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何を言うんだこいつらは

「これらのことにより貴様との婚約を破棄させてもらう!」


はぁ?私いじめなんてうけてませんが?

なのに、このアホ殿下は先輩が私をいじめたと言うのか!?ふざけんな!先輩はふわふわとした妖精レベルのかわいさなんだぞ!妖精がこんな私のような人間をいじめるわけがないだろう!?


「殿下、私はいじめなど」

「言わずともわかっている。辛かっただろう?」


話を聞かんか!こんな脳内お花畑のやつが、将来王になったらこの国、滅びるぞ!


「それに比べておまえは誰にでも優しく天使のようだよ」


あぁん?先輩の陰口言うやつの弱みをにぎって脅は……じゃなくて無理矢理話し合いをしてまわったこの私が?優しい?目、大丈夫ですか?先輩と私だと何を比べても月とすっぽんどころか天使と塵ですが?


「貴様など国外追ほ」

「ちょっと待ったあああぁぁぁぁぁ」

「ん?どうした?」


どうした?じゃないだろ!?国外追放?は?ダメだ、こいつ。証拠なしでそれはダメだろ?証拠の捏造やらなんやらすらなく?


この子にこんなことがありました。婚約破棄だ。


はあ?誰かが階段から落ちたからって、婚約破棄なんかしねぇよ!せめて、お前が何かしたんだろうとか言うよなぁ!?いきなり、婚約破棄宣言聞いて、周り誰も話についていけてねぇよ!?


「大丈夫か?」


あ、そういえば、こいついたっけ。


「あの、殿下、私はいじめなど」

「心配するな。」


国の未来が心配になってきました。

本当に。


「もうお前を誰にも傷付けさせない。とにかく、お前があの女のせいで傷付」

「うるさい」

「え?」


もう首がはねられようがどうでもいい。

この国の最後の王子、これだよ? 

どうせ国滅びるじゃん。


「私、先輩にいじめられてなんかいません」

「だが!」

「むしろ、いじめられたいです」


……あ。言っちゃった。







もともと、

「私がいじめてくれと頼んだんです!」

「は?」

「頼まれてません!」

と起きていないいじめを責められた悪役令嬢を

庇おうとして訳のわからないことを口走った

ヒロイン、愛した子の性癖がヤバい(勘違い)と

知ったヒーロー、いきなりの断罪イベントやらヒロインの爆弾発言やらでパニックの悪役令嬢のお話の

プロローグだったのですがなぜこうなった?

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