フレメヴィーラ王国配備機体
■フレメヴィーラ王国配備機体
●レーデス・オル・ヴィーラ
主搭乗者:アンブロシウス・タハヴォ・フレメヴィーラ
装備:未設定
国王専用幻晶騎士。
フレメヴィーラに現存するどの機体よりも優美な姿に、国旗と同様の模様を編まれたマントを肩から垂らしている。
通常は王城シュレベール城の謁見の間に安置されており、フレメヴィーラを象徴する機体として国民のほぼ全てに憧れをもって語られる機体。
性能も高いが、どちらかというと味方を鼓舞する指揮官機としての性質に特化しているため、優美な外見と裏腹に装甲防御力に長けている。
●カルダトア
主搭乗者:一般騎士団員
装備:特定装備はなく、状況によって様々な装備を使用
ロングソード
シールド
ハルバード
スピア
魔導兵装・炎の槍
……騎槍のような形状。炎の弾丸を飛ばす中距離~遠距離用武装。
フレメヴィーラ王国制式採用量産機。
各騎士団に大量配備され、フレメヴィーラで幻晶騎士と言えばまずこの機体が思い浮かぶ、というほどの代名詞的存在になっている。
性能は尖った所がなく、平凡なのが特長とも言える。
それはフレメヴィーラ王国では魔獣遭遇率が他国に対して比較的高いため、様々な魔獣との戦闘を想定したもので、特定の能力に特化して穴が出ることを嫌ったためである。
ある種お国柄ともいえる。
また戦闘による損耗や騎操士の被害も絶えない為、修理や乗換えが容易となるように可能な限り機種は統一されている。
ただし長く運用する間に微改修されていることが多く、騎士団ごとに多少の色を出していたりする。
国内巡回任務が存在するため他国の機種に比べて巡航距離が長いのが特徴といえば特徴である。(歩行/走行時の魔力消費が少なめ)
誰が扱っても癖の少ない操縦性は長年の蓄積の結果ともいえるもので、本機の最大の長所でもある。
特化的な運用は主に装備の転換で対応している。
その運用方法上、特定の場面では数で不利をカバーせざるを得ないことがあるが、騎士団という運用環境から問題とは見なされていない。
継戦能力や整備性、補給の簡易さが重視されており、何度も魔獣と戦える事に重点が置かれている。
そのため、対幻晶騎士戦では突出した部分のない凡庸さが脚を引張り気味である。
●カルディアリア
主搭乗者:ゴトフリート・ヒュヴァリネン etc
装備:未設定
中隊長クラスで運用されるカルダトアの強化型とも言うべき機体。
装甲を増し、カルダトアに比べがっしりとしたシルエットが特徴。
結晶筋肉も増量し、やや重量級よりの機体だが職人芸的調整によりカルダトアの汎用性は十分に受け継いでいる。
反面、機体重量の増加により動作に大きな魔力を必要とし、魔力貯蓄量が尽きるまでの時間は比較的短いのだが、それを動きでカバーできると言う面を含めて中級騎士向の機体である。
フレメヴィーラ国軍ではカルダトアとカルディアリアの2機種が中心に運用され、騎士団ごとに専用機が1機ずつ、というのが一般的である。
特にここ100年ほどは安定し、硬直しているのが現状である。
●サロドレア
主搭乗者:etc
装備:未設定
カルダトアの1世代前の量産機。
性能自体は全体的にカルダトアの一回り下。ただしそこまで大差があるわけではない。
フレメヴィーラのお家芸、汎用性と操縦の素直さはこの時点から完成されている。
一部機構が複雑な部分があり、カルダトアに比べ整備性が落ちる。
現在も使用されている場合はカルダトアから一部機構を流用し、整備性を改善したアッパーバージョンの使用が一般的。
ただし、現在も使われている場合はライヒアラ騎操士学園の学生用機体のベースや、商人に払い下げられたものなので、大体が原形を留めぬほどに改造されている。
●ソルドウォート
主搭乗者:フィリップ・ハルハーゲン
装備:外套型追加装甲
ヤントゥネン守護騎士団団長、フィリップ・ハルハーゲンの専用機。
専用機を所持できるのは基本的に騎士団長や一定以上の貴族であり、それゆえ本機はヤントゥネン守護騎士団の旗機であり象徴となっている。
同様に各騎士団の団長専用機がその騎士団の象徴となるのが一般的。
元となった機体こそカルダトアだが、金属内格から改修した本機は完全な別物といっても過言ではなく、性能自体もカルダトアより数段上の能力を誇る。
味方の鼓舞のため装甲は装飾性が高く、優美な姿は騎士団の誇りとなっている。
戦場ではサー・コートと呼ばれる外套型追加装甲を装備するが、これもどちらかと言うと将としての見た目の演出的な装備で、実際に戦闘になれば破棄されることが多い。
●ハイマウォート
主搭乗者:モルテン・フレドホルム
装備:外套型追加装甲
長柄のハンマー
朱兎騎士団団長、モルテン・フレドホルムの専用機。他の騎士団と同様に本機は朱兎騎士団の旗機である。
専用機は搭乗者の性質に合わせて製造されるため、本機は重装甲・大出力を誇る大型機となった。
それを実現するために機体はカルダトアに比べて一回り大きく、また太い。それでも、カザドシュ砦における攻防において出力は新型機と拮抗するものだった。
盾は持っていないが、全身をくまなく覆う装甲は極めて強靭であり、防御力だけならばフレメヴィーラ王国でトップクラスである。
外套型追加装甲と合わせた防御力は、戦術級魔法を正面から耐え切るほどだった。
機体の大出力と操縦者の技能を生かした、長柄のハンマーを自在に操っての連続攻撃は正面に立つ者を粉砕する必殺の攻撃である。