表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天才女薬学者 聖徳晴子の異世界転生  作者: 西洋司
第二部「ハルコン青年期」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

493/509

50 帝都での出来事_04

   *         *


 なるほどねぇ~。これが大国病というものなのかと、ハルコンは思った。


 先ほどから、このコリンドの宮殿では、全て自国の皇族であるステラ殿下を中心に話を進めていてさ。

 遠路はるばる表敬訪問でここまでこられたシルファー団長を、ここの役人達はまるで添え物のように扱ってすらいるんだからね。


 まぁ、以前私がファイルド国から次々と緊急物資を送った時は、皇族の皆様がホンとホッとされたご様子で、感謝されていらしたんだけどね。


 でも、その時の危機が去った途端、宮殿を支える現場の役人達は感謝の気持ちを忘れ、何もなかったかのように振舞ってさえいるんだ。


 私はさ、……実は知っているんだよ。大国の興亡なんてものには波があってさ。大体250年、国がもてばいい方なんだっていうこと。


 たとえ上層部が危機意識を以て謙虚に振舞ったとしても、またはそれを支える役人達下位組織が努力を重ねても、250年でその国はほぼ消滅するんだっていうこと。


 なるほどねぇ~。ご多分に漏れず、この国は皇室の腐敗ではなく、官僚組織の中に、奢りと慢心が潜んでいたみたいだなぁと、ハルコンはよぉ~く理解した。


 ミラが、少しだけ心配そうにこちらを見てくる。

「まぁ、何とかなるよ!」と、とりあえず安心させたくて、こちらもニコリと笑顔を作ると、漸くホッとした顔になった。


 でも、肝心要のステラ殿下の顔色が優れない。少し心配そうに気弱な笑顔を向けてこられるため、こちらも安心させたくて、笑顔を作って応じることにした。


 すると、……。


「ステラ、戻ったのね!?」


 その声と共に、皇室の皆様が来賓室に入ってなさった。


「お母様!」


 ステラ殿下は、嬉しそうに皇后様の許に駆け寄られた。


 3年ぶりの帰国だから、もっと直接的に抱き合ったりされるものかと思ったけど。

 でも、さすがは皇室だ。少なくともシルファー殿下の目の前で、プライベートを見せることは決してないだろう。


「よく無事で。頑張りましたね!」


「はいっ!」


 皇后様は笑顔でステラ殿下をねぎらった後、表情をスッと引き締めなさって、シルファー団長の許に近付かれた。

 団長もスッと表情と姿勢を正されなさって、皇后様に笑顔をお向けになった。


「ステラ殿下、……。これまでの貴国のご厚情、このコリンドの一皇族として、大変深く感謝申し上げます!」


 そう仰って、頭をお下げなさった。

 皇后様の隣りにはステラ殿下の姉君もいらっしゃり、共に殿下に頭をお下げになる。


「こちらこそ。貴国のご高配に、深く感銘を受けております。が国では、『善隣外交』を国是としております。特別のご配慮、大変感謝申し上げます!」


 シルファー団長もそう仰って、深々と頭をお下げなさった。

「天才女薬学者 聖徳晴子の異世界転生」をお読み頂き、ありがとうございます!

ハルコンの薬学チートや、仲間たちとの冒険を楽しんで頂けたら嬉しいです!

この物語を気に入って下さったら、☆評価やブックマークで応援して頂けると、作者の励みになります!

ハルコンと一緒に次の展開を盛り上げるため、ぜひ力を貸してください!✨

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ