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Handout【A man of rising sun】

 それは遠い昔の話。

 世界が邪悪なる魔王アザトースに支配されていたころのお話です。


 あるところに心優しいユーリィという若者がおりました。

 ユーリィは武芸に優れた町一番の強者で、年若いながらにも一人で数多の魔物を打ち倒す事が出来ました。


 ユーリィは町の人達と笑顔で暮らしていました。ですが、ある日突然ユーリィの住んでいた町が魔王によって破壊されてしまいます。

 ユーリィは嘆き、悲しみました。

 そしてかの悪逆の魔王を打倒せんと、世界を救う旅へ出たのです。


 ユーリィの旅路は困難を極めましたが道中仲間になった護符使いと大鎌使い、そして異色の二刀流剣士達の力を借りて遂に魔王アザトースの居城までたどり着いたのです。

 ですが、ユーリィは恐ろしい事に気付いてしまいました。

 仲間の二刀流の剣士が自分たちを裏切っていたのです。

 ユーリィはほかの仲間たちと結託し、世界を滅ぼそうとする裏切りの剣士を打倒することに決めました。


 とは言え剣士も裏切り者とは言え貴重な戦力です。ユーリィと仲間達は剣士をその場で殺してしまうよりも魔王の打倒を手伝って貰った方が良いと思い殺すのを延期しました。


 魔王との戦いは今までのどの戦いよりも厳しいものとなりました。

 剣士の攻撃に警戒しながら魔王アザトースの攻撃を潜り抜けなければならなかったのですから。

 ですがユーリィは仲間との絆の力で魔王を倒すと仲間と勝利の喜びを分かち合いました。

 剣士もユーリィ達を殺す為に喜んだ振りをしました。剣士は喜んだ振りをしてずっとユーリイ達に隙がないかと観察していたのです。

 しかし、ユーリィは剣士が裏切っている事を知っていたのでえいやっと、まず右の腕を刎ねました。

 剣士は死ぬ直前まで自分は敵じゃないと嘘を付きましたが、仲間達の結束の前には無意味で、最後には恐ろしい本性を現し、呪いの言葉を吐きながら死にました。


 こうして魔王は倒され、裏切者の剣士は死に、世界は平和になりました。

 ユーリィは救国の英雄として王様から『日の出の勇者』と言う称号を賜り、金銀財宝を手に入れ、美しい姫君と結婚して幸せに暮らしました。



 『日の出の勇者』によってこの世界は平穏を取り戻しましたが、それでもまだ争いが絶えません。


 もしかしたら魔王とは人の胸の中に生まれるものなのかもしれません。


公開されたハンドアウト

・裏切り者の剣士

・魔王アザトース

・ユーリィ

・切断された腕


公開されていないハンドアウト

・何故剣士が裏切り者なのか

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