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第七話 セシル15歳②(亡き友人との別れと素材集め)

幽霊だった母マリアンヌの別れをしてから次の日、俺は母マリアンヌから聞いた森の奥にある洞窟に着いた。


「此処か母さんが言っていた洞窟は。」


俺は探知魔法で洞窟の中を確認した。

洞窟内は500メートルまで続いており、一番奥に大きな場所があってそこに巨大な物体の気配を感じていた。


「あの奥に大きな魔力を感じる。此れが地龍だと思うけど? 先ずは行って見ないと分からないなあ。」


俺は洞窟の中に入って行った。

奥の大きな場所に出ると、大きな魔力の正体は地龍が座っていたのであった。

地龍の姿は左目は潰れ、右の翼は無くなって、身体中傷だらけの状態で虫の息状況で見えていた。

だが、俺にはその地龍と何処かで会った事がある。


『そこの子供。何か用であるのか?』

俺の頭の中に地龍の声が聞こえて来たのであった。


『ワシの声が聞こえているのなら、返事をしてくれないか?』


「聞こえているよ。」


『ワシに何か用か?』


「違う、貴方は周りにある魔力を含んでいる金属が欲しいだけだ。」


『なら持って行くが良いぞ。』


「ありがとう。」

俺は魔力を含んだ金属を掘り出してアイテムボックスの中に詰め込んだ。


『そこの子供よ。それ以外必要であったらワシの隣の壁を見て見ろ?』


俺は地龍の言われた通りに隣の壁を見て


「此れってミスリル?」


『お前達人族が一番欲しい金属だと思うが?』


「ああ。こんなにミスリルがあると思っていなかった。これも貰うよ。」


『好きにしたらいい。』

俺は壁にあるミスリルを採掘してアイテムボックスの中に入れた。


「少し聞いていいか?」


『なんじゃ? まあ良いだろう。』


「何故此処にいるのか?」


『そうだな...。ワシは後2時間ぐらいで死ぬのでな..。』


「もし良ければ教えてくれないか?」


『まあ。最後に話すのが主なら問題ないだろうって。ワシは400年前にこの世界に来たのじゃよ。理由は『魔族』に操られて確か『地球』って世界に戦争を仕掛けたのだが、ワシはある男と戦って『魔族』からの支配を解放してもらったのじゃよ。そこでその男の為に一緒に『魔族』と戦ってな、ある日、その男が『門』を破壊するって聞いたので、先陣を切って戦った...そのお陰で今の姿になってしまったのだよ。ワシもボロボロで『門』の中に入ってしまい...この世界にきたんじゃあ。此処を見つけてのう。冬眠していたが、何故か知らんがこの辺りの魔力量が増えてしまっていて、多くの魔物が狂暴化になってしまったのだよ。ワシはそれを抑える為、自分の生命力を使って此処の魔物を抑えていたのだが...とうとう生命力が尽きそうで....はあ。はあ。』

俺は前世の記憶を思い出して一つの可能性を地龍に聞くのであった。


「その『地球』で貴方を助けた人の名前は憶えているの?」


『そうだのう......! 思い出した...確か....りゅうま...そうじゃ! りょうま・みつるぎと言ったはずだ。』


俺はその名前を聞くと確信した。

その地龍はあいつだ....でも400年前って? まあいいわ


「御剣龍馬だな...知っているよ。」


『知っているのか?』


「知っていると言っても俺が『御剣龍馬』が転生した姿だよ。貴方の名前は破滅龍ラグナロク。」


『!』

破滅龍ラグナロクがビックリしていたが、すると眼に涙が出てきたのであった。


『神よ! ワシの一番の願い叶えてくれてありがとうございます。ワシは思い残す事無く死んでいける。』


「久しぶりだな...破滅龍ラグナロク...。」


『そうじゃ龍馬よ。最後の願い聞いてくれないか?』


「聞いてやるよ。」


『ワシは後少しで死ぬ。だからワシの鱗と牙と爪をお主にやるわい。多分必要じゃろう? お主の一番の『相棒』を作るために...それとワシの魔石も使ってくれ。』


「その遺言、しかと聞くのである。さらばだラグナログ....。」


『ありがとう...龍馬...いや、今はセシルじゃな? さらばだ.....。』

ラグラロクはそう呟くと息をしなくなって...そして死んでいったのであった。


俺は遺言通りにラグナロクの死体から大きな牙を2本、爪を大きいのを4本、鱗は多数アイテムボックスに入れて最後は炎魔法で死体を灰にするのであった。


(亡き友の言うとこの森の魔物数が多くなると思った方が良いな。そうなると早く此処を出ないと行けないなあ。まあ魔物がスタンビートになるには俺の予想だと8か月後だな。)


俺は森にある俺の自宅に戻って俺専用の武器を作るのであった....。


次回はセシルの武器作成の経過を書きます。

少し短めになるかと思いますので楽しく読んで下さいね。


評価ポイントを是非よろしくお願い致します。

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