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天才女薬学者 聖徳晴子の異世界転生  作者: 西洋司
第二部「ハルコン青年期」

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496/507

50 帝都での出来事_07

   *         *


 今回 ハルコン達が案内されたのは、皇室の方用の小規模なプライベートルームだった。

 ミラは、こういう部屋にはあまり慣れていない様子だ。


 以前、ファイルド王国で騎士爵叙勲の前打ち合わせの際、父ローレル卿と共に入ったことくらいしかなかったんじゃないかな。

 そのため、とても緊張しているのが傍で見ていてもワカるほどだ。


「大丈夫だよ!」


 だから、その手をギュッと握ってニコリと笑いかけたら、ミラもようやくホッとした顔になってくれた。


「ハルコン卿、遠路はるばる、ようこそお出で下さった!」


 こちらをご覧になるなり、ステラ殿下の父君、コリンド皇帝陛下が、ソファーからお立ちになった。

 それから、こちらまでお近づきになると、ニコリとお笑いになられた。


「えぇ、こちらこそ。こうしてじかにお会いするのは、これが初めてですね!」


 そう申し上げると、陛下はこちらの肩をポンポンとお触れになられて、……。


「あぁ。私はず~っと、卿にお礼を直接伝えたかった!」


 そう仰って下さった。


 すると、……。


「コホン、……。陛下!」


 皇后様がそう仰って、ひとつ小さく咳ばらいをされたため、陛下もそちらに目をおやりになった。

 その視線の先には、シルファー団長が満面の笑みをたたえて控えておられた。


「こちらの方が、このたび旅団を率いてこられたシルファー団長。ファイルド王国第二王女殿下でございますわ!」


「おぉ、シルファー姫殿下ではないか! 王国でステラと仲良くして頂き、誠にありがたい次第だ!」


 そう仰って、陛下の方から団長の手をお取りになって、感謝の意をお示しになられた。


「いえ、こちらこそ。陛下とこうしてお会いできて、大変恐縮する次第でございます!」


 シルファー団長も、ニッコリとそう申し上げなさった。


「まぁ~、立ち話もなんだ。長旅のところ申しワケないが、……。もうしばらく、ここで話を聞かせて頂けないか!」


「はいっ。私どもでよろしければ!」


 お互いにそう仰ると、ソファーのボックス席に着く。


「さて、……。ここまで、旅はどんな具合だったのかね?」


「はい、……。実は、……!」


 陛下のお訊ねに対し、団長はこれまでの旅団の冒険譚を、ざっとご説明なされた。

 すると、……。そのご説明が、あまりにも常軌を逸していたのだろうか?

 

 10数分後には、皇帝陛下は笑顔を絶やさないものの、かなり顔を紅潮させており、……。

 皇后様、姉殿下と一緒になって、一言一句聞き漏らさないご様子でいらっしゃった。

「天才女薬学者 聖徳晴子の異世界転生」をお読み頂き、ありがとうございます!

ハルコンの薬学チートや、仲間たちとの冒険を楽しんで頂けたら嬉しいです!

この物語を気に入って下さったら、☆評価やブックマークで応援して頂けると、作者の励みになります!

ハルコンと一緒に次の展開を盛り上げるため、ぜひ力を貸してください!✨

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