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プロローグ3


『はいは~い♪ボクのこと呼んだかな~』

「どういうことだ!?」

『なにが~?』


 僕は無言でステータスを見るように示す。


『うわ、君随分と冒険するね~。いくらなんでもLUCKに極振りとか、すでに勇者だよ~』

「選ぶ時間なんかなかったよ!あれはどう考えても三十分もないし。一分がいいトコだった。もう一度選ばせて!しかも性別が!!」

『君女の子でしょ~?』

「男だ!!」

『うっそ~。にしてもどういうことかな?ホントに選ぶ時間なかったのかい?そんなに悩むタイプには見えないんだけどな~』

「だからスキル選ぶどころか自分の姿変える画面すら出せなかったんだ!もっかい選ばせて!!」

『何?そんなことが……しかも所持金が十分の一になっているのか……。悪いがもう一度選ばせてやることはできない。一人でも時間がずれると、この世界の時間もずれてしまう。バグが起こる可能性が非常に高くなる、むしろ確実にバグる。小さいバグならまだいいが、大きいバグだとこのゲームの根幹にかかわるかもしれない。おそらくヘッドギアで合わせていた時間に誤差が出たのだとは思うが…』

「ねえ…今気づいたんだけど、僕武器すら持ってないよ……」

『………』

「そこで黙るの!?これ明らかに運営側のミスだよね!?いくらランダムって言っても武器ぐらい出してよ!!」

『すまん、予想外だった』

「それだけ!?」

『仕方ない、GM権限で何か武器を見繕ってやる。ただしランダムだ』

「ここでもランダム!?僕の希望は無視!?というかクロちゃん口調変わり過ぎじゃない?」

『キャラづくりに飽きた。まあ、不満があったら売って他の武器に変えるんだな。そら』


 受け取ったのは、剣でも杖でもなく、鞭。


「ねえ、これで僕はどうすればいいの?これでモブをたたいてればいいの?」

『……さっきから予想外なことが多いな。ま、質問には答えたし、武器もあげたし、もう用ないよね~。じゃ、がんばって~』

「逃げるな!キャラ戻ってるし!」


 いなくなっちゃった…。改めて鞭を見る。



 よし、売ろう。

 とりあえず僕は、鞭を買い取ってくれるNPCを探すために町へ向かおう。狩りはそのあとだ。















 その後、

「この武器は買い取ることができません」

「なんで!?」

「不良品だからです。受け取るだけならできますが」

「いいよ、武器これしかないし……」


 買い取ってすらもらえなかった。所持金100Gだと、ポーションひとつで使い切っちゃうお金だよ?武器なんて買えるわけがない。もう運営には頼らないと誓った。




























 どうしよう?


初期設定だと、所持金は1000Gです。最初に選んだ武器は1000Gで売れますが、主人公がもらったのは不良品のようですね。ちなみに、最初に選ぶ武器はNPCのところで1500Gで売ってます。


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