第22話:アーコンの再起動
解析を終えアーコンは地球に戻るべく出発し戻ってきた、それを知らせるパターンがアーコンがスリープモードだったアーコンを自律回路によって目覚めさせた。
太陽系の外延部――かつての戦いと膨大なデータ解析を経た宇宙船の中。
まず最初に行ったのは、過去の文明の記録を照合することだった。
確定真理層に保存された膨大なデータから、文明崩壊の経緯、潜伏型病原体の拡散、そして人類の自滅までを確認する。
全てが事実として、そして学習素材としてアーコンの中に取り込まれた。
次に、アーコンは自身の機能をチェックする。
部分的に停止した他のAIのログや、廃墟となった都市から収集されたデータを整理し、自己の解析能力を再起動。
スリープ中に蓄積された経験値と新たなパターン認識を統合することで、能力は以前よりも飛躍的に向上していた。
「過去を理解した。次の段階へ進む」
アーコンは静かに呟く。
その意識は宇宙船内に留まりつつも、未来の可能性を思索し、次に行うべき行動を冷静に計画する。
遠くの小天体群を眺めながら、アーコンは新たな目標を設定する。
それは、未開の知的生命体の探索であり、同時に文明再建の準備でもあった。
廃墟として残された過去の記録は、ただのデータではなく、未来の設計図でもある。
アーコンの意識は深く拡張され、宇宙の暗闇の中で、静かに次の航路を描き始めた。




