ライヒアラ騎操士学園配備機体
■ライヒアラ騎操士学園配備機体
●アールカンバー
主搭乗者:エドガー・C・ブランシュ
装備:ロングソード
カイトシールド
魔導兵装・雷の杖
……長柄のシンプルな棒状の武装。先端から雷撃を放つ、中距離用装備。
魔導兵装・炎の槍
……騎槍のような形状。炎の弾丸を飛ばす中距離~遠距離用武装。
ライヒアラ騎操士学園の学生機体では珍しく、地味な外見をした白い機体。
フレメヴィーラ王国の制式量産機カルダトアは様々な魔獣との戦闘を想定し、機体自体は汎用性を追及している。
本機はそれと似たコンセプトで製作されており、基礎的な部分を重視し非常に素直な操作特性を持つ。
それは扱う人間により強さが大きく変わるという特性も併せ持っているのだが、奇を衒わない正統派の実力を持つエドガーが操ることにより、現在のライヒアラではトップクラスの強さを誇る。
原型となったサロドレアから大きな改造は施されておらず、性能的にもさほど強くはないが、操縦者の技量だけで高い実力を発揮している例である。
テレスターレ強奪事件に絡み、逃走するテレスターレの追撃に参加。賊の操るテレスターレとの戦闘により、相打ちとなり大破する。
●グゥエール
主搭乗者:ディートリヒ・クーニッツ
装備:ロングソード*2
魔導兵装・風の刃*2
……幅広の短剣のような形状。先端から真空断層による刃を射出する、中距離以下用の準格闘用装備。
ライヒアラ騎操士学園で使用される学生用機体の例に漏れず、派手目の外見をした紅い機体。
2刀に2本の魔導兵装を持ち、攻撃性能を重視して製作されている。
それに伴い足回りが強化されており、機動性と手数を生かした攻めを展開する。
反面押し込まれると跳ね返すだけの勢いが足りなくなるときがあり、守勢に甘さが目立つ、ある種気分屋のディートリヒの性に合った機体。
本機を運用する騎操士学科第5チームは全体的にそんな感じで攻撃偏重の人たちである。
●グゥエール(新型仕様改修機)
主搭乗者:ディートリヒ・クーニッツ
装備:ロングソード*4
魔導兵装・風の刃*2(背面武装として装備)
陸皇亀との戦闘においてエルネスティの操縦の犠牲となり大破したグゥエールを、テレスターレ由来の新型仕様に改修しつつ修復した機体。
背面武装として以前から携行していた風の刃を装着し、腰には予備を含め4本の剣を装着している。
外観は元からさほど変化はなく、目立った差異は背面武装が追加された程度。中身はテレスターレの流用で、外見は元のそれに従った急造機体ともいえる。
しかし新型の改修方向と本機のコンセプトは奇妙な相性の良さを見せ、性能的には急造とはいえないものがある。
元々の防御よりも攻撃を重視した構成がより先鋭化され、特に中距離以下の準近接の間合いでは爆発的な攻撃性能を誇っている。
厚めの装甲と、綱型結晶筋肉による高出力により敵に押し込まれても当り負けし難くなり、結果として短所を補いより長所を伸ばした機体になったといえる。
装甲強化、近接重視の攻撃的な機体コンセプトは、エルネスティの機体製作を通じて後に制式量産機カラングゥールとして結実する。
●テレスターレ
主搭乗者:ヘルヴィ
装備:ロングソード
シールド
魔導兵装・炎の槍(背面武装として装備)
……騎槍のような形状。炎の弾丸を飛ばす中距離~遠距離用武装。
ライヒアラ騎操士学園整備班が、エルネスティのアイデアを元に作り上げた新型機。
綱型結晶筋肉を全面的に使用し、中身は従来の幻晶騎士と全く違う域に達しているが、外見的には間に合わせの無骨な機体である。
一部装甲は蓄魔力式装甲となっており、それで不足する魔力貯蓄量を補っているが現状では十分とは言えず、一部欠点を改善しきれていないままである。
また、操縦性に難を残しており、増加したパワーを抑えきれずに機体が暴れがちである。それを抑えるには、騎操士によるある程度の習熟が必要だった。
ディクスゴード公爵への開発委譲の際、賊による襲撃を受け強奪される。
その際の戦闘により製造された5機中4機が大破。1機は賊により持ち去られてしまった。