ウサ耳はすごく目立つと思う
ヒロイン(未定)登場。
「ん~」
ベンチから起きあがって、伸びをする。ゲームの中だからかな、体が痛いなんてことはない。周囲に人はいない。まあ町の隅っこだしね。精神力も回復したし、昨日のアイテムの確認でもしますか。
「ステータス」
Name:ナタ(Female)【LV1】
Race:人間
【ステータス】
HP:100
ATK:0(-10)
DEF:43(+33)
MP:10
SP:10
AGI:343(+333)
DEX:5
LUCK:133(+33)
【装備】
『麻の胴着』『革のズボン』『革のベルト』『丈夫な靴』『壊れた鞭』『ホワイトラビットのウサ耳』
【スキル】
《モノマネLV1》《魅了LV1》《調教LV1》《格闘LV1》《ラビットジャンプ》
【所持金】10100G
【備考】
『壊れた鞭』:ATK-10
『ホワイトラビットのウサ耳』:DEF+33,AGI+333,LUCK+33
「…うわぉ」
何このAGI。チート装備ですか?詳細見てみよう。
『ホワイトラビットのウサ耳』(ユニークアイテム)
詳細:ラビットたちのお姫様的ポジションのホワイトラビットのウサ耳。つけるとウサギみたいに跳ねることができると同時に、運気も上がる。彼女からあふれ出る運気は、あらゆる幸運をプレイヤーにもたらしてくれる。
ホワイトラビット:「これで君もウサぴょんの仲間入りだぴょん!」
効果:DEF+33、AGI+333、LUCK+33、装備時のみ《ラビットジャンプ》使用可能。(《ラビットジャンプ》はSP消費スキルです。)
「…あれ?僕これつけたっけ?」
う~ん、昨日疲れてたからよく覚えてないんだよね~。ベンチだったのによく盗られなかったもんだ。でもスキルがあるってことはつけて…ってまさか!
「やっぱり!」
頭には知らない感触が。つまり、今僕の頭にはあのウサ耳がついてるってことだ。ハズい!
「やばい!人に見られる前にはずさないと!…………ねえ、なんで見てんの?」
「…じ~……」
…見られた……。いつの間にか、僕の前にネコ耳の女の子がいた。歳は同じくらいかな?僕と同じ初期装備で、腰にはナイフが差してある。そして僕のことをじっと見ている。……じっと見られてる…。気まずい……。
「…何か用かな……?」
「…じ~……」
「……(う~、なんかいってよ~)…」
「…仲間……」
「へ?」
「…パーティ……組も…?」
「パーティ?」
「(コクン)」
どうやらパーティのお誘いらしい。無表情だしあんまりしゃべんなさそうな子だね。可愛いから笑えばいいのに。
「なんで僕?」
「…仲間…だから……?」
「……」
僕の頭にウサ耳があるのを見て、獣人だと思ったのかもしれない。…種族選択したかったな…。
「ごめんね、僕は獣人じゃなくて人間なんだ。それにこれは装備品だよ」
「…!……別にいい…。一緒にいこ……?」
くっ!これは…!この上目遣いは強力だっ…。僕は50のダメージを受けた(HPが半分になっちゃったね!)。すいません、冗談です。
でも、この申し出はいいんじゃないかな?一人だと限界あるし(すでに限界だったりする)、何より友達が欲しかった僕には単純にうれしい。べっ、別にさみしかったとかそういうんじゃないんだからねっ!(ツンデレ?)
しかし問題がある。僕の色々と偏ってしまったを見ても、組んでくれるのか、ということだ。
「僕のステータスをちょっと見てもらえる?」
「…?」
ステータスを開いて、女の子にも見えるようにする。OKだといいなあ…
「…お金持ち……」
「ほぇ?」
あれ?そんなはずは…ってすげぇ!10000Gも増えてる!クエスト報酬かな?そんなこと言ってなかったけど。
「…武器変えたら……?」
「…あ、うん…そうするよ……」
なんか虚しい…。ステータスに目がいってて全然気づかなかった僕って…。
「そうだ、君はなんていうの?」
「…ん…」
そういって、今度は女の子がステータスを見せてくれる。どれどれ?
Name:ミウ(Female)【LV1】
Race:獣人(猫)
【ステータス】
HP:150
ATK:35(+15)
DEF:20
MP:5
SP:15
AGI:40
DEX:10
LUCK:5
【装備】
『麻の胴着』『革のズボン』『革のベルト』『丈夫な靴』『初心者用ナイフ』
【スキル】
《ナイフLV1》《ステップLV1》《気配探知LV1》
【所持金】450G
【アイテム】
『下級ポーション』×5・『煙玉』
【備考】
『初心者用ナイフ』:ATK+15
「…いいなぁ……」
「…?」
見てよこの模範的なステータス。MPが僕より少ないのは、種族によって初期値が違うからだと思う。何よりスキルが普通なんだ…!僕のと違ってちゃんと使えそうなのがうらやましいっ!
「ミウちゃんがいいなら僕はパーティ組みたいけど、どうする?」
「……ミウ…だよ…」
「?」
「…ミウって…呼んで……?」
「うん、わかった。よろしくね、ミウ!」
「…よろしく、ナタ……」
あ、ちょっと笑った。可愛い!
「ミウっていくつ?」
「…14……」
「あ、一緒だ」
こうして僕は初めてパーティを組んだ。同年代だと気が楽だね!
その後、
「そういえばこれ外すの忘れてた」
ウサ耳つけっぱなしだったよ。恥ずかしいからはずし
「…ダメ……」
「え、なんで?」
「…絶対ダメ……」
僕は、常時ウサ耳になりました。なんかミウが怖かったよ……。
主人公のソロ精神は、自分のステータスを見た時点で折れています。むしろ助けてほしい心境でした。
今更ですが、主人公のATKが0にもかかわらず、ウサギを倒せたことについてですが、鞭を使った攻撃がダメージを与えられないだけで、素手の場合は10に戻ったことにしています。ウサギのDEFも10ですが、弱点にあたるなどで少量のダメージが通っていたのです。その辺はあまり深く追及しないでほしいです。
4/16ステータスを大きく変更いたしました。