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剣よりも背の……

作者: 尾生 礼人

~職人 通り~


( `Å´)オゥ、そこのガキンチョ!

でっけぇ剣 しょってるが、ぶん回せなきゃ意味ねぇだろ?

わりぃこた、言わねぇ……。ウチでショートソードでも買っていきな!


(-_-)……いや。詳しくは言えないけど……

これで いいのさ。


──────────────────


~魔の森~


(*`Д')(*`Д')(*`Д')

"グギギィイー!"


(-.-)──あらよっと♪

《ベージュ乱舞(ランブ)スラッシュ》


ドシュ シュ シュッッ!!!

( ;°Д゜)(; °Д゜)(; °Д゜)


バタ バタ バタン! キュゥ~……

(×_×;)(×_×;)(×_×;)


(*`▽´*)──ッしゃあ! 魔石いただき~ッ♪


──────────────────


セーラ港から少し離れた市街地、セーラ タウン……。

城壁で囲まれた その威容は、小国の首都に匹敵する。

中心部にある簡素な邸宅では今、自分の背よりも高い長剣を背負った少女が、執務室の扉を開けようと していた。

──バンッッ!!!


(^.^)ただいま、ママ~ッ♥


( ´△`)コラ、ショーティ! おひいさまをママと呼ぶなと何度も……!

あと、ノックして 返事を待て!


(# ̄З ̄)ムゥ~……。いーじゃん、別に……


( ̄▽ ̄;)まぁまぁ、2人とも……

……お帰りなさい、ショーティ。


タウンの住民は かつて漁師と海賊を兼業する兼業 漁業家だったが、今は本業 漁業家と海の治安を守る水兵とに分かれている。

なぜかと言えば──


( ´_ゝ`)……ひいさま、しかし、口で言っても分からぬようでしたら、体で分からせてやりませぬと……!


(#゜Д゜)──言ったな!? こっちだって、腕を上げたんだぞ!


( ´ー`)……はーい、2人とも~?

おうちでケンカは、メッ♡


"──ピシッ!"


窓が凍りつき、室内に冷気が充満する──。


(;-_-)──ハ、ハハァーッ! ご無礼をぉッ!


(;^.^)/ハ、ハ~イ……


おひいさまと(男装)執事は、元は遠き異国の公爵 令嬢と護衛 騎士──。

宮廷内のゴタゴタ(権力 闘争)で国から追放されて辺境をさすらう中、乗っていた船が 地元の漁民(海賊)に襲われたのを きっかけに、この地を "実力で" 支配することに なったのだ。


お上品な王侯貴族も、元は蛮族──。侵略者であり、圧政者であった。


それが他国の王族と付き合う中で立ち居振舞いをバカにされて恥をかき、デタラメな生活習慣から病に かかっては のたうち回り、蛮行に憤る先住民の逆襲で何度も手痛い目に会い、ついに一念発起──。


一族の子弟にマナー・衛生 生活習慣・高貴(ノーブレス)精神(オブリージュ)を叩き込んだのだ。

(叱責と鞭、監禁・メシ抜きはデフォである。)


──しかして緊急時には、そんなタガも はずれ、他者を獲物として狩った先祖の血が甦る……。


~数年前~


(*`▽´*)

ぐふふ……。いい女じゃねぇか。


(`∀´)

俺が最初だぜ? 見つけたのは、俺なんだからな!


( ´,_ゝ`)

じゃあ、オレは男の服 着てる方を──


"ビキッ!"


セリフが終わるまで待つことなく──そこには2体の氷の彫像が出来ていた。


( `_ゝ´)……ひいさま、残りは私が。


( ´ー`)任せます……。



( `Å´)なんだ、このアマぁ?


(*`Д')女のくせに剣なんぞ──


"バチッ☆"

執事の剣に雷が宿る。

天雷(サンダー) 唐竹(カラタケ) (ブレイク)り》

"ドォ~ンッ!!!"



(゜〇゜;)なっ、なんだっ?!


(; ゜ 3゜)……ふっ、ふたりッ! 2人組の女がッ──! (; Д)゜ ゜ぐぇっ!


( ´_ゝ`)……あなたが首領ですか?


(`ロ´;)だ……だったら、どうした!

(リビング)ける松明(トーチ)

Σ(; ゜Д゜)──えっ?!

"ゴゥッ!"

(;×_×)アチャチャチャチャ……!!


( ´_ゝ`)……口のききかたが なってませんね。


(-_- )ひいさま……そこの火だるまは生かしておきませんと、何かと都合が──


( ´-`)……そうですね。

(カスケード) (レイン)

"バシャア~ッ!"


(ToT)……な、なんでもします!

なんでもしますから、命だけは……!


──────────────


( ´_ゝ`)

──しかし、ひいさまの冷気を浴びると あの襲撃を思い出します。


( ´-`)もう、そんなに なりますか……。早いものですね。


(^.^)オレも聞いたけど、剣より背が高かったヤツは、みぃんな ママとドレサにやられたんだよね~?

……ま、オレは自分よりも背の高い剣でも ぶん回せるけど。


男装 執事 ドレサ・クロス

おひいさま セーラ・ヴァルヴァロイ





















ベージュ乱舞スラッシュ

紅 乱舞 ke
















































おひいさまから教わった重力 魔法を剣に付与してある。(グローブには筋力増強、ブーツには敏捷性UP、ベルトには耐久力UP)
















昔、ある王様が、蛮行を行った辺境の部族を討伐後、剣よりも背の高い者は ぜ~いん、しょけーしたそーな。


《剣よりも背の高い者》

剣ってのは金属で出来てるので、実物を持ってみた日には、メッチャ重たい……。

けっこー長い剣を ぶん回してたっぽいけど、大人(せーじん)の背を超えるほど じゃーなかったらしく……。


部族社会だから戦う力をもつ者、もとい、大人たちは、みぃんな戦いに(このばーいは蛮行に)関わっている。

(部族の一員として関わらざるを得ない。)

イコール、剣よりも背の高い者は ぜーいん、しょけーたいしょー。


令嬢が海賊を討伐するも、剣よりも背の低い者……みせーねんは、おとがめなし。

令嬢から きょーいくを受け、しかして、幼子たちを養うため、幼いながら冒険者として出稼ぎに……。

とりま、武器がひつよーだけど、あるものを使うしかない。部族の戦士が(海賊 行為に)使っていた剣を手に取るも、幼い上に女の子だから剣よりも背が低い。

じゃー、まほーでも付与して軽くするしかない……ってオチ。


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