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ウサギさんの旦那さんは毎日朝早くから夜遅くまで働いています。


今日も帰りは午前様。


帰ってきたウサギの旦那さんにウサギの奥さんは言います。


『貴方、お帰りなさい。ご飯にする?お風呂にする?』


『じゃ、お風呂』


と、ウサギの旦那さんがお風呂に入っている間にウサギの奥さんは夕飯の用意。


電子レンジでチンするのではなくお鍋やフライパンを火にかけて出来立ての温かい料理を食べさせるのがウサギの奥さんのポリシーでありました。


お風呂から出てきたウサギの旦那さんは黙々とご飯を食べ、少しおなかが満たされてくるとその日あった事をぽつりぽつりと話始めます。


そんなウサギの旦那さんの話を“うん、うん”と相打ちを打ちながら、話の腰を折らないように最後まで聞いてあげるのもウサギの奥さんのポリシーであります。


が、ウサギの奥さんも眠たいなぁという心がどこかにあったので、ついつい開いたお皿を重ねて流しに運んでしまいました。


すると、憂いを帯びた目でウサギの旦那さんが言います。


『まだ、食べようと思ったのに・・』


寂しがり屋のウサギモードが発動されそうになったのを察したウサギの奥さんはにっこり笑って言いました。


『貴方♪愛してるわ♪

 でもね、これ以上食べたら、明日の朝きっと胃がもたれちゃうわよ。

 毎日これじゃ体に悪いわよ。貴方に何かあったら私は生きていけないわ。

 足りないならリンゴでも向いてあげるから♪』


すると、ウサギの旦那さんは、


『そうだよな。これ以上食べたら胃がもたれそうだよな。それにしても君はいつも僕の体に気を使ってくれてありがとう』


と、言って機嫌よくリンゴを食べましたとさ。


めでたしめでたし。






*  *  *  *  *  *  *


寂しがり屋のウサギには温かいご飯と温かい言葉が必要です。

サイト“へのへののもへじ/紳士と熟女のため童話”より、加筆修正してこちらに載せました♪

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