魔法設定
■魔法基本設定
●魔法
魔力が魔法術式にしたがって現象として発現したもの、またはその状態。
基本的には何かを動かす、強化する、炎を発生させる、などのエネルギーを発生させる現象しか起こせない。
そのため、物体を直接冷却する魔法は存在しない。また治癒の魔法というものは存在せず、ある種攻撃的な力であるといえる。
魔法を発現させるためには触媒結晶が必須。そのため、体内に魔法発現用の触媒結晶を持たない生物は魔法を使えない。
ここでいう“魔法の使用”とは生命維持に必要なものをのぞく、追加的な魔法の行使の事を指す。
物質に力を与える魔法、強化魔法の存在がこの世界の生物が巨大化する要因の一つにあげられる。
└●魔力
大気中に存在する未知の存在“エーテル”が生物体内に取り込まれ、特殊な反応により励起された状態。
魔法を使う際の燃料とでもいうべきものであり、魔法術式の記述にしたがって様々な現象を発現させることが出来る。
魔力を魔法に変換するためには触媒結晶と呼ばれる結晶質の物質が必要。
この世界に存在するありとあらゆる生命体には魔力を発生させる機能が備わっている。同様に、生きている生物の血肉は魔力を溜めておく性質がある。
物質ごとに魔力の通しやすさに違いがあり、金属では“銀”が最も魔力を通し易い。
└●魔法術式
発現させる魔法の内容を記載した式。生物の脳内にある仮想的な演算領域である、魔術演算領域にて処理される。
魔法術式自体は特定の図形の組み合わせとして認識され、実際に魔法に関する教材には図形の形で記述されている。
組み合わせには法則性があり、ある種のプログラミング言語として類似可能。
それを応用し、エルネスティは術式をカスタマイズし、従来より効率的な状態で魔法術式を処理している。
もっとも基本的な機能単位の術式は特に基礎式と呼ばれる。
特に攻撃魔法などは基礎式と拡大術式、制御術式の組み合わせで実現される。
■魔法一覧
●強化系
・身体強化
自分の身体を強化し、耐久性、力、動作速度の全てを強化する魔法。
筋肉の制御、力に耐えれる骨格の強化、皮膚の強化など制御対象が多岐に渡るため、
使うだけでも負担の大きい上級魔法。消費魔力も莫大。
・限定身体強化
エルが改良した、身体強化を部分的に行うことで消費を抑えた魔法。
・外装硬化
自分の皮膚、体の耐久性を向上させる魔法。
耐久性向上系は使用中ずっと魔力を消費し、かつ制御が必要になるため継続・併用は難しい。
中級の中でも上級向け
●風系
・空気弾丸
大気を圧縮して弾丸にする、風の基礎式系統の基本的な魔法。その分応用範囲は広い。
・風衝弾
風の中級魔法。ごつい空気弾丸。
・真空斬撃
真空の断層を発生させたままにし、気圧差で対象を切断する魔法。
・真空衝撃
真空状態を発生させ、其処へ空気が戻る際の衝撃波で相手を攻撃する。
・大気円刃
・高圧気流刀
極小面積に高圧に圧縮した大気によるジェット噴流を発生させる。
ウォーターカッターのように、面積辺りの圧力で対象を押し切る魔法。
その性質上、相手に触れんばかりの至近距離での使用が前提になる。
・大気衝撃吸収
・大気圧縮推進
・大気圧壁
●火炎系
・火炎弾丸
火炎を弾丸にする、火の基礎式系統の基本的な魔法。
・爆炎球
爆発する火炎の塊を発射する中級魔法。見た目は橙色に輝く楕円形の魔力球。
微かな炎の尾を曳きながら飛翔する。
・徹甲炎槍
爆炎の魔法を圧縮し対象に命中した方向に指向性の爆発を発生させる、貫通力を上げた火炎弾。
・爆炎砲撃
単発だが威力の拡大率で徹甲炎槍を凌ぐ高火力の中級魔法。
・暴炎嵐
爆炎球よりさらに上級となる、猛烈な火炎放射と渦巻く暴風による複合魔法。上級魔法。
●雷撃系
・電撃矢
雷撃の基礎式系、威力はさほどでもない雷撃を放つ。
当たり所によっては人を気絶させることは出来る。
・雷撃投槍
電撃を槍状に収束し、標的へと放つ中級魔法。
・雷轟嵐
雷を纏う、渦巻く竜巻を相手に放つ複合魔法。上級魔法。