第2話 知らない世界に戦く5年生編
私が中学受験対策で通ってたO塾のメンバーは全部で7人。
(私とMちゃん除いて5人。)
S君 家が隣りの男の子。賢い
H君 名前がかっこよかった。賢い
Y君 小さくて優しい。賢い
Rちゃん 衝撃的な美少女。賢い
Iちゃん マジで面白い。賢い
もれなくMちゃんも賢いわけで。
賢い集団に放り込まれた私。
今更ながら、中学受験で5年生の終盤から始めるってスタートダッシュめっちゃ遅れてるんですよね。
どれくらい遅れてるかって言うと、
よーいドンで転け
立ち上がろうとして解けてた靴紐に引っかかって転け
靴紐を結ぶために時間を使い、
よっしゃいくぜ!と思って立ち上がるとバトンを落とす…
そんな感じです。わかるように、グラウンド半周、なんなら足の速い子とは3分の2くらいの差がついてるわけで。
もちろん、ここから追い返せる子もある程度います。
しかし、算数はつるかめ算、旅人算、植木算、和差算…
国語は漢字、熟語、物語文、説明文…
オマケに理科や社会の暗記分野、
そして最大の敵。面接と小論文…
並大抵の努力じゃ追いつけません。
(実際、Mちゃんは2年生から。RちゃんとIちゃんは4年生の1学期からO塾に通っていたようです。S君は塾と並行してくもん…)
ですが私、衝撃なんですけどネット中毒でそれまで勉強なんて宿題くらいしかしてこず…
行ったことあるのは英会話(ほぼお遊び)と
くもん…
初めて受けた授業は、未だにトラウマで覚えてます
(食塩の問題。中学受験としては王道の問題ですが意味がひとつも分かりませんでした。)
帰ってからお父さんに泣きつき、必死で勉強しました。
それまでくもんだけで割と小学校の勉強を余裕で進めていた私。
正直、舐めすぎてました。
知らない世界すぎたんですね。
見たこともない問題を聞いた事のない解き方でスイスイ解いていく同級生…
焦りを通り越して怖さすら感じてました。
そんな不安で遅れを取りまくったスタートダッシュ。
何とか宿題、知らない公式や解き方の補充、週3回の授業をこなしつつ三学期は過ぎていきました。
1日3時間くらい勉強してたと思います。
(もうちょいやれよって言ってやってください。)
そんなこんなで私なりに頑張っていた中、三学期の最後に事件が起こります。
名付けて、
「初めての模試、点数低すぎないか事件」
初めての模試、初めて2ヶ月しか経ってない。
そんな中模試を受けました。
みんなの筆記音がカリカリと教室に響き渡る中、私の頭の中を支配していたのはただ1つ。
「何一つ分からない!!!」
本当に分からないんです。
分からなすぎて時間持て余してしまう事態に。
まぁ、そんな感じで高い点数を取れるはずもなく。
私はテスト返却の際に地獄を見ることになります。
返ってきた模試結果。
恐る恐る中身を見ると私は絶句しました。
数学の点数は脅威の“12点”
偏差値も40あるかないかだった気がします。
萎えますよね。普通は。
ですがこの時の私は驚くようなポジティブ思考でした。
『まぁ、初めてにしては良い方でしょ〜』
この時のマインドはどこへ行ったのか、
不思議で不思議でたまりません。
良い方かどうかと聞かれると答えはもちろんNo。
言い訳があるとしたら、私の志望校は適性検査型を取っていました。
そしてこの模試は普通のテスト型(国語、算数…と科目別)
なので、Mちゃんから
「適性検査型じゃないからこのテストはそんな大事じゃないよ〜」
と言われてました。
私は詐欺師にも引っかかるような信じやすいタイプ。Mちゃんの慰めの言葉も、本気で『大丈夫だ』と捉えたんですね…苦笑
もちろんバチバチ秀才ガールのMちゃんは、
このテストでもしっかりと点数を取ってます。
そんなこんなで幸先が不安なまま5年生は幕を閉じました…




