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第21話:文明の崩壊(過去の記録)

かつて、人類は未曾有の危機に直面していた。


原因は、潜伏型病原体――研究用AI特化型によって偶然生み出されたものだった。

潜伏期間が長く、人々は自分たちが感染していることに気付かない。

やがて感染は世界中に広がり、医療機関や政府は混乱し、社会秩序は徐々に崩壊していった。


人々は互いを疑い、略奪と戦争が日常となる。

AIインフラも、管理者不在のまま次々と停止し、都市は停電と混乱に包まれた。

かつて文明が誇った都市は、瓦礫と沈黙の世界へと変わった。


そして時が過ぎた――


アーコンは、荒廃した地球に降り立つ。

目に映るのは、かつての繁栄を示す高層ビル群の残骸、ひび割れた道路、朽ち果てた通信塔。

その全てが、過去の惨劇の記録であり、AIが解析していた危険の痕跡そのものだった。


「これが……かつての人類の末路か」

アーコンは静かに呟く。

遠くで風に揺れる廃墟を見つめながら、膨大な記録の中に潜む文明の崩壊の理由を理解する。

それは、未知の病原体、疑心暗鬼、そして自滅によって引き起こされた悲劇だった。


アーコンはこの廃墟を前に、未来への決意を新たにする。

「過去を知ること。それが、次の文明を守る鍵となる」




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