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昔々ある所にウサギの夫婦が住んでおりました。
ある日、帰りの遅いウサギの旦那さんを待っている間にウサギの奥さんはつい眠ってしまいました。
ふと目を覚ましたウサギの奥さんが起きていくと、すでに帰宅したウサギの旦那さんは自分で夕飯を温めて食べていました。
『あら、貴方ごめんなさい。つい眠ってしまって』
と、申し訳なさそうに食後のお茶を入れるウサギの奥さんにウサギの旦那さんは言いました。
『僕は寂しがり屋のウサギなんだぞ。
構ってくれないと、寂しくて死んじゃうんだぞ』
* * * * * * *
寂しがり屋のウサギ。自己申告してきたら要注意。。
サイト“へのへののもへじ/紳士と熟女のため童話”より大幅加筆修正してこちらに載せました♪