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中学受験に落ちた女の末路  作者: ここ
受験に落ちるまでの道のり
6/9

第5話 私の桜はどこいった?

さて、いよいよ冬期講習も終わり、1月になりました。



この1月、私は人生初めての戦争…そう。

『受験』に挑みに行きました。



1月中旬。



県外にある私立中学校、『O中学校』。



一応滑り止めとして受けてはいるのですが、



実際は練習。



受験当日の雰囲気や、テストの時間配分。




そしてなんと言っても実際に知らない人と面接をする為に受けに行きました。



初めての受験、ドキドキでした。



国語以外は手応えがあまりなく。




終わったかも!?!?と若干焦り。




ま、まぁ、面接で取り返せるし!?




と何とか自分を奮い立たせてお弁当を食べてました笑




面接はとりあえずクソデカボイスで乗り切りました。

謎に和やかな雰囲気だったことを覚えてます。



そして合格発表。



実は、この学校は合格してました。



ですが私は大学附属以外は行かず、大学附属に落ちたら地元の公立中学校に通う。



と決めていたため、入学はしませんでした。



そこから2週間。




ラストスパート、追い込んで勉強しました。



(なんなら受験前の3日ほど小学校を休んで勉強してました。)



そして来たる勝負の日。



車の中で緊張しながらキットカットを食べてました。せめてもの験担ぎ。



(いまさらやっても遅いかもしれないけど…)



車を50分ほど走らせ、志望校に着きました。

寒空の下決意をかため、いざ出陣!



志望校はK中学校。

偏差値は50後半から60前半。

倍率は2.9倍でした。



最初こそMちゃんに憧れてK中を目指した私。

しかし勉強するにつれ、K中に行くために勉強するようになりました。




そのため、憧れのK中。絶対合格してやると張り切りながらもど緊張していました。




受験会場を確認するために正面玄関へ行くと、お馴染みのO塾メンバーがいました。




ガチガチになっていた私はいつものメンツに少し安心しつつ、



『あの賢い子達と戦わなくちゃいけないんだ…』



と一抹の不安を感じました…



しかしそんなことも言ってられず、受験会場へと足を運びました。




(移動中、すれ違う子全員が賢く見えてました。今思うと完全に雰囲気に飲み込まれてますね。)




チャイムがなり、一斉に筆記音が響き渡りました。



まず適性検査I。



難しいですが、全く歯が立たない訳じゃない(気がする)



とにかく時間配分に気をつけてギリギリまで見直しました。



ここでハプニングその1。

適性検査Ⅱ。



え?作者は適性検査Ⅱが得意だったんじゃないの?



と思われたかもしれないんですが、なんと、受験本番で今までで一番の出来の悪さ。




模試での調子の良さは吹っ飛んでました。



環境問題のお題だったのですが、最終的に自分も何を書いているのかわからなくなる事態に。




今まで1番上手くいっていたのが小論文だったこともあり、私のライフはもうゼロ。



気持ちは沈んでいましたが、



受験特有のドーパミンドバドバ状態のお陰で何とか持ち直して面接にむけて気持ちを整えることができました。



待ち時間からソワソワしていましたが、



では次のグループの方、移動してください。



と先生に言われた瞬間、頭が真っ白に。




やばいやばいどうしよう。

そんな考えばかり頭に浮かびましたが、何とかいつも通りに、



『失礼します!』




と言うことができ、それがきっかけでいつも通り面接をすることが出来ました。




いい調子に進んでいると思われた面接。



ここでもハプニングが起こります。



名付けて『英文法どこいった?事件』



K中は面接の最後に英語で答える質問を毎年恒例として出されていました。



もちろん、英語面接もバッチリ履修ずみ。




…だったはずでした。




面接官にされた質問は、



「What country do you want to go ?」



ここ、進研ゼミでやったところだ!



リアルにこう思いました。




塾で対策した問題と全く同じだったのです。



「I want to go to Australia.」



と堂々と答えました。



そして、Why?と聞かれた時、



なぜか思い浮かんでいた答えが全て頭からぬけてしまったのです。



やばいやばいどうしよう。(本日2度目)

とにかく何か答えねばと私が放った回答は。



「Australia is koala.」



はい。やらかしました。




一番最初の話で出てきた怪文書。




オーストラリアとコアラが=で繋がるわけないんですね。



それでも面接官の方は「oh great!」

と褒めてくれました。



なんなら苦笑いとかしてくれた方が気持ち的には楽だったのにな…




そんなこんなで得意なことを全部やらかした私の本命受験。



5日後に合格発表だったのですが、それまで内心ビクビクでした。



なんせオーストラリア イズ コアラですからね。



合格発表当日、私は普通に学校があったので直接は見に行かず、母に見に行ってもらい、LINEで合否を教えてもらうことにしました。



急いで学校から帰宅し、スマホを取り出して母からのLINEを見ました。



手が震えながスマホのロックを外し



深呼吸しながら母とのトーク画面を開きました。



そこにあったのは、




『残念でした。』と書かれたLINEスタンプ。




私は小説などで見かける、

世界がグラッと揺れる感覚、を初体験しました。




努力不足は分かってました。



ですが、1年とちょっと、自分なりに頑張った受験。



スタンプ1つで呆気なく終わってしまったわけです。


切ないですね。




受験を経て私に残ったものは、



少しの知識と、劣等感の塊。



まさに中学受験の後遺症を患ったわけです。




(因みにO塾で落ちたのは私とIちゃん、T君だけでした。)



その後はメンタルブレブレ。




両親はいい経験になったよと言ってくれましたが、

それどころではなく。




お金を出してくれて、献身的に私をサポートしてくれたのは両親というのは分かっていたので、両親の前でこそ気丈に振る舞いましたが。




学校の保健室でIちゃんとともに号泣したり。




因みに、慰めてくれた先生の子供は私たちと同じ塾だったYくんのお母さんでした。




Yくんは受かってたので凄く複雑な気分でした。




「2人なら大丈夫だよ。やってきたことは無駄じゃないよ。」




と言われましたが腑に落ちませんでした。




公立中学校の学校説明会でみんなが中学校へ移動している中、K中へ行くことが決まった子達だけ帰っているのを見て劣等感に駆られたり。




そんなこんなで絶望しながら中学受験は幕を降ろしました。

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