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第三話 セシル6歳

幼年期はセシル視点で書いています。

俺、セシル=シルベスタは6歳になった。

俺が3歳の時、両親とフォリナー夫妻が領主会議を行う為に王都に向ったのだが、滞在中に両親が止まっている宿で両親が何者かに襲撃されたのであった。

ダランは襲撃者を殺したが既に母マリアンヌは殺さていたのであった。

その後、父ダランは氷魔法で凍らせたマリアンヌの死体を持ち帰り、葬式を行ったのだった。

俺は母マリアンヌが誰に殺した犯人を捜そうと決意した。

しかし、俺はまだ3歳。なので15歳の成人になったら犯人捜しをしとうと思うのであった。

いつもなら母マリアンヌが俺を起こすのだが、死んでしまったので代わりに一人の女性が俺を起こしに来るようになったのだ。

「おはようございます。セシル坊ちゃま。」


「おはよう。ニーナ。」

ニーナと言う俺の専属メイド。

年は16歳で紫髪の綺麗な少女であった。


「朝ご飯です。此処に置きますね。」


「ありがとう。30分後に食器を取りに来てれ。」


「はい。わかりました。」

俺はニーナが持ってきた朝食を食べるのであった。

何故、俺が自分の部屋で食べているかと言うと。

俺が5歳の時、父ダランが再婚したのであった。

相手はダランの幼馴染で名前はヘンリエッタ=オレゴンと言う。

ヘンリエッタはこの街の商人ドルグ=オレゴンの長女で以前結婚していたが、旦那が2年前に王都で何者かに殺されて実家に戻って来たのである。

その時、ドランと出会い2年後に再婚したのであった。

ヘンリエッタには双子の兄妹がいた。俺の3つ上である。

一人はダグラスと言い今9歳である。両親の前には可愛い男の子として振舞っていたのだが、両親がいない時は俺に剣術の稽古としてある意味いじめをしていたのである。

もう一人はアンリエッタと言い兄ダグラスと同じ9歳である。

母親のヘンリエッタ似で外面は良いのだが、これも兄ダグラスと同じで俺を魔法訓練と称して俺に向って魔法を放つこれもある意味いじめをしていたのであった。


この世界では8歳で洗礼の議を行い12歳になると長男と長女は王立学校に6年間勉強して長男は父親の後継者として、長女は他の貴族の長男の嫁となるしきたりになっていた。

つまり、母マリアンヌが生きていた時は俺が長男だったが、ダランがヘンリエッタと再婚した為、ヘンリエッタの子供が長男と長女で俺が次男になったのである。


ダグラスとアンリエッタは8歳の時、洗礼式にダグラスは魔法士と剣士の才能があり、アンリエッタは魔法士と回復士の才能があった。

そして二人が12歳になった時、ダグラスは騎士学校にアンリエッタは魔法学院に入学するのが決まっていたのである。

俺はこのシルベスタ家を継げない為、王都の学校に入学出来ないので15歳の成人になったら家を出る事になっているのであった。


ある日、俺が庭に出ているとダグラスが来て


「おい。セシル。剣術の稽古に付き合え。俺が考えた剣術を試したいのでやられ役しろ。」


「うん。兄様。」


「おい。兄様ではない。ダグラス様と言え。この下男が!」


「はい...わかりました。ダグラス様...。」

そう言うと後ろからアンリエッタが来て


「セシル。お兄様の剣術が終わったら私の魔法の訓練に付き合いなさい。良いわね。」


「うん。お姉さま。」


「違うでしょう! アンリエッタお嬢様と言いなさい。このバカ!」


「はい。アンリエッタお嬢様。」


「よろしい。」

先ずダグラスの剣術の実験台として付き合った。

俺の武器は無しでダグラスは木刀で俺を殴りつけていた。

ダグラスの剣は幼稚であって転生した俺には簡単にかわせるのだが、かわせるとダグラスが父ダランに告げ口をするので黙ってダグラスの剣を生身で受けていたのだった。


「ほれほれ。セシル。俺の剣術は父上の剣術を参考にしたのだ。すごいだろう?」


「はい....。すごいです...ダグラス様。」


「良し終わった。今日はフォリナー様達が来るので此処までにしよう。」

ダグラスの剣術の実験台が終わると次はアリンエッタの魔法の実験台として


「ほほほほ。見てセシル。どう私の魔法はすごいでしょう。私の魔法の才能はお母様の直伝なのよ。」


「はい....。すごいです...アンリエッタお嬢様。」


「私もこの辺で終わるわ。後片づけはセシル、あんたがしなさいよ。終わらないと夕食無しだから。」


「わかりました。」

二人は日頃のうっ憤を晴らしたように家に戻って行った。

俺は2人が散らばった木刀を直しと荒れ果てた地面を更地にして家に帰るとフォリナー夫妻が家に来たのであった。


「こんばんは。なんだセシルじゃない...。ダグラス様は要るのかしら?」

フォリナー夫妻の娘ミリアが俺に言った。


「はい。ダグラス様は食堂に居ますよ。」


「じゃあ。私も食堂に行こうっと。パパ。ママ早く行きましょう。」


「はいはい。」

夫妻とミリアは食堂に向って行った。

俺は自室に戻って行くのであった。


△△△△△△△△

セシルが自室に戻って行った頃、

ダランとヘンリエッタ。ダグラスとアンリエッタ。それとフォリナー夫妻とその娘ミリアは食堂にて食事をしていた。

ダグラスはミリアに今日の洗礼について聞くのであった。


「ミリアさんは。今日洗礼の議に行ったのでしょう?」


「はい。」


「結果は?」


「お母様と同じで回復士と魔法士の才能があるって言われました。」


「すごいじゃん。ミリアちゃん。流石お兄様の婚約者だね。」


「此れでフォリナー家とシルベスタ家は安泰だな。」

ダランはそう言うとフォリナー夫妻は


「それより、セシル君は、此処に来ないの?」


「あの子はこの場が嫌いみたいなので別々に食事をしていますわ。」

ヘンリエッタはそう答えた。


「そうなのか....分かった。」


レオンはダランの変化を感じ取っているのであった。


△△△△△△△△

俺は自室に戻ると夕食を食べていた。


「セシル坊ちゃま。食器を取りに来ました。」


「ありがとう。ニーナ。」


「ぼちゃまに対する仕打ちがひどい....。後2年で変わるかも知れないですよ?」


「どうしてだ?」


「2年後セシル坊ちゃまは8歳になります。洗礼式に能力が出たらきっとダラン様もわかるでしょう。」


「そうだね。」


「では失礼します。おやすみなさい。坊ちゃま。」


「おやすみ。ニーナ。」

ニーナは部屋を出たのであった。


(多分....俺は神の言う通りだと職はないと思う...。でも俺にはこれがあるからな後7年の辛抱だ。

「ステータス・オープン」)

俺はステータスを開いた


名前 セシル=シルベスタ 男 6歳 職業---

レベル12


HP3000/MP20000


攻撃SS 魔法攻撃SS 物理防御SS 魔法耐性SS 俊敏SS 器用さSS 運SS


<スキル>剣術LV10・格闘LV10・全属性魔法LV5・全支援魔法LV5・回復魔法LV6

全異常耐性無効・身体強化LV10・鑑定LV10・錬金LV5・鍛冶LV4・魔法創造LV2

アイテムボックス・ 索敵LV1・魔法探知LV3・転移魔法LV4・隠蔽(NEW)


これが今の俺のステータスだ。

昔の俺の能力をそのまま引き継いていたのでこの世界の人間より能力が高い。

そして今新しいスキル「隠蔽」が出たので他の人にはばれないようになっていた。


実は俺は5歳から毎晩、深夜に屋敷を出て一人で森に行きゴブリンを倒していたのであったのでレベルも12になっていたのであった。

剣は短剣二本自分で作ってそれをモンスター退治に使っているのであった。


(あと2年後に洗礼式が終わったら恐らく俺はこの部屋を出る事になるかと思う。)


そう思いながら俺は寝るのだった。




次回はセシル8歳の回です。

セシルの洗礼式が終わったら更にセシルには苦い経験が待っています。

続きが見たい方は是非とも評価ポイントをお願い致します。

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