって殺す事は無かっただろ!」

 バーバヤガーの瞳に宿る虚無から目を逸らそうと浅黄は叫ぶが、彼女はそれを血の混じった唾を拭き出しながら笑った。


「あはははは! あたし達を助けてくれたあの人を! 『アンデッド』を殺したお前等が!? その後あたし達を『保護する』って騙して他の研究所に売り渡したあんた達が、助ける!? 最期に笑わせてくれるじゃないか! ところで、真理って誰だい? そんな名前の奴、殺した覚えはごぶっ! ……げほっ、そろそろ、おしゃべりも限界か。

 まあ、良いさ、十分時間稼ぎに成ったからね、【メイジマッシャー】」


 既に土気色に成りつつある顔に壮絶な笑みを浮かべて、バーバヤガーは動揺している浅黄の手を掴んだ。

「おまえっ、まさか!?」

 浅黄が彼女の身体が熱すぎる事に気がつき、動揺を強引に意識から除けて【メイジマッシャー】により魔力を込める。


「自爆するつもりかっ! だが、お前等の死属性魔術は――」

「あんたの能力は、生き物の体内で発動している魔術には効果が無い。ヒヒッ、村上から聞いているよ」

「―っ!?」


 発火能力……正確には、有機物を強制燃焼させて生物を焼死させるバーバヤガーの力によって、彼女の肉体は瞬時に鉄も溶かす高温を発しながら弾けた。

 咄嗟に手を振り払った浅黄は、【メイジマッシャー】を解除して防御用の魔術を展開する。しかし、最新の魔術媒体を使用してもこの超高熱を防ぐ高等魔術を瞬時に発動させる事は出来なかった。


「――っ!?」

 骨の一欠片、断末魔の叫びすら残せず、三波浅黄は焼失した。




 プルートーと閻魔が立て籠もる部屋に繋がる通路まで進んだ寛人達は、行く手を阻むバリケードとそれを守るエレシュキガルに遭遇した。

 しかし、エレシュキガルはバリケードに身を隠しながら、こちらに向かってアサルトライフルで射撃してくるだけだった。


 通常のテロリストが並の警官隊に向かって行うなら十分な反撃だ。だが、『第八の導き』が『ブレイバーズ』にするなら、反撃とは言い難い。

「どういう事だ?」

 雨宮寛人が不審に思うのも当然だ。彼等なら粗雑なバリケード程度なら魔術で簡単に破壊できる。


「時間稼ぎのつもりじゃないかしら? メンバーじゃなくて、護衛に残したゾンビなのかも」

「いや、魔術で生命力を感知出来た。アンデッドじゃない以上、何かの罠だ。慎重に対策を考えるべきだろうね」

「でも、時間稼ぎだったらプルートー達に時間を与えるのは危険なんじゃ――っ!」


 その時、成美の【エンジェル】から浅黄の意識が消える。最後に伝わって来たのは、視界いっぱいの炎だった。

「これはっ! 浅黄っ……!」

「そんなっ!」

 浅黄の死を理解した寛人達は、驚愕し仲間をまた一人失った喪失感に動きを止めた。例外なのは、【アバロン】の六道聖ぐらいだ。


「やはり一人にしたのは間違いだったか。せめて近くに赤城がいれば熱を操って助かる事が出来たはずだ。それに、彼は【メイジマッシャー】に頼りすぎた。最初から防御用の魔術を使っていれば……いや、素直に最初から逃げていれば……重度の火傷程度で済んだ可能性が高い……」

 淡々と分析を口にする聖。


「聖! 小難しい事を言ってんじゃないよ!」

 それを遮ったのは、【イフリータ】の赤城だった。その後ろを【タイタン】の岩尾達が追いかけている。

「おいっ、落ち着けってっ!」

「浅黄が死んだんだよ!? なのに落ち着けだってっ!? そんな事がよくも言えるね!」

「いや、それにしても限度ってもんがあるだろう!?」


 怒髪天を突くような様子の赤城を止めようとするが、逆に彼女を増々激高させただけだった。

「慎重に何て言っているから奴らの罠に引っかかるんだ! さっさとぶっ殺していればっ、誰も死ななかったんだっ、こんな風にね!」

「っ! 待てっ!」

 咄嗟に制止しようとする寛人を無視して、赤城が【イフリータ】で超高熱の炎をバリケードに向かって放つ。


「……一人だけか。無念」

 それはバリケードごと隠れていたエレシュキガルを瞬時に焼いた。人の形の松明に成ってもがくが、すぐに倒れて動かなくなる。

「はっ! バーバヤガーも、こうやって始末しておけば――あっ?」

 その結果を見て赤城はそう怒鳴るが、それが終わる前に何と今度は彼女自身が炎に包まれた。


「なっ!? くっ、火を消せ!」

「もうやっているが、無理だよ。これは炎じゃない」

 素早く水属性魔術で炎を消そうとした聖が寛人達に答えた様に、間に合わなかった。赤城は数秒の間助けを求める様にもがいたが、すぐに倒れて動かなくなった。

 その間聖を含めて仲間達が幾ら赤城を燃やす炎を消そうとしても、全く効果は無かった。なのに、赤城が黒い焼死体に成った途端、炎は幻のように消えてしまった。


「そんな……赤城さん」

「【イフリータ】が、炎に殺されるなんて……」

 続けざまに起こった、それも理解を超えた死に方をした仲間の死に、成美や【タイタン】は呆然と立ち尽くした。


「これは……あの『第八の導き』のメンバーの力か」

 聖の言葉の通り、赤城が死んだのはエレシュキガルの力によるものだった。

 太陽の神だったネルガルに負けた冥界の女王エレシュキガルは、冥界の王座と自身の身を差し出し命乞いをし、ネルガルが新しい冥界の神と成ったと伝えられている。


 そのエレシュキガルのコードネームを名乗っていた彼女は、自分が他者に負わされた傷をそのまま相手に負わせる力を持っていた。まるで呪いのような力だが、復讐の対象者を道連れに死ぬのにこれ程便利な力は無い。

 だからエレシュキガルを燃やした赤城は全身を焼かれて死んだのだ。そして彼女を焼く炎はどんな方法を使っても消せなかったのも、そのせいだ。


 赤城を焼いたのは『エレシュキガルを彼女が焼死させた』事に対して発動した呪いだったのだから。


「そうなると、彼女は身を挺して私達を守ってくれたとも言えるな。もしあのバリケードを破壊するために全員で魔術を放っていれば、全滅していたかもしれない」

「聖っ、お前こんな時に何を――!?」

 再び冷静に分析する聖に、今度は赤城を止めようとしていた岩尾が食ってかかる。それを寛人が遮って止めた。


「待て! ……聖の態度に何の問題も無い。赤城をみすみす死なせたのは、リーダーである僕の責任だ。

 そして、僕達に必要なのは聖のような冷静さだ」

 そう言い切る寛人の言葉に、岩尾や成美は反射的に反論しようとする。この場に居ないメンバーも【エンジェル】を通じて同様の意見を述べた。


 だが寛人の意見は変わらなかった。

「皆、僕達は仲間が死ぬ事にあまりにもデリケートだった。一人の死で動揺して怒りを抑えられず、冷静さを失ってしまう。

 仲間の死を悼む事を悪い事だと言っている訳じゃない。自分と仲間の為に、冷静さを保つ事が必要だ。分ってくれ」


 聖以外のブレイバーズの仲間達は寛人の言葉に納得する部分も大きかったのか、岩尾も渋々ではあるが納得した。

 だが、この手の問題はすぐには解決しないし、仲間が目の前で殺されても冷静さを保つ事がすぐに出来る訳がない。


「岩尾、君達はここでまだ動きを見せない土屋や村上達が来ないか警戒してくれ。プルートー達には、僕と聖、成美で対応する」

 この場に残った中で最も信頼できる二人を連れて、寛人は残るプルートーと閻魔を確保するために向かった。


(硬弥、この件が終わったらどう言うつもりか答えて貰うぞ)

 既にこの作戦で死んだ仲間は四人。『第八の導き』のメンバーは残り二人以外死亡。各国から派遣された軍人達を加えると、死者は数え切れない。

 この作戦が最も犠牲が少ないと指示を出した硬弥への疑念は、寛人の中で決定的なものに成っていた。




 扉を蹴破るように開き、複数の魔術や銃をすぐに使える状態で寛人を先頭に指令室に突入した。

 どんな罠が待ち受けていようと、プルートー達がどんな切り札を持っていようと、動じずに彼女達を制圧する覚悟があった。


「っ!?」

 しかし、飛び込んできた光景は寛人達の予想から大きく外れていた。

 殴られたのか鼻血を垂らしながら顔を抑えて蹲っている少女と、紅くなった拳を振るわせもう片方の手に銃の引き金に指を掛けた少年。


 少女、プルートーが寛人達に向かって叫んだ。

「助けてっ! お願いっ!」

 まさか自分達を殺したくて仕方が無い筈のプルートーから助けを求められるとは思わなかった寛人達の動きが、思わず止る。


「ブレイバーズに命乞いをするなんて、この恥知らずめっ!」

「私を脅迫して言う事を聞かせておいて、何が恥知らずよっ! 私は復讐なんてしたくなかったっ、ただ静かに生きていたかっただけなのに!」

「こいつっ、殺し――」

 怒鳴り合うプルートーと少年……閻魔。激高した様子で銃口を彼女に向けるが、引き金を引く前にその頭に穴が空いた。


 聖の土属性魔術で作りだされた鋭利な針が一撃で彼の眉間を貫いたのだ。

「聖っ!」

「殺さなくても無力化はできたかもしれない。しかし彼の力が何なのか分からなかったので、しかたありませんでした。それよりも成美、彼女の保護を」


 仰向けに倒れた閻魔を、それでも油断無く意識を向ける聖。閻魔の指は既に引き金にかかっていた。確実にプルートーを保護するためには、一撃で脳幹を貫き指が引き金を引かないようにするしかなかった。

「……済まない、お前の言う通りだ」

 聖がとった行動は非情だが正しい。それを認めた寛人は、振り返ってプルートーの様子を見ようとした。だが、その時には既に成美がプルートーに声をかけ、殴られた傷を癒そうとしていた。


 こういう時は、同性の方が落ち着かせやすいかもしれない。出来れば速く訳を聞きたいが――。

「っ! しまった!」

 成美の【エンジェル】を通して見たプルートーがにぃっと嗤っている事と、成美が声も出せずに硬直している事に気がついて、寛人はとっさに攻撃魔術を発動させていた。




 自分に近づき、ハンカチで鼻血を拭き治癒魔術をかけようとする成美に触れた時、プルートーは勝利を確信した。

 閻魔と下手な芝居を打った甲斐があった。

 失笑でも嘲りでも何でもいいから油断させて、一瞬でもブレイバーズの誰かに触れられれば良かったが、まさか二番目に殺したかった【エンジェル】の成瀬……雨宮成美に触れられるなんて、僥倖以外の何物でもない。


(さあ、死ぬがいい!)

 今まで数多くの病人や怪我人から集め貯め込んできた『死』を、成美に流し込む。それは黒い絵の具が他の全ての色を飲み込むように、成美の生命力を侵す。


 理想を言えば雨宮寛人の方が良かったが、『ブレイバーズ』のリーダーの妻を殺すのだ。十分だろう。

(気がつくのが遅かったわね)

 脳内麻薬が分泌されているせいか、世界の全てがスローモーションに感じる。【詠唱破棄】の能力を持っている寛人が、自分に向かって魔術を発動させるのがプルートーには見えた。


 余程妻を殺されたくないのか、【同時発動】まで使って複数の魔術を放っている。あれのどれが当たっても、自分は致命傷を受けるだろうと思った。

(でも構わないわ。大切な存在を奪われる苦しみを、これから先ずっと味わいなさい!)

 深い満足感と共に、成美の生命を『死』で完全に塗りつぶそうとするプルートーだったが、異常事態に気がついた。


 成美の中に、彼女以外の生命が存在する。

(これは……こいつ妊娠しているの!?)

 成美の胎内には、新たな生命が宿っていた。ただ、それは胎児と呼ぶにも小さすぎる、子宮に定着する前の受精卵の状態だった。

 妊娠検査薬でも、生命属性魔術の【探査】でも、気がつかない程小さく儚い存在だ。


(悔しいっ……こいつを殺せなくなった!)

 プルートーは成瀬に流し込んだ『死』を、自分自身の生命力をコストに猛然と吸い込み始めた。

「かはっ」

 蒼白を通り越して土気色に近くなっていた成美の顔色が、瞬間的に血の気を取り戻す。逆に、プルートーからは恐ろしい勢いで生命力が失われていく。


「ぐっ!?」

 その成瀬に触れる腕を、真空の刃が切断した。寛人の魔術だ。痛みよりも溶けた鉄を当てられたような熱さがプルートーを襲った。


(悔しいっ! どうしてこの女を!)

 プルートーは、反射的にまだ成美を掴んでいる切断された手に向かってもう片方の手を伸ばした。

 そして再び力を使う。その腕に、氷の槍が突き刺さった。それでも力を使い続けた。


(どうしてこいつを、私がっ、こんなに必死に成って助けないといけないのよ!?)

 幾度かの衝撃を感じた後、プルートーの意識は一瞬暗転して、すぐ戻った。

「な、なんで……?」

 最初に確認したのは、成美の状態。冷や汗を浮かべて尻餅を付いているが、『死』は全て吸い出せたようだ。


「くっ、治療を……!」

 次に雨宮寛人。途中でプルートーが成美を助けようとしている事には気がついた彼だったが、流石に既に発動し放った魔術を止める事は出来なかった。

 顔に後悔を滲ませてプルートーに歩み寄ろうとするが、それを六道聖が止めた。


「待て、寛人。彼女は触れた相手を殺せるらしい。近づくな」

「だがっ!」

「それに、もう手遅れだ。私達の中に死者を生き返す能力を持っている者は、いない」


 どうやら、自分の状態は非常に悪いらしいと、プルートーは安堵した。雨宮寛人が近づいて来るのを止められたのは残念だが、死ぬ事は出来そうだ。

 惜しむらくは、最後の手段であるアジトの自爆も出来ない事だ。折角助けた成美の中の命も奪ってしまうかもしれない手段は、取れない。


「何で、私を殺さなかったの?」

「わたし……たち……殺す……の…………子……は……か……」

 途切れ途切れに震える唇でそう言うと、成美は驚いた顔で手を自分の下腹部に当てていた。受精卵の状態では、気がついて居なくても仕方ないとはいえ、正直怒りが湧いて来る。


 だが、それよりもプルートーには気がかりな事があった。

 嫌な役回りをさせた閻魔になんて言って詫びるか。そしてリーダーなのに誰も殺せなかった事を、皆に散々弄られるだろうと言う予感。


(仕方ないか……死にたかったのだからこそ、終わり方を選びたかったのだもの)


 【ゲイザー】の予言通り、プルートーは二人見逃した。




 『第八の導き』 バーバヤガー、エレシュキガル、閻魔、プルートー 死亡 メンバー全滅


 村上達 四人生存


 『ブレイバーズ』 【メイジマッシャー】三波浅黄、【イフリータ】赤城、二名死亡




 転生者 百一人中残り八十三人。




『死んで人生を終えた今こそっ、俺達は志を新たに団結するべきなんじゃないのか!? 思い出してくれっ、俺達は元々一つの学校で学んだ仲間だったはずだ!

 生前の諍いを責め合うのは止めてっ、未来を見つめよう!』

 三波浅黄が、とても前向きで建設的な演説を行っていた。確かに、前世の恨みを死んだ後も引きずって、罵り合いを延々続けるのは不毛な行為でしかない。


『いっそ責めてくれっ! お前の怒鳴り声を聞いていたら耳が死ぬ!』

『死んだ後団結してどうするのよ』

『いいから、少し黙ってくれない? 死んでも煩いってどういう事よ』

『ああああ……あたしの馬鹿。頭に血を登らせるにしても、限度があるじゃないか』


 呼びかけている仲間からの評判は悪かった。

 【デスサイズ】の近衛宮司や【超感覚】の後藤田の二人のような元離反者だけでは無く、【ノア】のマオはうんざりとした顔つきで耳を抑えている。浅黄の死に激高して死んだ【イフリータ】の赤城は、演説を殆ど聞いていない。


『何を言ってるんだ、お前等! そんな事じゃ、これから始まる三度目の人生も二度目と同じようにバラバラに成って仲間同士で殺し合う事に成りかねないぞ!』

 そう主張する浅黄だったが、やはり支持は得られなかった。


『いや、今更無理だって。俺の【演算】でも、俺達全員……正確には、九十九人が心を一つに出来る可能性は零に等しいって出たから』

『私の【監察官】で、あなたが本気でそう主張している事は分かるけど、ね』

 泉と亜乱も、それぞれの能力まで使って検討したが、九十九人の……ヴァンダルーと彼に魂を砕かれ消滅した海藤カナタ以外の転生者が、心を一つに出来る可能性は、ほぼ無い。


 浅黄が言う様に転生者達の多くは同じ学校の、同じ学年の生徒だが、全員が友人だった訳ではない。それに雨宮寛人のように偶然フェリーに乗っていた乗客や、マオのような職員もいる。

 地球で生きていた頃から一つに纏まっていた訳ではないのだ。


 寧ろ、オリジンで『ブレイバーズ』という一つの組織に纏まっていたのが、不自然だった。異世界からの転生者と言う共通する境遇と、ロドコルテが与えた「転生者同士再会する」運命、そして雨宮寛人の圧倒的な力と、カリスマ性。それらが揃っていて初めて可能な事だった。


 同じ事が三度目の人生で可能かと言えば、確実に不可能だろう。


『とりあえず、もう少し様子を見よう。場合によっては、まだ死人が出かねない。【ゲイザー】もまだ来ていないし、神様もまだ手が空かないようだ。

 六道が大人しくしてくれればいいが』

 いいのだが無理だろうなと、【千里眼】の天道は思った。

7月16日に閑話20 20日に121話、21日に122話を投稿する予定です。

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[気になる点] >例えば、【防御力無視】を使用しながらライフル銃を撃つと、ターゲットが何を盾にしていようが銃弾は盾を貫通して命中する。しかも銃弾はそこで止らず、自然に止るまでターゲットの向こうにいる人…
[一言] ラムダに転生したブレイバーズ(+離脱者)は多かれ少なかれ変わったけど、 アサギはバーバヤガーのこの言葉を聞いてさえ「死属性が無ければいいんだ!」って結論にしかならなかったのが返す返す酷い 第…
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