百一話 天井を這い回る者達の出会い
ダンジョンに設置される罠は、基本的に地面を歩く者や壁際に立っている者を対象に仕掛けられる。空中を飛んでいる者を対象にした罠は、滅多に無い。
何故なら、ダンジョンを最初に創りだした魔王グドゥラニスにとってダンジョンは、戦力である魔物を増やすための飼育場兼財宝目当ての人間に対する罠だ。
『時と術の魔神』リクレントは、それに介入して訓練場や資源や宝物を得られる場所にしたとされる。
だがリクレントは戦争が終わる前に眠りにつき、当然ながら魔王は封印された。
だから魔王もリクレントも空を飛ぶ人間の存在を、ほぼ想定していないのだ。
現在ではヴィダの新種族の翼竜系竜人やハーピー、蝙蝠系獣人種等が翼を持って空を飛ぶことが出来るが、ヴィダの新種族が存在しなかった戦争当時は希少なマジックアイテムや高度な魔術の使い手、空を飛ぶ魔物をテイムしたテイマー以外は空中を移動する人間はラムダに存在しなかったのだ。
彼らにとって空を飛ぶのは魔物が大多数で、攻略者である人間は地面の上を進む事以外基本的に想定していない。
それでもB級やA級ダンジョンでは空中を進む者を対象にした罠が仕掛けられている事があるが、C級以下のダンジョンではまず無い。
しかし、洞窟や遺跡に似たダンジョンでは天井に張り付いて不意打ちを狙っている場合もある。
その粘液状の魔物、スライムもそれを狙って天井に張り付いていた。
ダンジョンで発生した魔物の本能として自身の生命よりも侵入者の撃退を優先するスライムは、辛抱強く獲物が下を通るのを待つ。
しかし聞こえてきたのは、天井を這い回るヒタヒタカサカサという音だ。他の魔物だろうかと、スライムは無視した。
だが音の主はそのまま近づいて来る。
同じダンジョンの魔物とは言っても、仲間意識がある訳ではない。侵入者の撃退よりも優先度が低いだけで、他の魔物も互いに獲物でしかない。
スライムは本能に従って、近付いてくる魔物を獲物と定めた。
だが、近付いてきたのは魔物ではなかった。背中から蜘蛛、脇腹から蜂の足を生やして天井を掴み這い進んで来る、侵入者だった。
「…………っ!」
スライムは人間と同じように物を見ている訳ではないが、あまりに異様な気配に本能すら停止してしまった。
「ん? 急に反応が消えた?」
【危険感知:死】を使って危険が無いか……罠が仕掛けられていないか、先行して天井から探していたヴァンダルーは突然消えた反応に戸惑い、視線を彷徨わせた。
てっきり、天井に罠でもあるか魔物が待ち伏せしているのかと思ったが……勝手に罠が消える筈はないし、魔物が逃げたにしては物音一つしないのは不自然だ。
【生命感知】を使ってみると幾つか反応は在るが、あまり強い反応は無い。元々大きな危険は感じなかったので、毒虫か何かだろう。
そう判断して、進もうとしたヴァンダルーは手に触れた、ねちゃっとした感触に硬直した。
タレアのパワーレベリングと、そして自身に対するリザードマン達の忠誠を絶対のものにするためにD級ダンジョン『リザードマンの巣』に挑んだヴァンダルー達だったが、早速収穫があった。
「スライムをテイムしました」
内部に子供の握り拳程の大きさの核を持つ、タライ一杯分ぐらいの体積のスライムを連れ帰ったヴァンダルーは、とても嬉しそうだった。
「おー、確かにスライムだな」
「本当だ、初めて見た」
「珍しいな」
「私もただのスライムは初めて見ますわね」
『確かにスライムですね』
それを見せられたカシム、ゼノ、フェスター、タレア、リタはスライムを囲んで「珍しい」と感心する。
『確かに珍しいですけど、何で坊ちゃんはそんなに嬉しそうなんですか?』
しかし、サリアが不思議そうに尋ねると、そういえば何でだと皆ヴァンダルーを見る。
彼らにとって、スライムは確かに珍しい。この巨大なアメーバの様な形状をしたランク2の魔物は、一般人や新米冒険者が不意を突かれれば厄介な相手だ。がむしゃらに農機具や即席の武器を振り回しても、打撃に強い耐性を持つため効果が無い。
しかし、所詮はランク2。武技を使えば力押しで十分倒せるし、刺突に向いた武器があるなら核を貫いてあっさり倒せる。
攻撃魔術が使えるなら、更に容易く退治できる。
メタルスライムやポイズンスライム等の上位種は油断できない敵だが、素のスライムは油断さえしなければ雑魚でしかない。
実際魔境でも他の魔物を積極的に狩るよりも、物陰に隠れて死肉を漁る事の方が多い。
そのため遭遇する事が少ない、単純に珍しい魔物なのだ。
テイムして嬉しい魔物とは思えない。特に、既に高ランクの魔物を何体もテイムしているヴァンダルーが喜ぶようには。
「スライムだからです」
しかし、ヴァンダルーにとってスライムはゴブリンと並んでファンタジーの代表的な魔物の一つである。
ヴァンダルーに抱えられてぷるぷると震えているスライムは、地球で大人気だった国民的ゲームに出てくるスライムと違い、外見はコミカルでもなければ可愛くもない。寧ろ、暗い色で粘々していて不気味ですらある。
しかしスライムなのである。
「今は弱いですが、これからきっと強くなります。骨人達や、ピートやペインの様に」
今は魔馬やリオー(元鱗王)を乗り回す骨人や、災害指定種のボーンフォートに至ったクノッヘンも、元はランク1のリビングボーンだったのだ。今はランク2でも、将来ドラゴンを上回る災害指定種に成長する可能性は十分ある。
「キチギヂ」
そうだそうだと言う様に、ずるりとヴァンダルーからピートと元ペインワームのペインが顔を出す。
ピートは頭部の角から電撃を放つランク5の雷光百足に、ペインはモコモコとした毛を大量に生やしたランク4のファーワームにランクアップしていた。
『「「「「確かに……」」」」』
確かな実績込みでそう言われると、納得するしかない一同だった。
「じゃあ、俺達スライムに追い越されない様に気を付けないとな」
「確か、約八年で骨人さんは……難しくないか?」
「私は追い抜かれても一向に構いませんけれど」
『坊ちゃんっ、私達もちゃんと育ててくださいね!』
元々別に不思議だっただけで反対していた訳ではないカシム達はヴァンダルーの力説に納得し、将来このスライムが大物に成る事を確信したのだった。
普通、ランク5から6でも既に大物なのである。
『ところで陛下、名前はどうするのですか?』
スライムが怯えるので、やや離れた所に浮かんでいるレビア王女に聞かれたヴァンダルーは少し考えてから言った。
「では、キュールと名付けましょう」
オリジンの軍事国家の、響きがドイツ語に似ている言葉で「冷たい」と言う意味の言葉である。スライムには性別が無いそうなので、この名前で良いだろう。
「そうか。よろしくな、キュール。ところで、連れて歩くのか? それとも誰かが背負うか?」
「ああ、大丈夫です。【装蟲術】で装備できますから」
そう言い終ると同時に、スライムのキュールはヴァンダルーの腕の中に吸い込まれていった。
「……スライムって、蟲だったの?」
『今日一番の驚きですね』
「多分、【装蟲術】の蟲には、蟲だけじゃなくて這いずる生き物って意味の蟲も含まれているのでしょう」
スライムも蟲に含まれるのなら、蛇や蜥蜴も装備できるかもしれない。流石に鰐や、ドラゴンは無理だろうけれど。
D級ダンジョン『リザードマンの巣』の歴史は記録が残っていないので正確な事は分からないが、多分古い。
シャシュージャ達リザードマンの知識層に伝わっている口伝では、このダンジョンで発生したリザードマンが彼等の祖先らしいからだ。
沼沢地の真北に在るタロスヘイムでは、何万年も前には既にリザードマンがこの辺りに存在した事が石板に記されていたので、その頃にはこのダンジョンが発生していたという事だろう。
『リザードマンの巣』から大暴走で溢れたリザードマン達は、沼沢地での生存競争に勝利してそのまま住みついた。そして、冬でも確実に取れる食料や戦闘経験を求めて『リザードマンの巣』を攻略した。
ダンジョンから大暴走で溢れた魔物がダンジョンを攻略するとは、中々皮肉がきいている。
更にいつの頃からか、このダンジョンを一匹で完全攻略したリザードマンは、彼らを創りだした神(名称不明)から認められた存在なので、この沼沢地の同族の代表者として敬意を払うという風習が出来上がったらしい。
タロスヘイムとの不可侵条約を結んだ当時の群れは、その代表者が長を務めていたのだ。
「じゃあ、俺達と攻略しても代表者とは認められないんじゃないか?」
「問題ありません。リオー(鱗王)が出てきた推定B級ダンジョンの方を攻略する時はソロでしますし」
上記の風習は、リオーの生まれ故郷であるB級ダンジョンが発生したと同時に廃れていた。
『ソロとは言っても、私達も憑いて行きますけどね』
「ギチギチィ」
そして、地下十二階層までのダンジョンをあっさり攻略した。リザードマンの生まれ故郷だけあって出現する魔物もリザードマンが多かったのでカシム達だけなら辛かっただろうが、ランク5のレビアにランク6のサリアとリタ、更にヴァンダルーまで居るのだ。
D級ダンジョン程度で苦戦するはずがない。しかも【迷宮建築】スキルで足を踏み入れた階層の構造まで理解できるので、迷う事すらない。
やろうと思えば数時間で駆け抜ける様に完全攻略する事も可能だっただろう。
タレアやカシム達、キュールのレベリング。それにダンジョンの資産価値を検証する目的もあった。それに途中タレアの【暗視】スキルが『蝕王』の二つ名効果で【闇視】に変化し、カシム達も同様の効果で新たに【暗視】を獲得したので、変化した視覚に慣れるために少し訓練したりなど、二日の時間をかけた。
結果、カシム達はかなりレベルを上げた。何より、カシムが口で叫んだだけのなんちゃってでは無く、本当に【シールドバッシュ】を発動する事が出来るようになった。
「見たか、俺の【シールドバッシュ】!? ボスのリザードマンジェネラルの大剣を砕いてやったぜ!」
「ええ見ましたわ! リザードマンジェネラルの武技と正面からぶつかり合って、大剣と相打ちに成る貴方の盾をね! いくらダンジョンボス相手でも盾職が防具を砕いてどうしますの!?」
「え、いや、つい?」
「ついじゃありませんわっ! 自慢したければ盾を砕かずボスを武技ごと弾き飛ばせるようになりなさい!」
「は、はいっ!」
活躍したのだが、その活躍で盾職が盾を砕いてしまったので、タレアから説教を受けるカシムだった。
「……」
同じくカシムを注意しようとしたヴァンダルーは、出遅れて固まっていた。
「まあ、あの盾も傷だらけでしたし。タロスヘイムに来てから同格以上を相手に頑張って来たのですから、丁度寿命も近かったのでしょう」
その後、タレアにガミガミ言われて落ち込んだ様子のカシムにこれ以上説教するのもなんだろうと思ったので、結局宥め役に回った。
「ヴァン様、そんな甘い事でどうしますの。私はこの子の為を思えばこそ――」
「まあまあ、カシムだってもう解っていますよ。ですよね、カシム?」
「お、おう。これから気を付けるよ、タレアさん」
タレアとヴァンダルーの様子に、子供の頃両親に叱られた時の光景を思い出すカシムだった。あの時も、確か母さんが怒って、父さんが母さんを宥めてくれたっけと。
見た目自分より数歳上にしか見えないタレアと、自分の半分以下のヴァンダルーなので、違和感が大きいが。
尤も、タレアの実年齢は二百七十以上。ヴァンダルーも生きている合計年数は四十年以上なのだが。
「まあ、タロスヘイムに帰ったら装備を新しくしようぜ。俺の剣も大分ガタが来てるし」
次はヴァンダルーの監督無しで攻略だなとゼノと話していたフェスターは、刃毀れしているロングソードを見て言った。
「そろそろ死鉄製にしますか?」
「う~ん……そそられるけど、まだ俺達には勿体ないかな」
過ぎた道具に溺れると、技の研鑽を怠ってしまう。フェスター達はもうしばらく鉄や鋼の武器で頑張るつもりのようだ。
「それで、ダンジョンに使えそうな物は在ったのか?」
「鉱物の類は在りませんでしたが、沼沢地でも取れますがナマズ等の魚、後沼海老や沼蟹、後泥ですね」
『泥ですか?』
「はい。このダンジョンの一部で取れる灰色の泥、粒が細かいので多分美容に良いと思いますよ」
地球に在った泥パック。勿論当時のヴァンダルーに泥パックや泥を使ったエステの経験は無いが、多分同じ事が出来るのではないだろうか?
「まあっ、本当ですの!?」
『良かったわね、タレアさん』
『そーですかー』
『それより坊ちゃん、ナマズをカバで焼くと美味しいかもしれないって言ってましたけど、どうやってカバで焼くんですか?』
『そう言えば、煮えたぎる溶岩に生息するラーヴァヒポポタマスって魔物が居ると、ハンナさんから聞いた事が……もしかして、それで焼くのかしら』
しかし、今居る女性陣の内お肌の美容に興味があるのはタレアだけだった。
何と言っても、タレア以外の四人には皮膚が無いので。肌に見えるのは、霊体である。
「蒲焼は手間がかかるので、帰ってからやりましょう。俺も自分で焼くのは初めてですし。因みに、カバは使いません」
そしてタレアとキュールはそれぞれランクアップした。
タレアはまずランク4のグールアーティザンに。そして今はランク5のグールハイアーティザンにランクアップした。姿は大きく変化しなかったが、腕を中心に刺青の様な文様が浮き出ている。
そして種族名にアーティザン(職人)とあるだけあって、生産系スキルに補正があるようだ。
キュールはランク4のヴェノムスライムにランクアップした。身体の体積が増えて色が毒々しい紫色に成ったが、更なる成長を期待したい。
「ふふふふっ、帰ったら職能班のグールを順にレベリングして貰って、ランクアップさせなければなりませんわね」
以前よりも器用に、そして力強く動く腕にうっとりしながら、タレアがそんな事を企んでいる。約半月前、自分がどれ程レベリングを嫌がっていたのか、既に忘却の彼方に消えたらしい。
「ちゃんと気を付けてレベリングさせてくださいね。赤狼騎士団を着させて、交換所に依頼書を出してフォローしてくれる人達を募集するのも忘れずに」
「勿論ですわ。ヴァン様も、B級ダンジョンの攻略を頑張ってくださいましね」
「俺達は帰ったら装備の新調と、新しいパーティーメンバー探しだな」
「今回はヴァンダルー達が居たから良かったけど、そろそろ俺達三人だけじゃ辛いからな」
「ああ、頑張れよ。きっと二人にも俺のリナみたいな良い娘が見つかるさ」
「「そう言う事じゃないから!」」
リオーが発生したダンジョン、通称『鱗王の巣』はリオーが生前巣穴にしていた洞窟の奥に在る。
「では行ってきます」
そこに、大勢のリザードマンの注目を一身に浴びたヴァンダルーが、特に気負った様子も無く入って行った。
『鱗王』に仕えていたリザードマン達は、「本当に大丈夫か?」と懐疑的な様子でそれを見送る。魔物としては知能が高く高度な社会性を持つ彼等だが、やはり魔物の枠内の存在だ。
強者でなければ上位者、支配者として認めない。その絶対の本能で見ると、ヴァンダルーは『鱗王』と直接戦った訳ではないので、支配者としての資質に疑問を持つ者もいる。
鱗王に加護を与えた邪神の御使い(実際は神の分霊)を撃ち殺し、心を圧し折られたが、物理的に御使い(分霊)の死体が転がった訳ではないのでやはり時間が経過すると実力に疑いを持つ者も出てくる。
特に『鱗王』に仕えていた者達はそうだ。
別に問題が起きる度に骨人や黒牛騎士団がボディーランゲージで説得すれば良いだけの話だが、あまり繰り返されると面倒なので、自分達のレベリングも兼ねてヴァンダルーがソロで攻略する事に成った。
ソロとは言ってもダンジョンに入ってリザードマンの目が無くなると、すぐにヴァンダルーは皆を出すのだが。
『流石ドラゴンが出てくるダンジョン、中も大きいですね』
「ギシャァァ」
『同じB級でも、バリゲン減命山とは違いますね。あそこの内装は全部山でしたし』
『そりゃあ、山ですからね』
姿を現したレビア王女、身体から生えるピート、そして普通に荷物の中に収納されていたリタとサリアが出てくる。本体である鎧の体積が少なく、霊体を消せば畳める二人は簡単に持ち込む事が出来たのだ。
骨人は全身の骨をバラバラにして大型のワームに飲み込ませれば何とかなると力説していたが、消化されてしまう可能性があったので、今回はお留守番である。
「皆は大丈夫ですか?」
「う゛っく、大丈夫じゃが……やはり慣れんのぅ」
「中々、きついな」
ピートに続いてずるずると出て来たのは、ザディリスにヴィガロだ。更にバスディアもいる。
「蟲を寄生させるのは平気だが……どうも【装蟲術】でヴァンに装備されるのは……」
「そう言えば、俺の中ってどんな感じなんですか?」
「……暗くて何も見えない。装備されている間は寄生されている私達は動けないが、蟲達は動くので身体の上を這い回られている感じがして……耳元で蟲の羽音が聞こえるし」
「うわぁ」
蟲が苦手とか、そんなレベルではなく人にとって不快な空間に成っているらしい。
「まあ、【装蟲術】じゃからな。蟲の方が主役なのじゃろう。後、エントやモンスタープラントの立てる音は聞こえなかったからの。多分じゃが【装植術】で装備された存在は別の場所に居るのじゃろう」
「しかし、よくエレオノーラやルチリアーノは自分から装備される気に成ったな」
「確かに。まあ、ルチリアーノは研究意欲が湧けば多少の不快感ぐらい気にしないのでしょう」
『うーん、蟲が這い回るのってそんなに気持ち悪かったでしょうか?』
『どうだったかな? あまり気持ち良くなかった覚えはありますけど』
『普通の触覚……二百年前に身体を無くしてしまったので、思い出せません』
『気持ち良くなかったのは確かなのよね』
リタやサリア、レビア王女にダルシアの皮膚が無いカルテットが話に着いて行けずに首を傾げている。
そうして騒いでいるのが魔物に聞こえたのか、ズシンっと地響きがした。
「そろそろ最初の魔物が来たようなので、話はこれくらいにして……レベリングを始めましょう」
こうして百年以上誰も攻略した事が無い推定B級ダンジョンを舞台にしたパワーレベリングが始まったのだった。
・名前:タレア
・ランク:5
・種族:グールハイアーティザン
・レベル:17
・ジョブ:武具職人:名工
・ジョブレベル:90
・ジョブ履歴:見習い武具職人、武具職人→奴隷(47Lv時強制ジョブチェンジ)、見習い娼婦、娼婦、武具職人(48Lv)
・年齢:271歳(肉体&外見年齢18歳)
・パッシブスキル
暗視→闇視(変化!)
痛覚耐性:2Lv(UP!)
怪力:2Lv(UP!)
麻痺毒分泌(爪):1Lv
色香:4Lv
・アクティブスキル
目利き:7Lv(UP!)
防具職人:8Lv(UP!)
武器職人:8Lv(UP!)
枕事:5Lv
舞踏:2Lv
房中術:2Lv
弓術:3Lv(NEW!)
・二つ名解説:怪物
多くの、若しくは複数の権力者等から畏怖されている者が獲得する二つ名。
ただ単純に恐れられるだけではなく、得体の知れない不気味さを漂わせていなければ獲得する事は出来ない。
この二つ名を獲得する者は多くの場合反社会的組織の幹部やボス、冒険者ギルドでも正体を把握していない魔物等に成るため、この二つ名を所有している事を知られると警戒される。ただ、裏社会の場合は一目置かれるかもしれない。所有者が魔物の場合は、手下を作り易くなる。
この二つ名を獲得すると自分を畏怖する存在の注目を惹きやすくなり、また裏社会では注目され擦り寄って来る存在も増える。
過去には複数の為政者が、多少手下が増えても関係無い程強大に成った犯罪組織のボスの行動を見張るため、故意に『怪物』の二つ名を付けた事があったらしい。
ネット小説大賞の二次選考を通りました! これも皆さんの応援のお陰です、ありがとうございます!
5月2に102話、5日に閑話、9日に103話を投稿する予定です。




