第9話 悪くない?中2
中学生になってから2回目の春。
もう既に中学校での苦い思い出がある私は、
中一の時のようなワクワクした気持ちは感じられず…
クラス替えに不安を抱えながら桜並木をとぼとぼと
牛歩の歩みで登校しました。
ようやく魔境の1-1から逃れられたものの、
第2の魔境がやってこないわけではないですからね。
内心ハラハラでした。
ついに学校に到着し、
ドキドキしながらクラス替えの表を確認しました。
一人ひとりの名前を確認しながら、自分の名前を探し出しました。
そして決まった私のクラスは2-2。
クラスメイトにIちゃん(中受一緒に落ちちゃった子)
がいたり、
去年の問題児達がほとんど別クラスだったことから、神クラスかも?なんて思いました。
ただ、一つだけ気になる点が。
「M先生?」
そう。2-2の隣に、「M学級」と書いていたのです。
去年まで私たちの学校にM、という苗字の先生はおらず。
新しい先生かぁ…なんて思いながら去年のクラス担任の先生に、
「せんせー。知らない先生が担任なんですけど!」
なんて愚痴をこぼしたら、
「なんでですか!
あなたが去年とてもお世話になった先生じゃないですか!」
と訳の分からないことを言われ、混乱していると
「ほら!バレー部の顧問、Y先生ですよ。
結婚されて苗字が変わったみたいですね。」
M先生=Y先生、バレー部、顧問…
全てが繋がった瞬間、
「え゛え゛え゛ぇぇぇぇ!!!」
ガチで叫びました。(誇張なし )
Y先生と言えば、私のことをお気に入りとしてくれている先生。
2組にはバレー部の子も多く…
一抹どころじゃない不安を抱えながらクラスに入りました。
先に言ってしまうと、
バレー部を辞めてからはみんな仲良くしてくれました。
そして一学期始まって早々、
2年生の中で最も危険な?瞬間が訪れました。
それは、学級委員決めが終わった後のことでした。
一学期の学級委員は順調に決まり、
私は学級委員はもちろんやらず、給食委員会に入りました。
私は放課後、教室に残って先生と数名の生徒と一緒に
「学級目標」の紙を作る作業をしてました。
そして先生と話していると委員会の話になりました。
最初は、
「ここ、給食委員会頑張ってよ〜!」
みたいな話をM先生としていただけだったのですが。
「あ、二学期はここが学級委員やってね!」
M先生の口からサラッと、でも恐ろしい言葉が聞こえてきました。
「いやー、私には向いてないですよ。」
「いや、ここならいける!
だって、元々はそういうの好きだったでしょ?
トラウマは克服していかなきゃ。」
あたかも、あなたの事を思ってやっているんですよ。
といった優しい顔でそう私に言いました。
M先生は熱血!エネルギッシュ!な先生で。
私のメンタルの弱さは、
あえて学級委員になるという荒治療で治ると思ったようです。
どうやんわり断ろうか考えていた時、
私の隣から声がしました。
「え、先生。私、二学期も学級委員したいんだけど…」
聞こえたのはIちゃんの声。
一学期学級委員になったのは、
リーダーシップがあり人前に出るのが得意なIちゃんだったのです。
「いや。Iはもう一学期やったやん。
別の人にやってほしいからさ…」
Iちゃんは先生のお気に入りじゃなかったので、
バッサリ断られていました。
その後も、
学級委員になりたくない私、
学級委員になりたいIちゃん、
やりたい人にやらせず、やりたくない人にやらせる先生。
という地獄みたいな状況で議論は続き。
とうとう私とIちゃんが涙目になりました。
その後先生に「まぁ、考えといてね。」
と言われましたが、2人ともそれどころじゃありませんでした。
そして月日は流れ二学期。
学級委員になったのは…
私でもIちゃんでもなく、別の女の子でした。
あの議論は何だったのか、今でも分かりません。
ですが、2年生では危ねぇ!と思うような状況はそれくらいしかなくて。
勉強面でも中1の最後は学年25位くらいをウロウロしていたのを中2では大体5位くらいまで引き上げられたり。
職業体験で将来の夢ができたり。
充実した1年だったと思います。
(メンタルの弱さは健在で、ことある事に悩んではいました。)
そして、いよいよ中2の冬、私にとってトラウマ的な出来事と向き合うこととなります。




