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2、やっぱり女王様

色々あって予定より投稿が遅くなりました。

今回はテンプレートなギャグ話です。

では母に、教えてはいけない理由を聞いてみましょうか。


「お母さん、どうしてバラしちゃいけないの?」


私は首をかしげながら聞きました。


「上からも止められているからに決まっているでしょ。そしてあんたたちが各国の政府から命を狙われないようにするためよ」

「!」


私は驚きで声が出ませんでした。


「なるほど」


藍は母の言葉にしきりにうなずいています。

確かに母の言う通りです。うかつに言えば、私たちだけでなく周囲の人間も〝人質〟として巻き込まれるかもしれません。


――それだけは絶対に嫌。


私はひそかにぎゅっと手を握りました。


「おねぇちゃんは口が軽いんだから、気をつけてね」

「大丈夫だよ。家族の命もかかっているんだし」

「それもそうだね」


私は納得してもらえたので、胸をなでおろしました。でも藍はそんな私に爆弾を投下してきました。


「私ね、おねぇちゃんは好きなんだけど、信用はしてないんだ~」

「ひどい! 藍なんか嫌い」

「おねぇちゃんはシスコンだから、そもそも嫌いになれないでしょ」

「……」


藍には一生勝てない気がしてきました。とほほほ……。

そんな訳で話を逸らしてトンズラします。ま・た・負・け・た。


「そういえば、お母さんって元からそんな姿なの?」

「全然違うわ。こちらの姿よりもずーっと美しいんだから」

「見たい」「見たい!」


こんな時に限って、姉妹二人の声が揃いました。

子のひいき目で見ても、お母さんは華やかな美人。ないすばでぃー。

それより美しいと聞いて、見ない訳にはいきませんよ!

えぇ、野次馬根性ですとも。


母はそんな私たちを見て苦笑しつつも、家の地下室へと案内してくれることになりました。





細く狭い階段を下りていくと、そこには無機質な白い空間が広がっていました。


「こんな所があったんだ」


今の今まで、私はその存在に全く気付いていませんでした。妹もきょろきょろとしています。

それにしてもなんで何も置いていないのでしょう? 藍だったら、ここに荷物を置いて有効活用するでしょう。


「じゃあ、あんたたちに真の姿を見せてあげるわ!」


――それは一瞬の出来事でした。


「はいっ!?」


私は自分の見たものが信じられずに声をあげてしまいました。


「!?」


藍は手で口をおさえつつも、かろうじて声をあげなかったようです。

ちなみに、母は……よく分からない肉の塊になっていました。これのどこが美人!?

どちらかというと、ブサ可愛い感じです。


『あんたたち、今失礼なこと考えていたでしょ!』


宇宙人の姿なせいか、頭の中で直接声が響きました。


「考えてないです」


恐ろしいので私にはこれしか言えません。


「以下同文です」


藍、その文はそこで使っちゃダメでしょ! その言い方だと母を刺激しそうで危険です。


『ねぇ、美人よね』

「……」


私は何も言えませんでした。


「……ハイ」


藍はとりあえず片言で返事をします。

しかしこの返事の違いが、私たち姉妹の運命(?)を左右したのです。


私はうなずかなかったので、宇宙人としての姿のまま、全体重をかけて技をかけられました。妹はうまく逃げやがりました。ちくしょう!


「重い、ギブアップ、死ぬ」


私は蚊の鳴くような声で呟きました。


『羽のように軽い、の間違いでしょ。死なないから大丈夫。というか死なせないから。死んだら連れ戻す』

「お母さん、美人」


母に無理やり言わされました。言わないと何をされるのかが分かりませんよ。


『よくできました。じゃあご褒美に、私の足を揉む権利をあげましょう』

「えーっ」

『……遥、何か言った?』

「はい、よろこんで揉ませていただきます!」


学んだこと:母は今日も女王様です。

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